【令和6年5月4日(土)】
5月に入りました。定期演奏会まで半年。長いようで短いし、短いようで長い。でも嶋田先生の感覚は「長いようで短い」です。がんばろうって思います。
今日も内匠先生と恒川先生が東京で本番ということで、よっぽど先週の続きをやろうかなぁ…と思いましたが、2週間連続で「空にかいた12の童話」ずくしではアキルと思って、今日は2本の柱を考えて練習会場に行きました。
【1本目の柱】
それは組曲「夜明けのイソップ物語」の5曲目「夜明けのイソップ物語」を、とにかく通して歌う…ということです。
この曲長い!!
長いだけではなく、4つのパートの役割が入れかわり立ちかわり、このパートの役割分担を口で説明していたら30分くらいかかってしまう。
口で説明するより実際に歌った方が早い。だから、どんなにマチガエても良いから、とにかく途中で止めないで「最後まで歌い通す」ことを目標にしたわけなんです。
結論は大成功。それも、けっこうハモりましたよ。しかも全員が全部のパートを歌ってという、いつものやり方で…です。
歌っていて分かったと思うのですが、たとえばパートⅠが歌うメロディーが、次の繰り返しの部分ではパートⅢが受け持ちます。さっきパートⅡが歌ったのと同じメロディーを今はパートⅣが歌う。
「でんでんむしむし しょじょじの庭は おまえの頭は みな出てこいこいこい」を、ホンの少し複雑にした感じですね。
嶋田先生は今日、みんなに口でメロディーを伝える時に、パートⅠを歌ったりパートⅣに飛び移ったり、次の瞬間にはパートⅢを歌ってからパートⅡに行ったりしました。
でも、楽譜を見ながら聴いていたメンバーは、全員が「今、嶋田先生がどこを歌っているか」が分かったはずです。分かっただけではなく、実際に嶋田先生と同じように「あっちに行ったりこっちに行ったりして歌う」ことができるようになったと思います(実際にはやらなかったけどね)。
これは、実は「合唱で一番大切な力」なんですよ。どこのパートでも歌えるってことですから。
そしてね、どこのパートでも歌えるってことは、本番で何かの拍子で間違えた時に、
「正しく間違える」
ことができるってことなんです。
間違えた時に、それが正しい間違え方であるならば、それは間違えたことにはなりません。言ってること分かるかな?
とにかく、キチンと音程を確認しながら通して歌うことができたのは大成功でした。今日のメンバーのおかげで、次に「夜明けのイソップ物語」を歌う時には今日いなかったメンバーはもっと分かりやすく歌えるようになることでしょう。大感謝です。
【2本目の柱】
それは組曲「空にかいた12の童話」の「もし、りんごの木になれたら」の歌い方というか表現について突入する…ということでした。
実は先日「空にかいた12の童話」から1曲歌うなら? というアンケートがあったのですが、「あこがれ」がトップだったのは嬉しいことでした。そして、1票も入らなかった曲が6曲あり(べつにあっても良いのですが)、その中の1曲が「もし、りんごの木になれたら」だったのです。
この詩の意味をまず書いておきます。
たえまなく、やさしさの実をつけるりんごの木になりたい。
破壊された死の街で生き残っている子どもの心に思いやりの根を下ろす
1本の大きなりんごの木に。
たえまなく、悲しい人々の心に夢を与えることができる人になりたい。
泣いている誰かの心に思いやりの根を下ろす
1人の優しい人間になりたい。
何億年、そして何億人の人々の心に
「やさしさ」と「愛」を与える人間になりたい!
地球の真ん中に立っていて、地球上の全ての人々の命を
見とどけたい。
I pray All People in the Earth, be happy.
(私は祈る。地球の全ての人々が 幸せになることを)
だから、この曲は最強のフォルティシモで歌います。この「もし、りんごの木になれたら」1曲だけで、ぶっ倒れるくらいの全身全霊のエネルギーを振り絞って。
そんなふうに歌えたらカッコいいですよ。
怒鳴って叫んで…じゃないですよ。芯のある響きのある声で振り絞る全力投球のハーモニーです。
もちろん今日一日の練習あるいは1回の練習で、それができるようになるとは思いません。それに、こういうことは全員でやらなくちゃ。たぶん成功するのは10月に入ってから2回か3回成功すれば良い方です。そのうちの1回が本番に出せれば良いのです。
ですが、今日の練習が、そのための第一歩になったことは間違いありません。
その意味で、今日ガンバってくれたメンバーに大感謝です。
ありがとうございました。
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