【令和4年9月17日(土)】
明日は新実先生をお迎えする…という土曜日通常練習です。曲集「南海譜」、曲集「火の山の子守歌」、組曲「ことばあそびうた」の中から、メンバーの意見も聞いて必要な曲を選ぶつもりでした。
ですが、結論は「ことばあそびうた」の4曲を細かく確認することに終始してしまいました。あと「とどいてますか」「無名」「盲導犬S」の3曲で、7曲。
細かい部分を確認しながらだと、2時間ちょっとの練習時間では7曲が限界です。ただ通すだけだったら23曲を全部歌うこともできます。もちろん全部の曲をひととおり歌っておくことも大きな意味があります。
みなさんが先生の立場だったら(つまりチームの監督みたいな立場だったら)、どちらを選びますか?
どちらを選んでも正解でしょう。そしてどちらを選んでも課題は残ります。
こういうことは人生にはよくありますよ。
だから、みんなも考えてみてください。
ポイントは、「どちらがリスクが少ないか」でしょうね。先生はそう思います。
○全部の曲を通して歌って思い出しておいて、全部の曲に課題(不安)を残しておくか
○「ことばあそびうた」の不安を少なくしておいて、「南海譜」と「火の山の子守歌」の不安は減らさないか
先生は、こう考えました。分かりやすく数字にして記します。
2時間30分のうちで休憩を12分として2時間18分歌うとします。すると138分です。
1分で不安が1ポイント減る…とします。
すると138÷23=5で、全部歌えばそれぞれの曲に対する不安を5ポイントずつ減らせることになります。
そのようにするのが方法①。
方法②は、「ことばあそびうた」4曲に対する不安を30ポイントずつ減らしておく。「とどいてますか」「無名」「盲導犬S」は6ポイントずつ減らしておく。これで138ポイント。
方法②をやると曲集「南海譜」、曲集「火の山の子守歌」の不安ポイントは1ポイントも減らないわけです。
先生は方法②をやることによって、「南海譜」「火の山の子守歌」の不安は残したままでも良いから「ことばあそびうた」の不安をできるだけ減らしておく方が良いだろう…と考えたわけですね。
これには賛成・反対いろいろあるでしょう。どちらが正解か…は分かりません。
でも、「南海譜」「火の山の子守歌」の不安と「ことばあそびうた」に対する不安とでは、「不安の種類」が違うのは確かです。
どちらの不安もサポートしておくことで助かることは間違いありませんが、
「南海譜」「火の山の子守歌」の不安は、新実先生を目の前にしていて、新実先生から「ここはこのように…」と言われても、全力で集中してお互いの声を聴き合って助け合えば、その場で何とかクリアできる…そういう種類の「不安」です。例外はありますけどね。
一方、「ことばあそびうた」に対する不安は、新実先生からストップがかかった時に、自分が音程やリズムや他のパートの動きを分かっていないと、その場ではどうにもならなくなる…そのような「不安」であると感じます。
そう思いました。
嶋田先生は、やろうと思えば発声練習だけで2時間とか、1曲だけで2時間なんていう練習をすることは平気です。そうでなければコンクールは勝ち抜けません。
この日の「ことばあそびうた」はメンバーにとってはソートーにキツい練習になったかと思います。「あぶない」と思ったら音程にもリズムにも妥協(だきょう・そこそこのレベルでOKにすること)しませんでした。
それは、翌日のリハーサルで新実先生から「良いよ」と言われる回数を少しでも増やし、「ダメ」と言われる回数を少しでも減らしたい…という願いがあったからにほかなりません。
集まったメンバーはよくガンバってくれました。
毎回使う月並みな表現ですが繰り返す以外に方法がありません。
大感謝です♪ありがとう!!!
【令和4年9月18日(日)】
9時45分。ホント、予定しておいたとおりの時間に新実先生が視聴覚室に入って来られました。
「ことばあそびうた」の練習からスタートしました。前日に嶋田先生からキュッキュッと言わされたメンバーたちは、いかがだったでしょうか?(笑)
楽譜を手渡してから前日までに嶋田先生が一度も言わなかったこと、つまり作曲者にしか分からない演奏ポイントを記しておきます。メモしていない子がいたら書いておくと良いですよ。
【やんま】
○ P4の歌い出しはオープンハミングで。つまり口を開けてハミングします。
○ 最初にスフォルツァンド(s)フォルテ(f)ピアノ(p)から一気にフォルテまでクレシェンドして、P5の1小節目までフォルテのまま。
○ アルトの「やんま にがした」のメロディーは溌剌と元気よく。
○ P6の3段目の1小節目の「ず」は短めに。
○ P9の1段目「あさまの」はノンritで遅くしない。2段目からrit。
○ 全ての部分の「やんま」「ぐんま」「とんま」「さんま」「あんま」「まんま」「たんま」「あさま」などは、全部「ま」をハッキリ。つまり「ま」の韻を踏んでいる(シャレになっている)のだから。
【だって】
○ P15の2段目の1小節目と後はダブルスラッシュ。つまり一瞬音楽が止まる。その緊張感。
【いるか】
○ P20の2段目の「いるいるいるか」はクレシェンドの後のスービットp。
○ P21の1段目、ソプラノとアルトは必ずメゾソプラノの「いるか」にかぶせる。
○ P16とP21のメゾソプラノ「いるかいるか」から始まるメロディーは音程を正確に。ナチュラルのレとミ。
【かぞえうた】
○ P31の3段目の「じゅうにしょー」はメゾソプラノも歌う。
【全体】
○あたりまえのことですが強弱記号は楽譜に書いてあるとおりに。たとえばmfからクレシェンドしてfなどは何度も何度も言われました。クレシェンドしてfにしたいから前をmfにしておくわけです。これは4曲のなかにいっぱいあります。
以下、「白いうた青いうた」については書き切れないので「絶対に全員が知っておくべきこと」のみ記します。
【鳥舟】
○ スタカートは無し。フレーズの流れを大切に。
【ぶどう摘み】
○ 2ヶ所ある「かわく土で ことば持たぬ」では「もたぬ」にritをかけて「たね」を美しく温かく。
【いでそよ人を】
○「こころのうら」と「よるがくれば」にpiuピアノが付いてる。響きを保ってていねいに。
○ 2ヶ所あるMeno mossoは、とってもゆっくり。思いをこめて。
【南海譜】
○ 一番の「あわれ ときの」はそのままだが二番の「あわれ ときの」はストップモーションして「さんご」につなげる。この表現はカッコイイ!!!
○ P37の3段目のアルトの「ラララ」は一番も二番も歌詞になりました!!!!
【青い花】
○ この曲が一番分かりやすいのですが、最初「ひめやかに」はmpで「かもめなく」はmfです。「拡がりたい」と言われました。作曲者はテキトウにmpやmfを書いているのではなく、ちゃんとした理由と「思い」を持ってpやfを書いているのです。嶋田先生もあらためて反省しました。
【夢幻】
○ P11の「UH」はラッパのような音。
○ P13の3段目は「ウン ポコ ピュー モッソ」ですから少し速くなります。
【落葉】
○ P26の3段目の最後、メゾソプラノはラではなくソプラノと同じレにする。
【夏のデッサン】
○ P28のソプラノ「きよらかで」の「で」と「あついのが」の「が」を柔らかく。
【火の山の子守歌】
○ P42の1段目「かげぼうしよ ねむれ」は少しゆっくりになります。結果、3小節目をお互いに聴き合ってキッチリ合わせる必要がありますが、実現するとすごくロマンチックです。
その他【ぼくという名のひとり】の音程と強弱、【春】のスタカートテヌートなど、文字や文章では説明しにくい表現があります。ここは来週24日に支援サポートします。
小学生でもカンタンに理解できる話としてpやfやクレシェンドやritなど「ようするに書いてあるとおり」に表現するわけです。なぜなら全部理由があるからです。
その理由を、みなさんは自分自身の耳で、作曲者の言葉として聞いたわけです。
そのことだけでも、ものすごく濃密な、貴重な時間でしたね。幸せな音楽体験だったと思います。
みんなが25日(日)フェールマミでの新実先生のリハーサルに少しでも安心して気楽に臨むことができるように、24日(土)は全力を尽くしたいと思います。