【令和5年2月4日(土)】
今日は組曲「生まれてから」と組曲「水のいのち」を練習しようと思っていました。
結論から書けば、その予定どおりに練習が進みました。メンバーも集中してよくガンバリましたが、内匠先生・木村先生・浜田先生の協力で効率よく音楽が進みました。本当に感謝です。
前半は組曲「生まれてから」の第2曲目「太鼓打ち」です。音取りの2回目ですね。
まず曲の構造を伝えました。以下のとおりです。
P13~P16上段3小節目 前奏
P16上段4小節目~P20上段 1番
P21下段3小節目~P25下段4小節目 2番
ここまでの1番と2番は全く同じ構造です。そして
P27上段2小節目~P28上段3小節目 3番 ですが後半が「タンタン」になり
P31上段4小節目~最後まで 後奏
音楽の構造はこんな感じ。1番と2番と3番の途中までが全く同じ和音とリズムですから、ページ数が多いわりには覚える部分は少ないです。ここまでを読んで配ってあるCDを1回聴けば、ソートーなレベルで曲の構造をつかむことができるはずです。
いろいろな部分で「タタンタタン」という太鼓の音が、いろいろな形で出てきます。これも、よくよく調べてみると同じパターンの繰り返しです。だから会場で聴くお客さんにとってはメチャメチャ複雑な音楽に聴こえるでしょうが、歌うメンバーにとっては難しくない。
難しくないと言っても、そりゃ覚えてしまったら…という話で、覚えるまでは難しく感じるでしょうね。
今日は言いませんでしたが、知っているとオトクな話を書いておきます。
練習番号2の部分を見てください。ここは3小節でワンセットです。ソプラノの歌詞で書きます。
「まつりだいこは よびさ」で3小節。
「ましてるーーーー」で3小節。
「ちちの ふるい ふるい き」で3小節。
「おくからーーーー」で3小節。
次に練習番号4を見てください。ここは2小節でワンセットなんです。
「たぐれば は」で2小節。
「てしない も」で2小節。
「りのー あ」で2小節。
「しあとー き」で2小節。
「えたー き」で2小節。
「つねのー ち」で2小節。
「らり とび」で2小節。
「ーーー」で2小節。
このように感じて歌うことがトッテモ大切です。今に分かるよ。
この感覚があると「タンタンタンタン」がとっても歌いやすくなるのです。証拠を書いておきます。
練習番号3を見てください。歌詞はずぅ~っと「タンタンタンタン」です。
ですが、P17下段~P18の1小節目までは3小節まとまりが2回です。
そしてP18の2小節目~下段の4小節目までは2小節まとまりが4回です。
この感じ、わっかるっかなぁ~。
P17下段~P18の1小節目までは
「イチニイ・イチニイ・イチニイ」「イチニイ・イチニイ・イチニイ」
P18の2小節目~下段の4小節目までは
「イチニイ・イチニイ」「イチニイ・イチニイ」「イチニイ・イチニイ」「イチニイ・イチニイ」
となっている感覚だね。
まぁ、文字で書いて伝わるもんでもないかな。内匠先生や浜田先生なら「なぁ~るほどぉ~!!!」って言ってくれると思うけどね(笑)
なに? どーせオレにゃぁ そんな高級な話はわかんねぇよ! だと?
まぁまぁ。そうフテクサレずに…。ウソだと思ったら、この部分を「イチニイ・イチニイ」と指を折りながら1回だけCDを聴いてごらんよ。きっとナットクできると思いますよ。
CDを聴く…という努力をしないで新実先生が作った音楽の構造を感じ取ろう…などと言う方がマチガットルわぃ。
聴けば絶対に分かりますって。
いやぁ、実にオモシロい音楽の構造です。
後半は組曲「水のいのち」を全曲通して歌いました。
今日みんなに注意したことは「絶対に楽譜から目を離して、指揮を見て歌わなくてはならない部分」です。具体的に書きます。
【水たまり】
○一番最初の歌い出し
○P13の一番最後の「わ」
○P15上段の「そらに」と下段の「あの水たまりの」
○P16上段の「ささやかな」と「けれども」。そして下段の「うつした」
【川】
○P18の全部
○P19の「よどむ」
○P25の全部
○P26上段の「やめよ」と「わたしたち」
【海】
○一番最初の歌い出し
○P31下段の「しかし」
○P32下段の「かえした」
○P34上段の「みちたりた」「そっと」「きしべに」
【海よ】
○一番最初の歌い出し。P37の「やすみない」も
○P39の「くらげは」
○P40の「そしてふかく」と「したから」
○P42上段。ここは絶対に歌詞を覚えて指揮を見る。
○P45の「のぼれ のぼりゆけ」ここは感動の部分。
この17ヶ所は東海メールクワイアーと言えども楽譜を見ていては歌えません。
嶋田先生もここは絶対に指揮を見ます。
だいたい髙田先生自身が「オレの音楽は1拍も同じテンポで進む部分はないんだ!!!」と言っておられましたからね。
この17ヶ所はそういう部分です。
もう亡くなってしまいましたが、昔、木下 保(きのした たもつ 1903年-1982年)という名指揮者がいました。
「いかなる合唱曲も私が指揮するのが一番良い」と言っておられました。そして事実そうでした。他の誰にもマネができないような素晴らしい表現を作られました。そして木下先生に指揮してもらった合唱団は、みんなものすごく上手になるのでした。
その木下先生が
「どんな曲でも私が指揮するのが一番良いが、髙田三郎の音楽だけは彼が自分で指揮した方が良い」
と言ったというのは有名な話です。
今日の「空」の歌声を聴くかぎり、上に書いた17ヶ所を覚えることはムズカシイことではないと思います。
また来週も練習します。
よろしくお願いします。
カテゴリー: 練習日記
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音楽の構造
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音楽の可能性
【令和5年1月28日(土)】
今日はいろいろ報告することがあります。
まずは今木智彦先生の2回目の練習について。
う~ン、一番得をしたのは嶋田先生だったかもしれません。
なにしろ嶋田先生としては「こんな手を使えば「空」はこんな反応で歌ってくれる」ってなことをある程度は予想することができ、みんなはだいたいその予想どおりに反応して上手になってくれるから、とっても嬉しくて気持ちが良いわけなんです。
ところが今木先生は「となりのトトロ」の4小節目と6小節目の「トーロ」を短く…と指導されます。スパッと切るわけですね。
それが何とも言えないメリハリを呼び起こし、音楽が引き締まってくるんですよ。
これが嶋田先生だったら「トットロ、トットーロー」とテキトーに伸ばしてもそのままにしてしまう。
「トットロ、トットーロー」は伸びていてダラシない。でも
「トットロ、トットーロ」だと引き締まって、何だか次の音楽の流れを予感するワクワク感が生まれます。
12小節目と14小節目の「だれかがー」「こっそりー」も同じです。
そう言えば新実先生が「くもさん」の時に「お空には」「雲さんの」でスパッと切って「休符によって生まれる味わいがある」と指導されました。あれと同じリクツですね。
今木先生は「だれかがー」「こっそりー」の後の二分休符は「次への準備です」と言われました。
う~ん、こういう感覚が嶋田先生には無いのですよ。
だから私はこの↑の文章を
こういう感覚が嶋田先生には無かったのですよ
と書けるようにしたい。そして
今までは無かったけど、これからは有ります
と書けるようにしたいと思います。だから嶋田先生が一番得をした。
他にもいろいろあります。
43小節目のメゾソプラノとアルトのハミングは
「メロディーばかり聴こえたくない。メロディーを乗り越えたハミングを」と言われました。
嶋田先生だったらハミングがハモっているかどうかを確認して次にいくところでした。
そして
「音程は体でつくる」
という一言。正確な音程については嶋田先生もキビシイのですが、嶋田先生は鍵盤ハーモニカとコンピュータで正確な音をメンバーに聴かせてから「音をよく聴くんだ」「聴いた音を1分以内なら正確に声に出して再現できるように」と言っていました。
そういう外側の話ではなく、音程は体のフォームで作る…という内側の話です。
書き出したらキリがありませんから全部は書きませんが、何よりも嬉しかったのは、そのような今木先生の指導に対して「空」のメンバーが非常に良く反応し、吸収していく現場に立ち会えたことです。
みんなもいろいろ得をしたと思ったことがあるでしょうが、いやぁ音楽ってオモシロいですね。いろいろな可能性があって…。
次に、午後の「水のいのち」の合同練習について。
今日は東海メールクワイアーの鈴木副会長に指揮と指導をお願いしました。
本番の指揮者は清水敬一先生です。嶋田先生も東海メールクワイアーのメンバーも清水先生の指揮で歌ったことは一度も無いのです。だから2月19日(日)は、どういう指揮になるのかカイモク分からない。なので、嶋田先生の指揮で練習するだけではなくて、いろいろな指揮者のいろいろな指揮法で歌っておいて「普段と違う指揮に対する対応力」をつけてもらおう…というネライがありました。「空」のメンバーはもちろん、女声コーラス青のみなさんにも…です。
今日は15名ほどのメンバーが参加してくれて、とっても充実した練習をすることができました。
鈴木さんの指揮によく反応することができたと思います。
2月19日(日)は男声パートに東海メールクワイアーのフルメンバーが参加します。テノールとバスの分厚いハーモニーが加わるので、とても楽しみです。14時から瑞穂区の汐路小学校。スケジュール調整をお願いします。
そして新しいパートを発表しました。
すでにラインでパート表が回されていますので確認してください。
とりあえず3月26日のスプリングコンサートは今日発表した新パートで行きます。
なに? なんで3月26日までなんだ? だと?
それはですねぇ、3月26日のスプリングコンサートを聴いて新しく入団してくれる小学生が5人くらいいたとして、その子たちを「何でもカンでもメロディーのソプラノだぁ」っていうわけにはいかない…ということです。そんなことをしたらソプラノばっかり増えてバランスが悪くなってしまうじゃろ?
だから嶋田先生は、新しく入団してくれた子は今度こそスグに全員の声を聴いて「その子にいちばん向いているパート」を決めようと思っています。
ですけれども、マジで「生まれて初めてコーラスというものをやってみる子」がいたとすると、ソプラノに入る可能性は高い。メゾやアルトに向いている子を発見できれば良いのですが、これは分かりません。
だから、4月から加わる新メンバーによっては、今いる君たちにパートを移動してもらう…という可能性がゼロではない…ということです。
来週からは「水のいのち」と「生まれてから」を中心とした練習を組みますが、できるだけ全員で全部のパートを歌って進めます。どのような事態になっても困らないようにね。
まぁ、みんなの「合唱をする力」を高めるためにも、全部のパートを歌えるようにすることは絶対にプラスになります。
5人入ってくれるか6人入ってくれるか、はたまたゼロ人なのか、取らぬ狸の皮算用はこのへんにしておきましょう(笑)
最後に曲集「さくらんぼの実る頃」の楽譜を配りました。
これで10月22日の第27回定期演奏会で使う楽譜はアンコールを含めて全部が揃ったことになります。
「はたおりむし」
「ねむの木震ふ」
「生まれてから」
「さくらんぼの実る頃」
の4冊と
「ともだちおばけ」
の印刷楽譜です。確認をお願いします。
3月26日のスプリングコンサートでは
「さくらんぼの実る頃」
「水のいのち」
歌集「歌はともだち」
の3冊があればOKです。アンコールの楽譜はこれから作ります。
いやぁ今日もオモシロくて楽しい練習でした。
また力を貸してくださいね。 -
本物の練習
【令和5年1月21日(土)】
今日は今木先生が家庭の事情で急遽お休みとなりました。「来週28日を楽しみにしています」とのお言葉でした。嶋田先生も来週を楽しみにしています。
と言うのも、今日の「となりのトトロ」「さんぽ」「世界の約束」は非常に美しいハーモニーを響かせることができたからです。
来週28日(土)の練習をよりよく充実させるためにも音取りだけはシッカリしておきたい…とスタートした練習でした。
今、世界で一番の指揮者と言えばチョン・ミュンフン(韓国)かクリスティアン・ティーレマン(ドイツ)かサイモン・ラトル(イギリス)か、ここに佐渡裕(日本)も入るかもしれませんが、たとえ「空」にミュンフンやティレーマンが来てくれたとしてもメンバーが音取りができていなければ、世界一上手に教えてもらっても応えることができません。清水敬一先生が来たって今木先生が来たって同じことです。
その意味で、今日の練習は「本物の練習」でした。「となりのトトロ」27~29小節目、「さんぽ」52~55小節目、「世界の約束」50~53小節目などは特に美しかったです。
なにが「本物の練習」だったかと言うと、「本当のチームワーク」に繋(つな)がるからです。
「チームワーク」とは「助け合い」「支え合い」ということです。嶋田先生は卒業アルバムに「地獄の水泳部」というタイトルで思い出作文を書かれたのですが、その水泳部でも「チームワーク」というものを子どもたちに投げかけていました。
で、50メートルを1分くらいで泳ぐ子に、38秒くらいで泳げる子がいろいろ教えてくれるように頼みました。もちろん嶋田先生自身も「速く泳げるコツ」を一生懸命に教えました。
しかしながら「こうやってバタ足をして」「こんなふうに手をかくと良いよ」と教えてもなかなか上手くいかない。なぜかと言うと水泳という種目は最終的には個人種目だからです。もちろん教え合う活動によって、応援し合う気持ちや互いの進歩を喜び合う気持ちを高めることはできました。しかし、教え合う活動が直接に「水泳のスキル(力)アップ」には繋がりにくい。最終的に個人種目だからです。
一方、合唱では、例えば今日の練習で高まった力は、先週や今日の練習に参加できなかったメンバーを確実に支えることができます。それは合唱という種目が集団種目だからです。
分かりやすく記します。
クラスに生まれつき自分の力では立てない子がいたとします。松葉杖(まつばづえ)でやっと立てるくらいの子。
地面にフラフープを置いて、その中に5人くらい入って「押しくらまんじゅう」をしたとします。
その「押しくらまんじゅう」の真ん中に自分の力では立てない子を入れたとすると、その子は絶対に立てます。前後左右から友だちが支えているから倒れようと思っても倒れることすらできない。そして合計6人で走る。まわりを囲む5人が同じスピードで同じ方向にキチンと走れば、真ん中にいる「立てない子」も松葉杖なしで走る(進む…かな)ことができるはずです。
来週28日に初めて「さんぽ」の楽譜をもらって、しかも目の前に今木先生がいる。これってけっこうイヤなシチュエーションですよね。でも、先週と今日の練習で高まったハーモニーに支えられれば何とか初見で歌えるはずです。まぁ、その初見のメンバーが、集中して周りの声を聴いて歌わなければダメでしょうけれども、今の「空」にそういう耳を持っていない子は1人もいません。
この時、まわりを囲む5人が同じスピードで同じ方向にキチンと走ることがポイントなのです。合唱で言えば同じ音程でテンポを合わせて歌う…ということ。今日のハーモニーはそれができていました。だから支えることができます。
今日の練習が「本物の練習」だと書いたのは、そういう意味です。
おほほ…、来週が楽しみです♪
後半は「水のいのち」を確認する…と言って休憩に入ったのですが、ホールに戻った嶋田先生に提案がありました。
「今木先生がいないのなら、その時間を使ってみんなの声を聴いてください」
新しいパートを決めたくてもなかなか決める時間がない。たしかにこれが嶋田先生の悩みでした。
一人一人のメンバーが持っている力を生かした最適なパートを編成することはとても重要です。
嶋田先生は昨日、鏡で自分の顔を見た時に吐き気がしたんですけれども、顔は悪いけど心は柔軟(じゅうなん)だから良い提案にはスグ乗ります♪
というわけで、集まっていたメンバー全員の声を聴きました。
結論というか感想は、高い方のパート(ソプラノあるいはメゾソプラノ上)の方が向いているか低い方のパート(メゾソプラノ下あるいはアルト)の方が向いているか、その違いはとってもビミョーなもので、ハッキリ言って全員が「やろうと思えばどのパートでもできる」ということです。
これは今日、みんなもお互いの声を聴いていて思ったのではないでしょうか?
嶋田先生も「あぁ、君はメゾソプラノが向いているね」などとエラそうなことを言っていましたが、決定的に「この子はソプラノ」「この子はアルト」と思っていたわけではない。その違いはソートーにビミョーです。まぁ高校生の男子メンバーは別ですけれどもね。
逆に言えば今の「空」のメンバーは「全員がどのパートでも歌えるようにする」という理想に近づきつつある…ということになり、とっても嬉しいことでした。
おそらく来週から「新しいパート」で歌うことになるでしょう。
というわけで「水のいのち」は4曲目「海」のハミング部分しかできなかったけれど、非常に有効な時間の使い方だったと思います。 -
音楽そのものからアプローチ
【令和5年1月14日(土)】
今日は大学入試の共通センター試験です。大切なメンバーの中にも二人ほど受験する子がいるはずで、本人が今日受験しているかどうかはともかく、良い春が巡ってくるように…と祈っています。もとより神頼みなどする嶋田ではありませんが、そして自分の祈りなど何の役にも立たないことは分かっているのですが、それでも祈っています。応援しています。どうか頑張ってくださいね。
来週21日(土)と28日(土)には今木智彦先生をお迎えします。
前回12月24日のご指導で分かりましたが、嶋田先生の指導は歌詞から入ります。今木先生は純粋に音楽からアプローチする指導です。つまり指導の方向というか根本が全く違います。
今木先生を持ち上げるつもりはありませんが、一つだけ確かに言えることがあります。
それは、嶋田先生がなぜ「歌詞から指導するか」です。
もちろん嶋田先生の専門が国語であり(中学校や高校に行けば国語の先生になります)、しかも古典(江戸時代以前の国語)でもなく漢文(日本語の土台となった古い中国語)でもなく、近代文学(明治時代から昭和にかけての国語)が専門だということがありますが、それ以前に嶋田先生には「音楽から指導すること」ができない…というのが理由です。音楽から指導することができない嶋田先生は、だから「歌詞から指導する」しか方法がないわけです。
そのことが12月24日によ~く分かった。
なに? なぜ今まで分からなかったんだ? だと?
それはね、「音楽そのものからアプローチする指導」を何度も見てきましたが、それは他の合唱団やオーケストラや東海メールクワイアーでの練習で、いろんな「音楽そのものからアプローチする指導」を見てきたんです。
それは自分で「勉強するつもり」で見ていたし、わざわざ他の合唱団の練習を見学に行ったりもしましたが、とどのつまりは「他の音楽団体」の練習でした。
ところが12月24日のご指導で歌っていたのは合唱団「空」だったのです。26年にわたって嶋田先生が指導してきたのですが、その合唱団「空」であったから、今まで何が足りなかったかが痛烈に分かったんですね。みなさん(の実力)が足りなかったんじゃないですよ。今までの「空」の練習に足りなかったものが分かったんです。
「歌詞の内容やイメージから音楽を指導し作っていく」方法には自分なりに自信を持っていますし、その方法が間違っているわけではありませんが、少なくとも嶋田先生には絶対にできない指導法がありました。それが「音楽そのものからアプローチする指導」です。
来週と再来週に連続で今木先生に指導していただく以上、あらかじめ歌う曲の音取りだけはしておきたい。というわけで、今日は「さんぽ」と「世界の約束」の音取りをしました。12月24日に歌った「となりのトトロ」と合わせて、とりあえず21日(土)にはこの3曲をご指導いただくこととします。
3曲ともメロディーは多くの子が知っています。しかし、ハーモニーの絡みは実は決してカンタンではありません。それは時々半音でぶつかる和音があることからも分かります。
それからピアノのパートが実に上手く作ってあります。それは編曲の寺嶋陸也さんが実は日本を代表する伴奏ピアニストであるからで、「おぉ、ここでこんなふうにピアノの音を組み立てるのか…」とハッとする部分がいっぱいあります。長年にわたって東京混声合唱団(日本一のプロ合唱団)でピアノを担当してこられた方で、嶋田先生はそのピアノを実演で1回聴き(わざわざ東京まで聴きに行きました)、あとはCDで聴いただけで話をしたことはありませんが、実に美しいピアノパートです。
このピアノを弾きこなすことができるピアニストは、そうそういないと思いますよ。まぁ東海地方では「タクミなんとか」という若い男性ピアニストがいるはずですが、その人くらいでしょうね。そう思います。
それにしても90分で「さんぽ」と「世界の約束」を全員が全部のパートを歌ってハーモニーを作ることができたのは大したもんだと思いましたわぃ。
後半は「水のいのち」から「海」の音取り確認です。これも丁寧に進めました。髙田三郎先生は「水のいのち」という曲を神に祈りながら書いたそうです。「あってはならない音を全て排除し」「あるべき音を全て入れることができるように…」と祈りながら書いた…というのは本人から聞いた話です。
ネットで調べてくれれば分かりますが髙田先生は敬虔(けいけん・親や神々に対する忠誠や崇敬や孝の心)なカトリック信者であり、その一生を「神に背かない生き方」の追求に捧げられた人でした。
このような曲を歌う時なら、嶋田先生の「歌詞から指導する」方法も少しは役に立つかもしれません(笑)。
午後は女声コーラス青との合同練習に8人のメンバーが参加してくれました。
この合同練習は12月に入ってから決まったものなのでスケジュールの都合で参加できないメンバーがいることは仕方がありませんが、しかし「空」のメンバーにとっては実に効率が良い練習です。女声コーラス青のみなさんの音程に支えられて、音取り確認と表現の両方がいっぺんにできますからね。参加できない子には申し訳ない気持ちでいっぱいですが、参加できたメンバーにとっては実にオトクな時間でした。
あと2回、1月28日(土)と2月4日(土)に設定されていますから、スケジュール調整ができるものならゼヒ調整してみてください。「遅刻してでも参加します」という子もいるようで、とても嬉しいことです。
もちろん午前中の通常練習でもできるかぎりの支援をします。
そうそう、今日は「水のいのち」と「白いうた青いうた」の2枚のCDを無料配布しました。スケジュール調整が難しいメンバーをいかにサポートし支援するか、嶋田先生は自分にできる全ての方法を実行します。CDなどあまり聴かない…というメンバーもいるかもしれませんが、そんなことは嶋田先生には関係ありません。活用するか活用しないか、そんなことを考えるよりもCDを作って配っちゃう。「自分にできることを即、実行する」これが今の嶋田先生の方法です。
できるだけの活用をお願いします。指揮しているのは髙田先生と新実先生ですから、少なくとも強弱表現やテンポの設定などは参考になるはずです。
あと、新しいパートを考えなくてはなりません。アルトの女子メンバーが不足しています。
来週の練習で「パート希望アンケート」を配ります。「今のままのパートで良い」でもOKですし、「他のパートをやってみたい」でもOKですから、とにかく「自分の希望」を決めておいてください。
よろしくお願い申し上げます。 -
初練習は組曲「生まれてから」
【令和5年1月7日(土)】
明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願い申し上げます。
3月26日のスプリングコンサート、6月のたぶん10日(土)に愛知県合唱連盟合唱祭、そして6月18日の東海メールクワイアー定期演奏会と大切な本番が続きます。みなさん、力を貸してくださいね。
特に6月18日の東海メールクワイアー定期演奏会は、40年在団している嶋田先生が考えても再び東海メールクワイアーが同じような企画のコンサートを考えることは無く、「次のチャンスを待とう」と思っても絶対に次はありません。
ましてや現代日本の最高峰の指揮者・清水敬一先生をお迎えするわけで、「空」のメンバーにとっても貴重な経験になるはずです。
実は3月26日のスプリングコンサートは、もう少し気楽なプログラムを考えていたのですが、3月26日には東海メールクワイアーに来てもらって「水のいのち」を一度歌っておくこととしました。無理なことは百も承知、無謀なことは千万も承知なのですが、その時点までに可能な限りの努力をし、その上で清水敬一先生をお迎えするのです。
嶋田先生はそのために、自分に許されるできる限りの「支援策」「サポート策」を実行するつもりです。
先に報告しておきますが、実は12月29日に必要なメンバーが集まってサポート練習をしました。3人のメンバーが参加してくれて、実に効率の良い練習をすることができました。
そして今日の午後は女声コーラス青との合同練習に臨時参加してきました。K兄弟とOさん(と浜田先生・木村先生)が参加してくれて、しっかり音取りができている女声コーラス青の皆さんに支えられ、これまた実に効率の良い練習をすることができました。
これで「水のいのち」全曲を歌ったことがあるのは6人となった(浜田先生・木村先生は除く)わけです。女声コーラス青との合同練習はこの後1月14日・28日・2月4日に設定してありますから、可能なメンバーは鋭意参加をお願いします。
もう一つの報告ですが、10月22日の「空」定期演奏会で今木智彦先生に指揮していただくのは「スタジオジブリ名曲集」となりました。楽譜は来週の練習で配ります。
で、3月26日のスプリングコンサートでは全部でなくても良いですから「スタジオジブリ名曲集」を何曲か歌っておくこととしました。
今木先生の次の指導は1月21日・28日です。そのご指導を踏まえて、3月26日の時点で可能な限りの演奏をしておくことは、10月22日の「空」定期演奏会に向けてプラスにこそなれマイナスになることはないと考えます。
3月26日のスプリングコンサートは、あとは「歌のひろば」から6曲です。「ビリーブ」「手のひらを太陽に」「赤いやねの家」「うたえバンバン」「気球に乗ってどこまでも」「ゆかいな牧場」。この6曲は直前まで練習はしません。「受験冬眠」しているメンバーも気楽に参加することができるようにしておきたい。みなさん、それまでは頭の中で好きなように歌っていてくださいね。
前置きが長くなりました。1月から6月までの上半期の計画でした。力を貸してくださいね。
今日は10月22日の「空」定期演奏会で歌う曲の楽譜を全部配りました。
○組曲「生まれてから」
○曲集「ねむの木震ふ」
○曲集「はたおりむし」
○アンコール「ともだちおばけ」
の4冊です。ここに来週配るスタジオジブリ名曲集「さくらんぼの実る頃」を加えて定期演奏会の楽譜は全て揃うこととなります。
歌ったのは曲集「生まれてから」から1曲目「生まれてから」と2曲目「太鼓打ち」です。驚いたことに「生まれてから」と「太鼓打ち」を最初から最後まで歌い通すことができました。しかも全員が全てのパートを全部歌った上でハーモニーを作ったわけですから、非常に効率が良かったですね。
「生まれてから」も「太鼓打ち」もカンタンな曲ではありません。特に新実先生の独特な和音と千変万化するリズムがムズカシイ。しかしクリアすることができれば非常に楽しい音楽です。
6月のたぶん10日(土)の愛知県合唱連盟合唱祭ではこの2曲を歌おうと思っています。
組曲「生まれてから」が入っているCD(第14回定期演奏会)を無料配布中。全員が家で聴ける環境を作りたいのです。
少しでもメンバーの「支援策」「サポート策」になるかもしれないことは全部実行します。
来週14日はスタジオジブリ名曲集「さくらんぼの実る頃」の楽譜が届きますから、その中から3~4曲の音取りをしておいて、それで21日・28日に今木智彦先生をお迎えすることとします。
どんなサウンドが響くことになるのか非常に楽しみです。
嶋田先生も頑張ります♪みなさん、力を貸してくださいね。
よろしくお願い申し上げます。 -
3つのクリスマスプレゼント
【令和4年12月24日(土)】
今日は思わぬホワイトクリスマスイヴとなり、大変な思いをして集まってくれたメンバーでした。
まずもって感謝します。本当にありがとう。
終業式も終わったので「空」さえなければタップリと雪遊びができただろうに…、雪だるまが作れなくてゴメンナサイね。
何人かのメンバーから、あらかじめ連絡網に「部活(地域のクラブ)があるので練習に行けません」という連絡が入っていました。
仕方がないと思っていましたが、「雪で部活(あるいは試合)が無くなったので「空」の練習に行けます」という連絡が入りました。
部活が無くなったことは、その子にとって良かったのか悪かったのかは分かりませんが、少なくとも
「行けるものなら「空」に行きたい。でも仕方がないから「空」を休んで部活に行く」
という心意気が分かりました。
これは本当に嬉しいことでした。
嶋田先生のようなナマケモノなら、一度「行けません」と連絡網に入れた以上、雪が降ろうが部活が中止になろうが予定どおりに休む…と決めそうなものです。
ですが「部活が無くなったから「空」に行けます」という連絡が入って実際に集まる。
そのメンバーの真実の心意気です。
これが分かったことが今日一番の、とっておきのクリスマスプレゼントでした。
さて、今木先生からの電話連絡で、車が渋滞の立ち往生とのこと。フェールマミへの到着が10時30分になるとのこと。
それまでの1時間、どうしましょうか。迷いましたねぇ。
普通なら、今木先生に教えていただく曲を、あらかじめ歌い込んでおいて準備を進めておく…というのが定石(じょうせき・普通の方法)です。
ですが今日は今木先生の目の前で楽譜を配り、全員が初めて見る楽譜をどうやって音取りしていくか…そこのところを今木先生に見て聴いていただく…というのが目的でした。
そして、音取りが終わってから実際に指揮していただいて、「空」のメンバーの反応を見ていただく…というのも目的でした。
だから今木先生が到着されるまで、「水のいのち」を歌いました。「雨」と「水たまり」を通して歌うことができました。詩の内容や細かい表現などは全く考えずに、ひたすら音取りだけに集中したのですが、今日この2曲を歌うことができたのは、今日三番目の、とっておきのクリスマスプレゼントでした。
なに? 一番の次が三番目のプレ…って、とういうこと? だと?
それは話の順番の問題で逆になっただけです。
二番目のクリスマスプレゼントはですね。今木先生の練習でした。
いかがだったでしょうか?実際に歌ったメンバーの感想は…。
「ゆうやけこやけ」は実は5年前に歌ったことがあるので厳密に言えば知っているメンバーもいます。ほとんどが初見のメンバーですけれどもね。
しかし、5年前の嶋田先生の表現とは全く違ったアプローチがありました。5~6人くらいは5年前に嶋田先生の指揮で歌ったメンバーがいたはずですが、今木先生の指導で「音楽表現の多様な可能性」を実感したことでしょう。
そのような「新しい表現の方向性」が、たった30分の練習でもいっぱい出てきました。
嶋田先生は「なぁ~るほどなぁ」と思ったことがいっぱいありました。
驚いたことは、「空」のメンバーがその指揮にチャンとついて歌っていたことです。
そうなるといいな…とは思っていましたが、実際にそうなりました。これは嬉しかったですねぇ。
「となりのトトロ」は正真正銘の全員が今日初めて見る楽譜でした。メロディーは知っていても、どんなハーモニーになるのか。嶋田先生はコンピュータで準備してシミュレーションをしておきましたが、やはり人間が歌って響くハーモニーは良いものです。美しい。これはコンピュータにはできないことです。
音の長さ、強弱、そしてどこからクレッシェンドを始めるか、あるいはワクワク感が必要な部分、などなど、いっぱい表現のポイントが出てきました。
今木先生の指導はテンポが良いです。パッと音楽を止めて、何に気を付けて歌うと良いかをパッと伝えて、すぐに表現を修正する…、この繰り返しのテンポが何とも効率が良いと思いました。
嶋田先生も、普通の音楽の先生に比べたら、その指導のテンポは効率が良い方だと思っています。ですが、それは所詮(しょせん)学校の先生の音楽指導であって、プロの音楽指導ではありません。「なぁ~るほどなぁ」と思ったことがいっぱいありました。
それにしても、最後の12時ごろに響いていたハーモニーと表現は、全員が初見で初めて見る楽譜を歌っているとは思えないものでした。
これが二番目のクリスマスプレゼントでした。「空」のメンバーの反応もすごかったですねぇ。
いやぁ驚きました。
そうなるといいな…とは思っていましたが、実際にそうなりました。これは本当に嬉しかったですねぇ。
というわけで、令和4年が暮れていきます。
素晴らしい1年でした。
1月と10月の定期演奏会、大中先生メモリアルフェスティバル、そして合唱祭にふれあい合宿…
なんだかんだと言っても充実した1年、楽しく幸せな1年でした。その締めくくりにふさわしい練習が今日、12月24日でした。
メンバーと父母会とサポーターと内匠先生浜田先生、そして全ての関係者の皆さまに、感謝を捧げます。
ありがとうございました。
来年は1月7日(土)がスタートとなります。
2月19日が清水敬一先生のリハーサル
3月26日のスプリングコンサート
6月18日の東海メールクワイアー定期演奏会
10月22日の第27回定期演奏会
そして合唱祭にふれあい合宿
みんなの力を借りなくてはなりません。どうかよろしくお願いいたします。
良いお年をお迎えください。 -
滅びるからこそ美しい
【令和4年12月19日(月)】
17日(土)18日(日)は、またもやすごい密度の2日間となりました。
17日の午前中は、まず「うたにつばさがあれば」の確認をしました。しつこいようですが今回はメロディー重視。メロディーを専門に受け持つパートを作って、第1曲目から第5曲目の最初から最後までメロディーが厚く響いているように工夫をしました。
これは結果論ですけれども、全員で何度も何度もメロディーを歌いあげることにより、原点に帰るトレーニングができたことが非常に効果的であったと思います。
どういうことかと言うとですね、全てのメンバーがやろうと思えば
○内匠先生か浜田先生に伴奏を弾いていただいて
○一人だけで5曲全部を歌うことができる
ようになった(かもしれない)ということです。
つまり童謡歌手の春口雅子と同じことを、やろうと思えばできるようになった。これが大きい。
誰か内匠先生か浜田先生に頼んで
歌曲集「うたにつばさがあれば」
歌唱 ○○ ○○
ピアノ 内匠慧(または浜田真代)
などというCDを作ってみたまえ。嶋田先生が九官鳥で協力してあげるよ。
10枚くらい作って親戚かおじいちゃんおばあちゃんに配ってみたらどうですか?
YouTubeに上げるとかさぁ。
なぁ~んちゃって。
冗談ではなく、みんな、やろうと思えば作れるでしょ?
そこが大切なんです。
なに? じゃあ嶋田先生も作ればいいがゃ だと?
いゃぁ、嶋田先生じゃダメだよ。誰ももらってくれないと思うよ。あなた、もらってくれますか?
なに? もらうわけネエだろ! だと?
いゃぁ、大学時代の友達だったら、何人かもらってくれると思うよ。
その後は「水のいのち」の第3曲目「川」の音取りをしました♪
約40分ほどで最初から最後まで歌い通すことができました。
「川」は激しい声が必要です。柔らかく響くだけではなく「怒り」を含んだ激烈な表現が必要で、そこが難しいのですが、音取りそのものは難しくありません。その証拠に全部歌ってハモらせることができたもんね。
問題は、なぜ「怒りを含んだ激烈な声」が必要か…ということです。
何故 さかのぼれないか
何故 低い方へゆくほかはないか
この歌い出しだけ取ってみても、小学生に理解できない言葉は一つも無いし、高い所から低い所へと流れる川の「あたりまえ」の性質を言っています。
だけど、これは「川」の性質のことではなく、「人間」の生命(いのち)のことを言っているのです。そこんところを理解できるか、いや、理解というよりも感じることができるか…ということ。これが難しい。
カンタンに説明するとね、おじいちゃんやおばあちゃんが
なぜ 若返ることができないか
なぜ 年を取っていく方へゆくほかはないか
と思っている。そのことは、みんな理解できるでしょう?
第3曲目にある「川」という言葉は全て「人間」「自分自身」と置き換えてください。
そして山の峰から流れ出る川も(生まれたばかりの人間も)よどんで渦を巻く川も(希望を失った人間も)、みんな澄み切って青く輝く空の高み(清らかで純真な心)を持ち続けようとしている…
と歌うのです。
絶対に分かっていなくてはならないことは、小学生も中学生も、生まれたばかりの赤ちゃんも、生命である以上必ず死ぬということです。これは全ての「空」のメンバーが理解しなくてはならない。あなたたちは全員、必ず死ぬんです。
死ぬからこそ人間は美しいのであり、滅びるからこそ生きることに値打ちがあるのです。
少し哲学的すぎるかもしれませんが、嶋田先生はどんなに哲学的な内容でも子どもは理解できると信じています。
理解できないとすれば、それは教師の指導力不足だ…と思います。
ちなみに、学問というものは、大きくは科学・哲学・神学に分かれています。
「科学」とは学校で教えることができ教科書に書くことができる範囲で国語も音楽もここに入ります。答えが必ずある領域です。
「哲学」とは一人一人が持っている価値観のことで「主に「生き方」に関わる」領域です。ひとつの問題に多くの答えが存在し、その答えは話し合うことで様々に変化します。
「神学」とは人間の知性では絶対に答えが見つからない領域で、早い話が神とは何か…ですが、なぜ宇宙ができたか…という問題もここに入ります。
おっと、また脱線しちまったな。
18日は言うことはありません。またひとつ「うたにつばさがあれば」に新しい演奏の歴史が生まれました。おそらく10回以上になる全曲演奏ですが、思い出に残る演奏となったことは間違いありません。少なくとも嶋田先生はそう思います。
東海メールクワイアーでも同じでした。東海メールクワイアーにパパと高校生が加わっての名曲「ヴェニュス生誕」は嶋田先生にとっても特別な演奏となりました。
やはり出色だったのは合同演奏「こどものうた」です。
大中先生の「こどものうた」って、何なのでしょうね…。
「バナナ huー wa wa」なんて歌っていても、反戦平和を訴えるわけでもなく、愛とか友情とかの大切さを伝えるわけでもなく、生きるとは何かとかの人間の本質を追求するわけでもなく、そのようなメッセージ性はありません。
でも、なんか楽しい。
きっと「みんなで歌おうよ。みんなで力を合わせて歌うと、楽しいよ」という究極の、そして根源的なメッセージがあるんだと思います。言葉とか詩の内容などを超えた、もっと深ぁい根源的な部分を揺り動かす何かがあるんですね。
平和とか愛とか人間とは…などよりももっと深い「情動の世界」ですかねぇ♪
歌っていて、とても楽しかったです♪
でなきゃ大の大人(嶋田のことです)が「バナナ huー wa wa さわったよ」なんて歌えませんよ(笑)
生きている限り、これからもチャンスがあれば「こどものうた」を歌いたいです。
ありがとうございました。
来週は今木智彦先生をお迎えします。今木先生が見ている前で新しい楽譜を配ります。
そして前半では嶋田先生が音取りし、今木先生にはその様子を見て(聴いて)いていただきます。
そして後半に、その新しい2曲を指揮していただこうという流れです。
ステキなクリスマスイヴになりそうです。
みんな、よろしくね。 -
ドロ水は「空」を映し続ける
【令和4年12月10日(土)】
令和4年の活動も今日を含めて17日(土)、18日(日)は本番、そして24日(土)と残り4回になりました。
今日は前半に組曲「うたにつばさがあれば」を歌いました。
「うたにつばさがあれば」はもともとは歌曲集であり、つまりソプラノ歌手が一人で歌う曲です。ハーモニーの部分は大中先生が合唱団「空」のために新しくアレンジ(編曲)してくださったわけで、つまりメロディーが非常に重要。
だから新しいメンバーを迎えてスグの本番のために…というだけではなく、メロディーを専門に歌う新しいパート(?)を作る…という方法は非常に正しいと思います。5曲目の団歌「うたにつばさがあれば」を今後の定期演奏会で歌う時にも(つまり十分な練習を積み上げたステージでも)、メロディー専門のパートというかメンバーを決めて臨むのは良い方法なのではないでしょうか。
というのも、今日、集まったメンバー全員でメロディーだけを歌った時、嶋田先生は春口雅子さんのことを思い出していました。みんなの歌声が重なった響き。その響きで歌うメロディーは、春口さんの歌声を彷彿(ほうふつ・豊かに思い出すこと)とさせました。
嶋田先生は春口さんが歌った「うたにつばさがあれば」のCDを持っており、それから生演奏で春口さんの「うたにつばさがあれば」を聴いたこともあります(その時の九官鳥は嶋田先生でした)。
今日のみんなの歌声は、春口さんにそっくりだった…と言ったら少しホメすぎ…と言うか少しウソっぽいですけれども、少なくとも嶋田先生の脳みそに
「あぁ、春口さんの歌声はこんな感じだったなぁ…」
という思いを抱かせたことは事実です。
第1回定期演奏会での初演に立ち会い、第4回定期演奏会での再演では「すごく良くなってるぅ」と涙を流して喜んでくださった春口先生。作曲の大中先生も作詩の春口先生もともに天へ帰られた今、組曲「うたにつばさがあれば」を歌い継いでゆくことは非常に意義深いことと思います。
12月18日(日)は力を貸してくださいね。
後半は混声合唱組曲「水のいのち」から第1曲目の「雨」と第2曲目の「水たまり」の音取りをしました。
ちょっと嶋田先生はアセッています。組曲「水のいのち」は3月26日のスプリングコンサートで歌いたいので、音取りだけは早く済ませておきたい。
それよりも現在の日本でトップの合唱指揮者・清水敬一先生のリハーサルが2月19日(日)に迫っています。その時には女声コーラス青と東海メールクワイアーと歌い合わせなくてはなりません。
その時に「音がわかんなぁ~ぃ」なんて言っていたら惨め(ミジメ)です。
今日のメンバーは分かったと思いますが音取りそのものはさほど難しい曲ではありません。50分かそこらで「雨」と「水たまり」の2曲を最初から最後までハモらせてしまいましたからね。混声合唱なので「空」が受け持つのはソプラノとアルトの2パートだけ…というのも助かります。お互いに助け合うことができますからね。
しかし、「水のいのち」の本当の難しさは精神というか「心」にあります。
合唱団が、歌っている歌詞の、その言葉の意味を豊かにイメージしていないと、味も素っ気もない音楽になる。うどんやそばを食べる時に、醤油とダシで味を付けた「つゆ」をかけますが、その「つゆ」の代わりに「お湯」をかけて食べるような…そんな音楽になります。
世の中には数え切れないほど多くの「歌」がありますが、「イメージの大切さ」という点においてはスペシャルクラスの、おそらくは第1位にノミネートされる曲が「水のいのち」です。
今日もほんの少し「水たまり」について説明しました。「わだち」「ちぎり」「うなずき」「まどい」などの言葉の意味です。
そして、それ以上に大切なのは、みんながよく知っている簡単な言葉の意味です。たとえば
うつした空の
青さのように
澄もう と苦しむ
小さなこころ
という一節。この中に小学生が分からない言葉は一つもありません。
作曲の高田三郎先生は、このフレーズについて次のように教えてくださいました。
轍(わだち)のくぼみにたまった水たまりの水はドロ水です。ですから茶色くにごっています。そして消えてゆくしかない。
私たちの心も、仕事に疲れ、学校ではイジメられ、テストの点も悪く、親や先生や上司に怒られてばかりで、ドロ水のようににごっています。
しかし、水たまりのドロ水は、そのにごった水面に「空」を映しています。
そして、
あぁ、あの空のように透きとおっていたい。あの空のように青くありたい。あの空のように清らかでありたい。
と願い続けているのです。
そして、蒸発して消えてなくなる最後の瞬間まで、「澄んでいたい、青くありたい、清らかでいたい」と願い続けて、ドロ水は「空」を映し続けるのです。
(嶋田先生たちを指さして)
みなさんの心も、そのように願っているのではありませんか?
と。
嶋田先生もあまりハンサムではないし清らかな心も持っていません。ウソもつきますし人の心をキズつけてしまうこともあります。にごった心の持ち主です。
みなさんも同じではありませんか?
でも、嶋田先生は「そうなれない」とは分かっていても「清らかでありたい、正直でありたい」「そんな自分でありたい」と願っています。
みなさんも同じではないでしょうか?
嶋田先生が高田先生の指揮で「水のいのち」を歌ったのはちょうど30年前、1992年の5月でした。
そして嶋田先生は「歌詞をイメージして歌う」ことの大切さと素晴らしさを学びました。
それ以来、自分の国語の授業が変わりました。「きつねのおきゃくさま」も「アレクサンダとぜんまいねずみ」も「ごんぎつね」も、ただ読むだけではなくて、作者が書いた言葉の「真実の意味」を探り出す授業になりました。
「空」のメンバーが知っている「歌詞にウルサイ嶋田先生」になったのは、実は「水のいのち」に出会ったからです。
楽譜に書いてある「音」を声にして再現するだけならば、今の「空」のメンバーならそんなに難しい話ではないと思います。しかし、音楽に込められた「メッセージ」を「イメージ」して「歌声として表現」できるようになるためには時間が必要です。
「水のいのち」のメッセージ性は「白いうた青いうた」とは比較にならないほど強く深いものがあります。
だから「水のいのち」は歴史上いちばん楽譜が売れた合唱曲であり、その印刷部数は2位を大きく引き離したダントツの1位です。
できることなら来週の練習でも「うたにつばさがあれば」を確認した後で第3曲「川」くらいは音取りしたいなぁ…と思っています。 -
大中先生メモリアル 東海市公演
【令和4年12月5日(月)】
信じられないほど密度の濃い2日間でしたね。
まずは12月3日(土)。この日は大中先生のご命日でした。
そして、3名の新入団員を迎えることができました。大中先生が導いてくださった出会いなのかもしれません。
午前中に練習した「うたにつばさがあれば」は、もちろん楽しい時間でしたが、嶋田先生としてはけっこう難しい練習をしました。
たとえば「あめとひまわり」。最初の部分のハーモニーがドミソ→ミソド→ソドミと変化していく部分です。ここはあまりくわしい練習をしないで「すっ飛ばして」しまっても良い部分なのですが、それを練習しました。
時間にすれば2秒ほどの間のハーモニーです。だから、この部分をソコソコにしておいて、他の部分を練習する手もあります。でも、その練習をしたということは「その練習が効果がある」と判断したからで、変な言い方(書き方)ですが、みんながもう少しヘタクソだったらこの練習はしませんでした。ある程度のレベルがなければ「練習しても時間のムダ」になるかもしれない内容だからです。
期末テストやコロナで多くのメンバーが参加したくても参加できない状況、いわば満身創痍(身体中がキズだらけ)とも言える状況でも、そのレベルで「うたにつばさがあれば」を歌うことができたことは、とっても嬉しいことでした。しかも大中先生のご命日に…です。
午後からは新実徳英先生をお迎えし、合同演奏「サッちゃん」の練習でした。最初に「わたりどり」から練習をスタートされましたが、12月3日という特別な日に聴く「わたりどり」には特別な感情が生まれました。
東海メールクワイアーをはじめ、多くの大人の合唱団の協力があったとは言え、非常にレベルの高いリハーサルでした。何人かの父母会の方々がその場に居合わせて聴いておられましたが、ぜひ感想を聞いてみたいものです。
12月4日(日)。いよいよ東海市公演の本番。
嶋田先生は朝8時からのステージ作り(山台組み)に参加していました。太田さんと東海メール有志の力をお借りしました。本当にありがとうございました。
東海市芸術劇場は令和5年の10月22日に「空」第27回定期演奏会で歌うホールなのですが、何だかドアというドアが同じ形の同じ色で、最初は迷路状態でした。いろんな部屋の(楽屋とか練習室の)カギを開け、進行表を貼り…と走り回っているうちに「空」のメンバーが到着し、目が回りました。朝っぱらからソートーくたびれていました。
でも、その疲れも「うたにつばさがあれば」を練習していたら吹っ飛びました。9時から練習室で、9時40分にステージへ移動して、合計55分の最終リハーサルでしたが、非常に効率よく効果的に進みました。
みんなも朝イチとは思えないほどよく響く歌声で「うたにつばさがあれば」を歌ってくれました。
本番は前日の練習や当日のリハーサル以上の響きで、生き生きとした表現で歌うことができたと思います。第1曲目のタイトルが「元気のヒミツ」ですし、4曲目の「きみとぼくと地球のうた」などに見られるように、とにかく組曲「うたにつばさがあれば」は何よりも「元気よく」「生き生きと」歌うことが大切です。
よくがんばってくれました。
それ以上に驚いたのが合同演奏でした。あの録音をCDにして発売してもケッコウ売れると思いますよ。商売として成立するかもしれません。嶋田先生は大学合唱団の時代から何度も大中先生の「こどものうた」ステージを歌ってきました。そして他の合唱団の「こどものうた」を聴いたことも何度もあります。
その中でも「1番ではないか」と思えるような演奏でした。あれ以上の演奏となると、1986年5月に愛知県厚生年金会館ホールで聴いた大中先生指揮のコールめぐの「こどものうた」ステージしか思い浮かびません。この時はコールめぐの名古屋特別演奏会で指揮は大中先生でしたからね。すごい演奏でしたが、昨日(12月4日)の「こどものうた」もそれに匹敵する演奏だったと思います。
新実先生の熱のこもった指揮もすごかった。すべての合唱団が新実先生の指揮に応えていました。
元コールめぐのメンバーで今は「大中恩音楽記念館」というサイトを運営しておられる安岡さんが会場にお見えになっており、「これぞ大中音楽!!」と絶賛しておられました。
安岡さんは「もう一度聴きたい。12月18日も名古屋に来ます」と言って東京に帰られたそうです。
嶋田先生がいくらソラノートに「ホメことば」を書いても「身内の先生だから」と半分くらいしか信じてくれないメンバーや父母会もいるはずです。しかし、安岡さんは本当に次回も名古屋にお見えになるそうです。すでに新実先生から「嶋田先生。安岡さんを交えての打ち上げ会を設定してください」と頼まれてしまいました(笑)。
このような事実があるのです。
東海市公演は、そのようなコンサートとなりました。
期末テストやコロナで参加できなかったメンバーのためにも、名古屋市公演はもっと素晴らしい演奏をしなくてはなりません。
みなさん、力を貸してください。
よろしくお願いします。 -
名曲…って何?
【令和4年11月26日(土)】
今日は3人の見学の子を迎えて和やかなムードで練習が進みました。
先週の日曜日の新実先生のリハーサルは音程も声の表情もなかなかに素晴らしく、他の合唱団の協力もあるとは言え、新実先生(本番指揮者)ではない嶋田先生が「ああだのこうだの」と注文を出すレベルではもはやありません。
また先週の土曜日の組曲「うたにつばさがあれば」も同様になかなか大したものでした。
今日は多くの中学校高校がテスト直前ということもあり、その中で「サッちゃん」や「うたにつばさがあれば」を細かく練習するよりも、「歌のひろば」の中から楽しくてしかも基礎基本を育む歌を歌ったほうが「はるかに効率が良い」と考えたわけなんですね。
先週のソラノートで、3月26日のスプリングコンサートで歌う予定の曲を記しました。なるべく多くの小学生が知っている曲が良い…というのがポイントです。
○赤いやねの家
○歌えバンバン
○気球にのってどこまでも
○手のひらを太陽に
○BELIEVE(ビリーブ)
○ゆかいな牧場
ですが、これ以外にも何曲か実際に歌ってみて、よりよい曲が(というか「空」のみんなに合っている曲が)あれば増やしても良いしチェンジしても良い。ただ、3月26日というゴールは決まっていますから、あまり先に延ばすこともできません。意見があれば教えてください。
「赤いやねの家」はこの6曲の中ではいちばん知られていない曲かと思われます。だけど、モーツァルトやシューベルトの名曲だって生まれた時から知っている子はいません。「赤いやねの家」を知らない…という子は、その子がサボっていたわけではなく、今までに「赤いやねの家」という曲に出会うチャンスがなかった…というだけの話です。
その子にとっての最初のチャンスが「空」というチームの中で生まれたとするならば、それはとても嬉しいことだと思います。
この曲は「赤い屋根」が「青い屋根」でも良いし「茶色い屋根」でも良い。また「家」をイメージする必要はゼンゼンなくて、「幼稚園」でも良いし「小学校」でも良いし、広場や公園や道であっても良い。
つまり、みんなにとっての「思い出の場所」をイメージしてくれれば良いのです。
人間は生まれてから、幼稚園に行って小学校に行って、やがて大人になって年を取っていきます。幼稚園の時に着ていた服や小学校に入学した頃に使っていた運動靴などがまだ残っているかもしれませんが、今のみんなはその服や靴を着ることも履くこともできないでしょうね。
「生きる」っていうことは、必ず何かと「お別れする」ということです。
「未来に進む」ということは、必ず後ろに戻ることのできない場所を作るということです。
これは子どもも大人も同じです。
だから歌う「空」のメンバーが「赤いやねの家」という曲に対して抱くイメージは、そのまま嶋田先生やお父さんやお母さんや全ての大人たちが抱くイメージと全く同じなのです。
もう一度書きますが、「未来に向かう希望」には必ず「未来に向かうことによる別れのさびしさ」がセットになります。
そして、大人も子どもも、世界中の人たちも、同じように「未来に向かう」ことしかできないのであり、「過去にもどる」ことは誰にもできません。
だから「赤いやねの家」という曲の世界は、大人も子どもも世界中の人たちにも通用する世界であるはずです。
NHKの「おかあさんといっしょ」や「みんなのうた」で発表されたのが1989年です。未来に向かう時の「夢」や「希望」を歌う曲は多くありますが、未来に向かう時の「別れ」や「さびしさ」はなかなか歌のテーマにはなりにくい。ですが世界中の人々に通用する共通の思いであることは確かであり、だから作曲されて35年近くなってもなお、みんなが手にする「歌のひろば」にも載っているわけです。
考えてみると選ばれた曲は「歌えバンバン」も「気球にのってどこまでも」も「手のひらを太陽に」も「ビリーブ」も、みんな「大人も子どもも世界中の人たちにも通用する世界」を持っています。
これらの曲をロシアやウクライナの人々が知っているとは思えませんが、その「曲の世界」はロシアやウクライナだけではなく世界中の人々に「共通の世界」だと思います。
そのような「共通の世界」を歌う曲のことを「名曲」と言うのだろう…と嶋田先生は思います。
なに? じゃあ「ゆかいな牧場」って何なんだよぅ だと?
「ゆかいな牧場」は「ことばあそびうた」です。アメリカ版「ことばあそびうた」。「はないちもんめ」みたいなものですね。「はないちもんめ」をアメリカ人に向かって「フラワー スリー コンマ セブン ファイブ グラム」です…なんて説明する人はいないでしょう。楽しけりゃそれでOK…という歌は世界中にたくさんあります。
なに? 意味がわからん だと?
「一匁」というのは3.75グラム という意味じゃわ。わっかるっかなぁ~