SORA NOTE

嶋田先生から空のみんなへ


メンバーの今年の成果に祝福と拍手

【12月28日(土)】
素晴らしい成果を上げた令和元年も終わろうとしています。4月のスプリングコンサート、6月の愛知県合唱連盟合唱祭、8月のふれあい合宿、そして11月の定期演奏会と、それぞれのステージで大きな成果を上げてくれました。力を尽くしたメンバーと支えてくださった父母会と技術スタッフに、あらためて感謝を申し上げます。ありがとうございました。
さて、今年は曜日の巡り合わせで28日が土曜日となりました。31日が土曜日なら当然練習はお休みです。28日練習というのは「空」の歴史の中でも最も遅い練習ということになります。記憶では1度だけ29日に練習したことがありましたが、それは第1回定期演奏会の前の時代です。
旅行があることは分かっていますし、お正月の準備があることも分かっています。それでもこの日に練習会場を取ってもらったのは、Aさんが旅行の時はBさんとCさんが頑張る、Bさんが部活の時はAさんとCさんが頑張る、Cさんが病気の時はAさんとBさんが頑張る、そういう助け合いが「空」の生命の根幹であり、それを分かってほしかったからです。いつも助け合う、そういう力と考え方を持つ。そんなファミリーチームでありたいと願っています。
そしたら何と見学者がいるではありませんか。今日の練習を設定しなければ「この子」と出会うことはなかったんだなぁと思うと、少ない人数でも練習に力が入る嶋田先生でした。ぜひ次回も来てくれると良いな…と思っています。
あらかじめ合唱組曲「小さな目」の練習に入ることを連絡してありました。つまり、ほとんどのメンバーが初見の楽譜に取り組むわけです。見学の子もベテランメンバーも初めて見る楽譜で、同じ土俵に立てたのは良かったと思います。
全部で10曲ある合唱組曲です。今日歌ったのは「おうちの人」「ちゅうしゃ」「ふうりん」「べんとう」「えんそく」の5曲でした。11時までの1時間半で初見の曲を5曲も歌い通したのですから、やはり大したものです。しかも、全員で全部のパートを歌ってからハーモニーを作る方法は不変ですから、ものすごい効率でした。
歌った5曲の内容について記すのは今日はあまり意味がありません。参加できなかったメンバーは楽譜を持っていないし何よりも知らない曲の話ですから「何のこと?」で終わってしまいます。
今日のメンバーに言ったことは「休符になっている部分も可能な限り歌って助け合いましょう」ということです。これは今までもいろいろな曲で試みてきましたが、令和2年はもっと徹底します。ソプラノの子が突然アルトに回ったり、逆にアルトの子がソプラノの高い声で歌ったり。こうすることで全てのメンバーが日常の練習で高い声から低い声までカバーすることになります。
さらに言えば、普通なら有り得ない音程の跳躍を(たとえば低いドからイキナリ高いファの音に跳ぶことを)日常的なトレーニングとすることで、確実に「合唱力」を高めることができるはずです。
言うまでもないことですが、全員が全部のパートを知っていることにもつながります。だから今日はソプラノ・メゾソプラノ・アルトのどこのパートにも勝手に移動して歌って良い(座席のことではありませんよ。歌うパートのことです)こととして、ゲーム感覚で歌を進めました。嶋田先生的にはケッコウ面白かったと思っていますが、メンバーの感覚はいかがだったでしょうか?また教えてください。

休憩の後は「うたにつばさがあれば」の5曲を歌いました。ただし今日はメロディーを歌うことに特化しました。これは初めから計画していたことです。年の瀬に集まってくれた少ないメンバーに十分なハーモニーを要求するよりも、一人一人の歌唱力を高めよう、いやいや1時間かそこらでグーンと歌唱力が高まったりはしなくても、せめて歌い方のヒントをあげようと思っていました。だから全員でメロディーを歌って、嶋田先生の耳で「あれ?」と思った部分を修正していく方法を取ったのです。
新実徳英先生の記述にも「メロディーを歌えない合唱団が多い」という部分があります。これは嶋田先生が東海メールクワイアーでも実感していることです。東海メールクワイアーでもキチンとメロディーを歌うことはムズカシイ。ましてや嶋田先生がお風呂か便所で歌ってみたら、自分が歌うメロディーがいかに不十分か分かります。
幼稚園や1年生の子がテキトウに歌う時の話ではありませんよ。ピアノ伴奏と一対一で対峙して「さあ、どうだ」という話です。だから、けっこう細かい部分までキビシク指摘しました。
もともと合唱団なのであってソリストの歌手ではありません。ですけれども、メロディーをキチンと歌うことができる力を身に付けた子が合唱をやったら、そりゃあ楽しいでしょうし醸し出されるハーモニーにも輝きが出てくることはマチガイありません。
来年は、助け合い、一人一人が力を高め合う、そんな1年にしたいと思っています。

もう一度、「空」のメンバーの今年の成果に祝福と拍手を贈ります。次回は1月11日に音楽プラザで。楽しみにしています。
本当に素晴らしい年をありがとうございました。

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