カテゴリー: 練習日記

  • 湯山先生指導 1日目積み重ねた練習は、一人一人の対応する力を高め自信となって厳しい課題をもクリアしていく

    湯山先生をお迎えしての一日目は女声コーラス「青」のみなさんとの合同で「東北の讃歌」です。

    午前中は嶋田先生の指揮で「鮭の大助」の手拍子を中心に確認しました。
    安楽城の手まり唄になる部分の手拍子は、アルトは一貫して叩いていますが、ソプラノとメゾソプラノは最初に4回と最後に2回の合計6回叩くだけです。そして、最初の4回は、別に何のことはない。普通に音楽の流れに乗っていれば叩く場所は分かります。
    問題は、手まり唄を歌った後の最後の2回です。
    これは、P49の下の段、ソプラノは121小節目「さくらがおで」から、メゾソプラノは122小節目のハミングから、それぞれ楽譜を見るのを中止して脇に挟んでください。で、ページをめくることなくP50へ入り、手拍子を2回打って、間奏の間に再び楽譜を開きます。
    この方法で、おおむねクリアできたようです。

    「うみねこの島」は調性の変化にどう対応するかが前回の課題でした。回りくどい方法ですが、P5「白いウミネコたちよ…」と歌い出す前にホ長調でドミソのハーモニーを確認、P6「ウミネコよ…」と歌い出す前にヘ長調でドミソのハーモニーを確認、P7「太平洋の春風に…」と歌い出す前にイ長調でドミソのハーモニーを確認、という作業を行いました。これ、一人では絶対にできない練習、家では不可能なトレーニングです。相手がいて初めて成立する。自分がいて仲間がいて、そこで生み出されるハーモニーの中に身を浸し、集中して音を聞いて、自分の感覚でつかむことのできるもの。個人競技にはない、合唱の醍醐味の一つです。

    午後、湯山先生が入ってこられました。1曲目からスタート。
    1曲目「うみねこの島」は、問題の調性変化対応について、一言も指摘はありませんでした。「午前の練習の効果があったのかな」と胸をなで下ろします。でも、本当は、合唱団一人一人が、この曲の和音構成とその変化を感じ取り、対応する力が高まっていることが、クリアできた理由です。

    P11、73小節目からのアルトのハミングは「オープンで」という指示がありました。P14、98小節目のソプラノとメゾソプラノのmpは「強めに」という指示。P15、108小節目のアルト、「蕪島」の「ま」を「はっきりと」も作曲者の指示です。

    2曲目「青葉の詩」。P21の歌い出しは「mf、mp、pの変化を生かして」という指示。
    この曲は全てそうですが、特にP27から繰り返し取り上げられ、「言葉をハッキリ」と繰り返されました。中でも「宮城」の発音について注意されました。

    3曲目「南部うまっこ唄」は「90点。この調子」という評価。

    4曲目「鮭の大助」の手拍子は、うまくいきました。少し自信をもっていただけたのかな。

    5曲目「かまくら幻想」、6曲目「でこでこ三春」も「90点~95点」ということで、「東北の讃歌」は「本当に良く歌い込んでくださって感謝です」という嬉しい評価をいただきました。

  • 合唱表現の優先順位は ①声 ②ハーモニー ③歌詞 の順番声がなくなった合唱は、もはや「命を失っている表現」

    今日は驚くべき効率の良さでした。小学校の運動会その他の各種行事の関係で、参加人数は決して多いとは言えなかったのですけれども、嶋田先生が「やりたい」と思っていたことが全て「できた」滅多にない時間でありました。

    湯山先生・女声合唱団「青」・東海メールクワイアーをお迎えしてのリハーサルを来週に控え、今日は予備日…という意味合いがありました。

    まず、持参したタンブリンでリズムと叩き方の確認です。欠席者にも分かるように少し詳しく記します。
    「ヘイ」と歌った瞬間から「ラララ」の直前まで、タンブリンをトレモロします。手首を使って細かく震わせるのです。この時、胸の高さから頭の上までトレモロしながら持って行きます。
    「ヘイ」からの2拍間で胸から頭の上まで持って行き、「タンブリン」の3拍はそのまま頭上で打ちます。その後は叩きながら自然に胸まで下していきます。それを2回繰り返します。
    ひざ、おでこ、おしりで叩くことも自然にやります。難しいことではありません。
    そして再び4番で、胸から頭までの叩きを繰り返して終了。この動き、けっこうカッコ良いですよ。

    その後、「童謡」すべてを「おさらい」しました。そのうち「ゆきってながぐつすきだって」「アヒルのスリッパ」「きいろいちょうちょ」は全員に、一人で歌ってもらいました。一人で歌うと自信がつくし、すごく上手になります。時間はかかりますが一番確実な方法です。みんな、とても上手になりました。

    休憩を挟んで、「フォスター」です。言ったことは以下のとおりです。

    合唱表現で大切なことは、
    ①声
    ②ハーモニー
    ③歌詞
    の順番です。

    人間の命に関わる順番は、①首・頭、②胸・腹、③手・足の順番で、手足を切り取られても死ぬことはまずありません。胸や腹を刺されたらおそらく死ぬでしょうが、タクシーで家に帰って奥さんに「さようなら」を言うくらいの時間は残されるでしょう。ところが首や頭を切り取られたら、おそらくは即死。2秒か3秒で終わりです。
    歌詞で迷いが生じたら、「ラララ」でも「ルルル」でも良いのです。声を出してください。歌詞は、あくまでも手足。切り取られても死ぬことはありません。ですが、歌っている瞬間に「しまった、歌詞を間違えた」「うわぁ、次の歌詞ってなんだっけ。自信がない」とかなんとかで、声を出さなくなってしまう。これが一番いけない。なぜならば、声は首や頭であり、声がなくなった(あるいは乏しくなった)合唱は、もはや「命を失っている表現」であると言っても過言ではないのです。

    そのように説明してアンサンブルに入ったのですけれども、いやぁ上手だったですねえ。「夢見る人」も「草競馬」もビンビンとハモって、気持ちのいいことこの上なし。
    なぜ、こうなったかと言うと、積極的だったからです。カタカナをメロディーにのせて歌う…という呪縛から解放され、まちがえを恐れないでガンガン歌う…ということができました。これ、ぜひ本番でもやってほしいです。
    本当に良かった。素晴らしい一日でした。音楽をするという幸せに満ち溢れた時間でした。

    夕方、帰宅したら、池辺晋一郎先生からのFAXが届いていました。プログラム用の原稿です。身に余る光栄ですね。
    湯山昭先生を音楽監督・指揮者にお迎えし、大中恩先生、新実徳英先生、池辺晋一郎先生からのメッセージをプログラムに載せる…。そんな合唱団、日本中さがしても、滅多にないでしょうね。
    合唱団「空」は、多くの仲間と先生に囲まれて、日本でも有数の幸せな合唱団になりました。

  • 「空」のみなさんにもう一度だけ問いかけます「やさしさ」って何ですか?

    先々週に引き続き、「童謡」「フォスター」「チコタン」を一通り歌い込みました。10月10日(土)と11日は湯山先生をお迎えし、東海メールクワイアーとの合同練習を含めて2日間で「チコタン」以外の3ステージを通さなくてはなりません。「東北の讃歌」の調性の問題や、「童謡」のタンブリンの練習などを来週(10月3日)に確認するとなると、この日は「チコタン」を中心とした練習が必要であると思っていました。

    発声練習…という名目で「童謡」を一通り歌います。発声練習という名目…というのは、発声練習ということになれば、子どもたちは自分のコンディションを高めるために遠慮なく声を出し、音程とか声の質とかをあまり気にしないで、自由に発散した表現ができるということです。発声練習の時間には、そうしてもらわなくては困ります。

    そして、「童謡」ステージは、もちろん音程も声質も大切ですけれども、最も大切なことは「生命力」であり「躍動感」であり「自由に発散した表現」なのです。

    最初の25分は、発声練習をしながら、「童謡」ステージに最も大切なツボを押さえることができました。けっこうデリケートな表現も聞くことができましたし、何より良くハモっていましたから、たいしたものだと思います。

    次はフォスター。音程を確認しながら部分部分のハーモニーを細かく確認していきましたが、とても正確に歌うことができます。子どもたちにとっての問題は英語の歌詞であろうと思われますが、ウロ覚えであっても声を出して歌ってほしい…と言っておきました。極端に言えば、最初から最後まで「ルルル…」とか「ラララ…」で歌ってもらっても構わない。「ああ、そうですか。それじゃあ。」とか何とか言って、実際にワザとそうされては困りますけれども、やれる限りの練習をし、できるだけの努力を重ねた結果、「あっ」と歌詞が消えた瞬間があった時には「ラララ…」で歌っても良いではありませんか?

    一番いやなのは、歌詞が消えた時に声を出さないことです。次にいやなのは、歌詞に自信がなくて消極的になることです。わざとでなければ間違っても良い。歌詞が消えたら「ラララ…」で良い。最も大切なことは「積極的な表現」です。

    上記のことを、しつこいくらいに、くどいほど繰り返して説明しておきながら、なお英語の練習をするのです。そして、「カタカナの英語にしてほしくない」からと、「ケンタッキー」や「オールド・ブラック・ジョー」などの歌詞の意味を、かなり丁寧に伝えておきました。これ、どうしてだと思いますか?それは、合唱団「空」はラグビーワールドカップの日本代表チームと同じだからです。日本代表チームは、「南アフリカにもスコットランドにも勝てないだろう。一勝もできないかもしれない」と本音では思っていたかもしれません。でも、最後の最後まで、真剣に練習をしたはずです。「勝負」はもちろん大切ですが、それよりも大切なことは「自分たちの未来を切り開くこと」だったはずです。そのために練習をした。「勝負は二の次。自分のために」と。

    代表チームは、そのことを、ラグビーという種目を使って実現した。合唱団「空」は、そのことを、合唱という種目を使って体験する。使う種目・取り組む手段が異なるだけで、やっていることは同じです。みなさんがどう思っているかは知りませんが、少なくとも嶋田先生はそう信じていますし、昔も今もこれからも、そのことを合唱という種目を使って伝えていきたいと思っています。

    休憩をはさんで「チコタン」です。1曲目~4曲目には「童謡」と同じような「生命力」「躍動感」「自由に発散した表現」が必要です。まだまだ十分とは言えませんが、進歩していることは確かです。嬉しい部分は嬉しい声、悲しい部分は悲しい声、怒っている部分は怒った声。当たり前のことを普通にやるだけなのですが、難しいですねぇ。

    欠席者のための報告です。「なんでかな」の冒頭、「なんでかなんでかなんでかなんでかな」の部分と、中間部「チコチコタンチコチコタン、チコチコタンタンチコタン」は、ソプラノとメゾソプラノ上の人は全部歌ってください。つまり上に書いたように歌う…ということです。そして、メゾソプラノ下とアルトの人は、印刷してある楽譜のとおりに歌ってください。団員以外の読んでくださっている方には何のことだか分かりませんね。ごめんなすって。

    「だれや」は良くなりました。冒頭の「2人で指切りしたのに」と3回繰り返す部分を全部違う表現で…ということは以前にも記しましたが、できるようになりました。「おいしいエビ・カニ・タコ食べさしたろ思てたのに」と3回繰り返す部分の表現も、違う表現になってきました。「そやから」を2回繰り返す部分もOKです。

    「チコタン笑ろてる」から続く「花の中から」は明るく、「写真の中から」は思いっきり暗く、と指導しました。花の中から見えたチコタンの笑顔を見て、一瞬「生きてるのかな」と思ったのが「花の中から」です。そして、よく見たら「やっぱり写真だったんだ」と分かる絶望が「写真の中から」です。ピアノの伴奏も、ちゃんと長調→短調になっています。そこの歌い分け。これも上手くできました。

    これらの進歩は、これで十分これで満足…ということではありません。表現というものは、どこまで進歩しても次の段階があります。もっともっと練り上げていきたいと思います。

    「だれや」と繰り返して「アホー」へと持っていくクライマックスは、残念ながら未だに不十分です。少しも恐くないんだもの。きれいすぎるんです。誤解を恐れずに書き記すなら、「てらい(=ひけらかすこと、自分を誇ってみせびらかすこと)」があり「はずかしさ」があり、「てらい」と「はじらい」が見え見えです。ダメです。表現になりません。

    お母さんが交通事故で死ねば分かるのでしょうね、その気持ちが。そして、お母さんを轢き殺した運転手が酔っ払い運転をしていたのなら、もっと分かるのでしょうね、その気持ちが。そして、その酔っ払い運転手に向かってなら「アホー!」と言えるのでしょう。

    ですが「空」のみなさんにもう一度だけ問いかけます。「やさしさ」って何ですか?

    「やさしさ」とは、自分はいじめられてはいないんだけれども、いじめられている友達の気持ちが分かるっていうことです。自分は目が見えるけれども、目の見えない人の気持ちが分かるっていうことです。お母さんが生きているけれども、お母さんを亡くした友達の気持ちが分かるっていうことです。思いやることができる力です。

    自分が経験したことのないことを想像し、自分が経験したことのない気持ちに共感すること。それが「やさしさ」であり、それができる人のことを「やさしい人」というのです。  

    そして音楽というものは「やさしさ」の表現であり、お客様は「やさしさ」をもらうために音楽を聴きにくるのです。

    来週(10月3日)はフェールマミ。タンブリンを持って行きますね。

  • 転調すると曲想が変化します声が、歌う気分が、心の色合いが、表情が変わりそれらが複雑に重なり合って出てきます

    この日は女声合唱団「青」の皆さんとの合同練習でした。先週は「チコタン」「フォスター」「童謡」を一通り歌い込み、今週は「東北の讃歌」全曲を通すことができたのですから、かなりのハイスピードです。広く浅く…と言ってしまえばそのとおりなのですが、全ての曲を振り返っておくことは意味のあることです。

    CDを聴いて振り返ることはもちろん非常に効果的ですが、実際に自分の身体で、声に出して歌って振り返ることは数倍の値打ちがあります。CDはクシャミをしようが席を立とうが関係なく音楽が進んでいきますが、実際に歌う場では微妙なテンポの動きはあるし、相手の歌い方によって自分の歌い方を調整しなければなりません。これは全て相手があるから起きる現象です。そのような「対応力」は友達や仲間と何かをしようとする時には絶対に必要なものです。

    音楽的には「調性の変化に対応する」ことを重点に進めました。ホ長調ならその響き、ヘ長調に転調したらその響き。これは、口で説明すること以上に文章で説明することが難しいことです。さらに難しいことは、合唱団をそのように歌えるように成長させることで、嶋田先生の指導力不足が露呈した時間となってしまいました。十分な成果が上がったとは言えなかったと思います。

    特に「うみねこの島」において転調の回数が多いのですが「転調するたびに曲想がだんだん明るくなるように」と指示することが精一杯でした。ですが、転調すると曲想が変化することは確かなことで、声が変わる・歌う気分が変わる・歌っている時の心の色合いが変わる・表情が変わるなどのことが、複雑に重なり合って出てきます。そのことを共通理解できたことは大きな成果でした。

    「東北の讃歌」の歌い方や解釈については以前に記したとおりですので、そちらを参照してください。

    帰宅したら、作曲家の大中恩先生からメッセージが届いていました。15日には新実徳英先生からのメッセージが届いていることを報告しておきます。

  • 跳び跳ねるような元気さやハチャメチャに崩した破壊的な表現苦手克服のアプローチは続く

    たいへん嬉しいことに、この日は新入団員がありました。先週も書きましたが、この子が不安なく定期演奏会のステージに立てるよう、嶋田先生は全力を尽くします。

    今、最も不安な曲は、「東北の讃歌」でもなければ「フォスター名曲集」でもありません。それは「チコタン」です。
    前半4曲は、とにかく生き生きと、元気よく歌わなくてはなりません。3曲目の「ほっといてんか」も、内容は怒っている気持ちですが、叩きつけるような生命力が必要です。
    「空」は中庸(ちゅうよう=かたよることなく、常に変わらないこと。過不足がなく調和がとれていること。また、そのさま)を得た表現、柔らかなハーモニー、温かい声などはピカイチだと思いますが、跳び跳ねるような元気さや、ハチャメチャに崩した破壊的な表現は苦手です。
    「夢見る人」のハミングなど、この世のものとは思えない美しいハーモニーを聴かせますが、「アヒルのスリッパ」の単純きわまりない「ガァ」の一言に非常に苦労しています。

    この日は急遽、新入の子が早くみんなに追いつけるように…という嶋田先生の指導課題となったのですが、最も心配な「チコタン」から始めたのは、団員全体に蔓延する中庸を得た表現(それは良いことなのですよ。武器の一つです)を破壊するためのアプローチでもありました。
    破壊するためには、音を良く分かっていなくてはなりません。で、細かく音程を確認しながら、ポイントのみを押さえてドンドン先に進みます。全曲を50分で終わりましたが、けっこう不安定な音程を修正することができて有意義な時間でした。浜田先生と恒川さんの指摘も的を得たもので、嶋田先生が軽く考えていた部分を鋭く補ってくれました。

    次は「童謡」の9曲とアンコール2曲の確認。これも、「アヒルのスリッパ」の「ガァ」や「ゆきってながぐつすきだって」の「キュ」などを含めた、ちょっとした工夫・表現方法を生み出すための、いわば音程の確認だったのですが、その「ちょっとした工夫・表現方法」を実現するために最も大切なことは実はきわめてカンタンなことで、それは「自信をもって歌えるか」ということなのです。だから、音程を確認しておくことは、次のレベルの表現を生み出すための(回り道なようなのですが)一番確実な方法なのです。これに40分。

    いやあ、2ステージ分とアンコールの合計16曲を一時間半で一気に終えてしまうとは、我ながら激しい練習でした。みんな、よくついてきてくれましたね。

    休憩をはさんで、フォスターです。40分ほどしかなかったのですが、まがりなりにも5曲すべての音程確認をすることができました。

    この日の練習は、悪い言い方をすれば音程の確認に終始したものだったのですが、9時30分から12時までの間に「東北の讃歌」を除く21曲に全て目を通したこととなりました。良い言い方をすれば、効率よく本番のシュミレーションをした…ということになりますか?(150分-休憩15分)÷21曲=1曲に6分20秒。よくもまぁ、ついてきてくれましたね。ありがとうです。

    来週19日は女声合唱団「青」との合同リハーサルで「東北の讃歌」です。2週間で全ステージを看破(かんぱ=見やぶること。物事の真相や裏面を見抜くこと)できるわけです。先週書いた「調性による音程感覚」について集中練習します。
    みなさん、力を貸してくださいね。

  • 「転調前にドミソでハーモニー」が効果的でした英語もコツがつかめてきましたあとは何回も何回も練習することですね

    前回の練習で出てきた課題について考えていました。

    ○「調性を意識して歌うこと」
    ○全員が1人ひとつずつタンブリンを持ってリズムを叩くこと
    ○英語の発音が固いということ
    です。
    「調性の変化」を意識するかしないかによって音程に微妙な狂いが生じることは事実です。しかし,これを言葉で説明することはとてもムズカシイことです。そう分かっていても,ついつい言葉で説明してしまい,さすがの(?)嶋田先生も困惑しました。
    ですが,みなさんと練習をしていて,方法論が見えてきました。それは,最初にドミソでハーモニーを作っておいて,それから歌う…という方法です。
    ホ長調ならホ長調のドミソでハモっておいてからその部分を歌う。そして,ト長調に転調する部分にきたら,ト長調のドミソでハモってからその部分に入っていく。この方法は,「空」の子に対してかなり分かりやすかったようでした。どうやらこの方法が,最も効果的と思われます。次回の「青」との合同練習で試してみたいと思います。
    しかし,調性が変わる,転調するということは,「東北の讃歌」に限ったことではありません。フォスターにも「チコタン」にも,どんな曲でも必ずあります。「空」はまた一つ,武器を増やすことができました。

    タンブリンはカンタンでした。「へい!タンブリン」のリズムはすぐにつかむことができました。問題は「カッコよく叩く」ということ。先週,30人のタンブリンなんて見たことも聞いたこともない…と書きましたが,作曲者のねらいは音というよりも視覚的な効果にあるように思われます。もし,「へい!タンブリン」を合唱団「空」が湯山先生の指揮でCD録音する…というのであれば,おそらくタンブリンは1人でしょう。全員で叩くというのはステージだからです。そしてお客さんが見ているからです。コンサートというものは視覚的な要素も非常に大切で,だから「空」は本番では赤いベストを着るのです。視覚が大切でなかったら,普段着で歌えば済むことです。
    というわけで,カッコよく叩けるように,自分の姿をイメージしておいてくださいね。

    英語の発音については,用意していた解答を示しました。それは,「ぼかす」ということです。「オレンジ」なり「アップル」なりをカタカナ読みしていたら,それは日本語になってしまいます。オバマ大統領の演説を聞いていても,カタカナじゃないですよね。英語って(もちろんドイツ語・フランス語も同じですが)なんだかモゴモゴしていますよね。
    アップルはアプーであり,オレンジはオランジに近い。パインアップルではなくパイナプーです。これも,けっこう分かってもらえたようです。
    しかし,いずれの課題も,これでクリアできたわけではありません。何回も何回も練習する必要があります。って言うか,だから練習をするっていうことでしょう。次回も同じことを繰り返し要求することと思います。

    この日は見学者が2人あり,2人とも入団の意向を示してくれています。嶋田先生は全力を尽くして2人をカバーし,定期演奏会にも立派に参加してもらえるようにしたいと思います。みなさんも,力を貸してくださいね。

    それからもう一つ。「チコタン」全曲のアニメーションがYouTubeで視聴できるということが分かりました。https://www.youtube.com/watch?v=mQ9cH6jD-c4
    嶋田先生も帰宅後に見ました。みなさんも一度見ておくと良いと思います。

    ただ,「だれや」については不満が残りました。あれはあくまでもアニメーションであり,イメージの参考としては有効と思いますが,現実とは大きな開きがあります。合唱も「だれや,だれや」と繰り返していく部分の声の強さはかなりのものですが,最後の「アホー」はいただけません。甘すぎます。
    しかし,「チコタン」という曲が今年に入ってから,テレビやネットで話題になっているということが分かり,一般の人々の間でその内容がどのように受け止められているのか,嶋田先生には大変に参考になりました。

    2学期の学校生活はいかがですか?「空」のみなさんの健闘を祈ります。

  • 湯山先生指導 2日目そろえることが得意な空のみんなに「違う声を出す」という宿題がでましたね2日間で約11時間の濃密な練習でした

    この日は午前中に「童謡」の練習です。合唱団「空」だけで湯山先生に教えていただく贅沢な時間です。前日より参加者が少なくて心配しましたが,響きの良いホールにも助けられて,一発合格の曲ばかり。9時50分に始まった練習は11時20分には終わってしまいました。

    報告です。「へい!タンブリン」ですが,「空」全員が1人ひとつずつタンブリンを持って,全員で楽譜に書いてあるリズムを叩くことになりました。嶋田先生は1人でやるものと思っていたのです。30人のタンブリンなんて見たことも聞いたこともないのですが(笑),作曲者ご自身がそのようにおっしゃるのです。こりゃあ,やるっきゃない!
    次回からやりますんで,みなさんどうぞお楽しみに。

    「ゆきってながぐつ すきだって」の「キュッ」「アッ」「ほら」は上手になりました。ほぼ嶋田先生のイメージどおりです。嬉しかったです。

    「あひるのスリッパ」の最後に入れる「ガァ」には注文が出ました。そろいすぎていると言われるのです。高い声,低い声,明るい声,暗い声,いろいろな声がほしいとのこと。でも,何度やっても全員が同じような「ガァ」となり,湯山先生が「となりの人と違う声でいいんだ」と言われてもダメ。同じ「ガァ」です。そろえることが得意な「空」です。人と違ったことをするのは苦手。悪い意味じゃないよ。でも,自分にできないこと,苦手なことをクリアすることは大切です。武器を増やすのです。次回までの宿題となりました。

    「くじらの子守唄」はスラーが付いている部分をなめらかに歌うことが課題です。

    あとの曲はとても上手でした。嶋田先生の耳でも,かなりのレベルだったと思います。

    昼食後,東海メールクワイアーがやってきました。まずは東海メールだけで「電話」。これはアンコールです。「空」は黙って聴いていました。みんな,どんな感想をもったのかなぁ。

    そして「大漁」はいっしょに歌います。予定変更となりました。「空」と「東海メール」が先行し,「青」が後を追いかけるという予定でしたが,先行は「東海メール」のみ。「空」と「青」が追いかけるということになりました。漁というものは男性の仕事であり,女性と子どもが出迎える…という形にしたいとのご希望でした。ただ,人数のバランスが悪くなりますから,前日のリハーサルで効果を確認して最終決定となります。

    湯山先生をお送りした後,「空」と「東海メール」とでフォスターの練習です。英語はかなり上達しました。とても感心します。すごいよ,みんな。しかし,そのため,新たな課題が出てきました。それは,発音が固いということです。かなりしっかり覚えていて,きちんとメロディーにのせて歌うことができるようになってきたため,かえってカタカナの読み方であることが見えてきてしまう…。

    レベルが上がってきたからこその課題なのですが,ドイツ語や英語の歌については百戦錬磨の「東海メール」との差は歴然。これは,子どもなのだから当然のことで,比較する方が間違っています。さて,どうするか。
    答えはカンタン。次回の練習をお楽しみに。嶋田先生の腕の見せ所です。

    「草競馬」は良くなりました。速いテンポで発音も難しく,パートの重なりも複雑ですから「東海メール」も必死です。でもそれは楽しい必死さです。必死になって練習するって,実はとっても楽しいことなのです。その真実は大人も子どももいっしょ。

    最後の部分のフォルティッシモは本当に良くハモりました。混声の響きは「空」だけでは味わえないもので,歌っていた子も楽しかったことと思います。

    いやぁ,それにしても二日間,ご苦労様でした。湯山先生に女声合唱団「青」に東海メールクワイアーをお迎えして,約11時間。「宿泊しない合宿」と言ってもいいくらいの濃密な練習でした。セットしてくださった父母会のみなさまにも感謝です。

    いよいよ2学期。学校でもがんばってくださいね。「空」のみなさんの健闘を祈ります。

  • 湯山先生指導 1日目1、旋律が聞こえるように2、楽譜に書いてあるとおりに歌う3、調性を意識して歌うこと

    29日と30日は湯山昭先生をお迎えしての練習です。
    午前中,女声合唱団「青」のみなさんとの合同練習。「空」の子も,ほぼフルメンバーが集まって,充実した練習を行うことができました。みなさんの熱意に感謝です。
    午後,湯山先生が到着された時には,みんなの表情に固い緊張感が走ります。でも,
    「1年ぶりですね」という先生の一言で,ほどよい緊張感の中にも親和感が漂い,楽しく練習が始まりました。

    【うみねこの島】では,まず「旋律を明確にするように」との指示が出されました。主旋律は主にソプラノが受け持ちます。ですから,ほとんどソプラノに対する注文で,何度も何度も「旋律が聞こえるように」と繰り返されました。もちろん他のパートも同様で,83~92小節目のソプラノ・メゾソプラノは弱めに歌います。アルトの旋律を引き立たせるためですが,もちろんアルトが強めに歌う必要があります。

    第2に,「楽譜に書いてあるとおりに歌う」ということです。冒頭の「うみねこたち」にはクレシェンド・デクレシェンドが付いていますが,きちんと表現するように指示をされました。また,P5には「バレリーナ」という言葉が2回出てきます。10小節目の「バレリーナ」はメゾフォルテですが,14小節目の「バレリーナ」はフォルテです。そのような違いを明確に意識するように…との指示が出されました。

    第3は,「調性を意識して歌うこと」です。P5は♯が4つのホ長調です。P6の2段目から♭1つのヘ長調に転調し,P7の3段目からは♯が3つのイ長調に変化します。これを感じ取っていないと音程に微妙な狂いが生じるのです。これは嶋田先生が全く指導していなかったことで,責任は100%嶋田先生にあります。作戦を考えておきますね。
    この曲はよく見ると,ホ長調→ヘ長調→イ長調→ハ長調→変ロ長調→ヘ長調→イ長調→ホ長調と変化しています。この調性の変化によって何が起こるか,あるいはどのような効果があるのか,小学生や中学生には分かりにくいことと思います。高校生でも分かりにくいでしょうね。作戦を考えて次回の練習に行きます。お楽しみに。

    以下,どの曲でも同じことで,一番多く出てきた指示は「旋律が聞こえるように」でした。みなさんも,ちょっと意識しておいてくださいね。

    夜,嶋田と羽根先生とで,湯山先生を夕食にご案内しました。さまざまなお話を聞くことができました。そこで分かったことは,湯山先生が「東北の讃歌」を指揮されるのは,1978年の初演以来,2回目。37年ぶりとのことでした。なんだか,すごく光栄なことですね。
    その初演の演奏会の模様がYouTubeにアップされています。羽根先生が持っていたタブレットで「こんな映像が残っていたのですね」と嬉しそうにご覧になっておられました。みなさんも時間があったら見てください。

    https://www.youtube.com/watch?v=_Rz9VFeJzFo

  • 言われなくても自分の判断でやる、積極性、主体性はとても大事です

    女声合唱団「青」のみなさんとの合同練習。実は嶋田先生は,去年からこの日に予定を入れておりました。それは,NHKのど自慢小牧大会。翌23日(日)が本番オンエアで,22日はその予選会。予選会には250組が参加し,上手な人やおもしろい人など25組が選ばれて,日曜日のテレビに出るのです。

    ここ数年,毎年ねらっていたのですが,「空」の合宿と重なったり,学校の盆踊りと重なったりして申し込みができなかったのですが,今年は盆踊りとも合宿とも重ならない日が愛知県大会で,去年から出場を予定していました。

    この日の合同練習は,空の1年間全てのスケジュールを決める時に,あらかじめ「青」の大橋多美子先生にお願いをしてありました。5月30日は学校の運動会,8月22日はNHKのど自慢ということです。

    申し込みをした往復ハガキが帰ってきたのは7月31日でした。そこにはこう書いてありました。

    「…(前略)…1764通のお申し込みをいただき,選出の結果,あなた様のお申し込みは残念ながら選にもれましたので,ご通知申し上げます。…(後略)…」

    というわけで,予定を変更して嶋田先生が合同練習の指揮をすることになりました。でも,嶋田先生が来ないということはずいぶん前から「空」のみんなに伝えてあったからでしょうか,「空」の子の参加が予想より少なくて残念でした。ちょっと合宿でガンバリすぎたかな…。疲れもあったのかも…。

    「東北の讃歌」についての表現やイメージについては,以前に書いたとおりですし,指摘したポイントも同様です。参加してくれた「空」の子と「青」のみなさんはよく歌ってくださって,成果は大きなものがありました。

    特筆すべきは,3年生のNさんが,ソロを歌ってくれたことです。その部分は3人で歌うことが合宿で決まっていたのですが,他のソリストは残念ながら欠席。自分1人だけだということは朝のスタートから分かっていますから,普通なら緊張して歌えないと思います。「空」の仲間だけでなく,「青」のみなさんもいる中ですしね。その勇気に拍手。そのような積極性,あるいは主体性はとても大切です。何よりも嬉しかったことは,「言われなくても自分の判断でやった」ということです。言われてもできない人が多い世の中ですからね。

    小さなことと思われるかもしれませんが,嶋田先生にとっては大きな出来事でした。

  • ふれあい合宿3日目東海メールクワイアーからは質問や要求がポンポン出る!「空」の子にもぜひ見習ってほしいことです

    3日目。最終日。「フォスター名曲集」です。
    8時30分から,嶋田先生がなぜ原語にチャレンジするのか説明しました。シューベルトだってフォスターだって日本語の歌詞はあるのです。でも,シューベルトならドイツ語,フォスターなら英語で歌うべきです。

    そして,すぐに「夢見る人」を開始。朝の発声練習なんかしない。歌っていれば,それがいちばん手っ取り早い発声練習ですし,そうなるように注意して歌ってもらっています。

    1日目に続いて,ソロの部分を全員で練習し,一人一人に歌ってもらいます。理由は前述のとおりです。あっ,もう一つ理由があった。それは,ソリストが本番当日に熱で参加不可能などという事態になっても,全員がソロのパートを知っていることによって………。以下は省略で良いですね。

    あっという間に10時になり,そろそろ東海メールクワイアーのメンバーがやってくる時間です。なので休憩時間にします。
    お盆休みの最中にもかかわらず,東海メールクワイアーは11人も来てくださいました。本当に感謝の言葉もありません。テノールとバスが入って,合唱団「空」始まって以来の混声合唱の響きが生まれました。参加した子どもたちの感想は,いかがだったのでしょうか。また教えてください。

    東海メールクワイアーからは質問や要求がポンポン出てきます。「そこはどんなテンポになるのですか」「どこからゆっくりになるのですか」「そこは指揮してくれないと歌えません」などなど。「空」の子にもぜひ見習ってほしいことです。

    そんな東海メールクワイアーですが,「夢見る人」のメロディーは重い重い。ふだん歌っている曲が重厚な音楽ばかりですから,フォスターの甘く軽やかな雰囲気が出ません。ですが,「みなさん,重すぎますよ」の一言ですぐに修正してくださるのはさすがです。

    実は「空」がメロディーを歌うところだって重いのです。「夢見る人」はとにかく甘く,軽く…です。
    「故郷の人々」「懐かしきケンタッキーの我が家」も最初は重かったのですが,すぐに軽くなります。難しかったのは,ソプラノ・アルトとテノール・バスとが重なったり,歌詞がずれたりする部分のタイミングを合わせることでした。これはCDを聴けば分かると思っていたのですが,見ると聞くでは大違い…いやいや,歌うのと聴くのでは大違いだっていうことが分かりました。何度か繰り返してタイミングを合わせていきます。

    あっという間に12時になり昼食休憩。
    再開後は「草競馬」。終結部から歌います。いわゆる「ドゥー ダァー デー」と伸ばす部分です。すごくきれいにハモってました。50才も年齢が離れている大人と子どもが音楽で一つになる,力を合わせる。なんてステキなことだろう…と心が躍ります。

    次に,終結部から2小節前に戻って練習。そこがうまくいったら,また2小節前から…というぐあいに,だんだん前へ前へとできる部分を増やしていきます。
    細かい修正と反復を繰り返しながら,1時間ほどで最初から最後まで通すことができました。メロディー・ラインが子どもから男声へ,男声から子どもへと目まぐるしく変化するので大変です。ですが逆に言えば,男声と合わせることで曲の構造を初めて完全に理解することができ,とても楽しい時間でした。

    「オールドブラックジョー」は慣れてきたのか,最初からとても軽い響き。「I coming」と「空」が歌う部分も,天使の声(本当はジョーじいさんの声ですが)という嶋田先生のイメージにピッタリの響きになりました。

    アンコールの「大漁」も短い時間で完了。合宿の打ち上げとして,居合わせた父母会のみなさんに「夢見る人」と「草競馬」を聴いていただきました。
    あとは「空」も東海メールクワイアーも,英語の歌詞をどれだけ自分のものにするか,そこが課題です。英語に慣れてくれば,10倍も20倍もよい響きになるし,楽しくなるはずです。

    次の合同練習は8月22日(土)に女声合唱団「青」と。そして,湯山先生をお迎えして,29日(土)に女声合唱団「青」,30日(日)に東海メールクワイアーと。
    とても楽しみです。がんばりましょう。