【令和6年11月2日(土)】
あまり過去のことを振り返らずに未来を見よう…と心がけている嶋田先生ですが、それにしても第28回定期演奏会は素晴らしかったですね。その余韻(よいん)に浸って(ひたって)いた嶋田先生です。
あと一つだけ、総括(そうかつ・まとめの締めくくり)を書いておきたいと思います。
それは「仲間がいたから実現した」ということ。
「空」のメンバーには合唱を始めたばかりの小学生から音楽大学を目指す高校生までいます。そしてサポーターの中には音楽大学を卒業した恒川さんや、トップクラスの女声合唱団で活躍するママさんもいます。
しかし、仮に「空」を高校生以上の合唱団にして同じことをやったとして、あの第28回定期演奏会ができたか…というと、たぶんできなかったでしょう。ウタが上手な高校生とサポーターだけにしても無理。第28回定期演奏会の成立には小学生中学生を含めた「あのメンバー」全員の力が必要でした。
まさに「ワン フォー オール、オール フォー ワン」(一人はみんなのために、みんなは一人のために)の実現でした。
さて、未来に向けた出発です。
まずは歌集の中から「COSMOS」と「きよしこの夜」を取り上げました。この2曲は12月7日と14日に予定している「合唱体験見学会」でメインとする曲です。
「COSMOS」はメロディーラインの美しさと歌詞の歌い方の練習になり、「きよしこの夜」はドレミファの感覚やハーモニーを感じる練習になります。
いずれの練習も、見学に来てくれた子に「あぁ、この合唱団に入りたい」と思ってもらうのが目的ですから、楽しさと同時に合唱とは何かを味わってほしいと思って練習計画を練っているところです。
それが終わった後で新しい楽譜を配りました。新実徳英先生の最新作「こころってな~に?」と「小学校で習う文部省唱歌集」の2冊です。
来年の10月26日(日)に決まった第29回定期演奏会のプログラムは
【第1ステージ】「小学校で習う文部省唱歌集」 指揮:嶋田
【第2ステージ】新実作品。今木先生が検討中 指揮:今木先生
【第3ステージ】「白いうた青いうた」ベストセレクション 指揮:新実先生
【第4ステージ】「こころってな~に?」 指揮:新実先生
という感じ。
「白いうた青いうた」については11月6日に東京へ行って新実先生と直接相談をしてきます。
「こころってな~に?」は今日、全員が初見でしたが(あたりまえだ)、とても楽しい曲ですがリズムや音程がムズカシイです。楽譜に「作曲者の言葉」として新実先生が書いておられますが、一昨年「空」も歌った「とどいてますか」という曲の拡大版なのだそうです。「とどいてますか」の演奏時間は3分、「こころってな~に?」は14分。
今日は楽譜を手に入れられなかったメンバーも、どんな曲か少しはイメージできたかな?とにかく楽しくて練習しがいのある曲です(笑)。
でもね、今日のメンバーはガンバリましたよ。7曲ある中の1曲目の途中まで、初めてなのに行きましたからね。
そして後半は、「小学校で習う文部省唱歌集」の中の「ゆうやけこやけ」を全部歌いました。すなわち、三つのパートを全員が全部歌ってハーモニーを作ったわけです。
「小学校で習う」とありますから7曲全部、小学校の音楽の教科書に載っている曲です。しかも共通教材。
共通教材というのは、文部科学省が全ての教科書会社に「この曲を教科書に入れなさい」と命令する曲で、だから全ての教科書に載っていて、つまり日本中の小学生が必ず歌う曲です。
文部科学省が選ぶだけのことはありまして、共通教材には合唱の基本中の基本が全部詰まっています。元・小学校の音楽の先生だったので、分かりますよ。文部科学省はダテではありません。
それから編曲(アレンジ)が素晴らしい。若松正司、越部信義、萩原英彦、いずれも天国に入られましたが、若松正司と言えば「イルカはざんぶらこ」や教科書に載っている「かもつれっしゃ」、越部信義と言えば「おもちゃのチャチャチャ」、そして萩原英彦は童謡作曲家じゃないけど湯山先生や池辺先生の同門の先輩で、その合唱作品を支えるピアノが素晴らしく美しい作曲家です。まぁ、そのうち分かってもらえることと思います。
いずれにしても「COSMOS」やって「きよしこの夜」歌って、「こころってな~に?」を途中まで歌ってから「ゆうやけこやけ」は最初から最後まで。
なんか、けっこう充実した時間でしたね。
幸先の良いスタートとなりました。
受験生、がんばれ。応援しています。
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