SORA NOTE

嶋田先生から空のみんなへ


きれいな〇

【令和6年4月13日(土)】
この日はうれしいことに3名の新入団員を迎えることができました。これは本当にうれしく、そしてありがたいことです。東海メールクワイアーでも同じですが、20人で歌うのと30人で歌うのとでは全体の声の響きが全く違うのです。東海メールクワイアーにも3人くらい新入団員が入ってくれないかなぁ…。
合唱というものは実に不思議な競技というか種目でありまして、仲間は多ければ多いほど一人一人のメンバーが上手になる。これ、ホントです。なぜかと言うと、いっしょに歌うことでお互いがお互いの弱点をカバーしあって、そして長所を伸ばしあうからです。
う~ん、分かりにくい説明だなあ。
そうですねぇ。たとえば○という形がいちばん良いとしましょう。△はとがっているから良くない(弱点がある)メンバーです。
ところが△の子と▽の子が重なると「六角形の星」になりますよね。(ごめんなさい。先生のコンピュータでは六角形の星の記号が出ない)
で、さらに▷の子や◁の子が集まると、その「三角形の集まり」はだんだん○になってくるでしょう。そこに□や◇の子が重なったら、さらにきれいな○になってくる。
一人一人のメンバーは完全な○ではなくても(完全な○になるのって本当にムズカシイです)、みんなで重なり合ったらほとんど完全な○になる。これが合唱の本質です。
だけど「仲間が助けてくれるから私はユガンだ○でも良いんだ」という考え方は成立しない。一人一人は少しくらいユガンでいても良いけれど、でも○に近ければ近いほど良い。ほんのちょっとだけ凹んだ(へこんだ)○が重なるのと、かなりユガンだ○が重なるのと、どちらがきれいな○になるか、そりゃ考えるまでもありません。
だから小学生は小学生なりに、高校生は高校生なりに、「少しでもきれいな○になりたい」と思っていることが大切で、その「少しでもきれいな○」がたくさん重なったら、とんでもないハーモニーが出現します。
練習とは、それを一人一人が実現するためにあるわけだね。

というわけで、新しいメンバーを迎えた合唱団「空」は、それだけでレベルアップしました。さらにレベルアップするために、一人一人が自分を磨いて○になっていく練習です。
でも、生まれて初めてその曲の楽譜を見るメンバーがいるわけですから、まずは「空にかいた12の童話」からスタートしました。「もし、アフリカ象の耳より…」「もし、国民の休日を…」「もし、太陽に…」と進めていきました。
同じ曲集だけでは面白くありませんので後半は「一匁一丁」を確認しました。
時間がほしいなぁ。12時間くらい練習ができれば全部の曲集を歌いとおすこともできるでしょうが、それはムチャな話です。2時間30分は体力気力の限界でしょうね(笑)。
だから、時間を大切にして集中することが大切です。初めて楽譜を見たメンバーにとっては「密度の濃い」「緊張した」時間になったことでしょう。でも、その「集中」と「密度」こそ合唱団「空」の武器であり、これからもそのような練習を組み立てていくことができるように頑張りマス。
よろしくお願いいたします♪♪♪

追記
このノートを書いているのは4月14日なのですが、実は14日(日)のサポート練習で、さらにもう1名の新入団員を迎えることができました。
このサポート練習で歌ったのは「一匁一丁」と「ずいずいずっころばし」です。全部のパートを参加者全員で確認し、ハーモニーを作って歌うことができました。
来週もがんばろう。

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