SORA NOTE

嶋田先生から空のみんなへ


コロナ対策 共通理解

【令和2年2月29日(土)】
総務のYさんと嶋田とで相談した結論です。
現在、日本の人口1億人のうち1000人の感染者。つまり10万人に1人の割合です。この状況ではコンビニに買い物に行く、ちょいとした散歩に出るなどの普段の生活をしていて感染するリスクが100だとすると、「空」の練習に参加して感染するリスクは101にも満たない。つまり「空」をやってもやらなくてもコロナに罹る罹らないの不運・幸運に変わりはという状況です。
ただし、バス・地下鉄などで練習会場に来るメンバーはマスクの着用に専念してください。
結論。
① 「空」の練習は当面(状況が悪化しない限り)続けます。
② 嶋田・浜田・恒川とメンバーの子供本人に罹患陽性が出た場合、当面の練習は中止します。
③ メンバーや先生の同居の家族(つまり父母会)に罹患陽性が出た場合、その人は練習を休んでください。
④ とは言え、練習への参加は最終的には各家庭の保護者の判断に委ねます。
各家庭におかれましては、日曜日から金曜日までの健康保持に十分に注意してください。

学校の休校措置に対する処置で爆発的な忙しさに見舞われた金曜日。その夜、「明日(29日)の練習の参加者が5~6人なら「空」も考えないといけないかなぁ」などと考えていました。
ところが今日(29日)は、ほぼほぼ全員が集まったかという状況で、すごく効率的な練習ができました。「ムックリの歌」から練習を開始。メゾソプラノとアルトが上下に分かれている部分があるので、全部のパートを歌うとソプラノ・メゾ上・メゾ下・アルト上・アルト下の5回歌うことになります。それを各パートを交代してハモらせるわけですからパートの音で5回、ハーモニーで3回。1フレーズ歌うのに8回かかります。そのフレーズとは
ムックリの音の中を白鳥が渡ってゆく
ムックリの音の中を女がむせんでいる
ムックリの音の中を雨が降っている
ムックリの音はアジサイ色に濡れている hnm
女たちの永遠の悲しみに
と、5つのフレーズがあります。これを全部8回ずつ歌いました。楽譜を見て、鍵盤ハーモニカの音を聴けば、ほぼ完璧に音を捉えることができるので、効率の良いことこの上もありません。
「マリモの歌」とか「ムックリの歌」は合唱団「空」の声に合っています。ゆっくりとした抒情的な歌、心を込めてシットリと歌う曲は合唱団「空」の十八番(おはこ)です。素晴らしいハーモニーが響きました。
続いて「パナンペ・ペナンぺのリムセ」。このような激しく燃え上がる曲は「空」は苦手と思っていたのですが今日は違いました。冒頭の「アラライヤーホイ ホイヤーエーホイ」がなかなか力強い。CDを聴いてくれたのでしょうか。どのような声でどのように歌うか、すでにイメージが高まりつつあるのかも知れません。
「川下コタンのパナンペエカシ」とは「川下の村のパナンペ(という名前の)酋長(しゅうちょう)」という意味です。酋長と言うと日本には馴染みがない言葉ですが、村長と置き換えても良いと思います。
パナンペ村長さんは正直・親切・働き者…と歌は続きます。そして
だから、いつも心の中で、小鳥のカムイ(神)が鳴いている…と歌います。だから、いつも心の中は泉のように澄んでいる…とも。とても楽しく歌えたと思います。
「川上コタンのペナンぺエカシ」とは「川上の村のペナンペ(という名前の)酋長(しゅうちょう)」という意味です。
ペナンペ村長さんは、ずるく・意地悪・怠け者…と歌は続きます。そして
だから、いつも心の中で、冷たい魚が跳ね返る…と歌います。だから、いつも目に浮かぶのは自分の汚れた背中だけだ…とも。ここを歌う時には、嶋田先生はいつも「自分もそうなのかな」「そうなってはいないだろうか」と振り返りながら歌います。もし、みんなもそのように歌ってくれるのなら、この曲を歌うことによって道徳の授業の1年分の効果に等しい「心の成長」が得られるものと信じています。
終結部の「チュプ カムイ ホー」「エライナ ホー」「ヤイヌパ ホー」は絶叫フォルテ。「太陽の神よ」「お前は死んでしまった」「生き返ってくれ、もどって来てくれ」という祈りの言葉を絶叫します。けっこう絶叫になっていたよ。なかなかやるもんだね。

休憩の後は「臼搗き歌」。これも全部のパートを全員が歌って通しました。どんどん耳が良くなってきています。楽譜を見て鍵盤ハーモニカの音を1回聴けば音取りが完了する、すごい「合唱力」が高まりつつあります。今日は男子のメンバーが全員揃っていたので嶋田先生を加えてトップテノールを歌ってみました。男子メンバーはアルトを歌ったりテノールを歌ったりと大変ですが、テノールパートがアルトパートよりも高い声になる部分も随所にあり、大変と言うよりも面白いと言った方が当たっている。人生の中で今しかできない(そして申し訳ないけど女の子には決してできない)アルトとテノールの自由選択です。これは面白い。
具体的に記せばP46からP50にかけて女声パートと男声パートが交錯(かわりばんこ)しています。だから女声パートだけで歌っていると次のフレーズを歌い出すタイミングが取りにくいし、何よりも掛け合いの面白さが実現できません。今日はテノールだけとは言え男声パートを作ることができてタイミングも取りやすく、掛け合いの面白さを楽しむことができました。男子メンバーに拍手と感謝です。
さらに面白いのはP51から続く「私もいきたい お嫁にね」の掛け合い。ここの男声パートはテノールもバスも同じ音になっているので男声が4人いれば十分です。掛け合いの面白さは最高でした。女の子が作るハーモニーは十分に美しかったのですが、本番は東海メールクワイアー全員が「ヘッサオーヘッサオ」と歌いますから「空」の女声パートもシッカリとした強い声で歌わないと消し飛ばされてしまいます。がんばって「合唱力」を高めましょう。

今日は期せずして多くのメンバーが集まり、とても充実した面白い練習ができたことを感謝します。
繰り返しになりますが練習は予定通り行いますが最終的な参加不参加の判断は保護者の方々に委ねます。みなさん、健康には十分に義注意を。かく言う嶋田先生が罹患陽性になっては話になりませんので十分に気を付けます。
では、また来週フェールマミで。

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