SORA NOTE

嶋田先生から空のみんなへ


表現の練習は、あとで

【令和6年3月30日(土)】
今日は、よっぽどよっぽど「六つの子守歌」の ① 思い出の子守歌・②空と海の子守歌・③いつもの子守歌をやろうかな…と思っていました。それで先週の④おさかなの子守歌・⑤眠っちゃいけない子守歌・⑥風の子守歌の「流れ」を引き継いで、全6曲の「流れ」を作っておく…という練習です。
だけど、ずっと懸案(けんあん・問題や課題が残ってしまうこと)になっていた「あさやけのこんこんぎつね」を通すのに十分なメンバーの顔ぶれと人数だったので、「六つの子守歌」全曲の流れよりも「あさやけのこんこんぎつね」を4パートに分かれて通す練習を選びました。
しかし嶋田先生は忘れていたのです。今日は内匠先生とメンバーのK野くんの本番があり、ピアノ伴奏がないということを。
だけどねぇ、「あさやけのこんこんぎつね」を4パートに分かれて通して歌ってしまったのですよ。4パートに分かれてハモるだけではなく、ピアノ伴奏なしのアカペラで…です♪
「あさやけのこんこんぎつね」をスタートさせた時点では、嶋田先生は「内匠先生おそいなぁ。どうしちゃったんだろ?早く来てぇ」と思っていて、今日はピアノ伴奏がないことを思い出した時には10時を回っていました。
でも、中途半端(ちゅうとはんぱ)に「あさやけのこんこんぎつね」を中止するわけにはいかないので、そのまま突っ込みました。それで歌えてしまった。これは計算外の「今日の素晴らしい成果」でありました。何回も何回も「いいじゃないですか!」「すごい!ナイスです」と叫んだのは、決してメンバーにお世辞(おせじ)を言っていたわけではありません。そのことを報告しておきます。
「夜明けのイソップ物語」は合唱団が二つに分かれます。で、「あさやけのこんこんぎつね」の練習番号ABCDEとFGHIIJとで役割がひっくり返る…ということは以前のソラノートに書いたとおりです。そのことを、口での説明でもソラノートの文章でもなく歌声で実践(じっせん・実際に行動すること)できたのは非常に大きな成果でした。

後半は、無伴奏アカペラの「三つのわらべうた」です。「一匁一丁」を歌い込みました。歌い込みもしたけれど、初めて歌うメンバーも数名いたので、音取りもしながらです。
ちょっと丁寧にやりすぎたかな。約1時間あったのに最後まで通せませんでした。これは嶋田先生の組み立てが悪い。最初からP12の4段目2小節目までです。
しかし、よくハモりましたねぇ。ソプラノなんか上下に分かれる部分もあったのだけど、そりゃ人数が少なくなる分の響きは薄くなってしまうけど、でも音程はかなり正確でうまく歌えたと思います。

合唱はとにかく正確な音程が必要です。音程がアヤフヤなのにクレッシェンドだフォルテだピアノだなどと表現の練習をしても意味はありません。
まぁ、その音程を正確にするための「発声練習」は必要ですけれども、今日も少しだけ発声練習をしましたが、もしも「音程」と「表現」とを比べたら音程の方が先です。
音程が正確ならハーモニーも美しくなるし、ハーモニーが美しければ練習が楽しくなる。その楽しさの次に「表現」の練習があります。嶋田先生はそう思います。

「夜明けのイソップ物語」も「六つの子守歌」も「三つのわらべうた」も、まだ全曲を通したことはありません。でも、「あさやけのこんこんぎつね」や「一匁一丁」や「おさかなの子守歌」など、ひとつひとつの曲はだいぶ理解が深まってきたようです。これは一人一人のメンバーによって、「だれが」「どの曲の理解を深めているか」はバラバラです。
でも、全てのメンバーが「理解した曲を増やしつつある」ことは確実です。
全てのメンバーが全ての曲をキチンと理解した時、そこから「最高に面白い表現の練習」が始まります。
その時が早く来ますように…。そのために今日も頑張りましたアリガトウ。来週も再来週も、この地道な努力が続きます。

おっと、来週4月6日は「練習見学会」です。楽譜4冊と歌集「歌のひろば」も忘れないで持ってきてくださいね。
今日は本当にありがとう。

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