SORA NOTE

嶋田先生から空のみんなへ


音楽の流れを止めずに…

【令和4年2月19日(土)】
毎年そうですが今日(と来週も?)は「空」にとって最悪の日です。高校大学の受験に加えて中学高校1~2年生も学年末テストの直前。練習に集まるメンバーが小学生だけ…などということも想定できるシーズンです。
そこに加えてコロナがありますから(多くの学校が学級閉鎖の手続きに追われ、卒業式の予備日…などが必要かも。という話が出ているとのこと)それにも関わらず10人以上のメンバーが集まってくれて、いつもどおり普通に練習をすることができました。大感謝です。

そして今日は恒川先生・内匠先生ともに11時には次の仕事先に移動する…ということでしたので、まず前半はピアノやキーボードが必要な練習をすることにしました。すなわちハーモニーを作って歌う練習です。その後、嶋田先生だけになる後半に発声練習をすることにしました。つまり順番が逆になったわけです。

というわけで、ソラノートも逆から報告。
後半の発声練習は「ゆかいにあるけば」を使いました。歌集「歌はともだち」の169ページです。途中で「バルデリー、バルデラー、バルデロー、バルデロホホホホホ…」という部分がありますが、この部分が発声練習に向いています。専門的に言えば「腹筋を使って頭声に持って行く」ですが、小難しいことはどうでもヨロシイ。
この部分をドレミで書くと「ソッソシー、ソッソドー、ソッソレー、ソッソミレドシドシラソシー」になります。これはハ長調での「ドレミ」なのですがト長調で考えると「ドッドミー、ドッドファー、ドッドソー、ドッドラソファミファミレドミー」になる。
それぞれのフレーズの最初の音が「ドッド」。その次の音が「ミー」「ファー」「ソー」「ラー」と上がっていきますね。つまり「ドの音を聴いて」→「ミが分かる」「ファが分かる」「ソが分かる」「ラが分かる」という、いつもやっている「耳の訓練」をいっぺんにできることになります。
次に、一人一人がピアノの前に立って「弦を鳴らす練習」ですが、(ハ長調での)「ソッソシー」で鳴らしてみて、「ソッソドー」で鳴らしてみて、「ソッソレー」で鳴らしてみて、「ソッソミ-」で鳴らしてみて、「シ」「ド」「レ」「ミ」のどこでいちばんピアノの弦が鳴るか、一人一人チャレンジしてみたわけです。いつもは一つの音でしかチャレンジしていませんが、今日は四つの音をいっぺんにチャレンジしたわけですね。
学校の音楽の時間にもよく歌われる「ゆかいにあるけば」ですが(昔は4年生の教科書に載っていた。今も載ってるのかな?)、ただなんとなく歌っているだけならただ歌っただけですが(あったりまえだ)、ポイントを押さえて目標を設定すれば「耳の訓練」にもなるし「腹筋の練習」にもなるし「響きの訓練」にもなるのです。

ここからは前半にやった話。
恒川先生・内匠先生がいるうちにハーモニーの練習をしておこう…ということで、曲集「南海譜」の1曲目「海」を使いました。
「使いました」ですから「表現の練習」ではなく「音取り」でもありません。「全員が全部のパートを歌って全員が全てのパートを担当してハーモニーを作る」という「音感を高める」練習です。ここでは素晴らしい練習方法を確認しました。
P7の3段目からP8の「私の首にはサンゴが生まれる波」という部分。まず
 ①全員でソプラノ を歌い、
 ②全員でアルト を歌い、
 ③Aチームがソプラノ・Bチームがアルト を歌い、
 ④Aチームがアルト、Bチームがソプラノ を歌い、
この①②③④を音楽の流れを止めないで歌う。この方法は以前にもやったことがありますが、あらためて方法を確認しました。
二部合唱ではなく三部合唱になっている部分でやるなら
 ①全員でソプラノ を歌い、
 ②全員でメゾソプラノを歌い、
 ③全員でアルト を歌い、
 ④Aチームがソプラノ・Bチームがメゾ、Cチームがアルト を歌い、
 ⑤Aチームがアルト・Bチームがソプラノ、Cチームがメゾ を歌い、
 ⑥Aチームがメゾ・Bチームがアルト、Cチームがソプラノ を歌い、
この①②③④⑤⑥を音楽の流れを止めないで歌う。
という方法になります。この方法は和音の流れをとらえることもできるので非常に効率が良い。第26回定期演奏会に向けて多く取り入れていきましょう。

このほか、みんなでハーモニーを作ってみたのは「南海譜」。これは1番と2番の最初から最後までを
 ①全員でソプラノ を歌い、
 ②全員でメゾソプラノ上 を歌い、
 ③全員でメゾソプラノ下 を歌い、
 ④全員でアルト を歌い、
 ⑤好きなパート を歌ってハモる、
この①②③④⑤を音楽の流れを止めないで歌いました。

このほかは「いでそよ人を」「なまずのふろや」「火の山の子守歌」「ぼくという名のひとり」「夏のデッサン」のメロディーを全員で歌いました。
「夏のデッサン」では面白いゲームを思いついたので、ぜひ夏の合宿などでその「夏のデッサンゲーム」をやりたいと思うのですが、その内容とルールは今はヒミツにしておきます。ヒヒヒ…。

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