SORA NOTE

嶋田先生から空のみんなへ


歌った曲のワンポイントアドバイス

【令和4年7月23日(土)】
夏休みに入りました。楽しく充実した夏休みになりますように…と思うのですがコロナが心配ですね。お互いに気を付けて過ごしていけますように…と祈るような気持ちです。

さて、今日も曲集「火の山の子守歌」です。結論を先に書けば最初から最後までハモらせることができたのが「夢幻」「傘もなく」「ぼくという名のひとりの3曲。その他に「落葉」「夏のデッサン」「春」の3曲を部分的に練習しました。
先週と今日で曲集の8曲を全部ひととおり歌うことができました。
来週30日(土)は曲集「サウンド・オヴ・ミュージック」を練習し(4曲目以外の曲をガンバリたいね)、夏休み中に5回設定した「ウイークデー練習」の1回目を8月2日(火)に行います。8月2日は予備日としてありますからその時点で一番不安な曲(遅れている曲)をサポートします。楽譜はいつも全部持ってきてくださいね。

「夢幻」について
メロディーパート以外で作るハーモニーは基本的には同じです。つまりソ(メゾ)と高いレ(ソプラノ)、低いソ(アルト)とレ(メゾ)。
今日はやりませんでしたがP12の2段目「ふたつの水」からアクセント・マルカート・クレシェンド・フォルテ・モルトが付いていて、すごく巨大で激しくて熱い表現になります。
曲の最後の「羊歯のゆめ」ですが、シダという植物の花言葉は「夢」ですから、「羊歯のゆめ」とは「夢のまた夢」という意味になります♪
「傘もなく」について
最初のソプラノとメゾソプラノは斉唱(ユニゾン)でアルトはハミングですが同じメロディーです。エコーと考えるべきでしょう。
P16の3段目の4小節目から強烈なハーモニーになります。連続で半音がブツかるのですが、ここは全員がアルトの「この手の くぼみに しずくを ためよう」を知っていれば大丈夫。カンタンです♪
P18から始まる長大な「lu la lu la lu」は1本の長いメロディーです。だからソプラノとアルトを合体させたメロディーを全員が知っていれば(歌えれば)大丈夫。カンタンです♪
「落葉」について
P22の2段目は半音+半音のウルトラ不協和音ですが、パート内で声を聴き合えば大丈夫。カンタンです♪今日も素晴らしい不協和音を響かせることができました。
歌詞の「秋がくる」「落葉ふる」ですが、大人の感覚なら「人生の半分過ぎ」「生命がどんどんなくなってゆく」という意味でしょう。しかし小学生の感覚なら「小学校生活も半分過ぎちゃった(つまり4年生になった)」「みんな卒業していなくなっちゃう。そのうちに自分も…」という意味ととらえて良いと思います。ほかに美しいイメージが浮かんだら教えてください。
「夏のデッサン」について
P29からのオルゴールの部分ですが、とにかく1本のメロディーラインということを忘れないように。全部つないで歌えるようにするのがスタートラインです。
P30の3段目の2小節目のアルトとP31の2段目の3小節目のメゾソプラノ・アルトだけメロディーではなくハーモニーを作ります。
「ぼくという名のひとり」について
メゾソプラノが二つに分かれる部分が多いので人数バランスに工夫が必要です。それは先生の仕事です。みんなの仕事は…と言うと、特にソプラノのメンバーは(たとえばP33の2段目~3段目)時々メゾソプラノ上に変身することができるようにしてください。
それにしても今日はP35の3段目を非常に柔らかくて美しい響きでキレイにハモらせることができました。
歌詞の「ひょろながい きざな子が」「たびずきな ばかな子が」とは、いずれも「もう一人の自分が」という意味だと思います。「もう一人の自分」とは「自分の心をすべて知っていて、自分の良い考えもイケナイ考えも正直な心もエッチな心も全て知っている、自分が本当はやりたくてもやれないことを全て実行する自分」だと思いますが、みなさんはどう思いますか?
「春」について
この曲は(たとえば「富士山」とか「春の小川」のような)明確なメロディーではないので、ハーモニーの音楽です。早い話が全員が全てのパートを知っていると上手く歌える見本のような曲。
だから今度練習する時にも2小節ずつハモらせていきましょう。「眠らぬ恋よ」だけでハーモニーを作ってみる。以下「谷間のつらら」だけ、「とけても炎」だけでハーモニーを作っていきます。メンドクサイようですが一番の近道になるはずです。

以上のようなことを頭の中に入れてホームページの団員専用エリアにある音源を聴いてみると良いと思います。今日休まなくてはならなかったメンバーは短い時間で追いつけるでしょうし、今日歌ってみたメンバーはさらに理解が進むことと思います。
本番まで残り3ヶ月。そのような地道な努力をすこしずつ積み重ねていきましょう。
来週は曲集「サウンド・オヴ・ミュージック」です♪

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