SORA NOTE

嶋田先生から空のみんなへ


和音を構成したり音を聞き取る力は一流
あとは「発声」の問題。集中して練習していきます

この日も母親団員(?)の参加で練習がスタート。親子で同じステージに立つ…、これは合唱だからできることです。サッカーや野球などのスポーツは対戦相手がいますから、年齢や性別の問題もあって、親子で同一のチームを組むことは大変に難しいことです。音楽の場合は相手がない(あるとすれば、それは聴く人。お客さま)ですから、誰がどうチームを組んでも良い。そこに問われるのは「音楽が好き」「やる気」「集中力」です。親と子が一つになれる…。本当にステキなことであり、意義のあることだと思います。

CDを配ってあるので母親団員も音は入っています。声の問題や歌い方の問題は、細かいことを抜きにします。今回のステージは、通りすがりのお客さまが相手ですから、歌詞の表現方法や発声方法をそろえることよりも、「音楽の勢い」の方が重要になります。厳しい言葉を使えば、そういうタイプのコンサートであるから、母親団員の参加を思いついたわけであって、これが定期演奏会のような場であれば、話は全くちがうものになります。定期演奏会であれば、表現方法や発声方法について徹底的な練習をすることになり、簡単にはいきません。
そういう意味でも、明日は意味のあるステージになり意義のある時間となります。楽しくいきましょう。

浜田先生がお休みで、ピアノ伴奏がないのは不自由でした。湯山先生の音楽は、本当にピアノ伴奏が巧妙に作られています。「伴奏」ではなく「協奏」と言って良い。ピアノの音がなくては、歌っていてもチットも面白くありません。ですから、音と歌詞だけ確認して、ドンドン先に進みました。

「きよしこの夜」を半音上げて歌うことは完璧です。ハ長調からを嬰ハ長調への転調ですが、全く問題ありません。
「空」は本当に、和音を構成したり音を聞き取ったりする力を高めています。器用なことは一流と言って良いでしょう。例年この時期は、このような力を育てることと、発声の力を高めることに全力を注ぐのですが、今年は「発声」の問題にのみ、集中できるような気がします。来週の土曜日はフェールマミが練習会場ですから、グランドピアノが使えます。発声重視でできるかな…。

「四国の子ども歌」と「かもめの歌」の楽譜が届きました。恒川さんの努力でCDも完成していますから、同時に配布しています。「鮎の歌」と合わせて、童謡以外の全ステージの楽譜がそろったことになります。
「鮎の歌」もやりたいですが、「かもめの歌」の中から「雨の遊園地」を練習することにしました。「雨の遊園地」もピアノの「協奏」がありますが、この曲はコーラスだけでも十分に成立し、楽しく歌うことができます。
とてもメランコリックな美しい詩です。その詩を歌う旋律線が、これまた絶妙に作曲されていて、まさにメロディーメーカー湯山昭の面目躍如たる作品です。

先生が歌って聴かせて、すぐに再現して歌うという方法で、3つのパートを全員が最初から最後まで歌うことができました。そして細かくハーモニーを確認していき、合唱として成立させることに成功しました。
「雨の遊園地」は一日で終了。

この日も充実した練習をすることができました。合唱団「空」のみなさんの努力と健闘を祈ります。
では、また来週。

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