SORA NOTE

嶋田先生から空のみんなへ


ランチ10回にチャレンジ

【令和3年4月24日(土)】
今日も「ミミクリーペット おしゃべりハムスター」はチャァンと持って行きましたよ。ただ出番がありませんでした。残念でした。来週こそは使おう!
「おしゃべりハムスター」は残念でしたが、嬉しいことに浜田先生が鍵盤ハーモニカ担当者として来てくださいました。これからよろしくお願いいたします。
そして、もっと嬉しいことに今日も見学者が来てくれました。
だから今日は、その見学の子たちが「この合唱団でガンバロウ」と言ってくれた時に、5月4日のイオン熱田コンサートに参加できるように…ということだけを考えていました。
もちろん「参加する参加しない」は本人が決めることです。「曲を覚えきれなくて自信がない」と言うのなら無理矢理に命令することはできません。
命令することはできないけれども、その子が「曲を覚えきれなくて自信がない」ではなく「だいたい歌う曲が分かったから参加するよ」と言ってくれるように練習するのが担任の(指導者の)役目です。前回のソラノートにも書きましたが、嶋田先生はそういう人間なんです。だから入団届が出ている出ていないなんて関係ない。目の前にいてくれる子がステージに立てるように…そのことだけを考えていました。
だから今日は(先週もですが)見学者というよりも体験入団者みたいな形でメンバーの中に入ってもらっていっしょにバンバン歌いまくりました。
みんなに言ったことは「メロディーが命」ということです。イオンで歩いているお客さんが足を止めてくれるためにもメロディーが命…とも言いましたが、実はコンサートだって同じなんです。コンサートすなわち定期演奏会や合唱祭の場合は、今よりも数段レベルの高い「メロディーの美しさ」が求められます。同時に「ハーモニーの美しさ」も求められます。だから練習が大切なのであり、これから10月の定期演奏会に向けて「楽しさ」と「美しさ」を磨く練習を組んでいきます。
しかし、メロディーとハーモニーと、二つのうちのどちらか一つを選ばなければいけない…なんてことになったら、当然メロディーに軍配が上がります。ハーモニーを疎かに(おろそかに・いいかげんに)しても良いという意味ではありませんよ。メロディーがハーモニーの上にくるというのは、ユニゾン(斉唱)と言って全員でメロディーを受け持つ歌い方があることからも分かるでしょう。メロディーを抜いて、ハーモニーパートだけで歌うという形は見たことも聞いたこともありません。
そういう意味での「メロディーが命」ということです。当分はこの形で練習を進めます。
「あめふりくまのこ」「地球はひまわり」「おはよう太陽」「歌の広場」「エーデルワイス」「茶つみ」「ふるさと」そして「夕やけこやけ」をメロディー中心で歌いました。よく歌えたと思います。ハーモニーパートを受け持ってくれた少数メンバーにも大感謝です。ありがとう。

さて、ここからは少し専門的な話になりますから、小学生のメンバーはここでソラノートを閉じてもヨロシイ。

ここからは「メロディーが大切だってのは分かるけど、それだけじゃツマンナイ」なぁ~んて心のどこかで思っている中学生・高校生のために書きます。
4月になってから何度か「ミミクリーペット おしゃべりハムスター」といっしょに「KORGクロマティックチューナー」を持っているということを書きました。
この「KORGクロマティックチューナー」はヴァイオリンやオーボエ、そしてピアノなどの音が正確かどうかを検知(けんち・キチンと調べる)するために使うものです。もちろん今日もカバンの中に持っていました。来週に使う時間があるかどうか分かりませんが、次のような機能を持っています。
ヴァイオリンでもピアノでももちろん声でも良いので、ある音をポーンと出します。その音が「ラ」ならラ、「ド」ならドの音として完璧に正確であったなら、真ん中のグリーンのランプが点(つ)きます。ほんの少しでも低い音(声)だと左側のレッド(赤い)ランプが点きます。ほんの少しでも高い音(声)だと右側のレッドランプが点灯します。
その完璧に正確な音というのはどういうレベルかと言うと、たとえば「ラ」なら1秒間に440回ノドの骨をぶつければ「ラ」になります。これは別にノドの骨でなくてもOKで、たとえば拍手でもOKです。あんたが1秒間に440回手を叩いてくれれば、その拍手の音は「ラ」の音になります。
うそだ、拍手は手の音だ。と言うでしょうね。
拍手が手のパンッという音に聞こえるのは、それは1秒間に1回しか叩いていないからパンッなのであって、2回叩いても3回叩いてもパンパンッでありパンパンパンッです。叩くスピードが遅すぎるんです。1秒間に440回叩いてごらんなさいよ。ちゃんと「ラ」の音になりますから。
ただし、1秒間に440回も拍手できる人間なんて、この世には存在しません。人間の腕の筋肉がそれだけ速く動くのは不可能です。だから成功した人は世界に一人もいません。
ですがノドの骨ならできる。ノドの骨についている筋肉なら可能です。犬にだって猫にだってできます。そういうイヌやネコがいたら、おそらくテレビで話題になってギネスブックにも載ることでしょう。
ただし、正確に1秒間に440回ぶつけないとグリーンランプは点きません。439回とか441回だったらレッドランプが点きます。
実は440回というのは音響力学の世界の話であって、世界一のオーケストラのウィーンフィルやベルリンフィルは(NHK交響楽団も)442回を「ラ」として設定しています。合唱の世界でも442回の「ラ」が常識です。
つまり、ほんのほんのほんのチョッピリ高い音。これが基準です。
クロマティックチューナーは442回だろうと440回だろうとコンピューターのレベルで検知します。「ラ」だけではなく「ド」でも「レ」でも「ミ」でも検知します。そいでもって正確ならグリーンランプ。
ちなみに音楽プラザでみんながいないうちにピアノの音で実験してみるとグリーンランプとレッドランプが両方とも点きました。つまり緑になったり赤になったりパカパカ点くんです。正確ではあるけれどフラフラしている。ピシっとグリーンランプだけにはなりません。
リコーダーでやってみました。やはり緑になったり赤になったり不安定です。だいたいリコーダーっていう楽器は作音楽器と言って息の吹き込み方で音が変わります(だから音を作ることができる)から実は非常に不安定な音程なんです。
そこで真打ち登場。嶋田先生がチャレンジしてみました。どうなったと思いますか???(笑)。
最後に音叉(おんさ)で実験してみました。音叉はいつも持っています。バッチリとグリーンランプだけでした。

そこで、こんな練習を予定しています(あぁ、早くやってみたいなぁ)。
【レベル1】まず声を出す。「ミミクリーペットおしゃべりハムスター」を歌わせる
【レベル2】ピアノで出した音を聴いてその音を声で出す。判定は先生
【レベル3】ピアノでドの音を出すから声でミの音を出す。判定は先生
【レベル4】ピアノでドの音を出すから声でソの音を出す。判定は先生
【レベル5】ピアノで出した音を聴いてその音を声で出す。判定はクロマティックチューナー
【レベル6】ピアノでドの音を出すから声でミの音を出す。判定はクロマティックチューナー
【レベル7】ピアノでドの音を出すから声でソの音を出す。判定はクロマティックチューナー

ちなみにレベル5からレベル7にチャレンジして5秒間グリーンランプだけを点灯させることができたら、その子には練習後のランチを10回ごちそうしましょう。嶋田先生は父母総会で発言したこととソラノートに書いたことは死んでも実行します。
グリーンランプとレッドランプのまぜこぜではダメだ。ストップウォッチで測って5秒間グリーンランプ。
あっ、モチロン小学生のメンバーでも成功したらランチ10回です。
自分で実験してみた結果、嶋田には一生かかってもクリアできないことが判明しましたが、「空」のメンバーだったら不可能を可能にする子が出るかもしれません。ジャーン!!!

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