SORA NOTE

嶋田先生から空のみんなへ


大脱線クイズの答え 生きるって面白い!!!

【令和2年11月29日(日)】
昨日は筆がすべって大脱線をしてしまいました。クイズの答えを発表します。
(問題)
ふりこの糸を月から地球まで垂らしたら(38万キロメートルの糸)、そのふりこが一往復する時間はどのくらいでしょう?
(答え)
約30日、つまり1ヶ月かかります。
(解説)
ようするにメトロノームです。おもりの長さを伸ばせば伸ばすほどテンポがユックリになりますね。メトロノームの芯(棒)の長さを東京スカイツリーのように600メートルにしたら、そのテンポはどうなるでしょうね…(笑)。
ではメトロノームの芯(棒)の長さを38万キロメートル、つまり月に届くくらい伸ばしたら、そのテンポはどうなるか…。
東京スカイツリーでは実験は不可能ですが、月なら実験が可能です。なぜかって?
月があります。だから僕たちは毎日この実験を見ているわけです。
月がおもりで、月と地球をつないでいる引力が糸です。
ふりこもメトロノームもブランコも、原理はみんな同じです。
ブランコを思いっ切りこぐと、ものすごく高く上がりますが、やがてバックします。つまりふりこと同じ動きです。ものすごく高くまでブランコをこぐ子も、怖いからソコソコでこぐのを止めます。では、怖がらずに思いっ切りこぎ続けたらブランコはどうなるでしょう。やがてブランコはバックするのではなく、その子を(おもりを)乗せたままグルグルと回転するようになります。これは地球の周りを回転する月の運動と同じであり、ふりこでも「ヤァー!」と気合を入れて力を込めれば回転してしまいます。
月はまさに回転するブランコ(どこかの遊園地に、回転する絶叫マシンがあったような気がします)と同じ原理です。
詳しく書くとムズカシクなりますが、もしも月と地球とを引っ張る何か別の重力源があって、月が地球を一回転できなくなったとすると、月は地球の周りをブラ~ンブラ~ンと、ふりこのように行ったり来たりするようになります。
自由落下運動の状態で(つまり自然な状態で)ブランコが一往復する時間と一回転する時間は同じなのです。
つまり、結論は、月から糸を垂らして作ったふりこは、一往復するのに1ヶ月かかる…というわけです。
では、ふりこの糸を太陽まで持って行ったら、その一往復する時間はどうなるでしょう。
もう分かりますね。一往復するのに1年かかるのです。

授業でも同じですが合唱の練習も、教科書や楽譜から飛び出す勇気と柔軟な発想を持っていたいものです。ふりこは机の上にあるもので、その糸の長さは20センチか30センチだけだと思っていたらツマラナイ。糸の先を太陽まで持って行ったらどうなるか。これはオモシロイ。楽譜に書いてあることだけを忠実に再現する合唱なんてツマラナイ。こんなふうに歌ってみたらどうだろう…というイメージは無限に広がります。これはオモシロイ。
みんながどれだけ上手になろうとも次のレベルがある。次の面白さがあるんです。だから生きるって面白い!!!

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