カテゴリー: 練習日記

  • 合宿3日目 そう思うこと

    【令和6年8月26日(月)】
    合宿の3日目。まずは「うたにつばさがあれば」。合唱団「空」の団歌です。
    今、思えば、「いぬのおまわりさん」「サッちゃん」「おなかのへるうた」の作曲者・大中恩先生に作曲していただけたことを奇跡のように思い、そして光栄なこと、幸せなことであったと心から思います。
    そのいきさつについては「うたにつばさがあれば」オレンジ楽譜の巻末に記してありますのでご一読ください。
    全員でメロディーを歌い、そしてソプラノ・メゾソプラノ・アルトのパートを全部歌ってからハーモニーを作りました。そもそも元になるメロディーが美しいので歌っていても楽しいですね。ハーモニーも美しかったと思います。
    次はアンコール。「寝床」です。
    この曲は「空にかいた12の童話」の前半11曲に通じるところがありますね。
    「燃やすのをもう一日のばそうか 今晩も冷えそうだもの」という終結は「雪を知らない子がいたら白い雪をふらしてあげよう」とか「公園でふるえてる子犬に明るい陽だまりあげよう」という気持ちとまったく同じだと嶋田先生は感じます。

    昨日、ソラノート「合宿2日目」で報告した
    前に配置されている11曲を歌わなければ「あこがれ」を歌うのに必要なエネルギーが生まれない
    という理由ですが、11曲で歌われる「やさしくて」「あたたかい」行動は、しかし「もし、その行動をやったとしても」その対象(人や動物や植物)を本当に助けることができるか…これは考えなくてはなりません。
    たとえば上に書いた内容の「落ち葉を燃やすのをもう一日のばそうか」という行動を実行したとしても、それはネコを一日かせいぜい二日くらい助けることはできても、冬の間中の寒さから助けることにはつながりません。
    また「雪を知らない(愛を知らない)子がいたら白い雪を(きれいな愛を)ふらして(とどけて)あげよう」というフレーズも、私たちが愛を与えることができたとしても、その「雪を知らない子」を一生涯、死ぬまで面倒(めんどう)を見てあげることはできないのです。
    では「空にかいた12の童話」の前半11曲や「寝床」で歌われている歌詞の内容はムダなのかというと決してそうではない。
    そうやってあげたいと思うこと、自分には何ができるのかを考えること、そのこと自体に無限の価値があり、大きな値打ちと意味があるのだと思います。
    嶋田先生だって実際には、きちんと冬の間中助けられるのか?と言われたら、「寝床」に出てくるネコ一匹、助けるだけの力はありません。本当に助けようと思ったら、そのネコを飼うしかない。先生の家にはそのスペースはないし、一匹助けたとしても、同じような境遇(きょうぐう)の二匹目や三匹目を助けることは不可能です。
    でも、みんなは「燃やすのをもう一日のばそうか」と考えるでしょうし、実際にその立場なら絶対に一日のばすことでしょう。
    その気持ちが大切ですね。そう思います。

    そして「ずいずいずっころばし」。無伴奏で大変ですね。ピアノのありがたさが身に沁みます(笑)。だけど「ずいずいずっころばし」を歌えるようになったらすごいですね。音楽の力、合唱の力が本当に高まります。
    今日は楽譜を見て歌ったらかなりシッカリと歌うことができましたが、楽譜を持たずに歌ってみたら崩壊(ほうかい・くずれおちること)しました(笑)。でも、そのことが分かっただけでも練習したカイがあるというものです。

    午後のラスト2時間は迷いましたが「六つの子守歌」にしました。やはり池辺先生の指揮を見て、メンバーが自信を持って歌えるようにしたい…という願いがありました。

    8月3日(土)だったかに恒川先生が撮影してくれた練習風景の歌声には「声の響きに問題がある」と書きました。そして10日の合唱フェスティバルや17日の練習や今回の合宿で「声の響き」をメンバーに分かりやすく伝えるためのアノ手コノ手を考えて実行したつもりです。
    父母会や大きい子たちが投稿してくださった合宿中の歌声を聴くと、完全の100点満点とは言えないかもしれませんが、「声の響き」についてはかなり高まったと感じています。
    8月3日に出てきた問題点を今日(8月26日)の時点でここまでクリアできるとは予想していませんでした。みんなの努力と集中力に感謝と拍手を贈ります。

    毎回のことながら合宿を行うにあたっては事前の準備から当日の配慮まで、担当の父母会の皆様には本当にお世話になりました。
    また応援に駆けつけてくれたサポーターのメンバーや、恒川先生、内匠先生にも感謝の念を禁じえません。
    本当にありがとうございました。

    さて、本番までちょうど2カ月です。合宿の成果を生かして、まずは木曜日に池辺先生と音楽をしましょう。
    その2日後の土曜日は今木先生です♪

    台風がチョット心配だなぁ…

  • 合宿2日目 歌うエネルギー

    【令和6年8月25日(土)】
    合宿の2日目。今日は「池辺先生対策」です。でも、池辺先生に対する作戦とかではなく、池辺先生が指揮をしてくださる「六つの子守歌」と「空にかいた12の童話」をメンバーが自信を持って歌えるようにしたい…という願いがあるだけです。
    せっかく、みんなの目の前に「六つの子守歌」「空にかいた12の童話」を作曲した本人がいるのです。しかも、ただ居るだけではなく、その曲を指揮してくださる。この時に、楽譜ではなく、できるだけ池辺先生の手(指揮)を見ていてほしい。「対策」とはそういう意味です。
    午前中で「六つの子守歌」の中の5曲を歌いあげてしまいました。どの曲も楽譜を見ないで立ってうたいました。かなり細かい指示を出してレベルの高い要求もしましたが、なかなかのハーモニーを響かせることができました。残ったのは「風の子守歌」だけです。

    午後、その「風の子守歌」はピアノを入れずにアカペラ(無伴奏)でハーモニーの確認をしました。アカペラで歌うと、純粋にハーモニーをお互いに聴き合うことができるので、どの歌詞のどの部分でどのようにハモっているのかを確認することができました。
    その後は「一匁一丁」を練習しました。この曲はまた、同じアカペラなんだけれども、ハーモニーを確認するというよりも「絡み合い(からみあい)」の確認ですね。お互いのパートの動きというかメロディーがどの部分でどのように絡み合っているのかの確認です。
    自分が合っていれば、あるいは自分のパートだけが正確であれば「一匁一丁」が完成するかというとトンデモナイ。全てのパートがキチンと正確に歌わないと、その×(バッテン)が他のパートに影響してアッという間に「一匁一丁」が崩壊(ほうかい・くずれること)してしまう。なかなかの緊張感ですね。

    最後は「あこがれ」です。しかし「あこがれ」を歌うために、その前の11曲を全部歌いました。前に配置されている11曲を歌わなければ「あこがれ」を歌うのに必要なエネルギーが生まれてこないのです。
    前の11曲を歌わなければ「あこがれ」を歌うエネルギーが生まれない???
    どういうことですか???
    それを説明しながら実際に歌いました。
    その説明をソラノートで(文字で)再現するとものすごいページ数になってしまうので、ここには書かないことにしますが、みんなは真剣に話(説明)を聞いてくれました。
    それにしても「あこがれ」はすごい曲です。歌う人が本当の本気になって歌わないと空っぽの音楽・空っぽの表現になってしまう。シューベルトにもモーツァルトにもこのような曲はありません。嶋田先生は歌うことが大好きで、数え切れない数の曲を知っていますが、歌う人の共感と本気度が「あこがれ」ほど必要な曲は世界中のどこにもありません。

    今日はものすごい密度で練習が進みました。
    歌ってくれたメンバーに感謝です。

    このソラノートを書いている今、みんなはプレイルームでレクレーション大会の真っ最中です。
    みんなのその様子と笑顔を見ていると何だかとっても幸せな気持ちになっています。

    明日は最終日。また頑張りましょう。

  • 合宿1日目 ホンの少しで良いから

    【令和6年8月24日(土)】
    今日は合宿の1日目。多くの仲間と多くの時間を合唱で過ごし、またご飯をいっしょに食べてお風呂もいっしょに入り、これから同じ部屋で寝るわけで、とっても有意義な時間となっています。
    それにしても最初に書いておきたいことは、この日程がすでに夏休みが終わって(2学期が?)始まっている学校もあったということで、一部のメンバーには参加したくても参加できない状況を生み出してしまったこと。本当に心を痛めています。
    返す刀で29日(木)に池辺先生をお迎えすることができるものの、そのメンバーは授業です。本当に申し訳なく思っています。
    ごめんなさい。
    この次に「それぞれの学校のテスト年間予定表」を中学生高校生にアンケートする時には
    ○テストの年間予定
    ○終業式と始業式がいつか
    この2項目をアンケートする必要があります。
     テストの予定ばかりに気持ちが傾いてしまっていたことは今年の大きな反省です。

    さて、金山から南大高まで、とても行儀の良い電車移動で、何もかも予定通りに進めることができました。
    10時30分からの練習は「夜明けのイソップ物語」からスタート。この日の目玉は「今木先生対策」と「声の響き」です。時間があったら嶋田先生が担当する「三つのわらべうた」も練習しようと思っていましたが「ひらいたひらいた」を最後に歌うことができました。
    つまり「夜明けのイソップ物語」は1曲目から5曲目まで、楽譜を見ないで歌うというレベルまで高めることができました。
    もちろん1週間もすれば多くのことを忘れてしまうでしょう。先生だって忘れます。大切なことは「覚えること」「できるようになったこと」がホンの少しで良いから「忘れること」よりも多くなるように努力をすること。これが肝心(かんじん)なのです。
    今日はすごい集中力でした。立って、しかも楽譜を見ないで歌うとフォームが自然に良くなりますから声もよく伸びるのです。ただ楽譜を持たずに歌うと「まちがっちゃうかも」と心配になって声が伸びなくなることもあります。
    大切なことは「自信を持って良いフォームで歌える部分」がホンの少しで良いから「自信がなくて心配な部分」よりも多くなるように努力をすること。これが肝心(かんじん)なのです。

    夜の練習では小学生と中学生高校生とに分かれて、別々の部屋で練習しました。
    小学生のメンバーは「夜明けのイソップ物語」の「語り」を誰がやるか、これを決めました。この「語り」はやっぱり小学生がやるのがカッコいい。中学生高校生の方が度胸があって上手に語れるかもしれませんが、中学生高校生が逆立ちしたって出せない「味」というものが小学生にはあるのです。
    何かを決める時、「不公平はしない」というのが嶋田先生のモットーなので、小学生全員に実際に「語り」を読んでもらって、実際にポイントを全員に指導した上で、「やりたい人?」と手を上げてもらって決めました。

    中学生高校生のメンバーは恒川先生から発声のポイントレッスンです。「声の響き」については言葉で伝えることがムズカシイので小学生には分かりにくい面がある。これは事実です。
    小学生にとって一番効果のある方法は、良い響きの中に溶け込んで「自分の耳で」「まわりの響きに合わせる」経験を積むことが一番早いのです。
    だから「空」の小学生メンバーをウィーン少年合唱団か何かに放り込んで1カ月か2カ月、修行(シュギョウ)してきてもらえば、すごい響きの声になって帰国することでしょう。これはマチガイない。でも不可能です。
    ならば「空」の中学生高校生メンバーをウィーン少年合唱団のレベルにしてしまえば良い。これが夜の練習の目的でした。

    みんな、よくガンバってくれました♪

    明日は「池辺先生対策」です。「空にかいた12の童話」と「六つの子守歌」を使って、表現と「声の響き」の練習をするつもりです。

    よろしくね。

  • エンジンとハンドル

    【令和6年8月17日(土)】
     今日は二つの目標を持って練習会場に行きました。
     一つ目は「声の響き」を豊かにする基礎練習を再開すること。
     二つ目は池辺先生対策です。

     スポーツでも何でも同じですが、何か目標を持った時にタッタ1日や1回の練習でその目標がクリアできるなんてことはありません。
     「声の響き」が目標だとは言うものの、それが今日1日の練習でミルミル変化する…なぁんてことはできない。でもね、回り道かもしれないけれど「基礎基本」ってとっても大切なことなんです。
     で、今日も時間をとって「ピアノ鳴らし」の発声練習を取り入れました。息をたくさん吸う練習もやりました。オリンピックの中継では試合の本番しか出てきませんが、最近放送されたNHKスペシャルやドキュメンタリー番組では、半年くらい前から取材した「選手たちの地道な練習の様子」も紹介されていました。
     ステージに立つだけが合唱団「空」の活動ではなくて、ステージに立つまでに「何を」「どのように」取り組んだのかが大切です。

     池辺先生対策は「六つの子守歌」です。全6曲を歌おうと思っていましたが、「ここは大切」と思った部分を何度も何度も繰り返して練習したので、最後の2曲「おさかなの子守歌」と「眠っちゃいけない子守歌」は歌う時間が無くなってしまいました。
     う~ん、マズイ練習運びでしたかねぇ。少し反省しています。

     「風の子守歌」「空と海の子守歌」「いつもの子守歌」「思い出の子守歌」それぞれに、その曲だけが持つ注意点がありますが、ここでは「おさかなの子守歌」と「眠っちゃいけない子守歌」も含めた共通のポイントに絞って書いておきます。

     まず最初に、f(フォルテ)、mf(メゾフォルテ)、mp(メゾピアノ)、p(ピアノ)やクレシェンド、デクレシェンドなどの表現記号は、なぜそこに付いているのか。必ず理由があるということです。
     たとえば「思い出の子守歌」のメロディーは、1番はpp(ピアニシモ)(しかも全員のユニゾンでpp)なのですが、2番はp(ピアノ)になります。そしてアルトが歌い出してメゾソプラノが受け継ぐ3番はmf(メゾフォルテ)になります。これ、ぜぇんぶ理由があるよっていう話を今日しました。
     同じように「空と海の子守歌」ではP11の上段の2小節目が頂点になります。

     次に気を付けたいことは、どんな曲でも同じですが「日本語に聞こえるように」ということです。
     たとえば「風の子守歌」では「あの日の幸せと」はOKなのですが「この日の不幸せと」の「不幸せ」が「節合わせ」に聞こえないように歌うことはトッテモ大変です。
     ウソだと思ったらお風呂か便所で「このひーの ふしあわせーとー」と歌ってみるがいい。おそらく竹の束(たば)を並べて節(ふし)を合わせる「このひーの 節合わせーとー」と歌っている自分に気が付くことでしょう。
     それでね、オリンピックと同じで「基礎基本」が大切なんです。ここで言う「基礎基本」とは、この部分をヘタに歌うと「節合わせ」に聞こえるかもしれない…ということに気付いているか知らずにいるか、です。
     気付いていれば「基礎基本」の第1段階はクリアです。気付いていなかったらねぇ、そりゃもう大変な表現になりますよ(笑)。

     今日の練習で、かなり強弱表現記号の位置を覚えることができました。覚える…というよりは身体に叩き込むという感じかな。
     そして、変なニホンゴにならないように気を付けることもできました。2曲やり残したことは予定外で反省していますが、かなり理解が深まったと思います。
     その「理解」を表現に結びつけるためには!!!

    やはり「声の響き」です。そして「正確な音程」。
    歌詞に対する「イメージを膨らませる」ことも話をしました。

     「声の響き」と「正確な音程」はエンジンですね。自転車ならば後ろのタイヤです。
    「イメージ」はハンドルですね。自転車ならば前のタイヤです。

     今度メンバーがそろうのは合宿になりますね。
     がんばりましょう。素晴らしいステージを実現させるために!!

  • 響き

    【令和6年8月10日(土)】
     先週(3日)の練習の最後に3曲通した歌声を、恒川先生が撮影してラインに上げてくださいました。その演奏は、みんなガンバっているんだけれども(先週のメンバーさん、ありがとう)、いろいろな問題点がありました。
     その原因は、ひとえに嶋田先生自身の練習の組み立て方にありました。そう気が付いた時、では、その問題点をどのようにクリアするのか、一週間考え続けていました。
     クリアする…と言えばカンタンそうに聞こえますが、クリアするための練習時間は本番前の楽屋の中しかありません。リハーサル室とステージでの練習はそれぞれ10分弱なので、あって無いようなものです。
     みんなにキチンと分かりやすく問題点を説明して、クリアするためのポイントを絞って練習するのは、一週間どのように考え続けても楽屋の中の待ち時間しかありませんでした。

     という状態で、まさに奇跡的と言いますか、昨日(9日)に「夏休みウィークデー練習」が組まれていました。ここに集まったメンバーは8人でした。「夏休みウィークデー練習」に全員が集まるなどとは最初から思っていません。
     しかし、この8人に対して「一週間考え続けてきたポイント」を試すことができました。
     これが奇跡的に大きな幸運だったのです。
     8人に対して何度も何度も繰り返してお願いしたことは「響き」でした。
     声の響き。これが3日の練習の最後に出てきた問題点をクリアするポイントだったのです。
     そして昨日の練習で、その8人はこれまた奇跡的な演奏をすることができました。声の響きにホンの少し気を付けるだけで、段違いにハーモニーの透明感が増し、これが同じ子どもが歌っているのか???と思えるようなバツグンのレベルアップが実現できました。
     その8人には
    「明日(つまり今日の本番前)の練習で、まず君たち8人に歌ってもらって、他の子たちには聴いてもらいます。そして、だんだんと人数を増やしていって、みんなで今の響きが作れるように練習を組みます。力を貸してください」
    とお願いしておきました。

     このような流れがあって、楽屋での真剣この上もない練習が始まりました。
     今日の嶋田先生は、メンバーと楽しくオシャベリすることもなく、語り合ったり笑い合ったりする時間はゼンゼンありませんでした。
     でも、みんなは先生を信じてついてきてくれました。たぶん30回くらい「響き!」と言いました。
    「今までの練習は全部忘れてください。ブレスの位置とか、クレシェンドをするしないとか、そんなことは全部忘れて、今考えることは「声の響き」だけにしてください」
    とも言いました。
     メンバーは嶋田先生が出す指示を一生懸命に実現しようとしてくれました。

     その結果、本番での演奏が生まれたのです。
     フェスティバルの本番は撮影・録音が禁止なのですが、リハーサル室とステージでの歌声を父母会スタッフが撮影してくださり、すでにインスタグラムに上げられているようです。
     フェールマミと芸術文化センターとでは、単純な比較はできませんが、少なくとも今日のメンバーの声の響きについては確認できることと思います。

     準備から詳細な連絡と、当日の引率を含めて、多くの父母会の方々に支えていただきました。本当にありがとうございました。

  • 正確な○を描く

    【令和6年8月3日(土)】
     今日は来週は8月10日(土)の愛知県少年少女合唱連盟合唱フェスティバルに向けての練習です。
     曲目は「空にかいた12の童話」の中から
    ○もし、空になれたら
    ○もし、りんごの木になれたら
    ○もし、どうぶつ語がしゃべれるようになったら
    この3曲を歌います。
     フェスティバルでは元気よく生き生きと歌うことができればOK成功なのですが、もう一歩すすめて正確な音程で美しいハーモニーを目指したいと思います。その上でさらにイメージ豊かな、熱のこもった演奏になれば最高ですね。

     というわけで、「もし、空になれたら」からスタートしました。この曲は今年の全日本合唱コンクール小学校の部の課題曲となっているそうです。課題曲というものはランボウな言い方をすると、「上手な合唱団」と「ヘタクソな合唱団」とを審査員が見分けるための「かくし味」みたいなポイントがあるものなのですが、今日の「空」の練習もその「かくし味」みたいなポイントをクリアするために大きな努力を傾けました。
     そのポイントとは「なれたら」とか「あつめ」の音程です。

     今日の練習で確認できたことなのですが、「空」のメンバーは正確な音程を全て頭に入れて理解している。これは間違いないことで、自信を持ってそう言えますし、みんなも自信を持って良いです。
     ところが人間というものは肉でできているものですから、頭で分かっている音程を身体を使って正確に出すことはムズカシイのです。
     今日、分かりやすく説明したのは
     みんなが手で○を描こうと思った時に
     コンパスを使った時のように
     正確な「まんまる」を描くことができるか?
    という話でした。
     手も肉でできていますから、どんなに真剣に描いたとしても、コンパスやコンピュータで描く○にくらべるとユガンでしまいます。
     どんなに優秀な数学の天才科学者であっても、手を使ってコンピュータのように描くことは人間である以上は不可能です(ロボットなら可能でしょう)。
     それと同じように、どんなに優秀なプロの歌手でも、コンピュータと同じレベルの正確な音程で歌うことは不可能です。
     ではプロの歌手は何を練習しているのかと言うと、あるいは今日の「空」が何を練習したかというと、そのユガミをできる限り少なくする…ということです。

     プロの天才数学者が○を描くと、そりゃあ顕微鏡(けんびきょう)で見たらユガンでいるでしょうが、おそらくシロウトの私たちには見分けがつかないくらいキレイな○が描けるはずです。
     それと同じようにプロの歌手も、そりゃあスーパーカラオケの採点マシンで測ったら少しは音程がズレているでしょうが、おそらくシロウトの私たちには聞き分けることができないくらいキレイな音程で歌っているはずです。

     みんなはシロウトのしかも子どもであるので、数学者やプロの歌手ほど正確には描けないでしょう。
     ですが、たとえ子どもであっても、「正確に描こう」とする気持ちや「正確な音程で歌いたい」と思う意欲を持つことは、とっても大切です。
     ちょうどオリンピックをやっていますが、スケートボードの世界ランク1位の日本の男の子は14才。メダルは取れなかったようですが彼は世界1位の実力者だとのこと。「正確な音程で歌いたい」と思う意欲を持つことは、みんなにだってできるはずです。

     幸せなことに、「空」のみんなは正確な音程を頭ではシッカリと理解していますから、今日のトレーニングでみるみる上手になりました。音程がどんどん正確になっていったことは、お互いのパートを聴いていても分かったはずです。

     ところが、またしても、みんなは人間であって身体が肉でできていますから(笑)、一回うまく正確に歌えても、次には元にもどっちゃうってことがあるんだわさ。
     えらそうにソラノートを書いていますけれど、嶋田先生だって同じですよ。先生だって肉だから東海メールクワイアーでは苦労して練習しているんです。

     そして、さらに幸せなことに、「空」には多くの仲間がいますから、お互いに声を聴き合うことで、お互いに音程がズレている部分を修正し合うことができます。
     そのように「修正し合う」のを、よりキチンと修正しあうためには、一人一人が「自分にできる精一杯の正確さ」でもって歌うことが大切です。

     修正し合えるから少しくらいフラフラしていてもいいや。
     ではなく
    もっとキレイに修正し合うために、できるだけ自分が正確になろう。
     と努力すること。これこそが合唱の醍醐味(だいごみ)です。

     今日の練習も大変でしたね。外も暑いけれど、練習はもっと熱かった。
    みんな、ありがとうね。よくがんばってくれました。

     おぃおぃ、暑いと熱いの違い、分かっとるだろうなぁ。

  • 1番と2番では歌い方が違うからね

    【令和6年7月27日(土)】
     先週は今木智彦先生の練習ご苦労さまでした。
     今日と来週8月3日(土)は8月10日(土)の愛知県少年少女合唱連盟合唱フェスティバルに向けての練習です。
     曲目は「空にかいた12の童話」の中から
    ○もし、空になれたら
    ○もし、りんごの木になれたら
    ○もし、どうぶつ語がしゃべれるようになったら
    この3曲を歌います。
     始める前に発声練習もかねて全体合唱で歌う「あしたへ」の楽譜を手渡して音取りをしました。嶋田先生も含めてフェールマミにいる全員が生まれて初めて見る楽譜でしたので、最後まで通して歌うのに30分もかかってしまいましたが、ゴメンナサイです。もう少し効率よく練習が進められると良いですね。
     効率よく…
     これはとても大切なことです。たとえば今日、練習が12時までではなくて夕方の6時までできたとしましょう。あるいは毎日2時間ずつ練習ができるのであれば、もっともっと多くの曲が歌えますね。
     だから合唱団「空」も1日で6時間くらいの練習を毎日やれば良いのでしょうか?
     答えはNOです。そんなやり方をして、かりに日本一上手な合唱団になったとしても、少しも嬉しくありません。むしろ恥ずかしい、バカバカしい話だと思います。

     人間は、大人も子どもも全ての人が1日24時間で、使える時間は限られています。今日2時間30分という時間が許されるのであれば、その時間内に精一杯の全力を尽くすことが大切であって、これを「集中力」と呼ぶのだ…と嶋田先生は思うのです。
     愛知県少年少女合唱連盟合唱フェスティバルに向けて投入できる時間は来週8月3日の2時間30分が残りの全てです。

     まずは「もし、りんごの木になれたら」を練習しました。
     極力、音取りではなく表現に関係する練習をしたつもりです。
     4小節目は1番が「実をつける」で2番は「夢がなる」ですが、1番と2番では歌い方を変えなくてはなりません。
    1番は  みを つける  ですが
    2番は  ゆめが なる  です。
            ↑
           このスペースの場所が1番と2番で違いますね。
    「空」は2番の「ゆめが なる」の歌い方は上手です。でも1番は2番と同じような歌い方をしてしまうから「みをつ ける」と聞こえてしまって良くありません。また来週に練習しましょう。
     この次に練習した「もし、空になれたら」でもそうなのですが、「もし、りんごの木になれたら」は声が全体的に暗いです。う~ん、「暗い」というのではなくて「星空のような」「深くて」「遠くて」「温かい」そんな感じの声になっています(なっていました)。
     そうではなくて、う~ん、「明るい声」と言えばカンタンなのですが、「太陽のような」「情熱的な」「近くの人を揺さぶるような」「力強い」そんな感じの声なのです。
     なぜ、そのような声がほしいのか。
     それをソラノートに書くとトッテモ長くなるので、理由をお話しました。

     それから、「もし、どうぶつ語がしゃべれるようになったら」でもそうなのですが、「もし、りんごの木になれたら」は全力を振り絞った強烈なフォルティシモが必要です。みんなが持っているパワーの全てを叩き込むみたいな「全力のフォルティシモ」。
     「全力の怒鳴り声」じゃありませんよ。
     フォルティシモと怒鳴り声とはゼンゼン違います。また来週に練習しましょう。

     最後の30分は「ずいずいずっころばし」を確認しました。みんな、だいぶ上手に歌えるようになってきましたね。
     でも、ピアノ伴奏がありませんから、よっぽど集中していないと他のパートとズレてしまったりするし、テンポの変化もありますから、よっぽど集中していないと自分だけ早く突っ込んでしまたりと、こりゃ大変な曲だわなぁ。
     笑えるようなミスがいっぱい出てきました。笑って済ませてスグに直す。この繰り返しが面白かったです。

     最近はラインやインスタグラムで実際の「練習風景」を見たり聴いたりすることができるので役に立ちますね。このソラノートと並行(へいこう・同時にすすめること・算数の平行じゃないよ)して読んで見てくれると、それも面白いかと思います♪♪♪

  • 今木智彦先生の練習

    【令和6年7月20日(土)】
     今日は今木智彦先生の1回目の練習でした。
     一番プラスになったのは嶋田先生だったかもしれません。メンバーから出てくる歌声を聴いた瞬間に「あっ、ここがアブナイな」「むむっ。ここは、こんなアドバイスすると良いだろうな」と、今日に限らずいつも思っていて、思った瞬間に思ったことをアドバイスしてメンバーを上手にしていくのです。
     これが嶋田先生の仕事(?)であり、聴いた瞬間に直すと良いところをドンドン直していく、直すためのアドバイスやヒントも瞬間的に思いつく…、この「瞬間に思うこと」が的確(てきかく・ピッタリ合っていること)であればあるほど優秀な指揮者と言うことができるわけで、その的確さには少し自信を持っていました。
     アララ、ジシンカジョーダネェ、アンタ
     だけれども、今木先生がメンバーに出すアドバイスやヒントは、嶋田先生が瞬間に思っていたこととはずいぶん違っていました。
     それがどんな部分のどんな内容なのかは、ソラノートの文字で表現すると、たぶん36ページくらいになります。だから、ここには書きません。次回からの自分の指導方法に生かしていこうと思います。

     みんな、ガンバリましたねぇ。今木先生の練習が初めてだという子もいましたが、今日「少し上手になった」「歌いながら響きが高まった」「できないことが少しできるようになった」と1回も思わずに帰った子は一人もいなかったと思います。

     国語や算数の授業をやっていて(もちろん音楽でも体育でも)、クラスの子が
    「分からない部分が分かるようになった」
    「できなかったことが少しできるようになった」
    「知らなかったことを知ることができた」
    と思ってくれるように、そんな授業を心がけていました。そのような授業ができるようになりたい!!と真剣に願っていましたし、そんな自分になれるように努力を続けた37年間でした。
     今は合唱団「空」のメンバーが
    「分からない部分が分かるようになった」
    「できなかったことが少しできるようになった」
    「知らなかったことを知ることができた」
    と思ってくれれば、それで良いのです。そうなれば嶋田先生の目標は合格点になるのですけれども、なかなか道は険しいですね。

     今日の今木先生の授業(リハーサル)は、いっぱい収穫(しゅうかく・プラス)がありました。
     でも、やっぱり一番プラスになったのはメンバーだったな。
     どんなふうに歌えば良いのか、それが具体的に分かることはとっても楽しいことです。良かったなぁ…と思って家に帰ってきました。

     ちょっと謝らなくてはなりません。
     今日の今木先生の練習は(というかこれからも全部の練習ですが)、どうやって日にちを決めたかというと、中学生高校生からアンケートした「中間テスト・期末テストの日程一覧表」で決めたわけです。だから、今日テストをやっていた学校は「空」に関するかぎりなかったはずです。8月29日(木)の池辺先生のリハーサルも、その「テスト日程表」で決めました。
     ところがですねぇ、父母会から出された「調整さん」を見ると
    ○7月20日は学校の授業があるため欠席します。
    ○7月20日は終業式のため欠席します。
    ○NHKコンクールの本番が23日で(20日は)本番直前ですので休みます。
    といった欠席理由が連絡されていました。NHKコンクールについては別のラインで報告を受けました。
     こりゃあドヒャ~ン!!!ですね。本当にごめんなさい。
     次回(つまり来年に向けての)アンケートを取る時には
    ○テストの日程を教えてください
    ○始業式・終業式・休日特別授業の日程も教えてください
    という質問に変えますね。
     え~ん!!(←泣声です)だから8月29日(木)の池辺先生のリハーサルも、その日は始業式の後で授業が始まっているという学校があるそうです。
     え~ん!!え~ん!!!(←泣声です)ごめんよう。
     終業式の日や学校が始まってしまった後に、今木先生やあろうことか池辺先生の練習を組んでしまったこと、心からごめんなさいです。そのメンバーのみなさん、どうか許してくださいね。

     まぁ、こういうことが分かったのも「調整さん」のおかげです。
     何よりも「誰が」「なぜ休んでいて」「いっしょに歌えないのか」が全てのメンバーにハッキリ分かる、共通理解ができる。これは大きい。素晴らしいことです。
     だから今日、練習が始まる前に、今木先生に
    「先生、すみません。今日は終業式やNHKコンクールで…」
    とキチンと報告することもできました。
     ありがたいことです。ファックスとは時代がちがいますなぁ。

  • キビシかったけれど素晴らしい時間でした

    【令和6年7月13日(土)】
     来週7月20日(土)は今木智彦先生の1回目の練習になります。だから施設訪問コンサートは先週に実施して、今日は「夜明けのイソップ物語」の練習に集中できるようにスケジュールを組んだわけです。
     というわけで、今日は集まってくれたメンバーの力を借りて、どこまでできるか分からないけれども「表現」のトレーニングに集中しようと思っていました。
     今日集まってくれたメンバーの表現力を少しでも高めておくことができれば、来週に、今日の練習には意に反して参加できなかったメンバーを助けることもできます。
     この次の今木先生の2回目の練習では、直前の練習に「集まれたメンバー」と「参加できなかったメンバー」が逆になるかもしれません。合唱というものは徹頭徹尾(てっとうてつび・はじめからおわりまで)助け合いなのです。
     これが野球やサッカーなどのチームスポーツでは、同じチームメイトは「仲間」であると同時に「ライバル」でもあります。友達である「仲間」がレギュラーに選ばれれば自分は補欠になることだってあるのです。
     それがイケナイことだとは思いません。自分が補欠になることで、いっそうチームのために何ができるのかを考える力も育つでしょう。「仲間」が同時に「ライバル」であることは、とても意義のある大切な経験になることは間違いありません。
     ですが、好きかキライかは、嶋田先生の心の問題であって嶋田先生の自由です。
     嶋田先生はチームスポーツの経験もありますし好きです。ですが合唱はもっと好きです。なぜなら合唱は徹頭徹尾「助け合い」であり、全てのメンバーが「仲間」であるわけで、これは嶋田先生の趣味(しゅみ)の問題ですが、嶋田先生は合唱の方が好き。こりゃあ自由です。好みの問題だね。

     で、その趣味と自由と好みにもとづいていて、今日は「夜明けのイソップ物語」に集中しました。
     結論は本当にありがとうでした。それ以外に言葉はありません。
     基本的に「夜明けのイソップ物語」は4つのパートに分かれます。ソプラノ・メゾソプラノ・アルトの3パートよりも多く分かれるから、1つのパートの人数は少なくなります。
     それなのに、本番で予定されているよりもはるかに少ない人数で歌ったわけですから、きつい言い方をすれば上手くいくはずがありません。野球の試合を5人で戦っているようなものです。
     だから、上手くいかない部分がたくさん出てきました。歌詞がアヤフヤだったり、音取りが不安な部分があったり、音程が不安定な部分があったり、フォルテの部分とピアノの部分が同じ強さになってしまったり、ほかにもいっぱい出てきました。

     本当に素晴らしい時間でした!!!

     集まってくれたメンバーには笑ってこう言いました。
    「今の失敗、これが学校の通知表を作るんだったら先生はラクチンだ(笑)」
    「だって、ここを失敗した子は△、あそこをミスった子も△、ミスらなかった子は◎って、すぐに成績がつけられるも~ん!」
     続けて、こう言いました。
    「だけど「空」は学校じゃない。今やっている練習は、今ここにいる全員を◎にするのが目的だ」
    「△なのを◎にするんだから苦しいに決まってる。でもガンバルんだ。これが練習だぞ」
    「学校で全員が◎になっちまったら困っちゃうけどね(笑)」
     そして、みんなはガンバってくれました。
     全員が、全ての部分を◎になったとは言いません。まだまだ上手くいかない部分はあります。
     でもね、これは学校でも同じなんですけれども、みんなは△が減りました。そして確実に◎が増えました。今日のキビシかった練習の成果です。
     学校でも同じなはずです。少なくとも嶋田先生はクラスの子に言いました。
    「5メートル泳げる子が100メートルの子に勝つ必要はない。勝てません。でも、5メートルの子は「なんとかして6メートルになりたい」と思ってガンバルこと。これが大切だ。先生はそのために、どんな手助けでもするし、なれるための作戦を考えるよ」と。

     そうなんです。△が20個あっても良いんです。いけないことは「△が20個だぁ」って泣いてばかりいたり、ガンバロウとしないでアキラメてしまったりすること。これがイケナイ。
     大切なことは20個あった△を15個とか18個とかに減らすことができるか、そのための努力をすることができるか。これが大切です。「その子の人間的な強さ」と言ってもよい。

     今日のメンバーで「夜明けのイソップ物語」についての自分の△が減らなかったと思っている子は一人もいないことと思います。◎が増えなかったと思って帰った子もいないはずです。

     ちょっとキビシかったけれど、キビシくてごめんなさいね。でも、キビシかったけれど素晴らしい時間でした!!!

     来週は今木智彦先生の練習です。今木先生は去年、全ての練習に必ず5分前にはフェールマミに入ってこられました。プロとしての誇りを持っておられるからです。
     使う楽譜は「夜明けのイソップ物語」だけ。他の楽譜を持ってきてもかまいませんが、絶対に使いません。
     みなさん、力を貸してください。よろしくお願い申し上げます。

  • 訪問コンサートありがとうございました。

    【令和6年7月6日(土)】
     今日は2019年以来5年ぶりの施設訪問コンサート、本当にご苦労さまでした。
     多くの父母会の皆さんに引率していただき、施設の手配や交渉などにもご尽力いただきました。ありがとうございました。
     そして、集まってくれた21名のメンバーにも深く感謝です。「COSMOS」でも「ビリーブ」でも「さんぽ」でもなく、そして「空にかいた12の童話」でもなく、全てのメンバーが生まれて初めて歌った(中には1~2曲知っていた子もいるでしょうけど)曲ばかりでした。
    〇茶つみ
    〇夏は来ぬ
    〇夏の思い出
    〇われは海の子
    〇里の秋
    〇もみじ
    〇ゆりかごの歌
    〇ふるさと
     でも、実際におじいちゃんやおばあちゃんを目の前にして歌ってくれたメンバーは分かったと思います。あのおじいちゃんやおばあちゃんに「もし、春の空になれたら」とか「何億年生きているりんごの木になりたい」とか歌っても、そりゃプレゼントにはなりませんでしょう。
     自分が(先生が)歌いたい(指揮したい)曲を考えるのではなく、聴く人がどんな人々なのか、どんな立場の人たちなのか、考えること。これもリッパな「思いやり」です。

     なに? 変だなぁ、平針の駅にはメンバーは18人しかいなかったよ。 だと?

     そのとおり。施設に行って歌ってくれたのは18人でした。でも午前中の練習には21人いたのです。
     本番には出られないけれど、練習には行きたい
     そう言って午前中の練習に参加してくれた子が3人いました。10月の定期演奏会には全く関係のない今日の8曲でしたが、「どんな曲なのか知りたい」「歌ってみたい」という意気込みと心意気。これは素晴らしいですね。本当に素晴らしいと思いました。

     出色(しゅっしょく・特に良かった点)なのは「夏の思い出」でした。この曲にはサスガの嶋田先生にも迷いがありました。何を迷っていたかというと「歌うか歌わないか」です。おそらくIさんが伴奏を引き受けてくれなかったら止めていたと思います。
     なぜかと言うと、「夏の思い出」だけは他の7曲と違って、(二部合唱とは言え)その和音構成は本格的なもので、チャンと歌うためにはソートーな練習を積み上げる必要があるからです。
    で、ピアノ伴奏に立候補があったから(正直に言うと仕方なく)やってみるだけやってみようか…と思って練習を始めました。
     正直に言うと練習を始めた時には「うまくいかなかったら止めよう。他の7曲でいこう」と思っていました。
    しかし、上のパートも下のパートも1回歌っただけでほぼ正確に歌えるようになってくれて、だから生み出されるハーモニーもかなり正確で、これは少し驚きましたね。
     そう言えば、練習を始める9時30分に最初に言ったことは
    「少しくらい長いメロディーでも1回聴いたらすぐに歌えるような、そんな聴き方をしてください」
    でした。
     マジで「その聴く力」が発揮されました。このような「耳」が育っている子は必ず上手になります。
     もっと言うと、そんな聴き方ができるということは「集中力」があるからであり、その「集中力」が身についた子は算数も国語も必ず伸びます。
     成績が悪い子って、頭が悪いからではなく、ここぞという時の「集中力」が無い子なんです。

     おっと、また脱線しました。

     既にラインやインスタグラムで施設での本番やフェールマミでの練習の様子が上がって聴けるようになっているようですが、いかがでしたでしょうか。
     少し合唱に詳しい人が聴いたら
    「雑な部分もあるし、少し練習不足ですね」
    などという感想が出てくるかもしれません(笑)。
     でも、ただの一度も歌ったことのない曲を、たった一日、わずか2時間の練習で…
    と説明したら、どんな合唱指揮者もビックリすることでしょう。
    「えぇ? 2時間? じゃぁ1曲15分練習しただけですかぁ?」
    という感想になると思います。

     今日の練習(本番も)は、定期演奏会に向けての曲の理解という意味ではポイントはゼロでしたけれども、しかし「聴く力」とか「合唱力」などの向上という意味では大きなポイントを上げることができたと思います。

     いや、それよりも何よりも、今日の本当のポイントは、おじいちゃんやおばあちゃんたちが今夜見る夢でしょうね。
     きっと楽しくて美しい夢を見ていただけることと思います。

     みなさん、本当にありがとう。