SORA NOTE

嶋田先生から空のみんなへ


大誤算!! 9曲歌っちゃった♪

【令和4年7月30日(土)】
今日は久しぶりに曲集「サウンド・オヴ・ミュージック」を歌いました。
結論を記すと4曲目「サウンド・オヴ・ミュージック」以外の9曲(「もうすぐ17歳」を除きます)を全て歌うことができました。これは恐るべきスピードです。休憩を除くと2時間15分くらいの練習時間で9曲ですから1曲につき15分…ということになります。うれしい大誤算…と言えます。
嶋田先生の予定では、がんばっても5~6曲を歌えれば大成功。だから8月2日(火)に予定しているウィークデー練習①を「予備日・遅れている曲」ということにしてあり、今日やり残した曲を8月2日に歌おうと計画していたわけです。どうです?周到な計画でしょう?あの計画表はそうそうデタラメに作っているわけではないんざんす。
そりゃあ今日は1回しか歌わなかった曲もありますよ。「エーデルワイス」とか「さようならごきげんよう」などです。そのような曲は8月2日にも確認が必要でしょう。ですが、そのような曲は曲集「南海譜」にも「火の山の子守歌」にもあります。
8月2日は何を歌いましょうかねぇ…。今日のメンバーのおかげで、8月2日は本当の意味で「予備日」となりました。

今日の練習で9曲も歌えたのはなぜか。先生は以下のように分析します。
第一に、集まったメンバーのパート人数バランスが良かったこと。どこかのパートが一人とか二人とかではハーモニーのバランスが不自然になるので、そこを中心に鍵盤ハーモニカで補助するなどの工夫をしなくてはなりません。今日はアルトやソプラノを中心に鍵盤ハーモニカを吹きましたが、補助がなくてもパート内で協力して音程を支え合うことができていた。たのもしい限りです。
第二に、YouTubeに上がっている曲集「サウンド・オヴ・ミュージック」の音源をこの1~2ヶ月の間に(つまり「南海譜」「火の山の子守歌」「ことばあそびうた」に取り組んでいた6週間の間に)何回か聴いてくれたメンバーがいた…ということです。
楽譜を配ってから何回か歌っていました。しかしそれは2月か3月のことです。少なくとも合唱祭の練習に入ってからは1回も歌っていないのです。あるいは第22回定期演奏会で一度歌っているメンバーもいるのですが、それは4年前の話です。
今日の練習がパッパッと進んだのは、この1~2ヶ月の間にYouTube音源を何回か聴いてくれたメンバーがいたとしか考えられない。やはり「聴くことは大切」です。

では、今日歌った曲のポイントを記しておきます。

「グレゴリオ聖歌」について
この曲は拍子がありません。3拍子でも4拍子でもない。拍子の音楽ではないのです。
たとえば1段目を無理矢理に拍子で表すと1小節目は5.5拍子、2小節目は4拍子になります。6段目の1小節目は7.5拍子、2小節目は6拍子でフェルマータですね。
日本のキリスト教会には必ず「典礼聖歌」という曲集本が置いてあり、信者の人は自由に借りて歌うことができます。その中の「アレルヤ」という曲には全音符が一つあるだけで、その全音符に1番は「神を」という歌詞がついています。つまりヒラガナ3つ分。ところが2番の全音符には「神の右の手は高く」というヒラガナ11個分の歌詞がついていて、3番には「家つくりの捨てた」9つ分の歌詞になっています。
ヒラガナ3個・11個・9個を同じ時間内に歌うことは不可能で、つまり1番・2番・3番で全て時間の長さが変わります。「グレゴリオ聖歌」も同じでイチニイサンシイという音楽ではない…ということを頭に入れておいてください。

「朝の讃美歌」について
この曲はとにかく聴き合うこと。正しい音程さえ決めれば天国のようなハーモニーが生まれます。
ここでは歌詞の意味を記しておきます。
Rex admirabills
 (不思議な力をもつ王 キリスト)
Et triumphator nobills
 (あなたは人々に高貴な快楽をもたらす)
Dulcedo ineffabills ineffabills
 (おお 言葉にならない喜び)
Totus desiderabilis
 (全ての願いがかなえられる)
Totus desiderabills
 (全人類の願いがかなえられる)

「ハレルヤ」について
第2パート(メゾソプラノ上)は最初の2小節で第1パートを歌います。第3パートと第4パートにある全休符の小節は楽譜どおりに休みます。
第1パート(ソプラノ)の最後の2小節の「最高音ラ」は省略します。
「朝の讃美歌」と「ハレルヤ」の第2パートはソプラノのメンバーも歌えるようにしてください。「メゾソプラノ上の子に任せた」なんて言ってちゃダメ。同じく第3パートもアルトのメンバーでカバーできるようにしてください。
全員が揃っていないとパートバランスの決定版が作れないのです。そこは理解してください。

「私のお気に入り」について
24小節目29小節目の「Bun」は78小節目82小節目の「Ran」と同じ形にします。四分音符を一つ書き加えておいてください。

「ドレミの歌」について
やたらに空白の小節が多いです。最初のページはソプラノだけが歌うようになっていますが、そんなことをしていては「資源の無駄」です。メゾソプラノとアルトの優秀なメンバーを加えて全員で歌います。以下、全ての空白部分を全部歌ってください。
「ドレミの歌」はとにかくリズムに乗って元気よく生き生きとした躍動感がほしいです。

「ひとりぼっちの羊飼い」について
この楽譜はオリジナルの楽譜の歌詞(オリジナルは歌いにくいので)を修正して嶋田先生が書き直した楽譜です。ユニゾン(斉唱)の部分はソプラノパートだけに書いてあります。二部合唱になる部分はソプラノパートとメゾソプラノパートに書きました。三部合唱になる部分だけアルトパートに書いてあります。
30~34小節目を見てください。
ソプラノメンバーはソプラノパートを歌うからカンタンです。
メゾソプラノ上の子は30~32小節目はソプラノパートを歌いますが33~34小節目はメゾソプラノパートになります。
メゾソプラノ下の子はずっとメゾソプラノパートを歌います。
アルトメンバーは30~32小節目はメゾソプラノパートを歌いますが33~34小節目はアルトパートになります。
読んで分からない人は大きいお兄さんかお姉さんに聞きましょう。どうせ先生には聞きにきてくんないだろうからね。
なに? あんた良く分かっとるがや だと? フンっ!!!

「エーデルワイス」について
みんなが歌いたいように歌えばよろしい。先生はテンポと強弱をコントロールすることのみに集中します。
ただし、そのためには一人一人がイメージを持っていて「このように歌いたい」という思いを持っていることが絶対に必要です。

「さようならごきげんよう」について
他の曲にもありますが「さようならごきげんよう」にはソロの指定が多いです。SoloとかSolo or Soliと書いてあります。これは全て無視して全て全員で歌います。ソロは作らない。
「サウンド・オヴ・ミュージック」をプログラムに入れる場合、衣装を作って着たりセリフを入れたり芝居みたいな動きを入れたりするアイデアが出てきますが、これは全てやらない。今回の「空」は完全にメロディーとハーモニーで勝負します。芝居が見たいお客さんは劇場か映画館に行ってもらいましょう。とにかく合唱曲としての表現勝負。
それを達成するためには、たとえば練習番号Bの部分を「どの登場人物が歌っているか」をメンバー全員が知っていて、その登場人物の性格や声をイメージできていることが絶対に必要です。一人二役じゃなくて一人で三役も四役もこなす「声の表現力」が求められます。

「すべての山に登れ」について
P86下の段の3小節目のソプラノは二つに分かれて「ミ」と「シ」になっていますが「シ」だけにします。「ミ」はメゾソプラノのメンバーに任せましょう。
次のP87からはソプラノとアルトがオクターブ(高いメロディーと低いメロディー)になってメゾソプラノが二つに分かれてハモりを作ります。ソプラノが上のパンでアルトが下のパンでメゾ上がハムでメゾ下がタマゴという見本のような構造です。
サンドイッチはハムとタマゴが味の決め手です。
なに? あんた何が言いたいんじゃ?料理教室のハナシかよぅ だと?
分かったワカッタ。つまりですね、ソプラノメンバーはメゾ上も歌えるようにしておいてくれ! アルトメンバーはメゾ下も歌えるようにしておいてくれぃ! ということだわさ。
フィナーレのハーモニーは分厚いのでバランスが大切になります。最終的なバランス調整は全員が揃わんと分からん。早くても本番の1ヶ月前、ヘタすりゃ前日になるまで分からん…ということが有り得ます。
ヨロシクね。

次の練習は8月2日の火曜日だよ~ん。合唱団「空」始まって以来のウイークデー練習だぁ。よろしくね。

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