SORA NOTE

嶋田先生から空のみんなへ


2017年の歌い初めは「空と樹海と湖と」

今日は多くのメンバーが集まって、熱い意気込みを感じました。新年の挨拶の後、約束してあった「白い雲」と「くちびるに歌を」の音取り用CDを配り、説明をしました。楽譜は来週に配布するつもりです。
みんな、ちゃんとした楽譜を持っているのに、なぜまた楽譜を印刷し配る必要があるのか。
それは、みんなで助け合うためです。「白い雲」も「くちびるに歌を」も楽譜を見ると、たとえばソプラノは全休符で歌わないでいる部分でメゾソプラノが二つに分かれている…ということがしばしば見られます。このような場合、メゾソプラノの上のパートをソプラノに歌ってもらい、メゾソプラノ全員が下のパートを受け持つことで、限られたメンバーを最大限に活かすことができるのです。この方法は「鮎の歌」でも「かもめの歌」でも行われたことで、「空」の子は慣れています。
信長先生の場合、この調整が複雑になるので、口で説明して楽譜に書き込んでもらうより、「空」バージョンの楽譜に直して配ってしまった方が手っ取り早いのです。
もう一つの理由はドイツ語です。発音をイチイチ説明するよりも、荒っぽくなっても良いから全員が同じカタカナを持っていた方が話が早い。ビミョーな発音が出てきたら、丁寧に練習すれば良いのです。

ということで、「空」バージョンの楽譜を来週配布します。

それから、東海メールクワイアーの定期演奏会のチラシを配りました。聴きたい子にはチケットを差し上げますので、親と相談してくださいと説明しました。よろしくお願いいたします。

前置きはここまで。「くちびるに歌を」のCDの説明をしていたので、「くちびるに歌を」で遊ぶことにしました。冒頭部分から主旋律をドンドン歌っていこうという、まあ、いわばゲームです。この遊び感覚、ゲーム感覚というのは実は非常に大切です。今は表現を追求し練り上げる段階ではありません。印刷された楽譜の中の音符を声にするとどんな響きになるのか、ガンガン歌って試していけば良い…そういう段階です。しかしながら音取りは早いですね。どんどん吸収して新しい音楽を覚えていく様子を見ていいると、先生は楽しくて仕方がありません。

そして今日の本題。集まったメンバーを見て決めた曲は「空と樹海と湖と」です。最初から最後まで通すと6分30秒かかる、湯山先生の作品の中でも屈指の大曲です。

結論から言えば、今日も驚くべき時間となりました。最初から最後まで通ってしまったのです。しかも、全員がソプラノ、メゾソプラノ、アルトの全てのパートの音を取って(これで3倍)、ABCの三つのグループに分かれて全てのパートを一回ずつ担当してハモらせる…(これで3倍)という9倍の時間がかかる方法で、それで最初から最後まで通ってしまう、かかった時間は90分です。これはカッコイイです。湯山先生に明日、この事実を報告致します。何とおっしゃるかなぁー♪

途中、面白いこともありました。P59~P60「樹海の奥に人が死んでいる…」の部分は全て全音で移動します。半音が一度も入らない。ドレミファソはミとファの間が半音です。全て全音で移動するということは、鍵盤ハーモニカで言えばドレミ♯ファ♯ソになる。この話をした時は爆笑でしたが、う~ん。この面白さを文章で表現するのは不可能だわ。

とにかく、「空と樹海と湖と」を通してくれたことは、明日、湯山先生に報告します。それと、「ドミソの歌」も既に通してしまっていることも。

湯山先生との打ち合わせの結果は、明日、新幹線の中から報告します。たぶん、21時くらいになると思います。

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