SORA NOTE

嶋田先生から空のみんなへ


歌い初めは「あこがれ」

【令和6年1月6日(土)】
 あけましておめでとうございます。みなさんにとって今年がより良き年でありますように祈っています。受験生のみんなは正念場ですね。どうかがんばってください。応援しています。

今日も集まったメンバーに「空にかいた12の童話」の中で一度も歌っていない曲に手を上げてください…と聞きました。そして4曲ほどに1~2名の手が上がり、それを片付けた(片付けて…と言っても、上下のパートを全員で確認しました。テキトウに片付けたわけではなく、歌ったことがあるメンバーにとっても貴重な確認の時間になったはずです)のが10時20分。約50分で確認作業終了です。

 さあ、それで考えました。残り時間との兼ね合いです。頭の中であらゆることを想定して考えたのが10秒。今いるメンバーの人数、そのメンバーの合唱力、そして忙しさの度合い、そして今いないメンバーのことも考えました。いろんなことをグルグルグルっと考えて、結論は「あこがれ」を歌うことにしました。

 満を持した「あこがれ」です。
 音取りそのものは上下のパートを全員で歌うのに20分くらいで終了しました。そして何度かパートに分かれてハーモニーを作っていく。全員が初見の、生まれて初めて歌う曲なのですが、まずまずのハーモニーが響きます。

 休憩の後、出してあった「宿題」について答え合わせをしました。
 1曲目から11曲目までは全部「もし、」がついています。でも12曲目の「あこがれ」だけは「もし、」がついていない。
 これについてはすでに答えをソラノートに書いています。2023年12月23日の「あこがれ」についての宿題 を参照してください。

 で、出しておいた宿題の問題とは
 「あこがれ」で歌われる「もの」って何でしょう?
というものでした。
 これを、実際に歌いながら問いかけていきました。

 この問いかけを、ソラノートの文字で再現することは不可能なのですが、できるだけやってみましょう。

 その人がそばにいるだけで
  みんなやさしくなれる
 その人がそばにいるだけで
  みんな勇気がでる
 その人がそばにいるだけで
  みんなしあわせになれる
 そんな人になりたい
  いつかそんな人になりたい

 詩が歌う、この「そんな人」になることは、とってもとっても難しいことです。「そんな人」になることは、ものすごくムズカしくて、そうなるためにはものすごい努力が必要で、そう簡単には絶対になれないのだけれども、でも1億分の1か1兆分の1か、もしかすると1億万兆分の1かもしれない。
 その証拠に、実際に嶋田先生がメンバーの「そば」に行って、「嶋田先生が「そば」に来たけど、君は幸せですか?あるいは勇気が出ましたか?」と聞いてみたけど、だれも
「うん、幸せになれた」「勇気が出たよ」とは言いませんでした。
 それは当然です。嶋田先生は自分が「そんな人」になれないことを知っていますが、しかし心の底から「そうなりたい」と願っています。
 そうです。「そんな人」になれる可能性はゼロではない。

 そんな問いかけをしているうちに、まだ「そんな人」になれない自分が悔しくて悲しくて少し涙が出てきました。いや、悲しかったんじゃないな。「そうなりたい」という「心の中の思い」が涙になったのだと思います。べつに悲しくはなかったもん。
 でもホントに「そうなりたい」と思ってました。

 嶋田先生が「そばにいるだけで」誰かの心に勇気がわく。あるいは嶋田先生が「そばにいるだけで」誰かが幸せになってくれる…。これってひょっとすると、「サッカー選手になりたい」「看護の仕事をしたい」「先生になりたい」などというレベルを遙かに超えた、究極の「あこがれ」ではないでしょうか…。

 みんなはどうですか?自分が「そばにいるだけで」誰かの心に勇気がわく。あるいは自分が「そばにいるだけで」誰かが幸せになってくれる…。そんな人になりたいと思いませんか?

 やっぱり文字で表現することには無理がありますね。でも、「宿題の問題」はハッキリしています。
 みなさんは「そんな人」になりたい…と思っているかどうか です。

 ゆっくりと考えていきましょう。
 今日は「あこがれ」を歌うことができて幸せでした。
 そうそう、最後の20分で「夜明けのイソップ物語」の中の「くよくよガエル」を最初から最後まで歌い通してしまいました。これも、大したものですね。

 今年もよろしくお願いします♪

Comments are closed.