【令和7年6月14日(土)】
今日も誰も歌ったことがない曲を進めました。「こころってな~に?」の7曲目「フィナーレ」です。
それにしても、すごい詩ですね。最初から最後までに「こ」と「ろ」と「ん」の3文字しかありません。いちばん最初といちばん最後に「ころころ」という言葉があって、最後に「ころん」という言葉がある以外はずっと「こころ」の繰り返しです。
おそらく谷川俊太郎さんの中には「ここ」(英語ならhere)と「こころ」(英語ならHeart)と「ころころ」(ころがる音)の三つの意味があるのだと思います。「いのち」とは何かを生涯をかけて追い求めた谷川さんです。そして谷川さんは「読む人が自由にイメージを膨らませて良い」という意味の話をされています。みんなが「フィナーレ」の詩をどのようにイメージするか、楽しみなことです。
後半は「文部省唱歌集」の中から「さくら」を練習しました。「さくら」は「文部省唱歌集」の中でも難しい曲の一つです。
結論は、「フィナーレ」と「さくら」を最初から最後まで、全員が全部のパートを歌ってからハーモニーを響かせることができました。いつもながら音取りのスピードは本当に早いです。
それにしても「さくら」の音域は広い。ソプラノは「高いラ」を伸ばす部分があるし、アルトは「低いラ」を続ける部分があります。つまり、合唱団全体では2オクターブの音域があるわけで、これを無伴奏で歌うのは大変だけれども、同時に「みんなの合唱力を伸ばす」ポイントがたくさんあります。
最近は特に小学生のメンバーが力をつけてきて、頼もしい限りです。
今日も実は久しぶりに「ピアノ鳴らし」のトレーニングをしたのですが、初めてやる子も何人もいる中でしっかりとピアノを鳴らすことができましたし、一人一人で声を出してみてもピアノはちゃんと鳴りました。
このトレーニングは続けることに意味があります。そう言いながらなかなかチャンスがないのですけれども、今日久しぶりにやってみて「あぁ、やっぱり基礎基本の練習も大切だなぁ」と思いました。
そう思わせてくれたメンバーに感謝です。
明日は東海メールクワイアーの定期演奏会で、午後からラストの前日練習がありました。清水敬一先生、倉橋亮介先生、山崎志野先生の三人の指揮者の練習でしたが、プロはすごい指導をされるものです。何がすごいかって言うと、嶋田先生みたいな50年も合唱を続けているベテラン(というか合唱キチガイ)も「あぁ、この練習をやって自分は上手になった」と思える瞬間が必ずあるのです。マジで必ずあります。
で、嶋田先生は反省するのです。嶋田先生の練習は、みんなが「あぁ、この練習をやって自分は上手になったなぁ」と思ってくれるような練習だったか…?という反省。
これは今に始まったことではなく、今日初めて思ったわけでもありません。新実先生の練習を見ても池辺先生の練習を見ても、いつも思います。
人生、死ぬまで勉強だよ。
あんな指導ができるように、また勉強して頑張ります♪
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