投稿者: 嶋田浩文

  • なぜ、その練習をやるか

    【令和7年5月24日(土)】
     今日は運動会という小学校があり、中学校や高校のテスト期間も重なっていて、先週以上に「意に反して参加できないメンバー」がいることは分かっていました。来週5月31日の春日井コンサートが、もし一週間早くて今日が本番であったなら、嶋田先生は参加を断っていました。来週5月31日だったから参加を決断したのです。

     もっとも来週が運動会だという小学生メンバーもいますけれども…。
     その「来週は運動会だからコンサートには参加できない」という子も今日はちゃんと来てくれて、偉いものだと思いますよホントに…。

     さて、練習は春日井ゆめいっぱいコンサートで歌う全員合唱の「ふるさと」からスタートしました。楽譜は今日初めて配ったので全員が初見です。今日参加できなかったメンバーは来週の会場で楽譜を受け取ってイキナリ本番となりますが、まぁ大丈夫でしょう。
     と言うのは、ソプラノパートはご存じのメロディーです。だから訳が分からなくなったらソプラノのメロディーを歌えばよろしい。

     アルトはハモリの対旋律(たいせんりつ)ですが、それほどムズカシイ部分はなくて、しかも1番から3番まで全く同じです。
     つまりソプラノもアルトも同じことを3回歌う、そういうわけ。もちろん歌詞は変わりますよ。「うさぎ追いし…」「いかにいます…」「こころざしを…」ってね。
     あと、1番と2番はト長調で、3番だけ1音上がってイ長調になりますが、それもピアノを聴いていれば大丈夫なはずです。

     「ふるさと」の後は春日井ゆめいっぱいコンサートで歌う「二十歳」「われもこう」「鳥が」を確認しましたが、今日やったことは「声の出し方」の一つだけでした。
     先週の練習でやった「みんなで音を聴き合って正確で美しいハーモニーを作る」ことの続きです。「みんなで音を聴き合って正確で美しいハーモニーを作る」ために、どんなふうに「声を出すか」ということです。だから内容については先週のソラノートを参照してください。

     今日のソラノートでは、「なぜ、その練習をやるか」について、メンバーに話したことを記録しておきます。(以下、しゃべったセリフです。しばらく「 」を省略します)

     みなさんは「空」という名前のサッカーチームだとします。サッカーチームの監督は選手に、50mダッシュを30回走れ!と指示するでしょう。50mのダッシュを30回も走ればヘトヘトになりますよね。
     なぜ30回も走るのかという理由が分からなければ選手たちはイヤがるでしょう。だけど理由はハッキリしている。45分間の試合時間を走り切るスタミナをつけるためです。
     だれだって走るだけの練習よりもゲーム形式の練習の方が楽しいに決まっています。だけど、あっ遅い…などという選手がいたら試合に勝てませんから、サッカー選手は走り込みが大切だと分かっているのです。
     合唱だって同じことで、一人一人が「自分の声を精一杯に出し切る」ように歌わないと合唱団としての「声」にはならない。今やっているのは、そのトレーニングだよ。

     そして、もう一つ。その50mダッシュが6秒の人もいれば、7秒、8秒、9秒の人だっているはずだ。「空」だって同じ。小学生から高校生までいるのだから。9秒の子が6秒の子に勝とうなどと思わなくてもいいよ。大切なことは6秒の子は5秒台を目指す、9秒の子は8秒台になれるように努力する、そこが大切、それが練習なんだよね。

     そんな話をしながら練習を進めました。
     何度も繰り返すうちに響きが良くなってきたことは確かです。ただ、「声の出し方」「声の響き」は7秒とか8点とかの数字で表すことができませんからね。そこが合唱の練習のムズカシイ部分ではありますな(笑)。

     いずれにしても、定期演奏会から考えると半分くらいの人数なのに、よくガンバってくれたと思います。今日のような地道な練習が半年後には大きな成果となって現れてくるはずです。来週の春日井ゆめいっぱいコンサートだけを考えても、大きな成果だったと思います。メンバーさん、ありがとうございました。

  • 本気で真剣に聴く

    【令和7年5月17日(土)】
     そろそろ中学校や高校ではテスト期間に入る学校もあるので、今日はちょっと少なめのメンバーです。でも、非常に効率よく、また有意義な練習ができたことを非常に嬉しく思います。
     まず最初に、今日は鍵盤ハーモニカを二つ用意しました。最近買った鍵盤ハーモニカはフェールマミに置いてあるので、今日は家に置いてある少し古い鍵盤ハーモニカを持っていったのです。
     まず鍵盤ハーモニカAで「ゆうやけこやけ」を、次に鍵盤ハーモニカBで「ゆうやけこやけ」を吹きました。
     どちらも吹いている人が上手なので(笑)、とてもキレイに聴こえます。(ホントかよ?)
     ところがAB二つの鍵盤ハーモニカを同時に吹くと、ある音では音が波打つように震えて聴こえました。また他のある音では全く波打つことなく震えもしないで真っ直ぐに聴こえました。
     同じ音を出しているのに音が波打って震えて聴こえるのはなぜか。
     それはAの音とBの音がビミョーに違うからです。たとえば「ラ」の音は1秒間に440回震えているから「ラ」の音になるのですが、鍵盤ハーモニカAが1秒間に440回震えていて鍵盤ハーモニカBが439回震えていたとすると二つの音は波打って震えて聴こえます。
    鍵盤ハーモニカBが1回分、音が低いからそうなる。
     まずは、みんなに「この二つの音が波打って震えていることが分かりますか?」と質問しました。すると全員が「分かります」と手を上げてくれます。
     言い忘れていましたが、これが二つの鍵盤ハーモニカだから、まだマシですけれども、十本の鍵盤ハーモニカを同時に吹いて、その十本の音が全部ビミョーにズレていたら、どんな現象が起こるか想像してみてほしいのです。
     で、みんなに言いました。
    「鍵盤ハーモニカは機械だから音がビミョーにズレていても直らない。でも、みんなは人間だから、自分の声がビミョーにズレていても、それを聴いて、歌いながら修正することができる。人間なのだから。だから、ね。音を本気で真剣に聴きましょう」
     そこから今日の練習がスタートしたわけです♪

     思うところあって、今日は曲集「七つのあそびうた」から6曲目の「どこまでとどく」と7曲目のこうもりひらり」を中心に歌おうと思っていました。たぶん今までに一度も練習したことがなく、つまり全員が初見(しょけん・初めて見ること)の楽譜です。
     「どこまでとどく」は以下のような構成になっています。
    5~20小節目 A
    25~36小節目 B
    41~56小節目 A´
    61~72小節目 B´
    77~101小節目 終結部C
     AとA´は少しずつ違うように見えますが使われている和音が全く同じでメロディー兄弟です。その証拠は二つあって、証拠①は二つのグループでAとA´を同時に歌っても大丈夫。「証城寺とカタツムリ」みたいなものです。証拠②は楽譜を見れば分かりますがピアノが全く同じなのです。
     BとB´の関係も同じことです。
     このことを先に説明して練習したものだから(たぶんそのオカゲだと思う)みんなは曲の構成を理解して非常に効率よくアッという間に音取りを完了させてしまいました。
     いや、曲の構成を理解したことも大切でしたが、お互いの声とピアノの音を本気で真剣に聴いて歌ったからかもしれません。

     「こうもりひらり」は13~20小節目を、ソプラノを歌ってメゾソプラノを歌ってアルトを歌って4回目に自分のパートを歌う…という要領で、ハーモニーを作る感覚も大いに高まりました。
     非常に効率よく進みました。実は嶋田先生は、この2曲だけで12時になると予定していたのですが、11時までに「どこまでとどく」と「こうもりひらり」を完了してしまいました。

     休憩の後は、みんなが作ってくれた時間です。ありがたいことです。よっぽど5曲目の「いしっころ」を歌おうか…と思いましたが、5月31日の春日井ゆめいっぱいコンサートがあるので「鳥が」を練習することにしました。
     春日井ゆめいっぱいコンサートは、まがりなりにも響くホールでグランドピアノもありますから、モリコロパークコンサートのように歌うのではなく少し丁寧な歌い方にしたいです。
     やったことは一つだけ。それは「みんなで音を聴き合って正確で美しいハーモニーを作る」ことに尽きました。
     まさしく、練習のスタートでメンバーに言った「音を本気で真剣に聴きましょう」という話が的中した内容でした。
     「トゥララ」の部分を歌い始めて一番盛り上がるところで止めてハーモニーを確認するとビミョーに音がズレてしまってなかなか美しいハーモニーを作ることができません。2回、3回とやり直しても、少しずつ良くはなるのですが100点のハーモニーにはならなかったね。

     しかし、ここで特筆(とくひつ・特別に書いて記録すること)するべき点が二つありました。
    一つ目は、何度も何度も繰り返して練習して「う~ん…、まだまだだ。もっと良くなる」「う~ん、80点。まだビミョーにズレてる」と指摘したのに、みんなの顔が少しもイヤがっていなかったこと。マジで同じ練習を5回も6回もシツコク繰り返したのだから、少しくらい「え~っ、またぁ?」などという表情になるのがフツーです。だけど、だれもそんな顔をしていない。嶋田先生が気付いた「ホンの少しのビミョーなズレ」をメンバーも気付いていたからだ…と、今、思っています。
     これは本当に素晴らしいことで、「そういう耳になれ」と口で何回言ってもならない。みんなが「そうなろう」と本気で思わない限り絶対にならないことです。だからとっても嬉しかった。
     二つ目は、小学校の授業が45分であるように「空」の練習時間にも限りがあるわけで、何よりも大切なことは1時間の授業の中で全員が100点になることなんてありえない…ということです。数字はデタラメですが、今日のこの練習は70点、80点、85点、90点という感じで確かにレベルは上がっていきました。それは確かです。ただ、12時までに100点にならなかっただけで、みんなの力は確実に高まりました。確実に。
     1時間の授業でクラス全員が50m泳げるようにしたいけどそれは無理。でも50m達成の子が増えて、20mの子が30mになり、5mの子が7mになれば良い。それが授業だ練習なのだ。
     担任だった時、クラスの子にいつも言っていた話です。
     今日の練習で、嶋田先生は「担任だった時の情熱」を思い出しました。みんながその「情熱」を思い出させてくれたのです。
     嶋田先生にとって本当に久しぶりの「幸せな時間」だったのですよ。ありがとう。

  • 元気よく歌えました♪

    【令和7年5月11日(日)】
     モリコロパークコンサート、ご苦労様でした。事前にラインで送られてきた集合場所や写真撮影場所などの情報も的確で、スムーズに集合、点呼をすることができました。一枚岩の父母会の皆様に大感謝です。
     嶋田先生はイイカゲンなところがありますが、今回ばかりは昨日の練習でメンバーに伝えた話が全てアタリました(笑)。
    ○歌っている最中にカラスや犬が鳴くかもしれない
    ○シーンと静かなホールではない
    ○だから、細かいことは気にしないで、とにかく元気よく生き生きと歌いましょう
     昨日、そんなことを言いました。で、カラスや犬は鳴かなかったけれど、マイクとスピーカーの接続の不具合で大きな雑音が入りました。リハーサルだったからラッキーでしたが、よくもまあ、みんな動揺しないで歌い続けましたねぇ。
     本番では「二十歳」「われもこう」を歌い終わった後くらいから会場がザワザワする声が大きくなってきて、とてもじゃないけど美しいハーモニーを響かせるっていう感じではなくなってきました(笑)。
     「鳥が」を歌う前に、みんなに近づいて「思いっ切り歌えば良いです」と伝えました。そのおかげかどうかは分かりませんが、けっこう迫力のある「鳥が」を歌うことができました。
     今日は楽しく歌う「お祭り」でしたから、あれで良かったと思います(笑)。まがりなりにもステージに立ってお客さんの前で歌うという良い経験になりました。

     いくつかの合唱団が「崖の上のポニョ」を歌っていましたね。それを聴いていて「う~ん、やっぱり「空」も「となりのトトロ」にすれば、もっと楽しかったのかなぁ」と少し反省しました。
     だけど、「空」は毎日練習できるわけではないし、毎回の練習に全員が必ず揃うわけでもありませんから、定期演奏会で歌わない曲に時間を投入するのはアブナイです。5月11日の時点で「二十歳」「われもこう」「鳥が」の3曲を今日くらい歌えるようになっていれば今後の練習に余裕が生まれます。
     時間に余裕が生まれれば、細かい表現の練習ができますし、より良い表現の追求ができます。その意味で今日のコンサートは本当に良かったと思います。

     5月31日にも同じ3曲を歌いますが、運動会があって参加できない子もいるし今日は参加できなかったけど次は大丈夫という子もいるし、ゼンゼン違うメンバーになります。
     ですが次回の春日井ゆめいっぱいコンサートは、いちおうホールだしグランドピアノもあるから、来週から少しレベルアップした「美しい表現づくり」に取り組みましょう。
     もちろん他の曲も練習します。みんな、よろしくね。 

  • 気楽に歌うのが目標

    【令和7年5月10日(土)】
     今日、使った楽譜は「特選・白いうた青いうた」だけでした。明日5月11日(日)のモリコロパークコンサートで歌うからです。
     ただし、前半に練習したのは「八月の手紙」と「夏のデッサン」です。せっかく集まったのですから、できるだけメンバーが知らない曲を歌いたかったのです。目先にある本番ステージも大切ですが、それは通過点です。何のためにモリコロパークコンサートを通過するのかというと、10月26日の定期演奏会を最高の形にするために通過するわけです。普通の感覚なら明日歌う「二十歳」「われもこう」「鳥が」の3曲を今日歌いまくるのかもしれないけれど、そんなことはしない。
     結論を報告しますと、「八月の手紙」も「夏のデッサン」も、全員が全部のパートを歌ってから最初から最後までハーモニーを作ることができました。しかも 「八月の手紙」は詩の意味も説明しました。
     「八月の手紙」は反戦歌です。「はんせんか」というのは「戦争に反対する歌」という意味です。戦争に反対するということは「平和を求める歌」と言うこともできますね。
     ここでは全部を書くことはしないけれど、

    まきが燃えて灰になる
    灰は季節知らない
    空を染めてゆれるのは
    やまならしの葉
    落ちてゆけ そのままで

    について書きとめておきます。
     「まき」はキャンプファイヤーで燃やす「薪」ですが、ここでは「町」とイメージしましょう。爆弾で家も学校もお父さんもお母さんもみんな燃えて死んでしまって、灰になって残された町。
     「灰は季節知らない」とは「いつまでもそのまま」という意味。地面であれば春になったら草が生えて黄緑色になり、夏になったら草も木も生い茂って緑色になり、秋になったら赤や黄色になって、冬には茶色の地面になる。まるで生き物のように地面の色は変化します。
     でも「灰」は春になっても秋になっても灰色のまま変化しません。
     戦争で、全てが燃えてしまって灰色になった町。永遠に灰色のまま。
     ですが、そこに空を染める夕焼けのオレンジ色とヤマナラシの葉っぱの緑色が落ちていく。灰色の町がオレンジ色と緑色に染まる。人間の愛と希望の色に染まる…という意味でしょう。
     すなわち、ヤマナラシの葉とは「みんな自身」であり「希望を失わない人間の愛」の象徴とイメージできると思います。
     だから、みんなもけっこう強烈な激しい声で歌ってくれました。ほとんどの子が初見なのに、なかなか良かったと思いますよ。
     「夏のデッサン」は中間部の歌詞が全部「トゥン」になる部分。これは完全にゲームですね。音はカンタンですよ。でも楽譜どおりに歌うのは至難の業(しなんのわざ)です。
     だから、全員が立って、「間違えた人は座っていくゲーム」にしました。3回やって、そしたらだんだん生き残る子が増えてきて面白かったです。
     エラそうに書いていますが、みんなの中に入って歌ったら嶋田先生もおそらくチンボツすると思います。
     この「間違えた人は座っていくゲーム」は、ゼヒまたやりましょう。

     後半は本題の3曲。
     「ここの音に自信がありません」という質問が飛んできて、なかなか頼もしいと思いました。
     結論は、音程とハーモニーの確認はしたけれど、表現の練習はしませんでした。
     「明日の目標をハッキリさせましょう」と言ってハッキリさせたことは
    ○とにかく元気よく生き生きと歌う
    ○建物の外だから、静かなコンサートホールじゃないよ
    ○ピアノも電子ピアノだし
    ○「鳥が」を歌ってる最中にカラスが鳴くかもしれないし
    ○お客さんがクシャミをするかもしれないし
    ○雨がふるかもしれないしカミナリが鳴るかもしれないし
    ○だから、細かいことは気にしないで、とにかく元気よく生き生きと歌いましょう
    という感じ。
     体調くずして金曜日に学校を休んでいた子(だから今日の「空」の練習も休むように嶋田先生は言った)もいるのですが、だからもし体調がもどったら、今日来られなかった子も気楽に参加してください。
     明日は気楽に歌う。これが一番です♪

  • 親子で歌える合唱団「空」

    【令和7年5月3日(土)】
     今日も5月11日(日)のモリコロパークコンサートと5月31日(土)の春日井ゆめいっぱいコンサートで歌う「二十歳」と「われもこう」と「鳥が」を歌いました。ただし、先週はこの3曲で練習は終わりでしたが、今日は前半にこの3曲、後半は曲集「七つのあそびうた」を練習することができました。
     すなわち、「二十歳」と「われもこう」と「鳥が」に投入した時間は先週の半分になったわけです。
     特に急いだわけではなく、やるべきことを省略(はぶくこと)したわけでもありませんでした。順調に練習が進んだわけです。
     しかも生まれてきた響きは先週よりも充実していました。これはインスタグラムに上げられた動画から聴こえる響きからも明らかです。
     先週、先々週と続けてきた練習が実を結びつつあるようで嬉しく思います。

     だから後半は「七つのあそびうた」を歌うことができたわけです。時間を生み出すことができた時には、本当は「小学校で習う文部省唱歌集」をやるつもりだったのですが、頭の中の計画を変更しました。
     理由の一つ目は、新実先生が楽譜に書かれた「はじめに」にあります。

     お母さんのための合唱曲でありながら、子どもたちが歌ってもよく、またお母さんたちと子どもたちが一緒に歌っても楽しい、そんな曲集にしたいと思って作曲したのがこの〈七つのあそびうた〉です。(中略)
     きっといつかお母さんたちと子どもたちが一緒に歌う場が生まれることでしょう。その時にはぜひお知らせくださいね。スッと飛んでいきます。  新実徳英

     で、新実先生に以下のようなメールを送信したのが去年の12月。

     「空」の母親たちの中には自分も歌っているママが何人かいます。ママも練習して第3ステージを親子で歌える合唱団「空」ステージにしても良いでしょうか?

     これに対して新実先生は「ぜひそのように」と返信をくださいました。

     で、先週の父母総会でこの件について承認をいただいたのですが、今日はタマタマ歌ってくださるママさんが何人か来てくださっていたので「やってみよう」と思ったわけ。

     理由の二つ目は、みんなにとっても「七つのあそびうた」を歌うのはソートー久しぶりでありまして、「いったいどのくらい覚えていてくれるのか」という大きなキョーミがあったのです。
     歌ったのは「らいおん」と「おおかみ」の2曲です。
     ここで、みなさんに「ゴメンナサイ」と言わなければ(書かなければ)ならないのですが、嶋田先生の予想では、みんなはソートー忘れていてソートーにグシャグシャな響きになると思っていたのです。ゴメンナサイね。みんなを舐めて(なめて)ました♪

     いやぁ、けっこう歌えましたねぇ。ちょっと驚きました。なかなかの響きでしたわよ、みなさん。
     まぁ「七つのあそびうた」は「いしっころ」と「どこまでとどく」と「こうもりひらり」をまだ一度も練習していませんから、勝負はこれからですね。
     その意味でも、今日のように効率よく練習が進むと本当に助かります。メンバーに拍手です♪

  • 相手によって「自分の意味」が変わる

    【令和7年4月26日(土)】
     今日も新入団員を迎えることができたと報告できることをたいへん嬉しく思います。4年生の女の子。名前を紹介できないのは残念ですが、今日は午後に父母総会がありましたので、そちらの資料を参照してください。みんな仲よく迎えてあげてくださいね。

     今日は前半を「二十歳」と「われもこう」、後半を「鳥が」に集中して練習しました。つまり、5月11日(日)のモリコロパークコンサートと5月31日(土)の春日井ゆめいっぱいコンサートで歌う曲に集中して取り組んだわけです。
     結論から書きますと、3曲とも全員が全てのパートを歌って、その後に自分のパートに専念してハーモニーを作ることができました。もちろん3曲とも最初から最後までを全部です。
     新しいメンバーにも分かってほしいので書きますが、「自分のパートだけ歌えるよ」などと言っていてはダメなのです。本当に「上手になりたい」と思うなら、全部のパートを歌えるようになりましょう。
     たとえば自分のパートが「ドレミレド」という音で歌うとします。その時、相手のパートが1番は「ミファソファミ」で、2番は「ソラソソソ」と歌うとします。
    自分は1番も2番も「ドレミレド」なんだけど、相手が「ミファソファミ」と歌うか「ソラソソソ」と歌うかによって、「ドレミレド」の意味がゼンゼン違ってきます。
     遠足に行った時、友達にオニギリをあげたいと思いました。そこで友達が「おなかパンパン」か「おなかイッパイ」かで、自分の行動を考えなければなりませんね。相手がペコペコかパンパンか関係なしに「はい、オニギリあげるよ。食べて」と押し通すのは親切でも何でもありません。
     相手が何をするか、何を考えているかによって、自分の行動なり役割が変わる。これが「思いやり」であり「親切」であり「合唱の本質(ほんしつ・たいせつなこと)」です。

     それにしても「二十歳」と「われもこう」と「鳥が」を5月中に歌えるようになっておけば、その後の練習がとっても楽になります。
     今日のメンバーの様子を見ていると(歌声を聴いていると)、3曲ともなかなかカッコよく歌えていますから、来週や再来週は3曲だけではなく、他の曲の練習もできそうです。頼もしいことですね。

     「鳥が」は新実先生の全ての作品の中でも一番人気のある曲です。聴いた人はみんな「自分も歌ってみたい」と思うようです。音楽の流れもカッコイイけれど、詩もカッコイイですね。

    鳥が空を見上げるように
    花がつぼみをほどく

    鳥が羽ばたこうとするように
    花が葉をしげらせる

    鳥が飛びたつように
    花が咲きそめる

    鳥が歌うように
    花がにおう

    そして
    人はことばで
    鳥のように飛び
    花のように咲く

     もちろん、みんなが知っている「鳥」や「花」をイメージすれば良いのですが、最後の部分をよく読んでくださいね。最後にある「人は」を「ぼくは」あるいは「わたしは」と読んでください。
    最後の部分は

    そして
    ぼくは(わたしは)言葉を使って
    世界中の人と手をつなぎ
    世界中の人と心をかよわせるんだ

    という決意を歌いましょう。
     みんなにはできるはずです。
     そのような決意を、指揮をしてくださる新実先生に伝えましょう。
     楽しみです♪

  • 楽譜は音楽の地図

    【令和7年4月19日(土)】
     今日は新入団員を迎えることができたと報告できることをたいへん嬉しく思います。ここに名前は書けませんが、5年生の女の子。みんな仲よく迎えてあげてください。
     今、新幹線に乗ったところで、これから小田原に向かいます。日本男声合唱協会(JAMCA)と言って、日本中の男声合唱団が300人ほど集まるスーパーコンサート。ソラノートを新幹線の車中で書くのは初めてのことです♪
     だから手短に。
     今日は前半を「鳥が」、後半を「さくらさくら」に集中して練習しました。短い時間に区切って多くの曲を歌うのではなく、約1時間強を1曲に集中して取り組みました。
     結論から書きますと、「鳥が」も「さくらさくら」も全員が全てのパートを歌いながら最後は自分のパートに専念してハーモニーを作ることができました。もちろん2曲とも最初から最後までを全部です。
     今日は特に1回聴いてから歌う…ということをシツコク繰り返しました。しかも聴く時には「楽譜をガン見して!!」と強くお願いしました。
     楽譜を見るということは野球で言えばボールを見ることと同じです。「ボールを見ないでホームランが打てるか?」とジェスチャーを交えて訴えました。
     また、「楽譜は音楽の地図です。地図を見ないで宝物にたどりつけるでしょうか?」とも説明しました。今日は本番のステージではないのです。見るべき時には見る、聴くべき時には聴く!!これをシツコク何度も何度も繰り返してお願いしました。
     今日、「鳥が」と「さくらさくら」を最初から最後までハーモニーを作って歌えた最大の要因は、まさしく「真剣に楽譜を見て、集中して音を聴いたから」と言えるでしょう。キョクタンに言えば、嶋田先生はコンピュータを操作していただけです。
     音程とリズムだけは正しくても心を持たないコンピュータの音に意味を見出し、自分の中に取り入れて「自分なりの音取りをして理解を深める」ことができました。
     とても充実した時間だったと思います。協力してくれたメンバーに大感謝です♪

  • 作曲者への質問

    【令和7年4月12日(土)】
     今日は入団を考えてくれている見学の子を二人迎えて、「二十歳」と「われもこう」と「鳥が」を歌いました。二人ともスプリングコンサートに来てくれたとのこと。本当にうれしいことでした。
     よっぽど二人が知っているであろう曲を歌おうかと思いましたが、たとえば「サザエさん」とか「ちびまる子ちゃん」のテーマソング。しかし、そういう曲を歌っても今日だけは楽しいかもしれませんが半年先のことを考えると、その楽しさは「今日だけ」のものです。これを「一時力」(いっときぢから)と言います。力を発揮するのは一時だけで、時間がたつと役に立たなくなる…という意味です。
     そう考えて、ムズカシイことは承知の上で、ここは新実先生の音楽の素晴らしさに最初から向き合ってもらう方が良いと判断したというわけです。
     何度も何度も「証城寺とカタツムリ」を歌いかけました。歌いかけたのは嶋田先生です。「でんでんむし しょじょじのにわは」と練習しても良いのですが、同じ効果を生み出すのなら「二十歳」のソプラノ・メゾソプラノ・アルトを全部歌った方が力が付くし、耳も良くなるし、ハーモニーの感覚も磨かれます。
     「二十歳」は全員が全てのパートを歌ってから3つに分かれてハーモニーをつくることができました。
     「われもこう」ではクイズを出しました。クイズじゃないな。「どれが好きか」という質問だったかな。その問題は
    「われもこう」の25~28小節目(かがやく ふかい くれない)では
    ○ソプラノがメロディーと思うか(あるいはソプラノが好きか)
    ○メゾソプラノがメロディーと思うか(あるいはメゾソプラノが好きか)
    ○アルトがメロディーと思うか(あるいはアルトが好きか)
    というものでした。
     これを作曲者の新実先生に聞いたら何と答えると思いますか?
     そうですね、9月に新実先生が「空」に来てくださった時に、嶋田先生から質問してみましょう。楽しみにしていてください。

     おそらくは「ソプラノもメゾソプラノもアルトもみんなメロディーです」と言われると思います。
     または「みんなが好きなパート、いいなと思うパートが、みんなにとってのメロディーです」とおっしゃるかもしれません。

     もしかしたらハッキリと「このパートがメロディーです」とおっしゃるかもね。
     なぜならば、この問題には答えがあるからです。「われもこう」に限らず「白いうた青いうた」は全てメロディーが先に作曲されて、それに谷川雁さんが詩をつけました。そして合唱曲としてアレンジされたので、新実先生が最初に作った旋律は一つだけです。だから最初に作られたのがソプラノかメゾソプラノかアルトか…、「白いうた青いうた」のオリジナル歌曲版の楽譜を見ればハッキリしますし、もしかしたらYouTubeなどに「われもこう」歌曲版があって聴けるかもね…です。
     いずれにしても、作曲者ご本人に上のような質問ができることは楽しみなことです。みなさんも質問したいことが出てきたらメモしておいてください。9月に聞いてみましょう。

     しかし新実先生は
    「みんなが好きなパート、いいなと思うパートが、みんなにとってのメロディーです」
    と間違いなく言われると思います。
     なぜなら、新実先生のお師匠さんの大中恩先生がそういう人だったからです。嶋田先生が大中先生に「犬のおまわりさんってシバ犬みたいなフツーの犬ですよね?まさかコリーやブルドッグじゃありませんよね?」って質問した時のこと、みんなの先輩の合唱団「空」のメンバーの目の前で…です。大中先生は
    「みんなが思っている一番やさしい犬、それが「犬のおまわりさん」なんだよ」
    「みんなの心の中にいるんだよ」
    って教えてくださいました(笑)。

     その「われもこう」は1番まで。「鳥が」は中間部の「トゥラララ」の部分を除いた最初と最後の部分を歌ってハーモニーを作りました。
     時間がきてしまったからです。嶋田先生の時間配分がマズかった。ごめんなさい。

     しかし2時間ちょいで「二十歳」と「われもこう」と「鳥が」の形をとらえることができました。みんなの集中力のおかげです。
     大感謝です。

  • 「空」のみんながくれた幸せ

    【令和7年4月5日(土)】
     スプリングコンサートは大成功でした。嶋田先生は正確に数えたわけではありませんが、ラインでの報告による速報では入場者数90名。ビデオで確認したところステージに上がってくれた体験者は12名でした。
     12名もの子に「空」の中に入ってもらって、いっしょに歌い、合唱の楽しさを分かち合うことができたことは大きな成果です。
     そして、「空」に入って間もないメンバーにも「ステージに立って4ステージの本番」を経験してもらうことができました。キンチョーしてドキドキだったメンバーもいましたが、お兄さんお姉さんが支えてくれたおかげで無事に歌い通すことができましたね。お兄さんやお姉さん、サポーターが支えてくれたおかげです。大感謝。
     これは大きな成果です。この「ステージに立って4ステージの本番経験」がもしも10月の定期演奏会だったなら、もっとキンチョーのドキドキで危なかったと思います。4月の段階でこれをクリアできたのは大きい。すごーく大きいです♪
     さらに、10月の定期演奏会で歌う曲の多くを、4月の段階でステージに上げるレベルまで高めることができました。これは、これからの練習を効率よく進めるためにも、とっても大きな成果です。
     素晴らしい一日となりました。
     ガンバったメンバー、支えてくれたサポーター、準備と運営に走り回ってくださった父母会のみなさん、内匠先生と指導者のみなさん、全ての関係者のみなさんに、最大限の感謝を申し上げます。ありがとうございました。

     今度の土曜日からはスプリングコンサートで歌わなかった曲をドンドン練習していきます。「七つのあそびうた」も「こころってな~に?」も楽しみですし、今回歌わなかった「白いうた青いうた」にもステキな曲がいっぱいあります。どんな響きとハーモニーが生まれるのかな。みんなのおかげで嶋田先生はワクワクしてきます♪

     最後に報告。
     今回のインスタグラムの取り組みのおかげで、嶋田先生はステキな再会を果たすことができました。
     昭和63年度に宝南小学校を卒業した子です。NHKコンクール東海北陸大会で銀賞になった年でした。36年ぶりの再会となりました。
     聞けば「最近はじめたインスタグラムに「空」の広告が入ってきてアレ?って思って申し込みました」とのこと。インスタグラムがなければ死ぬまで会えなかったであろう教え子でした。
     それもこれも、「空」のみなさんがスプリングコンサートを開いてくれたおかげです。
     なんだか嶋田先生は、「空」のみんなに幸せをもらっているような気がするのです。

  • テキトーに決めてくれて良いですよ♪

    【令和7年3月29日(土)】
     今日はスプリングコンサートに向けての最後の練習でした。多くのメンバーが集まってくれて有意義な練習ができました。
     くれぐれも言って(書いて)おきますが、今日は都合で参加できなかったメンバーにも大感謝です。年度末の進級進学、そしてお引っ越しに就職、そんな中で参加できる時に一生懸命にガンバってくれたのですから、全てのメンバーに拍手を贈ります。
     何よりも、3月末の時点でスプリングコンサートのプログラムに上げた曲を、ステージで歌うレベルにまで高めることができました。これは大きな成果です。もうすでに、第29回定期演奏会(10月26日)は「成功間違いなし」と言っても良いと思います。
     本当にありがとうございます。
     さぁ、あとは本番を楽しみましょう。初めて本番のステージに立つという子もたくさんいます。今いるメンバーが全員、4月の段階でステージに立つ経験を積むことができるのも、大きなポイントです。支えてくれた大きいメンバーに大感謝です。

     ラインで報告したとおり、今日はスプリングコンサートのプログラムを全部通して歌うことができました。「ここはこんなふうに歌ってよ」「そこはもう少し明るく優しい感じで」など、いろいろ表現に関することを指示しましたが、それでも全曲を通せたのはメンバーが集中していた成果でしょう。

     おそらくは4月5日の午前中に、ステージ練習で先生が言う(予定の)ことを予告しておきます。
     人によって曲は違うと思いますが、誰もが何曲かは「楽譜を見ないで歌うことができる曲」があります。
     そこには自信をもってほしいのです。実際に今日だって、楽譜をイスの上に置いておいて立って歌った曲が何曲かあります。それが証拠です。
     スプリングコンサートでは楽譜を持ってステージに行きますが、そして楽譜は見て良いのですが、ぜったいに見なくても歌える曲があります。あなたにも。君にも。
     先生も一生懸命に歌詞がみんなに分かるように指揮しますから、ぜひチャレンジしてみてください。

     今日の練習で言おうと思っていたことを一つだけ忘れました。
     「ふるさと」です。
     「ふるさと」はメゾソプラノとアルトに「ro」「ra」「ru」などの記号がありますね。「ro」はロ、「ra」はラ、「ru」はル、です。
     ですけれども、これは自由でよろしい…ということです。
     「ふるさと」の楽譜を作る時、嶋田先生は自分で実際に歌ってみて、ラかルかロかを書き込みました。自分の口で歌って一番シックリする記号にしたのです。
    ですが、みんなの口と嶋田先生の口は違います(なんだか気持ちの悪い話になってきたな。口の動き方が違うっていうことジャ)。
     みんな、それぞれに歌いやすいように「ラ」「ル」「ロ」を選んでください。となりの子と違っているとウレシイです♪
     なぜなら、「ふるさと」のハーモニーは「ラ」でもない「ル」でもない「ロ」でもない、まぜこぜのフワッとしたヴォーカリーゼ(ハミングの歌い方)にしたいからです。
     なに? それは本番までに考えて決めておけっていう意味ですか? だと?
     いやいや、本番前の午前中のステージ練習で、テキトーに決めてくれて良いですよ♪
     ただね、「リ」と「レ」は止めて(やめて)ちょーだい。
     「ふるさと」のメロディーを支えるヴォーカリーゼを「レレレ~」とか「リリリ~」とかで歌ったら変でござんしょう。そこんとこ、よろしくね。
     では、4月5日(土)は、みんな元気に集まってくださいませ。