【令和7年5月24日(土)】
今日は運動会という小学校があり、中学校や高校のテスト期間も重なっていて、先週以上に「意に反して参加できないメンバー」がいることは分かっていました。来週5月31日の春日井コンサートが、もし一週間早くて今日が本番であったなら、嶋田先生は参加を断っていました。来週5月31日だったから参加を決断したのです。
もっとも来週が運動会だという小学生メンバーもいますけれども…。
その「来週は運動会だからコンサートには参加できない」という子も今日はちゃんと来てくれて、偉いものだと思いますよホントに…。
さて、練習は春日井ゆめいっぱいコンサートで歌う全員合唱の「ふるさと」からスタートしました。楽譜は今日初めて配ったので全員が初見です。今日参加できなかったメンバーは来週の会場で楽譜を受け取ってイキナリ本番となりますが、まぁ大丈夫でしょう。
と言うのは、ソプラノパートはご存じのメロディーです。だから訳が分からなくなったらソプラノのメロディーを歌えばよろしい。
アルトはハモリの対旋律(たいせんりつ)ですが、それほどムズカシイ部分はなくて、しかも1番から3番まで全く同じです。
つまりソプラノもアルトも同じことを3回歌う、そういうわけ。もちろん歌詞は変わりますよ。「うさぎ追いし…」「いかにいます…」「こころざしを…」ってね。
あと、1番と2番はト長調で、3番だけ1音上がってイ長調になりますが、それもピアノを聴いていれば大丈夫なはずです。
「ふるさと」の後は春日井ゆめいっぱいコンサートで歌う「二十歳」「われもこう」「鳥が」を確認しましたが、今日やったことは「声の出し方」の一つだけでした。
先週の練習でやった「みんなで音を聴き合って正確で美しいハーモニーを作る」ことの続きです。「みんなで音を聴き合って正確で美しいハーモニーを作る」ために、どんなふうに「声を出すか」ということです。だから内容については先週のソラノートを参照してください。
今日のソラノートでは、「なぜ、その練習をやるか」について、メンバーに話したことを記録しておきます。(以下、しゃべったセリフです。しばらく「 」を省略します)
みなさんは「空」という名前のサッカーチームだとします。サッカーチームの監督は選手に、50mダッシュを30回走れ!と指示するでしょう。50mのダッシュを30回も走ればヘトヘトになりますよね。
なぜ30回も走るのかという理由が分からなければ選手たちはイヤがるでしょう。だけど理由はハッキリしている。45分間の試合時間を走り切るスタミナをつけるためです。
だれだって走るだけの練習よりもゲーム形式の練習の方が楽しいに決まっています。だけど、あっ遅い…などという選手がいたら試合に勝てませんから、サッカー選手は走り込みが大切だと分かっているのです。
合唱だって同じことで、一人一人が「自分の声を精一杯に出し切る」ように歌わないと合唱団としての「声」にはならない。今やっているのは、そのトレーニングだよ。
そして、もう一つ。その50mダッシュが6秒の人もいれば、7秒、8秒、9秒の人だっているはずだ。「空」だって同じ。小学生から高校生までいるのだから。9秒の子が6秒の子に勝とうなどと思わなくてもいいよ。大切なことは6秒の子は5秒台を目指す、9秒の子は8秒台になれるように努力する、そこが大切、それが練習なんだよね。
そんな話をしながら練習を進めました。
何度も繰り返すうちに響きが良くなってきたことは確かです。ただ、「声の出し方」「声の響き」は7秒とか8点とかの数字で表すことができませんからね。そこが合唱の練習のムズカシイ部分ではありますな(笑)。
いずれにしても、定期演奏会から考えると半分くらいの人数なのに、よくガンバってくれたと思います。今日のような地道な練習が半年後には大きな成果となって現れてくるはずです。来週の春日井ゆめいっぱいコンサートだけを考えても、大きな成果だったと思います。メンバーさん、ありがとうございました。