SORA NOTE

嶋田先生から空のみんなへ


鼻歌を歌おう。「練習」や「覚えるために」ではなくね

翌日に中田先生をお迎えするということで、童謡曲集から練習スタート。声が少し暗く、元気がないように感じましたが、音程は良くできていました。声の出し方(これは曲によって様々ありますので難しいですが)を、より工夫できるようにしていきましょう。

肝心なのは、やはり歌詞ですね。「春天来了」「ポミ・ワッタ」は良いとしても、「このやわらかい」か「このあたたかい」か、これは、もう、歌い込むこと聞き込むことしかないかもしれません。これが、コンクールか何かで、1曲か2曲だけを歌うのであれば、嶋田先生にも多くの手立てや作戦があります。たとえば、この曲についてならば「やあ、春を歌おう」と教えます。「やあ」とは「や」と「あ」。すなわち、1番は「やわらかい」の「や」、2番は「あたたかい」の「あ」。これで、やわらかいのは「光」だし、あたたかいのは「風」だから、まず、まちがいないでしょう。ところが、「さくら」の1番「しあわせ」2番「よろこび」3番「ほほえみ」とか(これは「しよう」と教える。すなわち「しよほ」)、「さわると秋がさびしがる」の「ぽろん」「ぴちん」「ちゅるん」「ぴょろん」(これは「ぽっぴちゅっぴょ」と教える)など、ダジャレや語呂合わせではカバーしきれない。何しろ曲数が多いですから。だいたい、こんなダジャレを10も20も覚えようとしたら、それこそ気が狂ってしまうでしょう。

ですが、時々ハッと歌詞が飛んだ時の(先生も同じですが)みんなの一瞬の表情が大変におもしろい。一番いい方法はね、鼻歌を歌うことです。学校の行き帰りとか、ヒマな時とか。でも、その鼻歌を「練習だ」「覚えるために」と思って歌っていては、やはりダメで、自然に(自分で気が付かないうちに)歌っていた…というのが一番いい。でも、そのくらい好きになっていれば、その時にはもう覚えているのかもしれない。やはり、みんなの感性に期待するしかないのかもしれません。

後半は、「越冬」を歌いました。決して十分な人数ではありませんでしたが、先週はガタガタだった「越冬」が、かなり形になりまいた。みんな、ありがとう。

練習のポイントは「音のぶつかり」です。すなわち、ハモらないハーモニー。たとえばP44。これが、くりかえすごとに良くなっていくから感心しますね。P43の音程も、もう鍵盤ハーモニカの助けは必要ありません。この曲は、つかみとった音程やハーモニー感覚を武器にして、いかに表情豊に音楽を作っていくか、どう指揮に対応するか、ということに尽きます。いずれにしてもこの練習で、嶋田先生が「越冬」についてもっていた不安が半分以下になりました。メンバーの集中力に感謝します。

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