SORA NOTE

嶋田先生から空のみんなへ


ユニゾンがとても美しくなってきました
みんなの「耳」と「感覚」が高いレベルに成長した証です

この日は新入の団員があり、喜びに満ちた雰囲気の中で、集まっている団員の自己紹介から始まりました。午後に行われた父母総会でも言いましたが、合唱というものは「単純に人数が多ければ良い」ってものではありません。大切なのは「一人一人が持っている耳」であり「感覚」です。その意味で今の「空」の子たちの「耳」と「感覚」は、かなり質の高いものになっていますから、これからもかなり思い切った活動を展開することができると思っています。
新入の子も、かなり積極的に歌ってくれていて、質の高い「耳」と「感覚」を感じました。
それがあって初めて、人数は多い方が良い…と言えます。人の輪が増えるというとは、人の和が増えるということですからね。
みんな、もっともっと、歌の好きな友達に声をかけてほしいと思います。

12月20日(日)の中部国際空港セントレアでのクリスマスコンサートの練習からスタート。湯山先生の童謡は歌っているととても元気が出てきます。まあ、そういう曲を意図的に集めてあるわけですけれども、地球や太陽、楽器や動物など様々な切り込み方で、ようするに「愛」とか「やさしさ」とか「友達」を歌っています。テーマは同じでも切り込み方が違うから、歌っていても聴いているだけでも飽きることは全くありません。

「きよしこの夜」の英語は自然に歌えるようになっています。世の中には、意味が全部わかっていなくても、あるいは少しくらい正確でない発音があったとしても、その国の言葉で歌えると良い曲というものがあります。具体的には
「エーデルワイス」(アメリカ)
「夢見る人」(アメリカ)
「野ばら」(ドイツ)
「私の太陽」(イタリア)
などで、「きよしこの夜」もその部類に入ります。ドイツ人やイタリア人みたいに歌えなくても良いのです。どういうことかと言うと、みんなだってドイツやイタリアの人が、上手とは言えない日本語でも「ふるさと」や「ゆうやけこやけ」を歌ってくれたら嬉しいでしょう?そういうことなんです。

国際理解教育とは、インターネットで調べたことを壁新聞にまとめることではありません。あるいは外国の人をゲストティーチャーに来てもらって、話を聞いたり質問したりすることでもない。そういうことは、半年もするとみんな忘れてしまうでしょう。
歌だったら、いったん覚えてしまったら忘れない。極めて限定された一部分とは言え、その国の言葉、その国のイメージといったものが心に焼き付く。これが先生の考える国際理解教育です。
話が逸れました。この日、童謡と「きよしこの夜」をやっていて気付いたことがあります。それは、ユニゾンがとても美しくなってきた…ということです。ユニゾンとは、全員で一つのメロディーを歌うことで、これはとても大切なことです。合唱団というチームとして、ある一つの方向性を確立できるということですから、その意味は重要です。ユニゾン、つまり斉唱の練習を、これからも工夫していきたいと思います。

後半は、湯山先生の合唱組曲「鮎の歌」。先々週は「雉」、先週は「いちごたちよ」を歌いましたから、「わさび田」を歌うことにしました。
先生が歌って聴かせる。それを聴いていて、すぐに自分たちで歌う。聴いた旋律をすぐに歌う。その繰り返しで、全員が3つのパートを歌っていきます。音楽は「聴く力」が全てです。もっとも、「わさび田」は途中に4つのパートになる部分があり、さすがに全曲を通すことはできませんでした。でも、よくハーモニーが響きます。これは、ユニゾンが美しいからできることなのです。
「わさび田」のような難しい曲の練習を効率よく進めることができるのは、みんながCDを聴いていてくれているからだと思います。「聴く」ということは、音楽を自分のものにする…ということですから、毎日とは言いませんが時々聴いてくれると嬉しいです。

この日も充実した練習をすることができました。もう期末テストも終わったことでしょうが、部活動の試合を控えている人たちも多いことと思います。健闘を祈ります。がんばってください。
では、また来週。

あと、12月20日(日)の中部国際空港セントレアでのクリスマスコンサートは、歌いたいお母さんたちは入っていいですよ。お父さんはダメです。声が違いますから。
歌いたい母親は、来週と再来週の練習に参加してくださいね。

Comments are closed.