【令和5年5月13日(土)】
この日も嬉しいことに見学の子を迎えることができました。
合唱というものは、どんなに優秀なメンバーがでも一人ではできませんから、合唱団「空」に興味を持ってくれる子やお父さんお母さんがいてくれることは本当に嬉しいことです。
入団してくれると良いですね♪
さて、練習は10月の演奏会のアンコールをやりました。
「ともだちおばけ」「北のみなしご」「高二の肖像」「十四歳」の4曲です。
このうちの「北のみなしご」は少し悲しい感じの曲調ですね。楽譜の中の新実先生のコメントによれば
「この曲が中国残留孤児の物語になるとは思ってもいませんでした。さすが谷川雁の視座の広さ鋭さ!と驚き、蒙が啓かれました。」
とのこと。
谷川雁という人は「平和の大切さ」をいつも考えていた人だ…と嶋田先生は理解しています。これまでに歌い継いできた「白いうた青いうた」の中にも「南海譜」という名曲がありました。10月の定期演奏会で歌う中にも、平和に関する歌は「八月の手紙」「ぶどうとかたばみ」「壁きえた」などがあります。
ウクライナの問題も含めて、「平和」については小学生も小学生なりに考えることが大切だと思います。
自分が何も力にもなれず、何の役にも立たないということは分かっていますが、力になれない役に立てないと言って、ボク知らない、アタシには関係ない、と思うのは間違いでしょう。
これらの詩を、声に出して歌うことで、みんなの中にイメージが拡がります。平和に対するイメージが…。そのことだけで十分…というか、それこそが平和を愛する第一歩なのだと先生は思います。
おっと、また脱線しちまったな。
結果としては4曲を最初から最後まで、全部のパートを全員が歌ってハーモニーを作りました。
担当するパートはある程度は決まっているものの、全部のパートを歌ってみることは「自分のパートの役割」を知る上でとても大切です。そして「合唱の基本」が身に付きますから一石二鳥じゃなくて一石三鳥のも四鳥にもなります。
とても充実した練習でした。
翌日の「水のいのち」合同練習もご苦労さまでした。
参加メンバーはよくガンバってくれました。
それにしても、ものすごい緊迫感と集中力でした。
定期演奏会まであと5ヶ月。みなさん力を貸してくださいね。
カテゴリー: 練習日記
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平和について その第1歩
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詰め込んで 撒き散らす
【令和5年5月6日(日)】
5月に入りました。
今日も「今日から練習に参加する」という新入団員を迎え、明るいムードでスタートです♪
今日は東京から恒川さんが帰ってきたのでヴォイストレーニングをしてもらいました。
1時間単位のまとまった時間をヴォイストレーニングだけに投入するのは、実は合唱団「空」始まって以来のことです。
というのは、4月30日に新実先生にお目にかかった時、新実先生は開口一番「今の「空」にはヴォイストレーニングが必要です」と言われました。
ただ言うだけではなく、具体的な人の名前を示されて「この人に声を見てもらってはどうですか?」とのお言葉。
で、嶋田先生は、その人に「来てください」と電話をすることはいつでもできます。
だけど電話をする前に、「空」には恒川さんがいる…と思い出し、新実先生にその旨を伝えました。
なにしろ恒川さんは音楽大学の声楽科を卒業し、現在は東京で歌劇団の声楽研究所に通っておられます(この情報、少し違うかもしれない。嶋田の頭の中の記憶)。
それに何より、現在の「空」のメンバーのことを世界中の誰よりも理解してくれているわけで(第8回~去年の第26回までの定期演奏会で歌っている)、嶋田先生的には「空」のヴォイストレーニングを考える場合、日本一のプロのヴォイストレーナーにお金を払って来てもらうよりも、恒川さんの方が良い。と思っています。
息の吸い方・吐き方から始まって、いろいろなポイントを教えてもらいました。
また、名古屋に戻って来た時に、ヴォイストレーニングをしてもらいましょう。具体的には8月の合宿の2日目の午前の練習をヴォイストレーニングにあてる予定です。
後半は、はじめにメンバーに次のように話しました。
「入団してくれたばかりの子もいるし、小学生の子もたくさんいますが、10月に歌う一番ムズカシイ曲にチャレンジします。ぜんぜん分からない…とか、ぜんぜん歌えるようにならなかった…とかになっても良いです。どんな曲か分かれば今日はOK」
そして開いた楽譜は組曲「生まれてから」の4曲目「なによりもまず」です♪
音取りをしたのはP52の下の段の最後 Meno mosso から曲の最後まで。すなわちP65の終わりまでです。
よく最後まで行けましたね。1時間ちょいの練習で…です♪
ただ歌っただけじゃなく、例によって
○全員で
○ソプラノ・メゾソプラノ・アルトの全てのパートを
○全部歌ってから
○最後に自分のパートを歌ってハモらせる
これをやって…ですからね。
なんでこんなことができるのか。
今日もメンバーに言いましたが(新しいメンバーもいるから)、
○どんなムズカシそうなメロディーでも
○聴いてから1分以内なら
○だいたい歌えるような
○そんな聴き方をする
そう。そのような聴き方で先生の見本やコンピュータの音を聴く。そのように「聴く力」が育てばアッと言う間に上達します。
これは今も昔もハッキリしている。
合唱なんて誰にだってできます。子どもにだってできる。みなさんが証拠です。
ムズカシイことではありません。
でも世の中には合唱ができない人もいる。大人にだっています。
では、その「合唱ができる子ども」と「合唱ができない大人」とで何が違うのかと言うと、
「聴く力」が有るか無いか。これが全てです。
みんなに「そういう聴き方をしましょう」と言って、
みんなは一生懸命に「そういう聴き方をしよう」と思って聴き、
その結果
○全員で
○ソプラノ・メゾソプラノ・アルトの全てのパートを
○全部歌ってから
○最後に自分のパートを歌ってハモらせる
これができました。
しかも13ページにわたる長ぁ~い部分をね。
良かった良かった。作戦どおり。大成功でした。
さて、このソラノートを読んでいるころには(もう6時間以上たっていますから)、もう忘れているかもしれませんね。
それで良いのです。忘れることはOK。
大切なことは次に歌う時に「すぐに思い出す」ことができるかどうか。ここがポイント。
子どもってねぇ、授業で漢字を覚えてミニテストで○をもらっても、放課に運動場で10分遊んで次の授業になるともう忘れて書けなくなってる…。そういうもんなんです(笑)。
頭というサイフの中にいっぱいお金(漢字とか計算)を入れて、バラバラバラっと落としまくって、カラッポの頭になって、また次のお金(漢字とか計算)を詰め込んで、またバラバラ撒き散らす。また詰め込む。
そうやって頭(脳みそ)というサイフがだんだん大きくなってくるんだよ~ん♪
小学校の先生を37年間やったんでね、分かるんだわ。
なに? バカにするな。オレぁ半分くらいは覚えとるぞ。今でも歌えるぞ! だと?
おぉ、そいつはタノモシイ。
たよりにしてまっせ。次もよろしくね♪ -
一人一人を活かす と チームとしての機能
【令和5年4月29日(土)】
今日は二つの目標(嶋田先生の目標です)を立てていました。
一つは全員がほぼ初見(初めて楽譜を見ること)である「ねむの木震ふ」の何曲かを歌ってみて、たった1回の練習でどのくらい歌えるかを試してみようと思っていました。
と言うのは今日は練習後の午後に女声コーラス青の定期演奏会があり、そこで「ねむの木震ふ」がプログラムになっていたのです。
何ヶ月か歌い込んだ大人の合唱団の「ねむの木震ふ」と、たった1回の練習で歌った「空」の「ねむの木震ふ」とを比べてみよう…と思いました。
これはどっちの合唱団が上手か下手か…ではなく、女声コーラス青の「ねむの木震ふ」を100だとすると「空」が初見の1回の練習で10かもしれない20かもしれない、でもひょっとしたら50くらいはいくのか、はたまた60くらいまでいけるのか。つまり「空」の「初見能力」が分かるのではないか…ということでした。
二つ目の目標は、その「ねむの木震ふ」を使って一人一人にカンタンはフレーズを歌ってもらって、みんなの実力と言うか、いや、そうではなくて今決めてあるパート編成が本当に一人一人に合っているか、そこを確認しようと思っていました。
一人一人に合っているパートって、とっても大切なのですけれども、合っているパートだけを優先していてソプラノが20人アルトが0人なんてことをしていたら合唱になりません。個人も大切ですがチームとしての機能も大切です。
だからこの二つ目の目標は5月の終わりとか6月の終わりとかに何回も確認して、最終的に個人もチームも大切にして活かしていくパート編成にしていこうと思っています。
結論。
歌った曲は「二十歳」、8曲目「ねむの木震ふ」、「十四歳」の3曲です。
まずは二つ目の「パート編成」について。
「二十歳」の4~12小節目を、ソプラノ・メゾソプラノ・アルトの全部を一人一人に歌ってもらいました。
で、どの子もソプラノもメゾソプラノもアルトもできる…ということが分かった。これは素晴らしいことで、日頃の練習の成果ですね。まぁ「空」のような器用な合唱団は日本中にもそうはあるまい。
しかし高い声の方がよく響く子や低い声の方がよく響く子や、そして真ん中らへんの声がよく響く子や、いろんな声の子がいます。二人ほどパートをチェンジしました。
ソプラノは人数が減った分、響きが薄くなりましたが(あたりまえだ)、メゾソプラノとアルトは人数が増えた分、響きが厚くなりました(あたりまえだ)。
ですが今日はゴールデンウィークの初日だよん。どのパートにも参加できなかったメンバーがいるのが当然で、先生の頭の中では「全員が揃ったらどうなるか」がシミュレーションされています。
今日のビミョーなパート修正は、結果的に「空」のチームとしての機能が高まったと確信しています。
一つ目の「初見能力」について。
今日の女声コーラス青の「十四歳」「二十歳」「ねむの木震ふ」を100だとすると、今日の初見「空」の「十四歳」「二十歳」「ねむの木震ふ」は80くらいでしたね。まぁまぁの成果だったと思います。
誤解のないように書いておきますが、「空」をホメているんじゃないですよ。
男子の100メートル走の世界記録はウサイン・ボルトの9秒58なのですが、ボルトが9秒57になるためにはどのくらいの練習が必要だと思う?(ボルトはもう引退してるから現実にはありえませんが)
あるいは合唱コンクールで1位の合唱団が100で2位の合唱団が99だとしたら、その99を100に高めるためにはどのくらいの練習が必要なのでしょうね…?
ゼロを50にすることはカンタンですが80を90とか100にすることはメチャメチャ大変です。勉強だって同じことです。
だから今日の初見の「空」が80だからと言って、それは喜ぶべき話でも何でもない。
しかし、今日の初見の「空」は10でもなければ50でもない。80です。これは確かに言えます。保証できますね。
あるんですよ。初見で初めて歌う時、1時間くらい練習しても10くらいにしか高まらない合唱団が。
そういう意味では今日の初見の「空」は80くらいまでは高まっているので、(そういう意味では)みんなは喜んで良いですし先生にとっても嬉しいことでした。
「初見能力」はなかなかのものだ。「空」はね。それが確かに分かりました♪
「初見能力」についても「パート編成」についても今日で終わった話ではありません。
またやりましょう。
あの手この手を使っていろいろなことを試していきますが、「空」のメンバーが上手になってチームとしての機能が高まれば何だって良いんです♪
またいろいろやりましょう。 -
素晴らしい一日
【令和5年4月22日(土)】
今日は練習見学会ということで何人かの見学の子が来ます。
それが分かっていますから、どんな練習をするか3週間くらい前から考えていました。
結論は「ふだんどおりの練習をする」ということです。
そりゃぁ「ゆかいな牧場」や「うたえバンバン」などを歌えば楽しいに決まっていますわな。
しかしですね、もしも見学の子が入団してくれることになれば、今日は楽しい「ゆかいな牧場」「うたえバンバン」でも、その後は少しも役に立たないことが分かっています。
入団してくれることになった時に役に立つのは10月22日の本番で歌う曲の練習です。
だから曲集「はたおりむし」の中から曲を選ぶことにしました。なにしろ8月には作曲者自身が指揮をしに来てくださるのですから、いずれは真剣に練習しなければならない曲です。そもそも新実先生ご自身の指揮で歌うことは未来の「スペシャル楽しい」時間です。
そのための準備をしているところを見学して(実際に参加して)もらうことが、長期的には絶対に役に立つはずと思っていました。
とは言え、曲集「はたおりむし」にも曲集「ねむの木震ふ」にも、戦争の歌もあれば難民の歌もあり、ホントにいろんな曲がありますからね。
今日のポイントはメンバーにも見学の子にも「全員が初めて見る楽譜・初めて歌う歌」であることで、しかも「楽しい曲」にするのがベストでしょうね。そう思って「こびとのひげ」と「恐竜広場」を練習しようと決めていました。
おもしろかったですね。新実先生ってホントに天才です。どうしてこんな楽しい曲を作ることができるんだろう。ホントに不思議…。
で、「こびとのひげ」も「恐竜広場」も、全員がソプラノ・メゾソプラノ・アルトの全部のパートを最初から最後まで全部歌って、しかも全部のパートを受け持ちながら3回歌いました。
つまり、今日歌った人たちは全員が「こびとのひげ」「恐竜広場」に関するかぎり「やろうと思えばどのパートでも受け持つことができる」という状態になったわけで、これは理想的な練習でした。
しかも休憩の後にSさんの機転で自己紹介ゲーム(?)もやった後、返す刀で「北極星の子守歌」まで歌ってしまった…ということでした♪
なに? 嶋田先生の指導よりも自己紹介ゲームがイチバン楽しかった だと?
うん、それは仕方ない。認めます。みんな楽しそうでしたね♪
そして何人かの子が既に入団届を出してくださったとの報告を受けています♪
今日は素晴らしい一日でした。みんな、ありがとう。
さて、明日は清水敬一先生をお迎えして「水のいのち」のリハーサルです♪
東海メールクワイアーのメンバーもガンバっています。明日はまた別の意味で素晴らしい一日となることでしょう。
14時30分から名古屋市芸術創造センターリハーサル室。清水先生のスケジュールがあるので絶対に14時30分からスタートします。
リハーサル室は13時30分から空いていますから(清水先生のお昼ごはん)、みなさん少しだけ早めに集合してくださいね。
嶋田先生は13時30分からリハーサル室で待ってます。
よろしくお願い申し上げます。 -
「純正調」へのスタート
【令和5年4月15日(土)】
うれしいことに今日は二人の新入団員のメンバーを迎えることができ、みんなの「やる気」も盛り上がっていました。
普段ならチョイとした「自己紹介コーナー」や「名前おぼえゲーム」などをやるところですが、今日は今木先生の練習だったので「自己紹介」や「名前おぼえ」は来週にしましょう。さて、今木先生はイキナリですが、なんと「純正調」のトレーニングからスタートされました。
メンバーの中にはチンプンカンプンだった子もいるでしょう。
なぜチンプンカンプンだったかというと、それは嶋田先生が悪いのです。
「純正調」の話は5年前だったか10年前だったかに当時の「空」でも話したことがありますが、その後は「手抜き」していました。だから手抜きしていた嶋田先生が悪い。まずですねぇ、「声」とか「音」というものは「空気の波」だということです。
空気は目には見えませんが水なら目に見えます。
水を入れたコップを震わせると細かい波ができますね。空気も同じように震えます。つまり「空気の波」ができる。次に、ぜひ今夜お風呂に入った時に、湯船の中で実験してみてください。
右手でお湯をあおぐと、左に向かって波ができますね。
そしたら左手でもお湯をあおいでみましょう。右へ進む波ができます。さぁ、そこでクイズです♪
右手と左手で同時にお湯をあおいで波を2つ作りましょう。2つの波は真ん中で(つまり君の目の前で)ぶつかるはずです。
そこで問題。
○2つの波がぶつかるとどうなるでしょう?
答えA 何も起きずに通り過ぎる
答えB ぶつかった時に打ち消し合って平らになる
答えC ぶつかった時に重なって2倍の高さに盛り上がるはい。じゃあお風呂に入ってきてくださいませ。
……………
きれいになって出てきましたか? で、どうでしたか?
そう。答えは C です。2倍の高さに盛り上がったでしょう♪はい。ここまでをまとめます。
【声は「空気の波」である】
【波はぶつかると2倍の高さに盛り上がる】
よろしいでしょうか(笑)で、ドレミファは音の高さが違います。
なぜ音の高さに違いができるかと言うと、波の細かさが違うからです。
水が盛り上がって波がきて次の波がくるまでの距離ですね。
1印が波の盛り上がりだと思ってください。100010001000
こういう波もあれば
100100100100
このような波もあるわけです。で、音が低いということは波の距離が長い。つまり上の10001です。
音が高いということは波の距離が短い。つまり下の1001ですな。
イメージとして「ドミソ」を1で書くと【ド】100010001000100010001000
【ミ】100100100100100100100100
【ソ】101010101010101010101010
こんな感じです(笑)それでね、上の【ミ】と【ソ】だけ抜き出すと
【ミ】100100100100100100100100
【ソ】101010101010101010101010
こうなるでしょう?それで【ミ】と【ソ】の波がぶつかる部分を2で書くと【ミ】100100100100100100100100
【ソ】101010101010101010101010
2 2 2 2
こうなるわけですね。つまり
100100100100100100100100 でもなく
101010101010101010101010 でもなく
200000200000200000200000 こういう新しい波が生まれるわけなんですよ。
これがハーモニーの原理です。そうすると、良いですか?「ドミソ」をもう一度全部ならべますよ。
【ド】100010001000100010001000
【ミ】100100100100100100100100
【ソ】101010101010101010101010
こういうイメージでしたよね?
ホントに良いですか?
波が2つ重なった部分を2、波が3つ重なった部分を3で書きます。【ド】100010001000100010001000
【ミ】100100100100100100100100
【ソ】101010101010101010101010
2 2 2 2 2 2
3 3こうなるわけですね。
人間が出してる声の波は1です。
そして、みんなの声がぶつかり合ってできる新しい波が
000020202000000020202000
この波と
300000000000300000000000
こういう波が生まれるわけです。
実際にノドから出している音の波とは違う新しい波がいっぱいできる。
これがハーモニーの美しさを決めるわけなんです。今木先生が言われたことは、まぁ「ようするに音をよく聴く」ということなんだけれども、真ん中の(だいたいメゾソプラノが担当することになる)音を、ホンのチョッピリ低めに出すことで、この2や3の「新しい波」が美しく生まれるわけなんですわ。
この真ん中の音をホンのチョッピリ低めに出すことを「純正調」って言うんだわ。なに? オミャーはバカか!1とか3とか2ばっかり書いて。意味わからんわ! だと?
そりゃそうだわな。音響学者が発見したプロの話を文字で書こうとするのがマチガットル。
だけどソラノートは「文字」しか使えんもんね。しゃーないよ。はい。結論を書くよ。
この音響学者が発見したプロフェッショナルな話を、なぜ今木先生が「空」のメンバーに話したと思いますか?
答えを読む前に、便所にでも行って考えてみてください。……………
はい。行ってきましたか?
それはですね、
「空」なら「純正調」のハーモニーを作ることができる
と今木先生が思った…ということです。
思ってなければ言いませんよ。だって時間のムダだもの。なに? なぜ嶋田先生は5年間も「純正調」の話をしなかったんですか? だと?
う~ん、白状します。
嶋田先生は「空」には「純正調」の話をしても時間のムダだと思っていました。なに? オミャーはオレらを信用しとらんかったんだな。なぐったる! だと?
うぇ~ん、ゆるしてくれぃ。正直に白状したんだからさ。少なくとも一つだけ言えることは
「空」なら「純正調」のハーモニーを作ることができる
と今木先生が思った…ということです。
そして、それは今日一日だけでできることではないので、目標をもって練習に取り組み、進んでいきましょう。 -
冗談でも遊びでもなく
【令和5年4月8日(土)】
今日は練習見学会でしたが7人の見学の子をお迎えすることができました。そのうちの1人は帰りには入団届を出してくれて、来週からはメンバーとして来てくれます。
楽しく迎えていっしょに歌ってくれたメンバー、話をしてくれたメンバー、ゲームをしてくれたメンバーに感謝します。ありがとうございました。
歌ったのはアンコールの曲で、「ともだちおばけ」「十四歳」「高二の肖像」です♪
今日は見学の子もいっしょに歌ってくれているので、例の「ピアノ鳴らし」のトレーニングも挿入し、「しょうじょうじとかたつむり」の歌も取り混ぜながら進めました。
新実先生の「十四歳」「高二の肖像」を実際に歌ってみて感じたのですが、「しょうじょうじとかたつむり」の歌で身に付けた「力」が本当に生きますね。
歌ってみて、みなさんはどう思いましたか?
だからと言ってこれからは「しょうじょうじとかたつむり」を歌いまくろう…というつもりはないのですが、少なくとも
「しょうじょうじとかたつむり」は冗談でも遊びでもない!!!
ということです。
いずれにしても「ともだちおばけ」「十四歳」「高二の肖像」の3曲を、全員が全部のパートを歌ってから、それでハーモニーを作ることができました。人数も多かったので、とても気持ちよくハモっていました。全員が初見だったのですよ。
さて、来週は今木智彦先生をお迎えしますから、基本的には「スタジオジブリ名曲集」を深める…と思ってくださいね。
まぁ「生まれてから」も「白いうた青いうた」も持ってきてくださいませ。
どうかよろしくお願い申し上げます。 -
新しい合唱団…みたい
【令和5年4月2日(日)】
いやぁ、素晴らしい練習をありがとうございました。
集まってくれたメンバーに感謝です。もちろん「空」だけでなく女声コーラス青や東海メールのメンバーにも…ですけれども。
強弱表現なし、テンポはゆっくり、ピアノ伴奏なし、それで人間の「声」だけで作るハーモニーの美しいこと。
それも、本来は全く違う音質であるアルトとテノールが互いの声に寄り添って響かせると、女とか男とかが全く分からない響きになりますね。そこにソプラノが響きをかぶせ、さらにバスが響きを重ねて、全体のハーモニーが厚くなってくる。
これぞ「混声」の醍醐味!!!
「空」には「空」の声があり、青には青の声があり、東海メールには東海メールの声があります。
声の響きは違っていて当たり前。ですがお互いが真剣に聴き合って「声を合わせ」「響きを合わせ」ていくと、う~ん、「空」でも青でも東海メールでもない、全く違った「新しい合唱団」が生まれますね。
そのような新鮮な驚きの瞬間が何度もありました。
とは言え、課題が全くないわけではありません。
残された時間は少ないですが、嶋田先生もまたイロイロな作戦を考えます。
みなさんも、楽譜を見たりCDを聴いたり、あるいはお風呂や便所の時間に頭の中で歌ってみたり(これが一番効率が良い…と思う)して、そんな小さな小さな努力を積み重ねましょう。
そうしたら、誰でもない「自分自身」が楽しくなります。
歌詞と音程さえ頭に入ってしまったら、こっちのもんです♪♪♪
次回は4月23日(日)、名古屋市芸術創造センターリハーサル室。清水敬一先生のリハーサルです。
よろしくお願い申し上げます。 -
自立
【令和5年4月1日(土)】
新年度になりました。
新しい学年、新しい学校、新しい仲間に新しい先生…。
みんなにとって新しい生活が楽しく充実したものになりますように…と祈ります。その「新しい生活」の中に合唱団「空」の活動も入れてくださいね。
さて、今日はエイプリルフールということで、少し目先の変わった発声練習をしました。
「Laulu」(ラウルと読みます)という題名の「チャント」で、チャントとはキリスト教音楽における祈りの歌です。
みんなに渡した楽譜は「ラップランドの歌」と呼ばれるものでフィンランドで手に入れた楽譜です♪
「ラップランド」の「ランド」とは「国」という意味なのですが、ラップランドという国は今はありません。
ノルウェー・スウェーデン・フィンランド・ロシアにまたがる北極圏です。まだノルウェー・スウェーデン・フィンランド・ロシアという国に分かれる前の、大昔の北ヨーロッパの地方地域のことです。
この「Laulu」という曲、歌詞もなく拍子もなくテンポの指定もありません。どんな速さで歌っても自由です。そして大切なことは一人一人がバラバラの速さで歌う…ということ。そうして生まれるハーモニーの絶妙なこと。メチャクチャ神秘的ですよね。
この曲をチャンと歌うためには一人一人が自信をもって自立した声を出すことが必要で、その「自立」さえあれば5分の練習でコンサート本番のプログラムにできます。5分あれば十分でしょ?
ウソじゃありませんよ。嶋田先生は演奏会で聴いたことがありますから。録音も持ってます♪
「音取りだ」「発声練習だ」「正しいリズムだ」などということにシャカリキになるだけが合唱ではありません。世界中にはいろいろな合唱曲があるのです。今日、メンバーに伝えたかったことは
「音取りだ」「発声練習だ」「正しいリズムだ」などという前に、最も大切なことは一人一人が「自立」していること。
ここに尽きます。
本題に入りましょう。
スプリングコンサートは非常に大きな成果を残し、そして何よりも楽しく成功させることができました。
メンバーと父母会の皆さまと指導スタッフにあらためて感謝申し上げます。
で、やっと新実先生の「白いうた青いうた」の楽譜を開くことができました。今日は「十四歳」と「北極星の子守歌」を歌いました。
ソプラノ・メゾソプラノ・アルトと全てのパートを全員で歌い、そして自分のパートで歌ってハーモニーを作りました。
これまでに何度も書きましたが、ソプラノのメンバーはソプラノパートしか知らない…という状態は絶対にダメです。
コンクールでの勝利を目指すなら、ソプラノのメンバーにはソプラノパートだけを徹底的に叩き込む…という方法もあるかも知れませんし、実際に合唱部時代の嶋田先生もその方法で子どもに叩き込んでいました。
しかし合唱団「空」は「合唱の本質と素晴らしさを学ぶ教室」です。「合唱の本質」とは「協調性」であり、そのためには「音の意味」を知っている必要がある。そのような「耳を育てる」のが第1なのです。
結論を書くと「十四歳」も「北極星の子守歌」も初見とは思えないハーモニーを作ることができました。
みんな、どう思いましたか?あらためて新実先生のメロディーの美しさを感じてくれたのではないか…と先生は思っています。
後半は組曲「生まれてから」から1曲目「生まれてから」と「太鼓打ち」の音取りです。
この2曲もシツコイようですがソプラノ・メゾソプラノ・アルトの全てのパートを全員で歌ってからハーモニーを作りました。
鍵盤ハーモニカの助けがあったとは言え、ひととおりのハーモニーを作ることができたのだから、いつものことながら効率の良い練習でした。
メンバーに言ったのですが、「生まれてから」についてはCD(でなくても良いのですが)音源を何度か聴いておくと音取りが絶対に早くできます。
音楽の流れを知っているのと知らないのとでは、フェールマミで実際に「みんなで歌い合わせる時」の「楽しさ」がゼンゼン違ってくるはずです。
なぜ、そんなことを言ったかというと、練習をしながら「絶対に今までに何度かCDを聴いているメンバーが何人かいる…」と感じたからです。実際に「手を上げろ」と聞いたりはしませんでしたが、あらかじめ「音楽の流れを知っている」子がいたことは確信が持てます。そういう歌声でした。
今後のことになりますが、まだ一度も練習をしていない4曲目の「なによりもまず」などは「音楽の流れを知っている」のと「音楽の流れを知らない本当の初見」とでは、音取りにかかる時間が決定的に変わります。音取りにかかる時間が短くなるということは、それだけ「楽しくなる」ということであり、ひいては自分自身が「自立して」歌えることに直結します。
世界中にはいろいろな合唱曲があるのですが、組曲「生まれてから」という音楽は「音楽の流れを知っている」と得をする種類の音楽であることは間違いありません。
では、また明日。
13時から南区役所講堂で…。女声コーラス青と東海メールクワイアーとの「水のいのち」合同練習です♪
よろしくお願い申し上げます。 -
う~ん、どう考えても不思議。
【令和5年3月26日(日)】
いやぁ、恐れ入りました。今の正直な感想を書くと
「スプリングコンサート」ではなく「第27回定期演奏会」というタイトルにすれば良かった…
という言葉になります。
つまり3月26日に第27回定期演奏会をやって10月22日は第28回定期演奏会にしてしまう。それでも十分に通用する出色(しゅっしょく・輝きを放つこと)の演奏水準でした。
一週間前には、まさかここまでのレベルで歌うことができるようになるとは思ってもいませんでした。う~ん、どう考えても脱帽です。それ以外の言葉は見つかりませんね。
朝イチのリハーサル室での歌声からして、非常に声の密度が高く、歌い合わせること・聴き合わせることへの集中の度合いが極限にまで高まっていました。だからあの「君をのせて」の響きが生まれたわけです。
リハーサル室での「君をのせて」は録音も録画も残っていないはずですが、ものすごく集中した密度の高い演奏でした。音楽が終わる瞬間までギリギリと張りつめた糸のように凍りついた響きが継続し、嶋田先生が指揮棒を下ろすと同時に一気にその緊迫が解き放たれて「普通の子どもの顔」になる…という、そんな感じ。
それが浜田先生恒川先生その他のメンバーからの指摘で「さあ出かけよう」から動く表現へと変わり、さらに「父さんがくれた」からたたみ掛ける表現へと進化しました。
つまり、本番のステージでは、リハーサル室での表現からさらに進化した全く別物の表現が生まれていたわけです。
う~ん、どう考えても不思議。
このような流れが現実のものとなるためには「それまでに何をしたか」が重要だと思うのです。
つまり、WBC決勝での大谷の投球や村上のホームランが、あの日のあの場での集中力から生まれたことは事実ですけれども、あの日のあの場面になる前の数年間・数ヶ月前に「何をしていたか」ということが実を結んだわけで、決勝での一投一打は決してあの夜だけに生まれたものではない…ということです。
3月26日の「スタジオジブリ名曲集」は、その前の一週間、もっと言うと今木先生の練習が始まった数ヶ月前の練習から生まれたものであって、決して3月26日のガンバリだけで生まれた表現ではない…ということですね。
これは確かなことだと思います。いや、「思います」ではなくて断言できます。
嶋田先生としては、このメンバーのこのステージに立ち会うことができた幸せ…という感じです。これはおそらくWBCのメンバーであの試合に立ち会うことができた栗山監督と同じ「思い」でしょう。スケールは違いますけれどもね。
何よりも重要なことは、その直前の練習まで、「3月26日のステージには立てないけれど」練習を共有していた仲間がいる…ということです。
これはケガなどでWBC本番に参加できなかった鈴木選手や栗林選手と同じです。だからWBCのベンチには鈴木と栗林のユニフォームがずっと置いてあった。
スプリングコンサートでの表現は、直前の一週間、今木先生の練習が始まった数ヶ月前の練習を共有していたメンバー全員で「生み出した力」です♪
そして、さらに重要なことは、3月26日は通過点だということ。ここからさらにどんな進化が生まれるか…。それが今から始まる合唱団「空」のドラマですね。
栗山監督のような「力」はありませんけれども、嶋田先生は自分が持っている全てを投入して、メンバーの支援に当たっていく覚悟です。
「水のいのち」も予想以上のレベルでした。
嶋田先生としては「スプリングコンサートはどうなっても良い」とは思っていませんでしたが、「多少の失敗やガタガタがあっても良い」とは思っていました。そもそも女声コーラス青がいないわけですから、最初から女声パートと男声パートの声量バランスが悪くなるのは想定内です。それはメンバーも口には出さなくても心のどこかで思っていたはずです。
嶋田先生としては6月18日に向けて「とにかく3月26日に歌ってみる」そのことだけで十分だと思っていました。
ところがフタを開けてみると、前日の合同練習からよくハモっていましたね。
う~ん、どう考えても不思議。
東海メールクワイアーを向こうに回して合唱団「空」だけで立ち回っているわけで、しかもバランスなんかほとんど気になりませんでした。繊細なピアニシモから爆発的なフォルティシモまで、(ケンカしてるわけじゃないけど)互角に渡り合っていました。う~ん、どう考えても不思議。
やっぱり「ありがとう」しか言葉は見つからないな。
嶋田先生としては平成8年3月以来(27年ぶり)の「水のいのち」の指揮でした。そして、おそらく、もう二度と「水のいのち」を指揮するチャンスはないでしょう。うまく説明できませんが「水のいのち」とはそういう曲なのです。その演奏がCDとなって残るであろう幸せを噛みしめています。そのCDは80才になっても90才になっても聴くであろうし、棺桶に入れてもらうつもりです。
そういう演奏が生まれたことを、メンバーに心から感謝します。ありがとうございました。
この演奏をバネにして、指揮者は清水敬一先生です。みんなはもう清水先生が何を指示されても、その「指示の意味」が全て分かるでしょうし、その「指示を実現する表現」をすぐに生み出すことができるはずです。
とりあえず4月2日の合同リハーサルは嶋田先生が担当しますが、その次の4月23日(日)の清水先生のリハーサルが非常に楽しみです。
準備は整いました。
最後になりますが、このステージを実現させるために様々な面で力を尽くしていただいた父母会の皆さまと、支えてくださったサポートメンバーと、内匠先生はじめ技術スタッフの皆さまに、心からの感謝を申し上げます。
ありがとうございました。
次回4月1日(土)からの通常練習は、しばらくは「はたおりむし」「ねむの木震ふ」「生まれてから」に集中します。
よろしくお願い申し上げます。 -
人間の声で作るハーモニーがいかに美しいか
【令和5年3月25日(土)】
本日の練習、本当にありがとうございました。メンバーに大感謝です。
今日は東海メールクワイアーの皆さんと歌い合わせて、ソプラノ・アルトだけでなく、テノール・バスとハーモニーを作ることができました。
そして
○みんなで聴きあって声を響かせることの大切さと、人間の声で作るハーモニーがいかに美しいか
○歌詞(言葉)を丁寧に歌うことの大切さ
○自分の音程が崩れると、自分にではなく他のパートに大きな影響が及ぶこと
これらを理屈でもなく説明でもなく、実際の現象として学ぶことができました。
みんなはどう思ったのかな?
「空」の歴史も27年に及びますが、「空」始まって以来の超有意義な時間となりました。
上のことは「ゆかいな牧場」や「手のひらを太陽に」では学べない世界です。
これはハッキリしている。
「水のいのち」だから学ぶことができて、そして「水のいのち」だから高まる「力」なのです。
これは年齢や学年には関係ありません。
明日は思いっ切りバラエティーに富んだ一日になりますね。
「ゆかいな牧場」や「手のひらを太陽に」は思いっ切りぶちかまして楽しく元気にいきましょう。
「水のいのち」は思いっ切り丁寧に、自分の心に浮かぶイメージを最大限に膨らませて歌いましょう。
楽しみにしています。
本当にありがとうございました。
明日もよろしくお願い申し上げます。