SORA NOTE

嶋田先生から空のみんなへ


湯山先生指導 1日目
積み重ねた練習は、一人一人の対応する力を高め
自信となって厳しい課題をもクリアしていく

湯山先生をお迎えしての一日目は女声コーラス「青」のみなさんとの合同で「東北の讃歌」です。

午前中は嶋田先生の指揮で「鮭の大助」の手拍子を中心に確認しました。
安楽城の手まり唄になる部分の手拍子は、アルトは一貫して叩いていますが、ソプラノとメゾソプラノは最初に4回と最後に2回の合計6回叩くだけです。そして、最初の4回は、別に何のことはない。普通に音楽の流れに乗っていれば叩く場所は分かります。
問題は、手まり唄を歌った後の最後の2回です。
これは、P49の下の段、ソプラノは121小節目「さくらがおで」から、メゾソプラノは122小節目のハミングから、それぞれ楽譜を見るのを中止して脇に挟んでください。で、ページをめくることなくP50へ入り、手拍子を2回打って、間奏の間に再び楽譜を開きます。
この方法で、おおむねクリアできたようです。

「うみねこの島」は調性の変化にどう対応するかが前回の課題でした。回りくどい方法ですが、P5「白いウミネコたちよ…」と歌い出す前にホ長調でドミソのハーモニーを確認、P6「ウミネコよ…」と歌い出す前にヘ長調でドミソのハーモニーを確認、P7「太平洋の春風に…」と歌い出す前にイ長調でドミソのハーモニーを確認、という作業を行いました。これ、一人では絶対にできない練習、家では不可能なトレーニングです。相手がいて初めて成立する。自分がいて仲間がいて、そこで生み出されるハーモニーの中に身を浸し、集中して音を聞いて、自分の感覚でつかむことのできるもの。個人競技にはない、合唱の醍醐味の一つです。

午後、湯山先生が入ってこられました。1曲目からスタート。
1曲目「うみねこの島」は、問題の調性変化対応について、一言も指摘はありませんでした。「午前の練習の効果があったのかな」と胸をなで下ろします。でも、本当は、合唱団一人一人が、この曲の和音構成とその変化を感じ取り、対応する力が高まっていることが、クリアできた理由です。

P11、73小節目からのアルトのハミングは「オープンで」という指示がありました。P14、98小節目のソプラノとメゾソプラノのmpは「強めに」という指示。P15、108小節目のアルト、「蕪島」の「ま」を「はっきりと」も作曲者の指示です。

2曲目「青葉の詩」。P21の歌い出しは「mf、mp、pの変化を生かして」という指示。
この曲は全てそうですが、特にP27から繰り返し取り上げられ、「言葉をハッキリ」と繰り返されました。中でも「宮城」の発音について注意されました。

3曲目「南部うまっこ唄」は「90点。この調子」という評価。

4曲目「鮭の大助」の手拍子は、うまくいきました。少し自信をもっていただけたのかな。

5曲目「かまくら幻想」、6曲目「でこでこ三春」も「90点~95点」ということで、「東北の讃歌」は「本当に良く歌い込んでくださって感謝です」という嬉しい評価をいただきました。

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