SORA NOTE

嶋田先生から空のみんなへ


練り上げるための粘土を増やしておく

【令和2年7月18日(土)】
一昨日の16日(木)、4ヶ月半ぶりに東海メールクワイアーの練習が再開されました。浜田先生の伴奏と嶋田先生の指揮で「コタンの歌」の練習です。さすがに合唱一筋で生きてきたオジサンたちなので、全員が楽譜を開いて歌うのは初めてでしたが、1時間と少しで「船漕ぎ歌」「マリモの歌」「熊の坐歌」を終了させ、「臼搗き歌」に少し入ることができました。
先週のノートで報告したように「コタンの歌」のソロを練習する必要があります。でもイキナリ「今からソロを決めます。さあ歌ってください」などと言っても無理でしょう。CDで聴いて音を覚えるのと実際に声に出して歌うのとはゼンゼン違いますからね。だから「コタンの歌」はコーラスパートの確認をすると同時にソロパートの練習も必要だと思っていました。

ですが、まずは「小さな目」です。8~10曲目「くも」「えんそく」「おかあさんの手」の3曲が残っています。
結論を記すと、よく歌ってくれました。全員で全部のパートを歌ってから自分のパートを歌ってハモらせる方法が行き届いていて、自然にパッパッと歌い進めることができます。
「くも」や「おかあさんの手」は最終的にはすごく濃厚な表現になると思いますが、今日は表現というよりも音の確認を中心にしてサラッと進めました。それにしても音の確認だけなら速いですね。
休憩までに時間がありましたから「小さな目」を全曲通して歌うことを提案しました。
お~っと待ってくれい。先週とか先々週に事情があって欠席していたメンバーはどうなるんじゃい? 初見の曲があるぜ?
そうは思いましたが、全曲を歌う目的をハッキリさせました。つまり
① 先週・先々週に「あぁ、こういう曲を練習していたのか」と知ってくれればOK
② だから「間違えてはいけない」とか「上手に歌おう」などと思わなくても良い
③ 5000回間違えてもOK。「小さな目」全体の流れを知ることが大切
といった話をしました。
もちろん荒削りではありますが、それで全曲を通してしまうところは流石(さすが)ですね。今はまだ細かくて丁寧な(つまり演奏会に向けての)表現をする時期ではありません。7月から細かくて丁寧な表現を執拗(しつよう)に繰り返していたら、みんな満腹になってしまって気力のピークが11月1日の前に来てしまいます。今は荒削りでも良いから「全員が全部知っている」という状態を作っておくことが大切です。全員が全部知っていれば、いつでも細かくて丁寧な表現に取り組むことができます。今はその準備の時期です。

同じことが「コタンの歌」にも言えますね。今はザックバランで良いのでとにかく全体の構成をザクっと知っている状態にすること。そういう状態になっていて湯山先生なりアグネス・グロスマンなりが来て「本番向けの表現」を練り上げるわけなんです。今は、いわば練り上げるための粘土を増やしておく時期です。粘土がドカンと粘土板の上に乗っている。その粘土の量が多ければ多いほど、いかような造形でも形作ることができます。粘土板の上の粘土がスプーン一杯くらいしかなかったら、何も表現できません。ミミズ一匹作って「はい、これがボクの「コタンの歌」です」と差し出すようなものです。
だから、みなさん。「空」は「練習の参加率が何パーセントか」は問題にしません。最大限の練習参加努力をした上で、部活は部活、旅行は旅行。大切な問題は、いかに一人一人の心の中に「自分ならこう歌いたい」という「表現への思い」が膨らんでいるか…なのです。そのためにCDなり参考音源なりをフル活用してくださいね。
「コタンの歌」のソロは「船漕ぎ歌」「熊の坐歌」「パナンペ・ペナンぺのリムセ」「カエルの子守歌」の4曲にあります。これを全部、一通り歌いました。ソロだけを全員で歌うってのもケッコウ楽しいですね(笑)。

もう一つ、今日は「団員募集のチラシ」を配りました。一人10枚持って帰ってもらいました。今日のメンバーが10枚ずつ配ってくれたら、それだけで200人にチラシが渡ることになります。
嶋田先生の部屋から出てきた第13回定期演奏会のDVDも配りました。何しろ100枚以上保管されていたので、一人3枚ずつ持って帰ってもらいました。DVDのおまけつき団員募集チラシというわけです。
今スグに、つまり来週再来週に入団してくれれば、定期演奏会のステージに間に合わせて見せます。やる気のある子であることが前提ですけれども。しかし、その「やる気のある子」を発掘しなければ、嶋田先生は手も足も出せないのです。協力をお願いします。
余ったチラシは嶋田先生が各区の児童館や生涯学習センターに置いてもらうように交渉します。さらに余れば新聞の広告チラシに投入します。
合唱は楽しいです。多くの仲間とその楽しさを共有したいです。今はNHK、CBC、全日本の各種のコンクールに出られなくなった合唱大好きメンバーがいるはずです。あるいは歌うことが大好きな子。みなさんのホンの少しの協力をお願いします。今なら間に合わせて見せます。

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