SORA NOTE

嶋田先生から空のみんなへ


基礎基本をオモシロく

【令和4年2月26日(土)】
国公立大学の入試が3月はじめにあり、公立高校の入試が3月中旬にあります。受験生メンバーは今がまさに正念場。応援しています。頑張ってくださいね。

今日は「ド」を聞いて「ミ」が分かる、「ソ」が分かる、「ファ」が分かる、「ラ」が分かる、その力を高める練習から始めました。ほとんど迷うことなく「ミファソラ」は分かりますから頼もしいものです。
しかし、どこまで行っても次のレベルがあるのはスポーツと同じ。「ド」を聞いて「シ」が分かるか…というとカンタンではありません。「ド」を聞いて「♯ファ」が分かるか…となるとこれはプロのレベルです。
もちろん今日は「シ」や「♯ファ」のトレーニングをしたわけではありません。「この先にはもっと高いレベルがあるよ」と予告をしたわけです。
まあ、地下鉄やバスに乗っているそこらへんのオジさんやオバさんで「ド」の音を聞いてイキナリ「ミ~」なんて歌い出す人はいないでしょう。そんなことが分かる人は1000人に1人くらいだと思います。「空」のメンバーはその1000人に1人の貴重な集団です(笑)。
もしも、みんなが「ド」を聞いて「♯ファ」が分かるようになったりしたら、たぶん10万人に1人くらいの話ですから、きわめて高級な話になるわけです(笑)。
だけどね、本当に合唱で楽しもうと思ったら、音は分かれば分かるほど楽しくなるに決まっています。それは間違いない。

そいでもって曲集「火の山の子守歌」から「落葉」のページを開いたわけです。P23から始まるメロディーはそれほど難しくありません。メロディーならすぐに歌えるようになりました。
問題はP22です。すごい和音ですね。♯ド(メゾ)とレ(アルト)と♭ミ(ソプラノ)です。半音と半音でぶつかるわけで、こんなハーモニーは見たことも聴いたこともないという人が多いでしょう。
これをABCの3チームにわけて全員が全てのパートを歌ったのですが、ちゃんとハモりました。こんなことができる人は1000人に1人くらいだと思います。「空」のメンバーはその1000人に1人の貴重な集団です(笑)。しかも1回聴いただけで2~3分でできちゃうので、ひょっとしたら10万人に1人くらいのきわめて高級なメンバーなのかもしれない(笑)。
でも、こんなハーモニーをひょいひょいと作れるなんて楽しいですね。もっと(ハモらないハーモニーを)やってみたいと思います(笑)。

続いて歌集「歌はともだち」のP122を突如として開きました。「ドレミの歌」です。ドミミー ミソソー レファファー ラシシー と階名が歌詞になっている部分がありますね。
ミュージカル映画「サウンド・オヴ・ミュージック」を観たことがある人は分かると思いますが、7人の子どもたちがドレミファソラシの7つの音をそれぞれ一つずつ受け持って歌う場面があります。まさにそれをやったわけ。おっとっと~っと目を白黒させて頑張っている子の顔がオモシロかったです。

そいでもって曲集「火の山の子守歌」から「夏のデッサン」のページを開いたわけです。P27から始まるメロディーはそれほど難しくありません。メロディーならすぐに歌えるようになりました。
問題はP29~P31です。先週も書きましたがオモシロい進行ですね。ソプラノ・メゾソプラノ・アルトの間をメロディーが行ったり来たり。分解されています。こんなメロディーの進行は見たことも聴いたこともないという人が多いでしょう。
これをABCの3チームにわけて全員が全てのパートを歌ったのですが、分解されたメロディーがちゃんと流れました。こんなことができる人は1000人に1人くらいだと思います。「空」のメンバーはその1000人に1人の貴重な集団です(笑)。しかも2~3分でできちゃうので、ひょっとしたら10万人に1人くらいのきわめて高級なメンバーなのかもしれない(笑)。
でも、こんなふうにメロディーをひょいひょいと歌えるなんて楽しいですね。もっと(オルゴールみたいな歌い方を)やってみたいと思います(笑)。

最後に「傘もなく」を少し歌いました。この曲は「落葉」みたいな半音のブツカリと、「夏のデッサン」みたいなメロディーの分解がまざっていて、油断も隙もあったもんじゃない。新実先生って本当にアイデアが豊富です。
さすがに全曲を通して歌うことはできませんでしたが、半音のブツカリとメロディーの分解を確認することができました。

今日もゲームみたいに楽しく歌ったのですが、ただ何となく歌っていたわけではありません。音と音との関連、その結果生まれる「ハモる」ハーモニー、半音のブツカリ、その結果生まれる「ハモらない」ハーモニー…などなど。ちょっとやそっとでは経験できないことをやってました。
今はとにかく、このような「基礎基本」を少しでも良いから高めておくことです。「基礎基本」があれば、たとえどのような難しい曲が目の前に出てきても立ち向かい乗り越えることができるでしょう。
そこに本当の意味での「合唱の楽しさ」があることは言うまでもありません。

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