苦手なもの 嫌いなもの

【令和5年6月24日(土)】
オドロキの名演奏となった先週の東海メールクワイアー定期演奏会。
第1ステージの「行け地の果てまで」では、
 天使の声が入り、美しく神々しく響いていました(63才 男性 合唱経験3年)
 最後に後方客席の子どもたちが突然立ち上がり、フィナーレを歌う部分でなぜか感動した(71才 男性 合唱経験10年)
 この歌がウクライナやロシアに響くことを願わずにいられませんでした。フィナーレ最高!(59才 男性 合唱経験47年)
などの感想がアンケートにありました。
「水のいのち」でも、
 弦楽と合って美しいハーモニー!明るい「空」の声がきれいでした(?才 女性 合唱経験10年)
という感想がありました。

その演奏会から約一週間、ライン連絡に「体調不良」という連絡が3件も入って心配しています。
その連絡を見て「自分も体調を崩さないように…」と今日の練習を自粛した子もいるはずです。
その他、期末テスト期間中のメンバーもいて、今日はフルメンバーの半分くらいだったのかな…?
そこへ今木智彦先生が登場!
実は嶋田先生は「どうなることか」と心配していました。

今木先生には6月11日の合唱祭で「風の丘」を歌ったことは伝えてありました。
「どうでしたか?」と今木先生は集まったメンバーに気さくに話しかけて、しばらくは雑談でした。
メンバーからは
「風の丘」はムズカシイでぇ~す!
と正直な感想。
すると今木先生は
「なるほど。では「風の丘」から始めましょう!!」
これはプロの考え方です♪今さらですが今木先生はプロです。
プロというのは苦手を作りません。
苦手があってはならないのがプロなのです。
カンタンに例えれば、プロ野球選手が「オレはストレートを打つのは得意なんだけど、カーブは苦手なんだよね」と言ったとします。すると相手チームのピッチャーは必ず勝負球でカーブを投げてきます。分かるでしょ、この理屈。
だから嶋田先生は担任だった頃、「給食減らしていいですか?」と言ってくる子に必ず「なぜだ?」と聞き、「このオカズ嫌いだから」と言おうものなら「そうか。大丈夫。食べてみろ!」と言って認めませんでした。
全ての子にそう言いました。
好き嫌いはあっても良いですが、嫌いなのを理由に食べなかったりやらなかったりしていてはダメです。
嫌いなことも苦手なことも、あるのは当然ですが逃げちゃいけない。それを「給食の次元」から教えました。

さて、その今木先生、最初から最後までずっと立って自分の体でフォームを示しながら、何と「風の丘」だけではなく5曲とも全部指導してくださいました。
その指導の内容を文字で書くことは止めます。とても書き切れません。
しかし二つだけ共通理解しておきます。
【休符は休みではなく準備】
P5の30小節目にある1拍休みや32小節目の3拍休み。他の全ての曲にもいっぱい休符がありますが、これは全て休みなのではなく、次の音楽を引き出すための準備なのです。だから声を出さないだけで体のフォームは次へと立ち向かっていなければなりません。
【強弱記号の意味】
P38の29小節目にフォルテ記号があります。ここから37小節目の終わりまで、ずっとフォルテを続ける。何度も何度も「キープ、キープ!」(Keep=保つ)と言われました。それがあるから次の「地球は回る」のピアノが美しく響きます。ようするに次への「つながり」です。

その指導を見ていて(聴いていて)嶋田先生は
「清水敬一先生と言ってることが同じだ」
と思いました。
「水のいのち」と「スタジオジブリ」。音楽は全く違いますが、歌う時のポイントや注意点は全く同じものでした。「休符をそろえる」ことは「息継ぎをそろえる」ことと全く同じです。

ハッキリ言って、今日のメンバー(特に小学生)はメチャメチャ上手になりました。
嶋田先生は時にはメンバーの目の前に座り、時にはメンバーの隣のイスに座って、一人一人の声をつぶさに聴くことができました。
嶋田先生が確認した限り、一人一人がキチンと声を出していて、その音程はとても正確でした。
そりゃあ「風の丘」の「ルルン ルルン」という跳躍した(離れた音に飛ぶ)音程は難しく、トレーニングが必要ですが、それは嶋田先生にとっても非常に難しい音程なので、ここで言いたいこととは別の話です。
いわゆるメロディーラインを正確に歌うことに関してはメチャメチャ上手になりました。よくがんばったと思います♪

来週7月1日と再来週7月8日は「スタジオジブリ」と「白いうた青いうた」の中から、今のみんなが一番歌いやすくて安心して歌える曲を練習して選びます。そこにあと数曲を加えて、7月22日の春日井コンサートのプログラムを完成させます。
みなさん、力を貸してくださいね♪