SORA NOTE

嶋田先生から空のみんなへ


ソロの練習は失敗しました

【令和2年12月26日(土)】
1行目の【 】の中に令和2年と書くのも今日で終わりになります。次回は令和3年と書くことになります。何か特別なことをしようかなぁ…などという思いも頭をよぎりましたが、その「特別なこと」を思いつかず、けっきょくいつもと同じ練習を地道に繰り返すこととなりました。
特別なことはありませんでしたが、今年最後…ということもあってか思いのほか多くのメンバーが集まってくれて、充実した練習をすることができました。メンバーに大感謝です。
年が明けた1月の終わりには「白いうた青いうた」の楽譜を注文しなくてはなりません。だから次回1月9日(土)の練習の時に「白いうた青いうた投票用紙」を配りたいと思います。参加できなかったメンバーには郵送してもらい、全員に届くようにします。
この「投票用紙」は二つの曲集に◯を打てるようにしておきます。つまり一人2票あるわけです。
投票をしやすくするために12月5日から今日までの4週間「白いうた青いうた」を紹介する発声練習を組み立てました。しかし投票は、この期間に(あるいはコロナが心配で最近ずっと)休んでいたメンバーも投票してください。
そのために全員に楽譜を手渡し(郵送し)、ホームページで参考音源を聴けるようにしてあります。
「みんなで作るステージ」が第25回定期演奏会のコンセプトです。そのコンセプトのスタートすなわち「投票」には、「白いうた青いうた」を紹介する練習に参加したか欠席したかは関係ありません。その子の「やる気」が全てです。「これを歌いたい」という「思い」が全てです。嶋田先生は、仮に白血病で(水泳の池江選手のように)1年間入院しているメンバーがいたとしても、その子に「投票」するチャンスがあるべきだと思い、その子が戻ってきた時に一緒に歌える合唱団「空」であるべきだと思うのです。だからと言って白血病なんかにならないでくださいよ。
この投票の集計を1月30日(土)に行い、結果を新実先生にメールで伝えて了解を取り(新実先生はすぐに返信メールをくださいます)、2月そうそうに楽譜を発注する予定です。
クソッタレコロナのせいで「ステイホーム」の年末年始になりそうです。それを逆手に取って「白いうた青いうた」がみんなの心の中に膨らんでくれるといいな…と思います。

さて、今日の紹介コーナーは
曲集「南海譜」から「海」
曲集「火の山の子守歌」から「夢幻」と「落葉」
曲集「われもこう」から「忘れ雪」
曲集「第1・2・3」から「夜と昼」
です。
欠席していたメンバーも楽譜があれば分かりますから書きますが、こんなことを「海」では言いました。
ねぇねぇ、嶋田先生は男だから分からないんだけどさ。女の子ってこういう詩をどんなふうに感じるのかなぁ…
「この世は二つの手品をして見せる」
その一つ目の手品は
「私の腕から沖へ逃げ出す島」であり
二つ目の手品は
「あなたの足元に動かなくなる虹」だと歌うのです。
おお、何というロマンチックな世界。男である嶋田は頭がグラグラします。ですがこの詩の主体「わたし」は明らかに女性であり、「空」の女子メンバーがどう読みどう感じるのか知りたい!!!!
しかし本当に知ることは男である嶋田には無理だと思うのです(涙)。
詩は続きます。
「この世は二つの
 飾りをつけている
 私の首にはサンゴが生まれる波
 あなたの髪には人魚がこぼした砂」
おお、自分もこんな恋がしてみたい。こんなことを言ってくれる女性がいたら幸せだあああ~!!!!
奥さんにはナイショですけれども。
あるいはこんな詩を読んで一人でグラグラしている男って、やっぱりヘンタイなのかなぁ(涙)。みなさんはどう思いますか?

なぜ今日は4つの曲集だったのかと言うと、去年までの取り組みによって「ライオンとお茶を」「あした生まれる」など、みんなが知っていた曲が10曲以上あるからです。それをプラスすると
曲集「南海譜」は紹介した4曲と「南海譜」で5曲
曲集「火の山の子守歌」は紹介した5曲
曲集「われもこう」は紹介した4曲と「薔薇のゆくえ」で5曲
曲集「第1・2・3」は紹介した4曲と「ともだちおばけ」「壁きえた」「無名」「盲導犬S」で8曲
曲集「はたおりむし」は紹介した3曲と「八月の手紙」「恐竜広場」で5曲
曲集「ぼくは雲雀」は紹介した3曲と「あした生まれる」「小さな法螺」「ライオンとお茶を」で6曲
となります。「第1・2・3集」は14曲の中の8曲ですからだいたい同じ割合。
もちろん去年いなかったメンバーもいるし、紹介コーナーを欠席したメンバーもいますから、一人一人が知っている曲数は差があって当然です。そこは仕方がないし、参考音源でカバーできるはずです。
投票の結果がどうなるか。これはアメリカの大統領選挙よりも面白い。嶋田先生だったらこれとこれっていう思いは当然ありますが、全部メンバーに任せてしまった。だって歌うのはみなさんなんだもの。
お金を払って友達に「この曲集に投票してよ」と頼んだり、仲間と共謀(きょうぼう)して「この曲集にしようよ」と圧力をかけたりしても先生には分かりません。しかし今、話題になっている政治と金の問題などは、ようするにこのような反則なのです。おお、合唱団「空」で政治や選挙の不合法を学習する。すごい合唱団だ!!!

「やさしい魚」は1曲目の「感傷的な唄」を歌いました。これは曲の練習ではありません。徹底的にメロディーラインを全員で歌うことに終始しました。この川崎洋の詩も深い内容がありますので、ついつい詩の内容について話してしまいましたが、その内容はここでは触れません。やっぱり直接メンバーに伝えるべきことと考えます。
それにしても感心するのはメロディーラインだけとは言え「1回聴いたらスグに声として音を再現できる」能力です。相当にムズカシイ旋律だったと思うのですが、耳は(聴く力は)一流だと思います。

短い休憩の後、「コタンの歌」の「カエルの子守歌」のソロを確認しました。ここは少し失敗しました。全員でソロパートを確認し、一人一人に歌ってもらったのですが、そもそもソプラノパートに書いてあるソロであり、アルトのメンバーには無理は要求であったかも知れません。高い音を歌い切れないメンバーも数人いて、彼女たちにはよけいなプレッシャーをかけてしまったかも…と反省しています。ごめんなさい。
その場で言ったのですが、嶋田先生もソロは苦手です。セカンドテノールなのですからトップテノールのような高い声は出せません。だからメンバーにも分かっておいてほしいのですが、そのソロを歌えなかった、その音を出せなかったということと、合唱団員メンバーであることとは違うということです。ソロなんかやらなくてもハーモニーの柱になっていることが最も大切なことです。今日の(あるいは先週先々週の)練習は、あくまでも練習の場での「力試し」であり発声のトレーニングであったということです。練習の場ではどんな失敗もズッコケもあるし、あって良いのですから。
「コタンの歌」のハーモニーは本物です。歌ったのは後半の4曲です。今日も全員で歌ったわけではなく、参加してくれたメンバーだけでの話ですが、「いったい全員が集まったらどんな響きになるのだろう」と、この嶋田先生が分からなくなるようなハーモニーでした。

本当にいろいろあった1年でした。
2月の大中先生コンサートは素晴らしい歌声でした。
6月の合唱祭は中止。8月の合宿も中止。東海メールクワイアーとの合同練習も老人ホーム慰問コンサートも全部中止。
11月のメモリアルリハーサルは歌声は素晴らしかったのですが無観客ネット配信となってしまいました。
そんな中でも来年の4月そして10月の演奏会に向けて前向きに取り組む子供たちに、最大の敬意を表します。そして父母会のみなさんに最大の感謝を申し上げます。
ありがとうございました。そして頑張りましょう。
良いお年をお迎えください。

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