SORA NOTE

嶋田先生から空のみんなへ


奇跡のような時間

17日(土)は、またしても学区の行事で練習に参加することができず、申し訳ない思いでいっぱいでした。行事が進む中、「あぁ…今頃は、どんな練習をやっているのかなぁ」と思っていました。もっとも、恒川さんも高倉さんも、嶋田先生の指導に10年以上参加し、そして嶋田先生の練習を見て聴いていますから、そのノウハウは良く理解してくれています。安心して任せることができます。

聞いたところでは、いつものように密集した座り方ではなく、空間的に距離をとって、互いに相手に届き伝わるような歌い方を工夫する…という方法を取ったようです。これは普段の嶋田先生の練習ではやったことがない方法で、目新しさもあって子どもたちの興味を大いに引き出すことができたようです。

同じ曲を違った方法論で取り組むということは、団員の子どもたちの価値観を新しくして、様々な角度から音楽を考える経験値を豊かにするという意味からも、非常に有益なことだと思います。嶋田先生も、その練習に参加したかったな…。

 

午後は嶋田先生が発起人になったカラオケ大会です。小学生の部に5人、中学生・高校生の部に6人、大人(父母会+指導者)の部に5人が参加してくれました。それぞれの部門1位に賞品を用意し、嶋田先生より高い得点を出した人には特別賞を用意しました。

嶋田先生より高い得点を出した人には賞品を出す…ということは、嶋田先生が大人部門で1位になることを宣言したということであり、子どもたちは誰も嶋田先生に勝てないぞ…と宣言したことになります。それでも万が一のことを考え、特別賞は2人分用意して行きましたけれども…。

結果は、いやぁアブナかった。もう少しでヤラれるところでした。全員が1回目を歌い終わった時点で嶋田先生はトータルの8位であり、賞品はまったく不足していて大ピンチです。ちなみに嶋田先生の1回目は「ジャングル大帝」で90・773。つまり90点以上を出している人が7人もいるということであり、驚いたことに1回目を終わった時点での1位と2位は2人とも小学生という予想外の展開となりました。おいおい、中学生も高校生も先生も、小学生にヤラれるのかよぅ。

2回目。本来のカラオケの楽しさを追求する中学生や高校生が仲良しグループを組んで得点度外視のスタンスで歌い始めたりして別の意味でも盛り上がる中、嶋田先生としては追加の賞品を買いに行くのがメンドクサイので真剣勝負の逆転を狙います。そして歌った勝負曲は「科学忍者隊ガッチャマンの歌」。子門真人の名曲です。叩き出した点は92・710。かろうじて逆転に成功。ちなみに惜しくも2位となった小学生は92・395で、その差は0・315。いやぁ、嶋田先生をコンマ3まで追い詰める小学生が、この世に存在するとは夢にも思わなかった。次回までには、コンスタントに96点くらい出せるようにしておきますね。

 

その後の忘年会は、酔っぱらっていたので覚えていることが少なく、省略。父母会の方々、ありがとうございました。

 

翌18日(日)。セントレア空港でのコンサートです。30名近い参加でほぼフルメンバー。これはビックリで本当に感謝です。

思えば、大中先生が「空」の練習を訪ねてくださったのが11月19日。その後26日と12月3日と10日に練習をして、昨日の17日は嶋田先生がいない中、実質4回の練習で「うたにつばさがあれば」全曲と「いぬのおまわりさん」「バナナを食べる時のうた」と「きよしこの夜」英語バージョンを仕上げてしまうのですから、その読譜力と柔軟性には敬意を表さねばなりません。すごいねぇ、今の「空」は。

本番は、歩いている人の雑談や空港の通常アナウンスが響く中ですから、デリケートな表現が生きる世界ではなく、ゆえに楽しく元気よくガーンと歌えばよく、けっこう上手く表現できたことと思います。

みんな、本当にありがとう。

 

特筆すべきは練習の合間の10分でした。18時ごろだったかと思います。2回目の本番前の10分で、特に新しいことを伝える必要はなく、手持ちぶさたな時間でした。

とっさに「これで当分、大中先生の曲とはお別れになります。みんなに知っておいてほしい曲があるんだけどな」と言って、「サッちゃん」を歌いました。アルトパートを1回、全員で歌っただけです。それで主旋律と合わせて、きれいにハモってしまった。そして「なめくじとでんでんむし」です。ソプラノを1回、アルトを1回歌ってから「好きなパートをご自由にどうぞ」と言うと、これもほぼ完璧にハモってしまいます。

10分間で2曲仕上がってしまいました。直後の本番で付け足しで歌おうかな…と一瞬思いました。さすがに思いとどまりましたが、そう思わせるようなハーモニーでした。第4回定期演奏会では何時間もかけて指導したことが、10分で2曲終わってしまう。そのような奇跡のような時間が、今日たしかに流れました。セントレアコンサートに参加して最も充溢した時間は、実はこの10分間だったように思います。

驚くべき時間でした。

 

さて、来週は今年の最後の練習となります。フェールマミでしたね。楽しい練習になるように作戦を考えておきます。絶対に楽しい練習にするぞ。みんな、よろしくね。

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