【令和4年4月30日(土)】
大型連休に入りました。
ゴールデンウィークやお盆に旅行が多くなるのは当然で(会社が休みになるから)、合唱団「空」も練習に参加できる子が少なくなることは分かっています。
ですが部活も休みに入り、今日(とか来週)なら「練習に参加できる」と言う子がいるかもしれません。
「空」のメンバーの家庭の旅行が同じ日に重なるならイザ知らず、
今日が旅行で来週は練習というメンバーと
今日は練習で来週が旅行というメンバーが
いる以上は「練習は今日も来週もやる」。これが「空」の考え方です♪
上には「旅行」という言葉を使いましたが、「部活」「他の習い事」「家事都合」「病気」などが全て含まれると思ってください。
さて、しかしながら今日も多くのメンバーの参加に支えられて楽しく練習を進めることができました。
来週も再来週も、6月の合唱祭までは前半を4曲目「サウンド・オヴ・ミュージック」、後半に「その他の曲」という計画を立てています。
4曲目「サウンド・オヴ・ミュージック」は音はかなり正確に歌えますからハーモニーは美しく響きます。
しかし、どうやらメンバーが持っているイメージは、かなり優しくて柔らかくて、温かくて和やか(なごやか)なイメージなのかもしれない。
ようするに優しすぎるのです。柔らかすぎるのです。今日の「空」の歌声はそういう「ウタ」でした。
優しい・柔らかい・温かい・和やか…これは「空」の武器であり長所であり素晴らしさです。
だから「ホメようと思えば」今日もいっぱいホメる点がありました。
しかし当然のことながら、「優しい声・表現」は「優しい曲・歌」の時に生きるのです。「きびしい曲」や「激しい情熱の曲」を歌う時には「優しい声・表現」は生きません。
だから今日はホメることよりも、「もっと別の声と表現を」とお願いすることが多かった。これはワザと…です。
4曲目「サウンド・オヴ・ミュージック」は、みんなが思っているよりもはるかに壮大(そうだい)で宇宙的で、神々しく(こうごうしく)て巨大な世界です。
この曲の頂点は一番最後の「アンド アィル シィング ワンス モァ」の部分です。意味を考えれば絶対にそう理解できます。
この頂点につながるのが直前の「マイ ハート ウィル ビ ブレス ウィズ ザ サウンド・オヴ・ミュージック」で、このフレーズが曲の感動の頂点。
これを「私の心は祝福されるだろう」「音楽の響きとともに」「だから私はもう一度歌うのだ」という意味を表現する声にしなくてはならない。その声や表現は壮大で神々しくて宇宙的な巨大さが必要でしょう?その上に優しさや柔らかさが加われば、これはもう最高の表現になるでしょうね!
「なんで宇宙なの?」「なんで神なの?」と思う人は素晴らしい。見所があります。それはね、
「私の心は祝福されるだろう」にヒントがあります。誰に祝福されるのですか?それが答えです。
私の心、みんなの心、合唱団「空」の心。これを祝福するのは誰ですか?
神でしょうね。宇宙と言っても良い。
この「神」は「神社にいて手をパンパンと打つ神様」ではなく、ましてやイエス・キリストのことでもありません。
みんなだけの神様、みんなの後ろにいるみんなの守り神、その中にはご先祖様もいるでしょうし、自分自身が信じる自分だけの「良心」と言っても良い。宇宙そのもの、無限の生命を育む大宇宙そのもの…と言っても良い。
だから「空」のメンバーは「もう一度歌う」のではないですか?
「あなた」という「生命」を歌わせる、そのエネルギー。それが「あなたを祝福してくれる」のです。
さぁ、そうイメージすると大変です。そんじょそこらのアニメソングを気楽にフニャフニャ歌うのとはわけが違います。本当に「全力を振り絞って」「全身全霊の情熱を使って」「可能な限りエネルギッシュに」歌う必要があります。
4曲目「サウンド・オヴ・ミュージック」の難しい部分は、というか作曲者のリチャード・ロジャースの天才的なところは、この曲の頂点「アンド アィル シィング ワンス モァ」を低い音域に持っていったことです。
これがベートーヴェンなら「アンド アィル」までは同じでも「シィング ワンス モァ」を1オクターブ上げて、それにふさわしい和音にして、フォルティッシモで完了させたことでしょう。
音域が低くても、とっても強い声で壮大な宇宙が広がるようにイメージして歌いましょう。来週の練習でも、みんなが少しでもそんなイメージに近づけるように、あらゆるヒントを出しまくりたいと思っています。
ちなみに、これは嶋田先生のシュミですが、この部分を「永遠に また」という日本語で歌うのは、どう考えてもどう自分を追い込んでも、4曲目「サウンド・オヴ・ミュージック」の世界を表現するためには「足りない」と思うのです。
休憩の後は、「白いうた青いうた」にするか「ことばあそびうた」にするか「サウンド・オヴ・ミュージック」の他の曲にするか、いろいろ迷いましたが、大中先生の「こどものうた」にしました。
これは嶋田先生の「カン」でありまして、「理由は何だ?」と言われても答えられない。今日の参加メンバーの顔ぶれを見て、前半の4曲目「サウンド・オヴ・ミュージック」での様子を見て、「総合的に考えました」という総理大臣みたいな言い方にしかなりませんが、とにかくカンで「こどものうた」にしました。
ほとんどの子が初めて楽譜を開いて歌う曲です。だから「白いうた青いうた」と同じように、とにかくメロディーを押さえておく。これは練習の原点、スタートラインです。曲順は
「バスのうた」
「サッちゃん」
「おとなマーチ」
「くもさん」
「バナナを食べる時のうた」
「いぬのおまわりさん」
「おなかのへるうた」
「ドロップスのうた」
です。とにかく本当に「たのしいこどものうた」で、大中先生はこんな曲を500曲も作ったんですよ。ちなみに大中先生は「歌」という漢字がおキライで、「うた」という平仮名を好んで曲名に使われました。一人で歌っていてるよりも、みんなでいっしょに歌う方が、メロディーだけとは言え楽しさが二倍にも三倍にもなります。
今日はメロディーさえ分かれば良い、どんな歌詞だか歌ってみて分かれば良い、でした。でもとってもオモシロかったです。
かたくるしいことは言いませんが、これらの曲は全て「大人が歌うこと」を想定して作られた音楽だ…ということは知っておいてください。「サッちゃん」や「いぬのおまわりさん」や「おなかのへるうた」は幼稚園の子も大好きな曲ですが、結果的にそうなっただけで、本来はNHKのラジオ番組「うたのおばさん」やテレビ番組「うたのえほん」「みんなのうた」で放送するために、当時の松田トシさんなどプロの歌手が歌うことを前提として作られています。
だからと言ってプロフェッショナル的な音楽では少しもなく、日本語特有のリズムを生かすことのみに集中して曲を作られました。「子どもが歌いやすいように」などとは全く考えなかった…という意味のお話を大中先生から直接お聞きしました。
カンタンなメロディーだからと油断していてはダメですよ。
本番の指揮者は新実先生。大中先生が指揮する合唱団で歌っておられた新実先生ですから、この8曲の歌い方も骨に染みこんでおられることでしょう。なんともゼイタクなコンサートは12月です。