• ひとりひとりの力を伸ばしてあげられる練習をこれからも組んでいきたい

    名古屋ビジュアルアーツ専門学校からCD録音の依頼があったとのこと。曲はディズニーの「小さな世界」のみ。2月24日(水)18時に録音ということです。
    その時点では、5~6人いれば良いということだったので、断ろうと思いました。もし、10人が「やりたい」と言った時、半分の子を選び、残りの半分の子にNoを出すことは、嶋田先生には逆立ちしたってできないことです。
    その後の確認で、録音スタジオには10人は入れる、それ以上の人数なら交代で録音することが可能ということを確認したのでGoを出しました。
    詳細は総務から連絡があると思います。参加の検討はそちらからの情報でお願いします。

    というわけで、最初の発声練習に、FAXで送られてきた「小さな世界」の楽譜を使います。何のことはないト長調の楽譜で、ユニゾンのみの合唱なし。湯山先生の数々の曲を日常的に練習している今の「空」の子にとって、練習などしなくても歌える曲です。
    ですが、その発声練習(?)に40分もかけてしまいました。1人ずつ歌うことを2回やったこともありますが、その時間の投入の原因は、英語の歌詞に作曲されたメロディーに安易に付けられた日本語の歌い方の難しさです。
    「小学校の音楽の授業なら、こんなことは言わないよ」と前置きしておきながら、まず言ったことは促音の処理です。「世界中だれだあて」「世界中どこだあて」と聞こえないように、「だれだって」「どこだって」と歌うようにすることですが、「小さな世界」の場合、この促音が二分音符になっているので話は簡単ではありません。ですが、「空」の子は促音処理は得意ですから短い時間でクリア。
    次に言ったことは、言葉の頭が何拍目に来るかです。「小さな世界」の場合、基本的に言葉の頭は4拍子の3拍目になっています。「せかい」「どこ」「わらい」「なみだ」「みんな」「それぞれ」と、ここまでは全て3拍目から始まっています。次の「助け合う」だけが4拍目から始まる。そのことを知らずに3拍目に重点を置く歌い方を続けていると、「それぞれ」の「れ」と「助け」の「たす」がプラスされて、「レタス」という野菜の名前が飛び出します。
    これは、この曲が持っている最大の弱点です。英語で歌うのなら問題はないのですけれども、無理矢理はめ込まれた日本語で歌う時、原語での歌唱では起こり得ない弱点が露呈するのです。
    歌う人は、その弱点をカバーして歌わなくてはならない…ということを、実際の歌声を聴きながら繰り返して述べました。同時に、湯山先生の曲を歌う時にも、ここで学んだことを生かすようにとも。もっとも湯山作品の場合、そんな「弱点」などありませんけどね。

    休憩を挟んで、「四国の子ども歌」から「田植歌」を譜読みしました。以前にこの曲を歌ったことがあるメンバーが3人いたとは言え、約1時間で最初から最後まで通すことができました。しかも、全員が全てのパートを歌うという方法を使ってです。
    この「田植歌」は、かつてNHKコンクールで多くの学校が取り組みました。ある学校は、音取りだけで1か月(毎日練習して)かかったという話を、その学校の先生から聞いたことがあります。
    小学校の部活と比べてはいけないかもしれませんが、1時間で全員が全部のパートをさらってハーモニーを作ることができる今の「空」は、普通の合唱部の50倍の効率で音を取ることができるということです。どんどん先に進むことができるので、先生にとっても楽しく、幸せな時間でした。ありがとう。

    さて、先週から始めている無記名アンケートです。もう一度、設問を載せておきます。

    ・今日の練習は楽しかったですか?
    ・今日、「自分は上手になった」と思ったり「すこし進歩した」と感じたりしたことがありましたか?

     これを「とても」「すこし」「あまり」「ぜんぜん」のいずれかに○を付けてもらいます。
    「とても」を4点、「すこし」を3点、「あまり」を2点、「ぜんぜん」を1点として、平均点3.5を目指します。毎回、嶋田先生の通知表をつけよう…というわけです。

    結果は、
    ・今日の練習は楽しかった          3.9ポイント
    ・「上手になった」「進歩した」と感じた    3.2ポイント
    ということになりました。

    「空」の子は、自分に不足するものは何か、自分が伸ばしたい点は何か、などということを良く分かっているようですから、そこを満足させることは先生にとっても難しいことです。
    次回も、1人1人の力を伸ばしてあげられる練習を組んでいきたいと思います。

  • すべてのパートを歌う力のレベルアップがハーモニーの中を自由にワープする力を育む

    インフルエンザが流行っているようです。中村区の○○小学校は学校閉鎖も考慮中、△△中学校では受験を控えた3年生の学年閉鎖が決定、などという情報を耳にしています。加えて、中学・高校のテスト前ということもあり、参加者は15人と多くはありませんでした。
    何度も記していますが、参加したメンバーが「今日、練習に来て良かった」「少し進歩した」と思って帰っていく…そんな練習をしたいと(するべきだと)嶋田先生は考えています。たとえ参加者が1人であっても、その1人が「来て良かった」と思えるように教えたいと思います。そのためには、集まったメンバーにとって、最も適切な内容にしなくてはなりません。何が得意で何が苦手か、どんな長所と支援すべき短所をもっているか、1人1人違いますから、どの曲を使って何を練習するかはメンバーの顔を見て決めることになります。
    決めたのは「四国の子ども歌」から2曲目「かぜかぜ吹くな」を使い、メロディーを全員で歌ってユニゾンの力を高めること(つまり「葡萄と風と赤とんぼ」でいつもやっていること)と、メロディーに絡む「囃子言葉」をつかってハーモニーを楽しむ、というプログラムを考えました。その決断までに2分。
    「かぜかぜ吹くな」のメロディーはアルトから始まります。1番のメロディーは全部アルト。そして2番のメロディーは全部メゾソプラノが受け持ちます。他のパートは囃子言葉に回ります。
    だから、1番をアルトで2番をメゾソプラノと歌っていけば、全部メロディーになります。とても美しい民謡調の旋律で、すぐに覚えることができました。しかも声のまとまりがあり、個人の声が飛び出して聴こえるなどということもありません。1人1人の声を伸ばすために、2小節ずつ交代して1人で歌っていく…ということもやってみました。音程はかなり正確です。
    対旋律つまり「囃子言葉」は常に2つのパートが受け持っているので、対旋律だけでハーモニーを作ることができます。これも、1回聴いたらすぐに歌えるようになる…の繰り返しで、終結部まで時間をかけずに通すことができてしまいました。
    音を取るのは本当に早いですね。つまり、ABCの3グループに分けて全員が全部のパートを歌い合わせるという、いつもの練習方法が短い時間で成立しました。
    そこで、ちょっと視点を変えた話をしてみました。それは、「パート間を自由に飛び移る」という歌い方です。
    合唱は、3つのパートが同時に進行していきます。歌う人は3つのパートの中から1つを受け持って、最初から最後まで1つのパートを歌う。ふつう、1番はソプラノで2番はアルトを歌うなんてことはしません。1番はソプラノで2番はアルトなら、まだしもイメージできるでしょうが、2小節ソプラノを歌った後で2小節メゾソプラノを歌い、次の3小節はアルトを歌う…なんてことはあり得ないことです。
    あり得ないことですが、嶋田先生はそれができます。全部のパートを知っていなくては指導はできませんし、ましてや指揮などできるはずがありません。
    全部のパートを歌えるようになると(あるいは知っていると)音楽の聞こえ方がゼンゼン違ってきます。コマーシャルの音楽でもベートーヴェンやワーグナーでも全部の音が聞こえると、音楽が実に豊潤に聞こえます。
    もしも、みなさんが、体も声もまだ小さいけれども、聞こえ方は嶋田先生と同じレベルになったとしたら、どんな合唱団になるでしょうね。体は練習しても大きくなりませんが、聞こえ方なら練習次第で大きくレベルアップすることが可能です。
    そこで、いつ、どのタイミングで、どこのパートに移っても良い、1小節ごとに歌うパートを自由に変えていって良いという荒業に挑戦してみよう…という話をしてみました。
    ゲーム感覚でやってもましたが、けっこうできるものです。誰がどのパートを歌っているか分かりませんし、ある一瞬、特定のパートを誰も歌っていないという現象も起こりますから、できあがる響きは時々ヘンテコになります。でも、ハーモニーの中を自由にワープする力も育ちつつあると実感することができました。
    この方法を「雨の遊園地」でも試してみました。「雨の遊園地」でもハーモニーワープができるということが分かりました。
    でも、ちょっとレベルが高すぎる話、強引な練習になってしまったかもしれません。

    この日から毎回、練習の終わりに無記名アンケートを取ることにしました。設問は次のとおりです。
    今日の練習は楽しかったですか?
    今日、「自分は上手になった」と思ったり「すこし進歩した」と感じたりしたことがありましたか?
     これを「とても」「すこし」「あまり」「ぜんぜん」のいずれかに○を付けてもらいます。
    「とても」を4点、「すこし」を3点、「あまり」を2点、「ぜんぜん」を1点として、平均点3.5を目指します。毎回、嶋田先生の通知表をつけよう…というわけです。
    結果は、①が「とても」11人、「すこし」4人。②が「とても」2人、「すこし」13人。「あまり」「ぜんぜん」は0人というものになりました。つまり、
    今日の練習は楽しかった        3.7ポイント
    「上手になった」「進歩した」と感じた  3.1ポイント
    ということになります。
    集まったメンバーを見て2分で組み立てた練習内容は、かなり適切な内容であったようです。しかし、先にも記したように、ちょっとレベルの高いトレーニングになってしまったかと反省しています。レベルが高いというよりも、みんなにとって「何ができるようになったか」が自覚しにくく見えにくい内容であったと言えます。
    次回以降、「君はここが良かった」「あなたはこれがレベルアップした」と具体的に言えるような練習をしていきたいと思っています。

  • 堀内先生、立ち上げから20年お世話になりました。合唱団「空」は本当にいいチームになりました

    今日は5分遅刻してしまいました。堀内先生へのメッセージの写真を撮りに地下鉄の駅に寄っていたのです。
    堀内先生には、合唱団「空」創立から20年にわたってお世話になりました。本当にありがとうございました。これからも、ぜひ遊びにいらしてください。待っています。
    で、先生が入っていくと、多くの子が「葡萄と風と赤とんぼ」を歌っていました。
    朝一番ですので、音程が良くありません。今日は視点を変えて、全員での歌い方に焦点を当てることにしました。
    「みどり小さい」の頭はド、「やがて葡萄に」の頭はレ、「今は秋」の頭はミです。ド~、レ~、ミ~と何度かロングトーン。そして、音が上がっていくたびに声を明るくしていくように指示しました。そういうことを意識するだけで、音程はかなり良くなります。2番までハモらせて、次は「雉」。
    全員で全てのパートを確認し、少し和音とピアノ伴奏の構成についても話をしました。

    休憩の後は、「四国のこども歌」から「手毬歌」です。たぶん、みんなはCDを聴いて、この曲が一番難しいと思っているのではないかと思ったからです。
    この曲は、聴いた印象ほど難しくありません。曲の構造が分かってしまえば、実に楽しく歌うことができます。
    それにしても!
    全員を3つのグループに分けて、それぞれのグループにソプラノ、メゾソプラノ、アルトを全部経験させるといういつもの方法を使って、40分で終了です。
    みんな、実に良い音感を持っています。
    すごく効率の良い、楽しい練習をすることができたと思います。

    午後は、みんなで新年会。今は13時42分。大人も子どもも、楽しく懇談中。
    合唱団「空」は、本当に良いチームになったなあと、つくづく思っています。
    おっ、母親たちが立ち上げたぞ。今から、ビンゴゲームが始まるらしい。
    では、私も参加してきます。
    また来週。

  • 3倍の時間がかかっても、5倍以上の力が付くみなさん、耳が育ってきましたね

    先週は、豊明老人保健施設での慰問コンサート、ご苦労様でした。音楽の力、歌の力というものを実感したコンサートになりました。ご協力いただいた団員と父母の皆様に、あらためて感謝いたします。
    それから今日も、見学者が2人ありました。6年生の女の子。入団してくれるといいな。
    先週見学に来てくれた3人のうち、1人は来週から入団と聞いています。あとの2人にも期待しましょう。

    さて、今日は気持ちも新たに、湯山先生の作品に取り組みました。とは言え、基本的な力がなければ、どんな曲でも歌えませんから、湯山先生の作品を使って力を付ける…という練習を継続します。
    なぁ~んだ…と思われるかもしれませんが、「葡萄と風と赤とんぼ」です。この曲は本当に音程、発声、言葉の発音など、いろいろな力を高める要素を持っていて、非常に有効な練習を展開することができます。まあ、そのうちに、この威力を実感してもらえる時がきます。
    全員に一人で歌う時間を与え、一人一人の長所と支援すべき点を把握していきます。しかし12月に比べても、かなり伸びてきている子がいて実は内心ほくそ笑んでいるのですよ。嶋田先生は。これは浜田先生も同意見で、ピアニストの耳はすでに子どもたちの進歩と向上をとらえておられます。
    しかし、合唱団の練習ですからハーモニーを作らなくては面白くありません。で、2番と3番の練習にも入ります。3番は4声に分かれますから、パートがきちんと決まっていない現在の状況では大変に時間がかかります。来ている子をABCの3つのグループに分け、Aがソプラノ、Bがメゾ、Cがアルトを歌った次は、Aがアルト、Bがソプラノ、Cがメゾ。その次はAがメゾ、Bがアルト、Cがソプラノ。これで一巡ですから3倍の時間がかかる。
    しかし、3倍の時間がかかっても、5倍以上の力が付きます。合唱は、いろいろなメロディーを相手に合わせて協調して表現する活動ですから、自分だけがバンバン歌うっていうのは合唱の力ではない。その、相手に合わせて協調して歌うという力があって初めて、その子は合唱をする力を付けたのだ…と言えます。
    ソプラノ、メゾ、アルトのパートは、その子が持っている声の高低と音質によるものであり、どのパートになろうと「協調して歌う」力は必要なのです。
    しかし、その3倍かかる練習が、1時間30分でできてしまうのですから、すごく効率が良い。みなさん、耳が育ってきましたねえ。
    休憩の後は、「鮎の歌」から「雉」を歌いました。実質40分ほどの時間しか残っていなかったので、今日はこのパートをやってみたい…というパートの場所に行ってもらい、いわば暫定ソプラノ、暫定メゾ、暫定アルトになってもらいました。いわば、今日だけのパート編成です。
    しかし、全部のパートを全員で歌う(音を取る)ことは絶対に外しません。自分が今からこのパートを歌うぞっていう時に、相手がどのように歌うのか知らないってんじゃ話にならない。っていうか、そんな練習は練習じゃない。ただの歌遊びに過ぎません。
    全部のパートを歌っておいて、さあ合わせるぞ…という時に、暫定パートを使います。つまり1回しかやらない。「葡萄と風と赤とんぼ」は、これを交代して3回やったわけです。
    ところがですねえ。すごく良いハーモニーが生まれましたね~。確か「雉」を練習するのは今日が2回目のはずです。それが、どんどん音を取っていって、あっという間に全曲を歌い合わせてしまった。その時間は40分です。たいしたもんだわ。
    言っておきますが、早けりゃ良いってもんではありません。表現には熟成が必要です。そのためには歌詞の理解や物語への共感など、歌の練習とは異なる要素が入ってきます。まさに「チコタン」がその世界でした。
    しかし今日、嶋田先生は「雉」という素晴らしいワインを仕込んで、そのワインをカーブにしまって熟成させるための蓋をすることができたと実感することができました。
    このまま熟成のためにしまいっぱなし…と言ったら、今日都合で練習に来られなかった子にとってはあまりの仕打ちですから、あと何回か、熟成の進行をチェックするために蓋を開けようと思います。
    さあ来週は、どのワインを仕込みましょうか。「わさび田」にしようかな。「いちごたちよ」にしようかな。
    先生を、そんなワクワクした気持ちにさせてくれる「空」のみんなに、本当に感謝しています。

  • 音楽の力とは何か,人の心に伝わる表現とは何か慰問コンサートは生きた勉強です

    合唱団「空」の重大行事,この日は豊明老人保健施設への慰問コンサートでした。何回目になるのか,もう嶋田先生も忘れてしまいました。10年以上は続いていると思います。
    プログラムは文部省唱歌です。今年は「ふじ山」「茶つみ」「おぼろ月夜」「春の小川」「こいのぼり」「われは海の子」「もみじ」「ふるさと」「冬げしき」「ゆうやけこやけ」そして「きよしこの夜」を英語で…というものになりました。
    ずいぶん前から,練習はコンサートの当日の午前中のみ,その後,午後に保険施設へ出かけて本番…という形が定着しています。
    定期演奏会で歌う曲の練習が終わってから毎週10分ずつ…などというやり方では,何ヶ月もかかってしまいます。また,本番の日に都合が良くて参加できる人だけが練習するわけですから,すごく効率が良い。で,この形になったわけです。
    今年は,その練習が非常に短くてすみました。発声練習の後,9時45分くらいに楽譜を配り,休憩をはさんで11時30分くらいには終わりました。その後は「葡萄と風と赤とんぼ」を使って,一人一人が歌い,力を付けるという例の方法をやったのです。
    やったと言うより,やれたと言った方が良いかもしれませんね。先生だって,そんなに時間に余裕が生まれるなどとは予想していなかった。そもそも,老人ホーム慰問コンサートの当日練習に,他の曲を練習したなどということは初めてのことでした。
    それは,集まったメンバーが,どんどんできるようになった,どんどん歌えるようになったということで,月並みなホメコトバを使いますが「レベルが高い」ということになります。このような効率性と集中力が日常のものとなれば,「四国のこども歌」だろうと「かもめの歌」だろうと,短い時間で表現を作ることができるようになることでしょう。
    今後の活動に期待がもてます。
    期待がもてる…と言えば,この日は3名(2世帯)もの練習見学者がありました。入団してくださると良いですね。仲間,友達。これは,お金では買えません。学校でも同じですよ。「1000円あげるからボクと友達になってよ」なんて言ったって「わかった。なってあげるよ,1000円ちょうだい」などと答える人はいない。仲間や友達は,その人がやさしいからできるのであり,そのチーム(クラスあるいは集団)に魅力があるからできるのです。
    新しい仲間がどんどん増える,そんなチームになりたいですね。
    もうひとつ,期待がもてること。それは,母親コーラスが上手になってきたということです。訓練を積んでいない女声合唱が少年少女合唱に混ざると,異質に聞こえることがありますが,それが無い。子ども独特,少年少女特有の響きがよく聞こえていて,大人の声が邪魔になるという感じが少しもありませんでした。合唱団「空」の活動に,新たな可能性が生まれるかもしれません。期待しましょう。

    午後からの本番は,とても良い歌声でした。おじいちゃん,おばあちゃんたちも,楽しそうに聞いてくださいました。最後に,子どもたちがお年寄りの中に入って,「茶つみ」「春の小川」と「ふるさと」をいっしょに歌いましたが,見ていてもとても和やかな雰囲気でした。
    毎年そうですが,「空」の子たちにとっては良い勉強になりました。音楽の力とは何か,人の心に伝わる表現とは何か,本当に生きた勉強です。
    この慰問コンサートでプラスをもらったり,力をもらったりしたのは,実はお年寄りたちではなく,みなさん自身だったのだと思います。

  • 内容を聴く人にイメージさせるにはどんな表現が必要かそれを想像することはきっと力を高めることになる

    明けまして,おめでとうございます。今年もすばらしい1年となりますように…。よろしくお願いします。
    1月3日には久我山の湯山先生のお宅に伺って,第20回定期演奏会の詳細について相談し,全ての曲目と曲順を決めました。そして,第4ステージの楽譜もいただいてきました。その中には,最新作の「ちっちゃな手」と「さかみちのてじな」もあります。

    2016年の歌い初めは,「さかみちのてじな」にしました。まだ初演も楽譜出版もされていない文字通りの最新作品で,みんなに手渡した楽譜は,出版社から湯山先生に送られてきた出版校正用のFAXのコピーです。
    湯山先生らしい自然な流れのメロディーです。武鹿悦子さんの詩は,着眼点が奇想天外。発想がユニーク。それだけに,聴く人に内容を伝えるためには,かなりの表現力が必要だな…という印象を受けました。

    さかみちのてじな
        武鹿悦子 作詩

    さかみちのてじな
    かおからひとがうかんでくる
    ずんずんずん・・・・・・
    「あらわれましたらおなぐさみィ」
    ともいわないで

    さかみちのてじな
    あしからひとがしずんでいく
    かたが・・・・・・
    あたまが・・・・・・ずん きえた
    「きえましたならごかっさい!」
    ともいわないで

    坂道を上ってくる人を見ていると,顔から見えてきますよね。そして胸,お腹,最後に足という順番で見えてきます。
    逆に,坂道を下っていく人を見ていると,足からだんだん沈んでいくように見えますね。そして最後に見えなくなるのが頭。まるで手品みたい。
    この内容を一発で聴く人にイメージさせるためには,どんな表現が必要か,想像してみてください。その練習は,きっとみんなの力を高めることになるでしょう。良い教材をいただいたなぁ,と感謝しています。

    さて,本格的な練習は「葡萄と風と赤とんぼ」です。この曲の1番は完全なユニゾンであることは以前にも書きました。そして,このメロディーは非常に基本に忠実であり,かつ起伏に富んでいます。なので,正確に歌うことは非常に難しく,また練習することによって大きく力を伸ばすことができます。
    まず,全員で一緒に歌います。もう一度,全員で歌ってから,3回目は一人で歌ってもらいます。つまり,浜田先生は20回近く,連続して伴奏を弾くことになります。
    一人で歌うってのは,とても勇気がいりますね。しかし,一人で歌うと確実に上手になります。勇気にはレベルとか上手下手というものはありません。でも,歌にはレベルも上手下手もあり,ちょっと勇気を出すだけで歌唱力が高まるなら,これはお得な取り引きです。

    全員に共通して言えることは,軽すぎる…ということです。ていねいに歌おうとすることはとても良いことです。ていねいに,しとやかに,軽く,ふわっと,力まずに。これは全て◎です。良いことなんですよ。
    ですが,メッチャクチャ極端な言い方でバッサリ切ると,「聞こえなければ歌ってないのと同じ」ということになります。
    もう少し中間の言い方をすれば,きれいな声で軽く歌うよりも,ドラ声でも良いからエネルギッシュに歌うことの方が大切…というか,力が付きます。
    この練習は当分の間,毎回続けていこうと思っています。10行くらい上に書きましたが,高校生といえども完璧な音程ではありません。下手だと言っているのではないぞ。「葡萄と風と赤とんぼ」は難しいのです。先生だって自信はない。つまり,一人で歌ってもらうことによって,みんなの得意な点や弱点を知ることができるのです。

    ○ 誰がどの部分で音程が怪しくなるか
    ○ 誰がどの音域で良い響きになり,どの音域で乏しい響きになるか
    ○ 誰がどのような声をもっていて,どんな発音をしているか
    ○ 一口に言えば,その子に最も向いているパートはどこか

    こういったことを探り,考えながら鍵盤ハーモニカを吹いていました。
    そうこうしているうちに,2番のハーモニーの部分に進み,3番の4声に分かれる部分もきちんとハーモニーを作ることができました。しかも,いつもそうですが,全員が全てのパートを経験しながらですから,効率の良い練習です。
    最後は,自分で歌いたいパートを選んで,みんなで合わせましたが,きれいなハーモニーで歌うことができました。楽しかったです。

    とても良い練習ができました。最先の良い「歌い初め」となりました。大感謝です。

  • ピアノの弦というものは、良く響く声にしか反応しないピアノを共鳴させることができればそれは理想的な声

    先週の、セントレア空港クリスマスコンサートはご苦労様でした。団員23名に多くの母親団員が加わり、ステージに乗り切れないほど。親子で同じステージに立つって良いですね。「きよしこの夜」は快心の演奏。湯山先生の童謡も、出色の出来であったと思います。
    多くの父母会の方々に支援していただきました。この場をお借りして、感謝申し上げます。

    さて、多くの成果があった2015年の最後の練習は、フェールマミです。ここはグランドピアノがありますから、発声方法を分かりやすく指導するのに適しています。で、浜田先生からピアノを奪い取り、一人一人に声を出させて発声のポイントについて指示を出していきました。
    声というものは物理的に言えば「空気の振動」ですから、その振動は糸電話の紙や小太鼓の皮、そしてピアノの弦など様々な物に伝わり、振動を共鳴させます。分かりやすく言えば、誰かが出した声が聞こえるのは、私たちの耳の鼓膜を振動させるからであって、声は必ず何かを震わせるわけです。
    ピアノの弦というものは、大変に意地が悪く、良く響く声にしか反応してくれません。声を出してピアノを共鳴させることができれば、その声は理想的な声…ということが言えます。
    このトレーニングは、いわば嶋田先生の特許ともいうべきもので、そのノウハウと効果をこうして文章に記すことは不可能に近いものがあります。詳細が知りたい人は、次回に合唱団「空」がフェールマミで練習をする時に見学に来てください。
    集まったメンバーは全員が、わずかではありますがピアノを共鳴させることができました。自信をもって良いですよ。そして、何よりも大事なことは、「もっと鳴らしたい」と思うことです。みなさんの力は、これで終わりということがなく、伸びようと思えばどこまででも伸びます。みなさんの力を伸ばすために、先生は一生懸命にサポートします。
    今後もフェールマミが使える時には、このトレーニングをやろうと思っています。

    曲の練習は「葡萄と風と赤とんぼ」を使いました。この曲は名曲です。最初にユニゾン、次に2部合唱、そして3部合唱へと発展していきます。その最初のユニゾンを、一人一人がキッチリと歌うことが求められます。これは非常に有効な練習です。なぜかというと、このメロディーをキッチリとパーフェクトに歌うことは嶋田先生も自信がない。ハ長調の基本的な旋律なのですが、だからかえって正確に歌うことは難しいのであり、だから非常に有効な練習になるのです。
    一人一人に歌ってもらって音程を確認します。準指導者のお姉さん2人を除いて、全員が所見(生まれて初めて見る楽譜)なのですが、けっこう正確に歌える子が多く、非常に嬉しく思いました。
    2番の歌詞で2部合唱になります。ここはいつものとおり、全員に下のパートを歌ってもらい、ハーモニーを作っていきます。
    今、この時期は、何でもできる力をもつ子を育てることが主眼です。ソプラノだってアルトだって何でもできる。そういう子が1番向いているであろうというパートを選ぶのです。ソプラノしかできない、アルトしかできないなんて言っていてはダメです。そういう意味では、非常に効率的な練習ができたことを報告しておきます。今日、練習に来てくれた子は、得をしました。
    残り時間は30分。「葡萄と風と赤とんぼ」の3番に進もうかな…と迷いましたが止めました。3番は先に述べたように3部合唱で、部分的に4部に分かれる箇所も多く、面白くなくなると判断したからです。
    で、かわりは「四国の子ども歌」です。これを早口言葉の要領で、ゲーム感覚としてドンドン歌いました。1曲目と5曲目です。音程はどうでも良い、歌詞とリズムを正確に歌うことだけを要求して、バリバリ歌いました。
    結果は、主旋律だけとはいえ、音程も含めて歌詞もリズムも正確で、この2つの難曲の骨格をとらえることができたと思います。このように音楽の骨格をとらえてCDを聴くと、理解も早くなります。

    1年の最後に楽しい時間を過ごすことができました。
    また、今年1年を支えてくださった全ての方々に、深く感謝を申し上げます。本当にありがとうございました。
    みなさま、よい年をお迎えください。

  • 和音を構成したり音を聞き取る力は一流あとは「発声」の問題。集中して練習していきます

    この日も母親団員(?)の参加で練習がスタート。親子で同じステージに立つ…、これは合唱だからできることです。サッカーや野球などのスポーツは対戦相手がいますから、年齢や性別の問題もあって、親子で同一のチームを組むことは大変に難しいことです。音楽の場合は相手がない(あるとすれば、それは聴く人。お客さま)ですから、誰がどうチームを組んでも良い。そこに問われるのは「音楽が好き」「やる気」「集中力」です。親と子が一つになれる…。本当にステキなことであり、意義のあることだと思います。

    CDを配ってあるので母親団員も音は入っています。声の問題や歌い方の問題は、細かいことを抜きにします。今回のステージは、通りすがりのお客さまが相手ですから、歌詞の表現方法や発声方法をそろえることよりも、「音楽の勢い」の方が重要になります。厳しい言葉を使えば、そういうタイプのコンサートであるから、母親団員の参加を思いついたわけであって、これが定期演奏会のような場であれば、話は全くちがうものになります。定期演奏会であれば、表現方法や発声方法について徹底的な練習をすることになり、簡単にはいきません。
    そういう意味でも、明日は意味のあるステージになり意義のある時間となります。楽しくいきましょう。

    浜田先生がお休みで、ピアノ伴奏がないのは不自由でした。湯山先生の音楽は、本当にピアノ伴奏が巧妙に作られています。「伴奏」ではなく「協奏」と言って良い。ピアノの音がなくては、歌っていてもチットも面白くありません。ですから、音と歌詞だけ確認して、ドンドン先に進みました。

    「きよしこの夜」を半音上げて歌うことは完璧です。ハ長調からを嬰ハ長調への転調ですが、全く問題ありません。
    「空」は本当に、和音を構成したり音を聞き取ったりする力を高めています。器用なことは一流と言って良いでしょう。例年この時期は、このような力を育てることと、発声の力を高めることに全力を注ぐのですが、今年は「発声」の問題にのみ、集中できるような気がします。来週の土曜日はフェールマミが練習会場ですから、グランドピアノが使えます。発声重視でできるかな…。

    「四国の子ども歌」と「かもめの歌」の楽譜が届きました。恒川さんの努力でCDも完成していますから、同時に配布しています。「鮎の歌」と合わせて、童謡以外の全ステージの楽譜がそろったことになります。
    「鮎の歌」もやりたいですが、「かもめの歌」の中から「雨の遊園地」を練習することにしました。「雨の遊園地」もピアノの「協奏」がありますが、この曲はコーラスだけでも十分に成立し、楽しく歌うことができます。
    とてもメランコリックな美しい詩です。その詩を歌う旋律線が、これまた絶妙に作曲されていて、まさにメロディーメーカー湯山昭の面目躍如たる作品です。

    先生が歌って聴かせて、すぐに再現して歌うという方法で、3つのパートを全員が最初から最後まで歌うことができました。そして細かくハーモニーを確認していき、合唱として成立させることに成功しました。
    「雨の遊園地」は一日で終了。

    この日も充実した練習をすることができました。合唱団「空」のみなさんの努力と健闘を祈ります。
    では、また来週。

  • ドから♯ソを取る。「増5度」と言って、最高難度ですそれが今の「空」の子はできる!しかも易々と!!

    「12月20日はお母さんたちも歌いましょう」という連絡が回り、朝イチから5名の母親団員(?)が参加。なごやかな雰囲気で練習がスタートしました。
    「童謡」の楽譜を持っていないので少し不自由そうです。本番は、お母さんたちに楽譜を貸してあげることのできる子がいるといいなあ。

    さて、「童謡」は問題ありません。楽しく気楽に歌いましょう。一瞬、「あひるのスリッパ」で、楽譜どおりに歌った後、半音上げてもう1回繰り返そうかな…と思い、ピアノの伴奏を確認し、浜田先生にも「半音上げて弾くことはできますか?」と聞いてみました。ホ長調がヘ長調に変わるわけで、コーラスの方は全く問題ありませんが、ピアノ伴奏ということになると話はゼンゼン違います。アイデアは良いのですが、無理をしないで止めることにしました。

    嶋田先生はリコーダー奏者でもありますので(仙台、東京、豊田で、東海メールクワイアーのリコーダー伴奏を務めています)証言できますが、半音上げたり下げたりしてリコーダーを演奏することは、小学校3年生の教科書に載っている曲でも容易なことではありません。ピアノは楽器としての構造上、リコーダーほど難しくはありませんが、それでも大変です。
    こういうことが最も簡単にできる楽器は何だと思いますか?それは、人間の声です。覚えている曲であれば、誰にだって1秒の練習も必要なく歌えてしまいます。

    というわけで、「あひるのスリッパ」は止めましたが、「きよしこの夜」は半音上げて歌うことにしました。そのかわり、伴奏は無しにします。もともとこの曲は、教会のパイプオルガンが壊れて使えなくなったために、人間の声のハーモニーでパイプオルガンの代わりにしようと作られた曲なので、無伴奏で歌うことが前提となっています。
    ハ長調を嬰(えい)ハ長調にしますが、全く問題なく、最高音の「ヘブンリーピース」も良く響きます。
    ハモる部分は2か所だけにしました。「ヘブンリーピース」という歌詞が2回出てきますが、2回とも最後をドとミでハモります。その2か所だけ。
    問題は、伴奏の助け無しで、ハ長調から嬰ハ長調に転調することができるかどうかです。
    楽器は人間と違って、ある楽曲を自在に転調することは苦手ですが、ある音を正確に出すことはメッチャクチャ得意です。
    逆に人間は、ある楽曲を自在に転調することは得意ですが、特定のある音を正確に出すことには不安が残り、ある程度の練習が必要となります。この場合、ドとミでハモっておいて、そこから♯ソ(♭ラ)を正確に出して、2回目の「サーイレント ナイト」を歌い出すことになります。

    ドから♯ソを取る。これは「増5度」と言って、そう簡単にできることではありません。ドの音を聞いてミを出す、あるいはドの音を聞いてソを出すといった訓練は、嶋田先生が最も重視するものです。で、ミやソならわりあい簡単にできますけれども、♯ファや♯ソを出すということは最高難度の部類です。
    「きよしこの夜」を伴奏で歌うか、無伴奏でいくか、あるいはハ長調で1回だけ歌うか半音上げて2回歌うか、この問題を時間をかけて考えてきたのは、まさにこの問題があったからです。ピアノ伴奏は無しで決めました。残る問題は、半音上げて歌えるかどうかです。

    長々と書きましたけれども、この問題は1分間で解決しました。できるんです。今の「空」の子は。できるんですよ、しかも易々と。念のために何回か同じことを繰り返しました。ドとミの音で「ヘブンリー ピース」と終結させて、♯ソで「サイレントナイト」を歌い出すことを。何度やっても完璧にできました。
    これは、かなり驚きでした。予想外と言っても良い。この日の練習の最大の収穫でした。

    入団を検討中でこのホームページを見てくださっている皆様。合唱団「空」は入団試験も入団資格もありません。ただ一つ、音楽が好きだっていう子の集まりです。でも、やる気と集中力で、上記のような力を育てつつあり、さらに次の目標を目指しています。ぜひ、お子様を合唱団「空」へ!!!

    後半は、「鮎の歌」から「わさび田」の続きです。結果を記しますと、3つのパートを全員が、最初から最後まで歌うことに成功しました。それも一度や二度ではありません。全員が全てのパートを歌うことができる合唱団。全てを知っていて希望するパートを決めることができる合唱団。「空」はそのような合唱団になりつつあります。

    この日も充実した練習をすることができました。先生の学校でもそうですが、冬休みの部活動の試合を控えている人たちも多いことと思います。健闘を祈ります。がんばってください。
    では、また来週。

  • ユニゾンがとても美しくなってきましたみんなの「耳」と「感覚」が高いレベルに成長した証です

    この日は新入の団員があり、喜びに満ちた雰囲気の中で、集まっている団員の自己紹介から始まりました。午後に行われた父母総会でも言いましたが、合唱というものは「単純に人数が多ければ良い」ってものではありません。大切なのは「一人一人が持っている耳」であり「感覚」です。その意味で今の「空」の子たちの「耳」と「感覚」は、かなり質の高いものになっていますから、これからもかなり思い切った活動を展開することができると思っています。
    新入の子も、かなり積極的に歌ってくれていて、質の高い「耳」と「感覚」を感じました。
    それがあって初めて、人数は多い方が良い…と言えます。人の輪が増えるというとは、人の和が増えるということですからね。
    みんな、もっともっと、歌の好きな友達に声をかけてほしいと思います。

    12月20日(日)の中部国際空港セントレアでのクリスマスコンサートの練習からスタート。湯山先生の童謡は歌っているととても元気が出てきます。まあ、そういう曲を意図的に集めてあるわけですけれども、地球や太陽、楽器や動物など様々な切り込み方で、ようするに「愛」とか「やさしさ」とか「友達」を歌っています。テーマは同じでも切り込み方が違うから、歌っていても聴いているだけでも飽きることは全くありません。

    「きよしこの夜」の英語は自然に歌えるようになっています。世の中には、意味が全部わかっていなくても、あるいは少しくらい正確でない発音があったとしても、その国の言葉で歌えると良い曲というものがあります。具体的には
    「エーデルワイス」(アメリカ)
    「夢見る人」(アメリカ)
    「野ばら」(ドイツ)
    「私の太陽」(イタリア)
    などで、「きよしこの夜」もその部類に入ります。ドイツ人やイタリア人みたいに歌えなくても良いのです。どういうことかと言うと、みんなだってドイツやイタリアの人が、上手とは言えない日本語でも「ふるさと」や「ゆうやけこやけ」を歌ってくれたら嬉しいでしょう?そういうことなんです。

    国際理解教育とは、インターネットで調べたことを壁新聞にまとめることではありません。あるいは外国の人をゲストティーチャーに来てもらって、話を聞いたり質問したりすることでもない。そういうことは、半年もするとみんな忘れてしまうでしょう。
    歌だったら、いったん覚えてしまったら忘れない。極めて限定された一部分とは言え、その国の言葉、その国のイメージといったものが心に焼き付く。これが先生の考える国際理解教育です。
    話が逸れました。この日、童謡と「きよしこの夜」をやっていて気付いたことがあります。それは、ユニゾンがとても美しくなってきた…ということです。ユニゾンとは、全員で一つのメロディーを歌うことで、これはとても大切なことです。合唱団というチームとして、ある一つの方向性を確立できるということですから、その意味は重要です。ユニゾン、つまり斉唱の練習を、これからも工夫していきたいと思います。

    後半は、湯山先生の合唱組曲「鮎の歌」。先々週は「雉」、先週は「いちごたちよ」を歌いましたから、「わさび田」を歌うことにしました。
    先生が歌って聴かせる。それを聴いていて、すぐに自分たちで歌う。聴いた旋律をすぐに歌う。その繰り返しで、全員が3つのパートを歌っていきます。音楽は「聴く力」が全てです。もっとも、「わさび田」は途中に4つのパートになる部分があり、さすがに全曲を通すことはできませんでした。でも、よくハーモニーが響きます。これは、ユニゾンが美しいからできることなのです。
    「わさび田」のような難しい曲の練習を効率よく進めることができるのは、みんながCDを聴いていてくれているからだと思います。「聴く」ということは、音楽を自分のものにする…ということですから、毎日とは言いませんが時々聴いてくれると嬉しいです。

    この日も充実した練習をすることができました。もう期末テストも終わったことでしょうが、部活動の試合を控えている人たちも多いことと思います。健闘を祈ります。がんばってください。
    では、また来週。

    あと、12月20日(日)の中部国際空港セントレアでのクリスマスコンサートは、歌いたいお母さんたちは入っていいですよ。お父さんはダメです。声が違いますから。
    歌いたい母親は、来週と再来週の練習に参加してくださいね。