SORA NOTE

嶋田先生から空のみんなへ


名演奏になる予感がします

【令和5年8月19日(土)】
今日は合宿でも1回も歌っていない「スタジオジブリ名曲集」の5曲でした。
久しぶりに歌うのですが、指導・指揮は今木智彦先生!!!
どうなるか…と思っていましたが(それほど心配はしていなかったです)みんなよく歌ってくれたと思います。
今木先生にお願いしておいたのは
○まず5曲を通していただく
○どのくらい歌えるか聴いていただいて
○9/16と10/7と10/21にどんな練習が必要か考えていただく
ということです。その上で
○時間が余るようなら「なによりもまず」をお願いします
ともお願いしておきました。
つまり今木先生に本番までの指導計画を立てていただく…ということだったわけです。
で、どうなったか…。
レベルの低い合唱団であれば
「音程を正確に」
「リズムを正確に」
「書いてある記号(fとかp)を正確に」
といった指摘が飛んできたでしょうが、そのような指摘や指示はありませんでした。
出てきた指摘は
「みんなで音楽を共有すること」
です。「共有」という言葉を何度も使われました。
たとえばP34の28小節目の3~4拍目はテンポが少しゆっくりになります。
その時にお互いに聴き合っていないとマズイ。ソプラノのユックリとメゾソプラノのユックリがピッタリ合って、その上でアルトが二分音符の長さを合わせる…必要があります。そうしないと29小節目の「ラ」が合わない。
アンサンブルの基本なのですが、こういうところがピタっと合うと実に気持ちが良く、音楽の流れが引き締まります。そして、同じような部分がいろんな曲にいっぱいあります。特に「君をのせて」と「世界の約束」のテンポ設定や、ゆっくりになったり速くなったりする「テンポのゆらめき」は絶妙で、カンタンに言えば「みんなの声をよく聴き合って」「指揮を見て」歌うのですが、これはカンタンそうですが簡単ではありません。
しかし、みんなが紡ぎ出した音楽は実にデリケートで、嶋田先生はマジで聴き入っていました。
名演奏になる予感がします。
名演奏にするために嶋田先生が「必要だ」と思ったことは二つだけです。
一つ目は「声の色を使うこと」
声には明るい声、暗い声、元気な声、控えめな声、温かい声、冷たい声、などなどいろいろあります。
温かい声とはどんな音色なのか。ソラノートは文字の世界なので文字で説明するのは難しいです。
だから「オレンジ色の声」と「群青(ぐんじょう)色の声」というコトバを使います♪
他にも「緑色の声」とか「真っ赤な声」「真っ白な声」「真っ黒な声」とかありますが、ここでは使いません♪
「となりのトトロ」は何と言っても「オレンジ色の声」でしょうね。
「君をのせて」と「世界の約束」は「群青色の声」でしょう。
でも、同じ群青色でも「君をのせて」と「世界の約束」とでは違っていて
「君をのせて」は群青色の声の中に、はるか彼方に赤い炎がゆらゆら揺れている感じ。
「世界の約束」は初めは群青色一色ですが曲の途中から金色や銀色の星が輝いてきて、曲の終わりでは群青色の夜空に億万の星が輝いている…そんな声になるでしょう。
その「声の色」を「もっといっぱい使ってほしいな」と思って聴いていました。
二つ目は「指揮を見ること」
まだまだ練習の途中ですから今はまだ良いのですけれども、音楽は「目」でするものではありません。最終的には「耳」と「ハート(心)」とでするものです。
「耳」とは「お互いに聴き合うこと」ですし、「ハート」とは今木先生の指揮です。
今木先生の指揮にはいっぱい「情報」が込められていて、どんな音色や表現になるのかという「情報」がとても分かりやすいです。
今日は…「まだまだ目を使いすぎているな。楽譜に頼りすぎだな」と思って聴いていました。

誤解のないように書いておきますが、今日の歌声は素晴らしかったです♪
一つ目の「声の色を使うこと」も二つ目の「指揮を見ること」も、これからみんなで練り上げていくものであって、今日その二つが完成してしまうのであれば音楽はかえってツマラナイ。
今日の歌声から、どのくらい表現が膨らんでくるか。
名演奏になる予感がします。
と書いたのは、そういう意味です♪

さて、明日は新実徳英先生のリハーサル①です。たった3回しかない、キンチョーするけど最高に楽しくてオモシロい時間です。
打楽器とか掛け声とか決まっていないこともいっぱいあって、それは新実先生にあやまります。
それからみんなが何かヘンテコな失敗をしちゃったりしたら、嶋田先生がイッパイ新実先生にあやまってあげます。
思いっ切り側面支援をしますので、みんな楽しんでください。
どうなるかねぇ。おもろなってきたがや♪

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