SORA NOTE

嶋田先生から空のみんなへ


20年連続出場の表彰、みなさんのおかげです。
そして,先輩たちのおかげです

この日は愛知県合唱連盟合唱祭の本番でした。だから11時までの練習で稲沢へ移動。ゆえに本番で歌う「かまくら幻想」1曲に集中です。

歌い出しの「水神様,拝んでタンセ」は,いつも変わらぬ柔らかい響き。何度も言いますが,かまくらの中にいる子どもたちの呼び声ですから,もう少し固く,元気な声で…と要求します。むしろ地声でも構わない。これは,すぐクリア。ですが,おそらくこれからも,何度も繰り返して言わなければならないことでしょう。「空」の一番の武器は「柔らかい響き」です。これを「固い響き」「元気な響き」「劇的な響き」など,いろいろな武器を増やしていくようにしなくてはなりません。

曲全体の理解や音取りなどはすでにかなりのレベルになっていますから,終結部まで歌い終わって,次は「雪のぼんぼり」「桜の花のぼんぼりを」のソロをどうするか…です。

1人1人に歌ってもらいます。この日までにコーラスパートもソロパートも全員が歌えるようになっていますから,この日,誰が一番コンディションが良いか,それを調べるだけで済みます。「アルトを知ってるソプラノになれ」「ソプラノも歌えるアルトになれ」と常々言っていますから,これが「空」の強みです。口が一つしかないから,しかたがないので自分のパートを歌うだけの話で,もし,口が三つあったら全員が全てのパートを歌える…,そんなチームにしたいのです。

で,3人選んだのですが,その3人が抜けたとたんに,コーラスパートが貧弱になった。21人いたのですから,3人がソロに回って,残り18人がコーラスになるわけです。でも,21人と18人では大違い。でも,音を確認して何とかクリア。

誰か1人でも欠けると全然ちがう響きになってしまう。そう。今この文を読んでくれている団員の「あなた」は,「空」にとって,とっても大切な人なのですよ。

稲沢に移動しての本番は,うまくいきました。20年連続出場の表彰状もいただきました。みなさんのおかげです。そして,先輩たちのおかげですね。20年…。よく,がんばったなあ…。

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