投稿者: 嶋田浩文

  • 書けないね。そのくらい良かった!

    【令和6年10月6日(日)】
     この日は池辺晋一郎先生のリハーサルでした(本文執筆は翌日7日です)。
     西文化小劇場のホールでしたので、まず最初にメンバーを2チームに分けて「でんでんむし」を歌いました。チームAが客席のいちばん奥に行って「でんでんむし」を歌い、チームBはステージのピアノに近くで聴きました。
     何が起こったかと言うと、歌声がズレるのです。
     チームBが聴いているステージとチームAが歌っている客席奥とでは、約40メートル離れています。
     チームBの近くのピアノから出発した伴奏の音は、40メートルを飛んでいってチームAの耳に届き、チームAが耳でキャッチした伴奏の音に合わせて歌い、また40メートル飛んできてチームBの耳に届く。
     合計で80メートル伴奏音が飛ぶのです。
     ところが音というものは1秒間に約340メートル飛ぶのですね。だから80メートル飛ぶためには約0.25秒かかります。
     つまりステージで聴いているチームBの耳には、ステージで鳴っているピアノの音と客席で歌っているチームAの歌声が約0.25秒ズレて聴こえるわけです。
     本番のステージではピアノを真ん中に置きますが、それでも中央のメゾソプラノの子とはしっこのソプラノやアルトの子とでは約5メートル離れているので、約0.015秒ズレて聴こえているわけ。
     ピアノの音なんか聴いていない、お互いの声も聴いていない、そういう子には関係ありませんが、ピアノの音とお互いの声をキチンと聴いているメンバー(というか、そういうレベルの合唱団に成長すると)にとっては、実はこの科学的現象は大問題になってきます。
     【結論】 だから最終的には指揮を見て指揮に合わせる
    ということが絶対に必要になるのです。
     「指揮を見ろ」と言うのはカンタンですが、言うだけではなく科学的な証拠を示しておきました。

     さて、その後の時間については、何と表現すれば良いのでしょうね。
     本当に素晴らしい時間となりました。
     何が違うんだろう。池辺先生のご指導で、今までできなかったことがドンドンできるようになり、イマイチ足りないなと思っていた「歌声のエネルギー」がドンドン高まっていきました。
     多くは書きますまい。嶋田先生が文章にできるような内容ではありませんでした。
     全てはステージで歌っていたメンバー自身と、客席で聴いていてくださった父母会のみなさんが実感していることと思います。
     お迎えのために来ておられたパパやママは、どう思われたでしょうか。
     ラインにもその音声が上げられていましたね。スマホの小さなスピーカーではなくヘッドホンで聴くと、歌声がドンドン変化して高まっていくことが分かると思います。

     今度の12日(土)は課題となっている苦手な曲の向上と、集まったメンバーの不安を少しでも解消する作業に取り組みます。
     その後の19日(土)は今木先生のゲネプロ(本番どおりの通し。最終リハーサル)。
     そして20日(日)に池辺先生。
     26日(土)は池辺先生のゲネプロ(本番どおりの通し。最終リハーサル)です。

     ここまで来たら、風邪なんかひかないようにね。それを祈るばかりです。

  • 大手柄

    【令和6年10月5日(土)】
     今日は今木先生のリハーサルでした。本当は来週12日(土)の予定でしたが、今木先生のスケジュールの都合で今日に変更となりました。
     そのため、既に予定が入っていて練習に来たくても来られないメンバーもいたはずです。また、来週すぐにテストが始まる子や今日が学校の運動会という子もいて、なかなか思うようには進まないのが人生です(笑)。

     それはともかく、今日集まってくれたメンバーは大手柄(おおてがら)でした!!!
     文章を読むのが苦手な子も、ここだけは読んでほしいです。変更があります。

     「群れたがらないアリ」はP29~31です。練習番号AとBは休符になっている部分も全部(全員で)歌うという約束になっていました。
     それを、楽譜どおりに歌うこととします。具体的には16小節目~40小節目まで楽譜どおりに歌います。
     もう一カ所、練習番号Dの70~73小節目も楽譜どおりになりました。
     12~15小節目と74小節目~最後までは全員で歌います。

     「くよくよガエル」は練習番号F。98小節目~116小節目までは楽譜どおりに歌います。117小節目からはフィニッシュですので全員で歌ってください。

     はい。このような変更になりました♪♪♪

     まず、この変更がなぜメンバーの大手柄なのかと言うとですね、ふつうは
    〇楽譜どおりに練習していたものが
    〇人数が少なくて上手くいかないから
    〇休符の部分を全員で歌って
    〇人数を増やして助け合う
    と、このようなパターンですわ。ところが今日のメンバーは本番の2/3くらいの人数だったけど、
    〇上手くいかない場合に備えて
    〇最初から全員で歌えるように練習しておいたものを
    〇楽譜どおりの半分のメンバーで歌っても
    〇上手くいくことが分かったので
    〇楽譜どおりに歌うことになった
    と、いうことですね。
     「本番前にそうなると良いなぁ」と思っていたんですよ。だけど、上手くいかない場合に備えて全員で歌えるように練習しておいたんです。だって楽譜どおりに練習しておいて本番前にイキナリ「歌う部分を増やせ」というのは大変でしょう。だから最初から全員で歌えるようにしておいた。
     それを、「楽譜どおりに歌っても大丈夫」と判断したのは今木先生です。
     しかもですね、全員そろったフルメンバーで歌っていて「楽譜どおりに」となるのなら分かるけど、今日のメンバーは本番の2/3くらいの人数です。と言うことは、今日のメンバーの響きだけで今木先生を動かしたということで、だから今日集まってくれたメンバーの大手柄(おおてがら)だということになります。
     本番はフルメンバーになりますから、さらに上手くいくはずです。楽しみだねぇ♪

     今日のリハーサル、最初に「夜明けのイソップ物語」を歌い始めた時は、フニャフニャのヘロヘロの弱々しくて元気のない、非常に情けない第一声でした(笑)。
     朝イチだったということを差し引いても、か弱い声でしたねぇ。
     それが練習が進むうちに、だんだんと生命力が出てきて、力強い声に変化していって、最後は「いいじゃないですか!楽譜どおりに歌いましょう。大丈夫です」となりました。
     ありがとう。大感謝です。

     さて、明日は西文化小劇場のホールを使って、池辺晋一郎先生をお迎えします。
     また何か、すごい進歩が生まれるのかな。
     楽しみなことです。
     力を貸してくださいね。

  • 材料を整える

    【令和6年9月28日(土)】
     今日は第28回定期演奏会に向けて嶋田先生が自由に使える最後の練習日です。先週のソラノートにも書いたとおり、集まってくれたメンバーの力を借りて「三つのわらべうた」の不安要素を少しでも取り除いておこうと思っていました。
     だから今日は「三つのわらべうた」の楽譜だけを持って行き、本番で使う音叉(おんさ・ラの音が出る)を持って行き、不退転(ふたいてん・信じる道を変えない)の覚悟で練習会場に入りました。

     集まってくれたメンバーには
    「カンペキな表現を作ろうとは思っていません。今ここにいる君たちの不安をできるだけ減らして、君たちが本番のステージで「生きて歌う」ことができるようになるための練習です」
    と言いました。「生きて歌う」とは、他のメンバーを頼らないで自分で自信を持って歌う…という意味です。

     結果、まさに「練習」という言葉がふさわしい時間となりました。心の中に不安があると音程も不安定になります。音程が不安定だとハーモニーが濁り、さらに心の中の不安が広がる…というスパイラル(悪いくりかえし)を取り除く作業ですね。
     で、時々、本当にキチッとハモるんです。メンバーも「あっ、ハモった」と思った場面が何回かあったはずです。ただ、そのようにキチッとハモるために様々な点を練習しました。
    ○何を(どの音を)起点にしてハーモニーを作るか
    ○自分のパートの音が、他のパートのどこに影響を与えるか
    逆に言うと
    ○他のパートのどの音を起点にして自分のパートを歌い出すか
     まぁ大きく言えば、この三つかな。

     1曲を通して歌うと不安定になりますが(だから通しては歌わなかった)、練習番号ごとに区切って「その部分だけに集中する」とかなりキチンと歌えます。
     そのキチンと歌える部分を、練習番号A、練習番号B、練習番号Cというふうに区切って増やしていきました。いわば「材料」を整えたわけです。
     あとは全員がそろった時に「そのキチンと歌える部分」を合体させて(つまり材料を組み立てて)1曲の表現として仕上げるわけです。
     細かい部分の繰り返しも多く、苦しい練習になったかもしれませんが、メンバーにはプラスになったはずです。よくがんばりました。

     来週10月5日(土)は翌日6日(日)に池辺先生が見えるので、「六つの子守歌」と「空にかいた12の童話」と「寝床」と「空があるよ」の合計20曲を全部通します。
     1曲の平均が3分として、3分×20曲=60分(1時間)になるから、1曲を2回ずつ歌えるかな。それで2時間だもんね。休憩が15分と考えると、よっぽど大きなエラーがあった時の修正練習に15分で、それで2時間30分(9:30~12:00)。
     ほとんどの学校はテストが終わっていると思うので、みんなで力を合わせることができれば良いな…と思います♪♪♪

  • 指揮者の表情や手

    【令和6年9月21日(土)】
     今日も今木先生のリハーサルでした。今日はかなりハイレベルな指示がいっぱい飛んできて、大丈夫かな…と思う場面が何度かありましたが、みんなは今木先生の身振り(指揮)や表情からいろいろなことを読み取ってクリアしていく…という連続でした。
     池辺先生でも(嶋田先生でも)同じなのですが、だから最終的には指揮を見る必要があるのです。その理由は、
    ○池辺先生や今木先生の指示(お話や説明)を全部覚えることはできない
    ○指示を楽譜にメモしたとしても、本番のステージでそのメモを読みながら歌うことはできない
    【結論】だから本番のステージでは、自分の心と身体が池辺先生や今木先生と一体化する必要がある
    ということです。

    「みなさんの声で空気を震わせてください」という指示が今日ありましたが、どうすれば空気が震えるか、その方法を理解した子はいないでしょう。嶋田先生にも分かりません。
    でも今日、みんなはチャンと空気を震わせていました。それは今木先生の手のブルブルとした震えや、今木先生の顔を見ながら歌っていた人たちの手柄です。
     この部分で、今日は今木先生を見ることができなかった子が半分くらいいましたが、その半分のメンバーと今日は都合で参加できなかったメンバーが全員今木先生と一体化することができれば、ステージだけでなくホール全体の空気がビリビリと震えるはずです。

     これを本番ではやりましょう。全く楽譜を見るなとは言いませんが、カンジンカナメの部分では池辺先生今木先生と一体化した音楽にしたいですね。
     指揮者の顔や手の表情って、どんなに詳しい楽譜や注意メモよりも、音楽の命というか流れが分かるものなんだよ。そのために「今日の練習」があるのです。

     今日は(今日も)全体的にとても力強い声が響きました。今木先生の指示は具体的で分かりやすいです。嶋田先生も今木先生に近づけるように努力します。


     さて、これから本番までのスケジュールと練習曲目について確定しましたので確認します。
    【9月28日(土)】
      嶋田先生「三つのわらべうた」最終
    【10月5日(土)】
     嶋田先生 池辺先生の曲のおさらい
    【10月6日(日)】午前午後
     池辺先生「六つの子守歌」「12の童話」アンコール
       ※池辺先生が来る前に「三つのわらべうた」をやりたい
    【10月12日(土)】
      今木先生「夜明けのイソップ物語」
    【10月19日(土)】
      今木先生「夜明けのイソップ物語」最終
    【10月20日(日)】午前午後
      池辺先生「六つの子守歌」「12の童話」アンコール
       ※この日は池辺先生は朝からなので「三つのわらべうた」は無理
    【10月26日(土)】午前午後
      池辺先生「六つの子守歌」「12の童話」アンコール最終
       ※今木先生はオーケストラの本番で来られない
       ※池辺先生が来る前に「三つのわらべうた」をやりたい

     こんな感じですね。
     来週は中学生高校生のテストが多いのでフルメンバーにならないことは分かっています。でも、集まれるメンバーの力を借りて、全力を尽くしたいと思っています。

  • バーンと舞い上がる

    【令和6年9月14日(土)】
     今日は今木先生のリハーサルでした。本当は3回目のはずですが台風のおかげで今日が2回目です。7月20日以来の顔合わせとなりました。

     今木先生の指示指導とみんなの歌声を聴きながら、う~ん…と心の中で唸って(うなって)いたことが二つありました。
     一つ目は今木先生の譜読み(楽譜を研究すること)の確かさです。
     「くよくよガエル」の練習番号G、ここをパッと歌い出すのはなかなかムズカシかったのですが、それは嶋田先生の指揮が悪かったのだと分かりました。今日の今木先生の指示は
    「P26の111小節目のピアノの最後の♭ラを起点にしてGを歌い出す」
    というもので、そうしたらメンバーのGの歌い出しがピシャッとそろいました。
    「センチメンタルなライオン」ではP35の2段目。13~14小節目を見てください。歌詞は「ウォー」だけです。
     13小節目は上のパートがff(フォルティシモ)で下のパートはmf(メゾフォルテ)です。ところが14小節目は逆になっていて上のパートがmf(メゾフォルテ)で下のパートはff(フォルティシモ)になっています。
     これは上のパートの13小節目のドードシラ(ff)と下のパートの14小節目シーシラソ(ff)が合わさって「ドードシラ シーシラソ」のメロディーになっているということで、だから13小節目は上のパートだけアクセントが付いていて、14小節目には下のパートだけアクセントです。う~ん、こいつは気付かなかった。

     さすが今木先生。このたびセントラル愛知交響楽団の副指揮者に就任されたそうですが、プロの指導です。ちょっと嶋田先生とは次元が違いますわ。

     二つ目は、合唱団「空」の対応能力でした!!!
     先週の練習でも「夜明けのイソップ物語」を(今日の準備のために)練習しておいたのですが、その時の歌声は(嶋田先生の指揮がツマラナかったせいで)けっこうショボい声でした。音程も不安定で、フォルテとピアノの差も表現し切れていなかった。
     そして今日、今木先生がいろいろ指示してくださったのですが、まるでスポンジのようにその指示を吸収していって、さっきと今とではゼンゼン響きが変わる…という場面が何度もありました。
     う~ん…これはビックリしたねぇ。
     きっとこれは今まで嶋田先生のマズイ料理を食べ続けていたメンバーが、いきなり今木先生のオイシイ料理を口にしてバーンと舞い上がったようなもので、今日バーンと舞い上がることができたのは今まで嶋田先生のマズイ料理を食べ続けて(それなりに栄養を取って)いたからだ…と言えないかな???
     うん、そうだそうだ。そうにチガイない。そういうことにしておきましょう。

     来週はもう一度、今木先生のリハーサルです。それが分かっていたから今木先生も5曲目「夜明けのイソップ物語」までは踏み込みませんでした。来週は5曲目「夜明けのイソップ物語」からスタートして、その後に全曲を通してオサライするということになるのでしょうが、楽しみなことです。
     よろしくね。

     今日の練習を見ておられた父母会のみなさんも、きっと聴いていてたのしかったことと思います。ラッキーな一日でした♪

  • 朗読

    【令和6年9月7日(土)】
     先週の31日は今木先生の練習の予定でしたが台風10号のために流れてしまいました。残念無念。
     予定どおりなら今日は「三つのわらべうた」を練習するつもりでしたが、来週14日(土)は今木先生の練習なので、急遽「夜明けのイソップ物語」に変更しました。
     朗読の「男の子」と「女の子」にも、嶋田先生が一度も指導しないでイキナリ今木先生ではカワイソウなので、前半は朗読の練習に投入するつもりでした。

     なに? 8月31日に台風が来なかったら、朗読の子は嶋田先生が一度も指導しないでイキナリ今木先生だったがや!! だと?
     そうです。だから「もし、」8月31日に予定どおり練習できたら、朗読は「すみません。まだ担当を決めただけで指導してません」とショージキに言ってやらないつもりでした。

     だけど、台風のおかげで「今日」というチャンスというか指導する時間が生まれたので、台風に感謝して朗読の練習です。
     なんだか台風をホメてるけど、台風10号のおかげで池辺先生は大変な目に合われて、金沢から東京まで北陸新幹線で立ちっぱなし…、池辺先生ありがとうございました。
     全国各地のヒガイもソートーで、やっぱり台風のクソッタレめ!

     朗読は上手でしたね。何よりも嶋田先生が出したヒントをすぐに吸収してくれるのが嬉しい。
     朗読は合唱にも通じますから書いておきますが、「その話」を全く知らない人に(つまりお客さんに)一発で「その話」を分からせるように「読む」ってことはとってもムズカシイのです。
     学校の教室なら、自分が教科書を読む時には他の子も全員が同じ教科書を見ていますから、伝えようとしなくても自動的に伝わっちゃうんです。
     なので、今回の「夜明けのイソップ物語」の朗読は、学校で国語の本を読む時の、いわゆる「本読み」とはゼンゼン違います。
     合唱でも同じでござんすよ。会場のお客さまが全員、みんなと同じ楽譜を見ながら聴いてくれるんなら話は別ですけれども、お客さまは基本、生まれて初めて聴くメロディーと歌詞なので、歌詞(言葉)をハッキリと伝えることはソートーな練習が必要です。
     またガンバって練習しましょう。

     曲の方は1曲目から4曲目まで、朗読の前後に1回ずつ通して歌ったのですが、まだまだ練習が必要ですね。最後に5曲目の朗読(これはイソップ役、つまり嶋田先生)が終わった後、重点的に練習しました。
     ここぞっていうポイントに絞って歌うと、さっきはバラバラのヘロヘロだった歌声が、次はまとまってしっかりした発声になる…そんな場面が何度もありました。
     そのような練習が5曲目だけで終わってしまったのは嶋田先生の時間配分ミスでした。できれば1曲目から4曲目まで全部やりたかったのですけれども、ゴメンナサイ。

     来週と再来週は今木先生のリハーサルです。みなさん、力を貸してください。
     よろしくお願い申し上げます。

  • 1199曲の「もし、」

    【令和6年8月29日(木)】
     この日は池辺晋一郎先生の第1回目のリハーサルです。
     「夏休み中ならウィークデーにも集まれます」とお願いしたのは去年の暮れでしたでしょうか…。その後、しばらく考えてくださり、結果として沖縄→金沢→東京というスケジュールを沖縄→金沢→名古屋→東京に変更してくださったのが8月29日でした。
     しかしながら、「空」の結果として、始業式が始まってしまって学校があるメンバーもいる日程となってしまったことは(合宿も同じですが)本当に大きな反省、痛恨の極みでした。
     来たくても来られないメンバーのためにも、集まったメンバーが池辺先生から多くのことを学んでほしい、そしてその学びを集まれなかったメンバーに歌声で届けるだけの力を身に付けてほしい…と心から願っていました。

     結論を書きますと、「一番よい結果が生まれた」と言えるでしょう。
     池辺先生のお言葉や指示の数々には、嶋田先生が思いも付かない内容が多くありました。だからベテランメンバーにとっても生まれて初めて受ける指導だったと思います。
     湯山先生とも新実先生とも違う、まさに「池辺ワールド」でした。

     その「池辺ワールド」を、嶋田先生の拙文(せつぶん・つまらない文章)で書くことは無理があります。みんなの歌声そのもので全員へと拡がっていくことを願っています。

     ここでは、名古屋駅でお昼を食べながら、また名古屋駅にもどって夕ご飯を食べながら、池辺先生から聞いたお話を書いておきます。事実を書くだけだから先生の拙文でも大丈夫でしょう。

    嶋田「『空にかいた12の童話』の11曲目までは夢ですよね」
    池辺「そうです。童話みたいな夢の世界です」
    嶋田「その夢が実現する可能性は…」
    池辺「ゼロです。絶対に実現しない。なれない夢ですね。だから『あこがれ』があるんです」
    嶋田「『あこがれ』でなりたいものとは…」
    池辺「『そばにいるだけでみんなが幸せになれて優しくなれる人』ですね」
    嶋田「ボクもなりたいです。でも「空」の子はボクがそばに寄ると逃げていきます」
    池辺「ハハハ…、そうカンタンにはなれませんよ」
    嶋田「大谷選手になることよりもムズカシイですよね」
    池辺「そうです。ムズカシイです」
    嶋田「でも…」
    池辺「……??」
    嶋田「『そんな人』になれる可能性はゼロじゃないですよね」
    池辺「そうなんです。村田さんが書きたかったことはそこなんです」
    池辺「村田さんには10月に「空」という合唱団が「12の童話」を歌うと伝えてあります」

    嶋田「ボクは最近になって、その『そばにいるだけでみんなが幸せになれる人』になる方法を見つけました。というか分かったような気がします」
    池辺「ほぅ?」
    嶋田「その方法は前の11曲に歌われている「気持ち」を持つことだと思います」
    池辺「と言うと?」
    嶋田「実際に実行することは不可能だけれど「雪を知らない子に雪を降らせてあげたい」とか「震えてる子犬に日だまりをあげたい」とか、そういう気持ちをいっぱいいっぱい持つことで『そんな人』になれるかもしれない」
    池辺「そうなんです。村田さんが伝えたかった世界ですね」
    嶋田「『そんな人』になることはとってもムズカシイけれど…」
    池辺「そうですね」
    嶋田「だから村田さんは11曲もの「もし、」を作った」
    池辺「そのとおりです」
     (文責:嶋田浩文)

     今、思うのですが、村田さんは30分くらいで歌い終われるように「12の童話」にしたのであって、本当は「空にかいた120の童話」で「もし、」が119曲あって最後に「あこがれ」が来る…という形でも良かったと思うし、さらに言えば「空にかいた1200の童話」で「もし、」が1199曲あっても良かった…のではないかと思います。
     「白いうた青いうた」の谷川雁さんが100曲を目指しておられたように、村田さんも書こうと思えば1199曲の「もし、」を作詩することだってできるんじゃないのかな…?
     嶋田先生はそう思います。

    それにしても素晴らしい時間でした!!!
     この「素晴らしい時間」は、まだ10月6日(日)と10月20日(日)にやってきます。その未来をもっとステキな時間にするために、来週からガンバロウと思います。

     ありがとうございました。

  • 合宿3日目 そう思うこと

    【令和6年8月26日(月)】
    合宿の3日目。まずは「うたにつばさがあれば」。合唱団「空」の団歌です。
    今、思えば、「いぬのおまわりさん」「サッちゃん」「おなかのへるうた」の作曲者・大中恩先生に作曲していただけたことを奇跡のように思い、そして光栄なこと、幸せなことであったと心から思います。
    そのいきさつについては「うたにつばさがあれば」オレンジ楽譜の巻末に記してありますのでご一読ください。
    全員でメロディーを歌い、そしてソプラノ・メゾソプラノ・アルトのパートを全部歌ってからハーモニーを作りました。そもそも元になるメロディーが美しいので歌っていても楽しいですね。ハーモニーも美しかったと思います。
    次はアンコール。「寝床」です。
    この曲は「空にかいた12の童話」の前半11曲に通じるところがありますね。
    「燃やすのをもう一日のばそうか 今晩も冷えそうだもの」という終結は「雪を知らない子がいたら白い雪をふらしてあげよう」とか「公園でふるえてる子犬に明るい陽だまりあげよう」という気持ちとまったく同じだと嶋田先生は感じます。

    昨日、ソラノート「合宿2日目」で報告した
    前に配置されている11曲を歌わなければ「あこがれ」を歌うのに必要なエネルギーが生まれない
    という理由ですが、11曲で歌われる「やさしくて」「あたたかい」行動は、しかし「もし、その行動をやったとしても」その対象(人や動物や植物)を本当に助けることができるか…これは考えなくてはなりません。
    たとえば上に書いた内容の「落ち葉を燃やすのをもう一日のばそうか」という行動を実行したとしても、それはネコを一日かせいぜい二日くらい助けることはできても、冬の間中の寒さから助けることにはつながりません。
    また「雪を知らない(愛を知らない)子がいたら白い雪を(きれいな愛を)ふらして(とどけて)あげよう」というフレーズも、私たちが愛を与えることができたとしても、その「雪を知らない子」を一生涯、死ぬまで面倒(めんどう)を見てあげることはできないのです。
    では「空にかいた12の童話」の前半11曲や「寝床」で歌われている歌詞の内容はムダなのかというと決してそうではない。
    そうやってあげたいと思うこと、自分には何ができるのかを考えること、そのこと自体に無限の価値があり、大きな値打ちと意味があるのだと思います。
    嶋田先生だって実際には、きちんと冬の間中助けられるのか?と言われたら、「寝床」に出てくるネコ一匹、助けるだけの力はありません。本当に助けようと思ったら、そのネコを飼うしかない。先生の家にはそのスペースはないし、一匹助けたとしても、同じような境遇(きょうぐう)の二匹目や三匹目を助けることは不可能です。
    でも、みんなは「燃やすのをもう一日のばそうか」と考えるでしょうし、実際にその立場なら絶対に一日のばすことでしょう。
    その気持ちが大切ですね。そう思います。

    そして「ずいずいずっころばし」。無伴奏で大変ですね。ピアノのありがたさが身に沁みます(笑)。だけど「ずいずいずっころばし」を歌えるようになったらすごいですね。音楽の力、合唱の力が本当に高まります。
    今日は楽譜を見て歌ったらかなりシッカリと歌うことができましたが、楽譜を持たずに歌ってみたら崩壊(ほうかい・くずれおちること)しました(笑)。でも、そのことが分かっただけでも練習したカイがあるというものです。

    午後のラスト2時間は迷いましたが「六つの子守歌」にしました。やはり池辺先生の指揮を見て、メンバーが自信を持って歌えるようにしたい…という願いがありました。

    8月3日(土)だったかに恒川先生が撮影してくれた練習風景の歌声には「声の響きに問題がある」と書きました。そして10日の合唱フェスティバルや17日の練習や今回の合宿で「声の響き」をメンバーに分かりやすく伝えるためのアノ手コノ手を考えて実行したつもりです。
    父母会や大きい子たちが投稿してくださった合宿中の歌声を聴くと、完全の100点満点とは言えないかもしれませんが、「声の響き」についてはかなり高まったと感じています。
    8月3日に出てきた問題点を今日(8月26日)の時点でここまでクリアできるとは予想していませんでした。みんなの努力と集中力に感謝と拍手を贈ります。

    毎回のことながら合宿を行うにあたっては事前の準備から当日の配慮まで、担当の父母会の皆様には本当にお世話になりました。
    また応援に駆けつけてくれたサポーターのメンバーや、恒川先生、内匠先生にも感謝の念を禁じえません。
    本当にありがとうございました。

    さて、本番までちょうど2カ月です。合宿の成果を生かして、まずは木曜日に池辺先生と音楽をしましょう。
    その2日後の土曜日は今木先生です♪

    台風がチョット心配だなぁ…

  • 合宿2日目 歌うエネルギー

    【令和6年8月25日(土)】
    合宿の2日目。今日は「池辺先生対策」です。でも、池辺先生に対する作戦とかではなく、池辺先生が指揮をしてくださる「六つの子守歌」と「空にかいた12の童話」をメンバーが自信を持って歌えるようにしたい…という願いがあるだけです。
    せっかく、みんなの目の前に「六つの子守歌」「空にかいた12の童話」を作曲した本人がいるのです。しかも、ただ居るだけではなく、その曲を指揮してくださる。この時に、楽譜ではなく、できるだけ池辺先生の手(指揮)を見ていてほしい。「対策」とはそういう意味です。
    午前中で「六つの子守歌」の中の5曲を歌いあげてしまいました。どの曲も楽譜を見ないで立ってうたいました。かなり細かい指示を出してレベルの高い要求もしましたが、なかなかのハーモニーを響かせることができました。残ったのは「風の子守歌」だけです。

    午後、その「風の子守歌」はピアノを入れずにアカペラ(無伴奏)でハーモニーの確認をしました。アカペラで歌うと、純粋にハーモニーをお互いに聴き合うことができるので、どの歌詞のどの部分でどのようにハモっているのかを確認することができました。
    その後は「一匁一丁」を練習しました。この曲はまた、同じアカペラなんだけれども、ハーモニーを確認するというよりも「絡み合い(からみあい)」の確認ですね。お互いのパートの動きというかメロディーがどの部分でどのように絡み合っているのかの確認です。
    自分が合っていれば、あるいは自分のパートだけが正確であれば「一匁一丁」が完成するかというとトンデモナイ。全てのパートがキチンと正確に歌わないと、その×(バッテン)が他のパートに影響してアッという間に「一匁一丁」が崩壊(ほうかい・くずれること)してしまう。なかなかの緊張感ですね。

    最後は「あこがれ」です。しかし「あこがれ」を歌うために、その前の11曲を全部歌いました。前に配置されている11曲を歌わなければ「あこがれ」を歌うのに必要なエネルギーが生まれてこないのです。
    前の11曲を歌わなければ「あこがれ」を歌うエネルギーが生まれない???
    どういうことですか???
    それを説明しながら実際に歌いました。
    その説明をソラノートで(文字で)再現するとものすごいページ数になってしまうので、ここには書かないことにしますが、みんなは真剣に話(説明)を聞いてくれました。
    それにしても「あこがれ」はすごい曲です。歌う人が本当の本気になって歌わないと空っぽの音楽・空っぽの表現になってしまう。シューベルトにもモーツァルトにもこのような曲はありません。嶋田先生は歌うことが大好きで、数え切れない数の曲を知っていますが、歌う人の共感と本気度が「あこがれ」ほど必要な曲は世界中のどこにもありません。

    今日はものすごい密度で練習が進みました。
    歌ってくれたメンバーに感謝です。

    このソラノートを書いている今、みんなはプレイルームでレクレーション大会の真っ最中です。
    みんなのその様子と笑顔を見ていると何だかとっても幸せな気持ちになっています。

    明日は最終日。また頑張りましょう。

  • 合宿1日目 ホンの少しで良いから

    【令和6年8月24日(土)】
    今日は合宿の1日目。多くの仲間と多くの時間を合唱で過ごし、またご飯をいっしょに食べてお風呂もいっしょに入り、これから同じ部屋で寝るわけで、とっても有意義な時間となっています。
    それにしても最初に書いておきたいことは、この日程がすでに夏休みが終わって(2学期が?)始まっている学校もあったということで、一部のメンバーには参加したくても参加できない状況を生み出してしまったこと。本当に心を痛めています。
    返す刀で29日(木)に池辺先生をお迎えすることができるものの、そのメンバーは授業です。本当に申し訳なく思っています。
    ごめんなさい。
    この次に「それぞれの学校のテスト年間予定表」を中学生高校生にアンケートする時には
    ○テストの年間予定
    ○終業式と始業式がいつか
    この2項目をアンケートする必要があります。
     テストの予定ばかりに気持ちが傾いてしまっていたことは今年の大きな反省です。

    さて、金山から南大高まで、とても行儀の良い電車移動で、何もかも予定通りに進めることができました。
    10時30分からの練習は「夜明けのイソップ物語」からスタート。この日の目玉は「今木先生対策」と「声の響き」です。時間があったら嶋田先生が担当する「三つのわらべうた」も練習しようと思っていましたが「ひらいたひらいた」を最後に歌うことができました。
    つまり「夜明けのイソップ物語」は1曲目から5曲目まで、楽譜を見ないで歌うというレベルまで高めることができました。
    もちろん1週間もすれば多くのことを忘れてしまうでしょう。先生だって忘れます。大切なことは「覚えること」「できるようになったこと」がホンの少しで良いから「忘れること」よりも多くなるように努力をすること。これが肝心(かんじん)なのです。
    今日はすごい集中力でした。立って、しかも楽譜を見ないで歌うとフォームが自然に良くなりますから声もよく伸びるのです。ただ楽譜を持たずに歌うと「まちがっちゃうかも」と心配になって声が伸びなくなることもあります。
    大切なことは「自信を持って良いフォームで歌える部分」がホンの少しで良いから「自信がなくて心配な部分」よりも多くなるように努力をすること。これが肝心(かんじん)なのです。

    夜の練習では小学生と中学生高校生とに分かれて、別々の部屋で練習しました。
    小学生のメンバーは「夜明けのイソップ物語」の「語り」を誰がやるか、これを決めました。この「語り」はやっぱり小学生がやるのがカッコいい。中学生高校生の方が度胸があって上手に語れるかもしれませんが、中学生高校生が逆立ちしたって出せない「味」というものが小学生にはあるのです。
    何かを決める時、「不公平はしない」というのが嶋田先生のモットーなので、小学生全員に実際に「語り」を読んでもらって、実際にポイントを全員に指導した上で、「やりたい人?」と手を上げてもらって決めました。

    中学生高校生のメンバーは恒川先生から発声のポイントレッスンです。「声の響き」については言葉で伝えることがムズカシイので小学生には分かりにくい面がある。これは事実です。
    小学生にとって一番効果のある方法は、良い響きの中に溶け込んで「自分の耳で」「まわりの響きに合わせる」経験を積むことが一番早いのです。
    だから「空」の小学生メンバーをウィーン少年合唱団か何かに放り込んで1カ月か2カ月、修行(シュギョウ)してきてもらえば、すごい響きの声になって帰国することでしょう。これはマチガイない。でも不可能です。
    ならば「空」の中学生高校生メンバーをウィーン少年合唱団のレベルにしてしまえば良い。これが夜の練習の目的でした。

    みんな、よくガンバってくれました♪

    明日は「池辺先生対策」です。「空にかいた12の童話」と「六つの子守歌」を使って、表現と「声の響き」の練習をするつもりです。

    よろしくね。