SORA NOTE

嶋田先生から空のみんなへ


ベテランを向こうに回して

【令和5年3月21日(火)】
日帰り合宿も3日目になりました。
今日は午後から東海メールクワイアーとの合同練習になるので、午前中に何をどのように練習するか、そのことをずっと考えていました。
それで、曲の練習をすることも大切ですが、ここは合唱の基礎基本とも言うべき「聴く力」を育てておこうと思いました。
曲数をこなすことよりも、その曲をこなすための「力」がなくては、何曲歌おうとも底のない洗面器で水を汲むような話になるからです。
それでピアノをみんなで囲み、声の響きでピアノを鳴らすトレーニングを行いました。あわせて「倍音」を聴く力。この二つで30分ほどを投入したのです。
その後は結論を書けば、午前中は「風の丘」に全ての時間を投入することとなりました。
本当は「スタジオジブリ名曲集」の5曲を全部歌いたかったのですが、結果は「風の丘」だけです。
しかしながら、3月の今の段階で「風の丘」を今日のレベルで歌えるようになったことは絶大な成果と言えると思います。もちろん細かい表現や強弱に神経を使うことがもっともっと必要です。今日の練習はひたすら「音程」でした。
でも「正確な音程」をナイガシロにしておいて、いかに「表現」を磨く努力をしても、それこそ底のない洗面器で水を汲むような話になります。
今日も苦しかったでしょうけれども、「風の丘」に取り組むことによって高まった「基礎基本」は計り知れないものがあると信じています♪♪♪

午後、東海メールクワイアーをお迎えしました。「空」のメンバーも様々な事情でフルメンバーではありませんが東海メールクワイアーのメンバーだって同じです。会社というものは今日のような祝日が休みにならない会社も多く、多くのメンバーが仕事で集まれない事情がありました。
いつの練習でも同じですが「今日は来られない仲間のために今日は自分がガンバル」ことが大切です。それは「今日は自分が行けなかったけれど、その間にガンバってくれていた仲間のおかげで、次の時にカバーしてもらえる」ことになるからです。
その意味では合唱団「空」も東海メールクワイアーも全く同じです。
結果は本当によくガンバってくれました。人数的には東海メールクワイアーの方が多くのメンバーが集まりましたが、本当によくがんばりました♪
だって考えてごらんよ。40年も50年も歌い続けているベテランの大人たちの方が人数が多いのに、そのベテランを向こうに回してハーモニーを響かせる。これ、冗談じゃなくて本当にスゴイことでした。

1曲1曲についての細かい話をノートに書いていてもキリがありません。文字で伝えられるような話ではなかった。逆に、今日の練習の成果が文字で伝わるように表現できるとするならば、それはレベルの低い、浅い成果だった時です。
今日の成果は文字では表現できないレベルでした。とても深く、レベルの高い成果であったと報告しておきます。

次は24日の修了式の終わった午後。第2ホールです。そんな時に練習を組むなんて無理無謀なことは百も承知しておりますが、できるだけの努力をお願いします。どうか力を貸してください。
そして25日(土)の午前に土曜日通常練習。午後に東海メールクワイアーのフルメンバーをお迎えして「水のいのち」。25日はずっと第1ホールです。

よろしくお願い申し上げます。

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