SORA NOTE

嶋田先生から空のみんなへ


テンテーはチらないからネ~♪

【令和3年10月2日(土)】
運動会あり部活あり体調不良あり塾のテストあり。練習に行きたくてもイケナイメールが入ってくる日常が戻ってきました♪
久しぶりにメンバーの顔を見て、いっしょに歌うことができて嬉しかったです。みんなと合唱ができるって幸せなことなんだ…と思った。
あたりまえだと思っていたことが実は「本当に幸せなこと」なのだとコロナのクソッタレが教えてくれました。コロナはクソッタレであり、この世にあってはならないものであり、1秒でも早く消え失せてほしいものではありますが、しかし「みんなと歌うことは幸せなことだ」ということを実感させてくれたことだけには感謝しなくてはならないと思っています。
さて、練習の再開にあたって配った楽譜は大中先生の「わたりどり」と新実先生の新アレンジ「このみちゆけば」「夜と昼」です。
新実先生の2曲は手書きの楽譜のコピーと嶋田先生がコンピュータで清書(?)した楽譜を配りました。練習ではコンピュータ楽譜を使います。新実先生の手書き楽譜は持ってこないでください。このような楽譜は特別なものなので、メモを書き込んだりだんだんボロボロになっていくことを嶋田先生は好きではありません。額に入れて飾っておけ…とは言いませんが、大切に保存しておくべきものだと思います。

さて「わたりどり」ですが、男子メンバーとパパさんと嶋田先生とでテノールとバスも歌いました。一昨年の大中先生追悼コンサートで合唱団「空」はソプラノ・アルト・テノールを受け持ちましたが、バスまで歌って完全な形を「空」として受け継いでいきたい。「うたにつばさがあれば」と同じように「空」に関係した子なら全員が知っている曲にしたい。「わたりどり」はそのような価値を持つ曲だと思います。
合唱を始めて49年、小学校教員を37年続けた嶋田先生が「世界中の子どもたちに伝えたいと願う曲」があり、そのベストスリーに入る曲が「わたりどり」です。

続いて新実先生の新アレンジ2曲。全員が生まれて初めて見る(初見の)楽譜です。この曲に限らず、まずは全員でメロディーを歌います。
なぜか。
実は21年前のことになりますが嶋田先生は「夜と昼」を新実先生の指揮で歌ったことがあるのです。去年の夏のコロナによる1回目の練習自粛中、コンピュータで「白いうた青いうた」53曲を全てデータにしました。そのデータはホームページの団員専用エリアで聴くことができます。データ化している時、「夜と昼」の歌詞をほとんど覚えていない自分に気付きました。これには我ながらビックリしたわけです。
自分で言うのも何ですが、嶋田先生ほど合唱狂で歌うことが好きな人間はそうそういるわけではありません。小学生の時に覚えた曲はほとんど全て覚えていますし、幼稚園(北区の萩野幼稚園)の校歌(園歌?)から通った小学校(3校あります)と中学校と高校と大学の校歌は今でも全て歌えます。メンバーには嶋田先生の後輩がいますが、彼らが入団した時には富士見台小学校と千種台中学校の校歌を歌ってあげました(笑)。それだけではなく教育実習に(4週間だけ)行った開南小学校(那覇市)の校歌も勤務した名古屋の小学校7校の校歌も全部歌えます。
その嶋田先生が、東海メールクワイアーで(しかも作曲者の指揮で)歌った曲の歌詞を覚えていないとは、いったいどういうことなのでしょう?
結論を書くと、東海メールクワイアーでの練習方法に問題がありました。まずメロディーを全員が歌う…ということをしないで、楽譜に書かれている各パートの音を各パートのメンバーがキチンと歌う…ということを目指したわけです。
東海メールクワイアーの名誉のために書いておきますが、その方法は「普通の方法」です。この練習方法は決して間違ってはいないし、日本中の全ての合唱団が「あたりまえの方法」としてやっているはずです。
しかし21年たったら歌詞を忘れてしまったということは、その歌詞の世界を「本当にイメージしていなかった」「本当に共感していなかった」ということになります。
なに?「オミャーが老人ボケで忘れたんだろう」「単にオミャーの頭が悪いだけだわ」だと? そういう屁理屈(ヘリクツ)を言わないで、黙ってアタシの話を聞きなさい!
21年前に歌った「夜と昼」はもちろん新実先生のアレンジですが、その男声合唱版は今日みんなに手渡した新アレンジの2番のような形でした。
「夜と昼」の2番を見てください。「ほろ苦い指 朝なめてみた」からです。ずうっとソプラノだけがメロディーを歌い、メゾソプラノとアルトは最初から最後まで「ルンルンルン」とか「ロンロンロン」になっていますね。例外は「誰が笑い誰が泣く」だけです。アルトは1番から2番まで「星消えた夜 この部屋は島 そそり立つ崖 汐騒の中」と「誰が笑い誰が泣く」だけで、あとは「ホホ」と「ハハ」と「ルンルン」と「ロンロン」です。
「空」のアルトメンバーが1月23日の本番まで、楽譜に忠実に「書かれている音だけ」を練習したら、それは全国の合唱団や東海メールクワイアーと同じ練習方法なのですが、嶋田先生と同じ病気にかかるはずです。その時に言ってあげましょうか?「単にオミャーの頭が悪いだけだわ」って。
いけない。絶対にイケません。そんなことをやってちゃダメだ。どんなに正確な音程で「ルンルン」と歌えるようになり、いかに美しい声で「ロンロン」と歌えるようになったとしても、それだけでは足りない。それだけだったら合唱じゃない。
大切なことは、その「ルンルン」や「ロンロン」が、どのような世界を支えている「ルンルン」「ロンロン」であるのかイメージしていなくてはならない…ということです。
そのためには歌う全員が歌詞を全部知っていて、いえいえ知っているだけではなく「自分のものとして歌い」「自分のものとして共感している」ことが必要です。
新実先生に「誰が笑い 誰が泣く」って「誰が泣いて笑っているのですか?」と聞かれるかもしれませんよ~♪
そん時、「え~! しっ知らな~い!」なんて言っても、チマダテンテーはチらないからネ~♪

「このみちゆけば」はイメージはハッキリしていますね。「この道を信じて進めば きっと幸せがやってくる」ということでしょう。あとは「ひよこ」と「たまご」と「こぶた」と「かえる」と「もぐら」と「みみず」が何なのか、その質問に答えられればオッケーでしょうね。わっははは!!! 大丈夫だよね(笑)。ではまた来週。

そうそう、第25回定期演奏会の第1ステージで歌う「湯山先生の童謡の世界」の曲目についてアンケートが行われています。「先生にオマカセ、決めてください」なんて言わないで、歌いたい曲を教えてください。よろしくお願いいたします。

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