【令和6年10月6日(日)】
この日は池辺晋一郎先生のリハーサルでした(本文執筆は翌日7日です)。
西文化小劇場のホールでしたので、まず最初にメンバーを2チームに分けて「でんでんむし」を歌いました。チームAが客席のいちばん奥に行って「でんでんむし」を歌い、チームBはステージのピアノに近くで聴きました。
何が起こったかと言うと、歌声がズレるのです。
チームBが聴いているステージとチームAが歌っている客席奥とでは、約40メートル離れています。
チームBの近くのピアノから出発した伴奏の音は、40メートルを飛んでいってチームAの耳に届き、チームAが耳でキャッチした伴奏の音に合わせて歌い、また40メートル飛んできてチームBの耳に届く。
合計で80メートル伴奏音が飛ぶのです。
ところが音というものは1秒間に約340メートル飛ぶのですね。だから80メートル飛ぶためには約0.25秒かかります。
つまりステージで聴いているチームBの耳には、ステージで鳴っているピアノの音と客席で歌っているチームAの歌声が約0.25秒ズレて聴こえるわけです。
本番のステージではピアノを真ん中に置きますが、それでも中央のメゾソプラノの子とはしっこのソプラノやアルトの子とでは約5メートル離れているので、約0.015秒ズレて聴こえているわけ。
ピアノの音なんか聴いていない、お互いの声も聴いていない、そういう子には関係ありませんが、ピアノの音とお互いの声をキチンと聴いているメンバー(というか、そういうレベルの合唱団に成長すると)にとっては、実はこの科学的現象は大問題になってきます。
【結論】 だから最終的には指揮を見て指揮に合わせる
ということが絶対に必要になるのです。
「指揮を見ろ」と言うのはカンタンですが、言うだけではなく科学的な証拠を示しておきました。
さて、その後の時間については、何と表現すれば良いのでしょうね。
本当に素晴らしい時間となりました。
何が違うんだろう。池辺先生のご指導で、今までできなかったことがドンドンできるようになり、イマイチ足りないなと思っていた「歌声のエネルギー」がドンドン高まっていきました。
多くは書きますまい。嶋田先生が文章にできるような内容ではありませんでした。
全てはステージで歌っていたメンバー自身と、客席で聴いていてくださった父母会のみなさんが実感していることと思います。
お迎えのために来ておられたパパやママは、どう思われたでしょうか。
ラインにもその音声が上げられていましたね。スマホの小さなスピーカーではなくヘッドホンで聴くと、歌声がドンドン変化して高まっていくことが分かると思います。
今度の12日(土)は課題となっている苦手な曲の向上と、集まったメンバーの不安を少しでも解消する作業に取り組みます。
その後の19日(土)は今木先生のゲネプロ(本番どおりの通し。最終リハーサル)。
そして20日(日)に池辺先生。
26日(土)は池辺先生のゲネプロ(本番どおりの通し。最終リハーサル)です。
ここまで来たら、風邪なんかひかないようにね。それを祈るばかりです。
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