【令和6年7月13日(土)】
来週7月20日(土)は今木智彦先生の1回目の練習になります。だから施設訪問コンサートは先週に実施して、今日は「夜明けのイソップ物語」の練習に集中できるようにスケジュールを組んだわけです。
というわけで、今日は集まってくれたメンバーの力を借りて、どこまでできるか分からないけれども「表現」のトレーニングに集中しようと思っていました。
今日集まってくれたメンバーの表現力を少しでも高めておくことができれば、来週に、今日の練習には意に反して参加できなかったメンバーを助けることもできます。
この次の今木先生の2回目の練習では、直前の練習に「集まれたメンバー」と「参加できなかったメンバー」が逆になるかもしれません。合唱というものは徹頭徹尾(てっとうてつび・はじめからおわりまで)助け合いなのです。
これが野球やサッカーなどのチームスポーツでは、同じチームメイトは「仲間」であると同時に「ライバル」でもあります。友達である「仲間」がレギュラーに選ばれれば自分は補欠になることだってあるのです。
それがイケナイことだとは思いません。自分が補欠になることで、いっそうチームのために何ができるのかを考える力も育つでしょう。「仲間」が同時に「ライバル」であることは、とても意義のある大切な経験になることは間違いありません。
ですが、好きかキライかは、嶋田先生の心の問題であって嶋田先生の自由です。
嶋田先生はチームスポーツの経験もありますし好きです。ですが合唱はもっと好きです。なぜなら合唱は徹頭徹尾「助け合い」であり、全てのメンバーが「仲間」であるわけで、これは嶋田先生の趣味(しゅみ)の問題ですが、嶋田先生は合唱の方が好き。こりゃあ自由です。好みの問題だね。
で、その趣味と自由と好みにもとづいていて、今日は「夜明けのイソップ物語」に集中しました。
結論は本当にありがとうでした。それ以外に言葉はありません。
基本的に「夜明けのイソップ物語」は4つのパートに分かれます。ソプラノ・メゾソプラノ・アルトの3パートよりも多く分かれるから、1つのパートの人数は少なくなります。
それなのに、本番で予定されているよりもはるかに少ない人数で歌ったわけですから、きつい言い方をすれば上手くいくはずがありません。野球の試合を5人で戦っているようなものです。
だから、上手くいかない部分がたくさん出てきました。歌詞がアヤフヤだったり、音取りが不安な部分があったり、音程が不安定な部分があったり、フォルテの部分とピアノの部分が同じ強さになってしまったり、ほかにもいっぱい出てきました。
本当に素晴らしい時間でした!!!
集まってくれたメンバーには笑ってこう言いました。
「今の失敗、これが学校の通知表を作るんだったら先生はラクチンだ(笑)」
「だって、ここを失敗した子は△、あそこをミスった子も△、ミスらなかった子は◎って、すぐに成績がつけられるも~ん!」
続けて、こう言いました。
「だけど「空」は学校じゃない。今やっている練習は、今ここにいる全員を◎にするのが目的だ」
「△なのを◎にするんだから苦しいに決まってる。でもガンバルんだ。これが練習だぞ」
「学校で全員が◎になっちまったら困っちゃうけどね(笑)」
そして、みんなはガンバってくれました。
全員が、全ての部分を◎になったとは言いません。まだまだ上手くいかない部分はあります。
でもね、これは学校でも同じなんですけれども、みんなは△が減りました。そして確実に◎が増えました。今日のキビシかった練習の成果です。
学校でも同じなはずです。少なくとも嶋田先生はクラスの子に言いました。
「5メートル泳げる子が100メートルの子に勝つ必要はない。勝てません。でも、5メートルの子は「なんとかして6メートルになりたい」と思ってガンバルこと。これが大切だ。先生はそのために、どんな手助けでもするし、なれるための作戦を考えるよ」と。
そうなんです。△が20個あっても良いんです。いけないことは「△が20個だぁ」って泣いてばかりいたり、ガンバロウとしないでアキラメてしまったりすること。これがイケナイ。
大切なことは20個あった△を15個とか18個とかに減らすことができるか、そのための努力をすることができるか。これが大切です。「その子の人間的な強さ」と言ってもよい。
今日のメンバーで「夜明けのイソップ物語」についての自分の△が減らなかったと思っている子は一人もいないことと思います。◎が増えなかったと思って帰った子もいないはずです。
ちょっとキビシかったけれど、キビシくてごめんなさいね。でも、キビシかったけれど素晴らしい時間でした!!!
来週は今木智彦先生の練習です。今木先生は去年、全ての練習に必ず5分前にはフェールマミに入ってこられました。プロとしての誇りを持っておられるからです。
使う楽譜は「夜明けのイソップ物語」だけ。他の楽譜を持ってきてもかまいませんが、絶対に使いません。
みなさん、力を貸してください。よろしくお願い申し上げます。