SORA NOTE

嶋田先生から空のみんなへ


あんなふうに なりたいな

【令和2年7月11日(土)】
今日は奥さんに頼んで買ってきてもらったフェースシールドを着けてみました。でも1分もしないうちに真っ白に曇ってしまい、みんなの顔も楽譜も見えなくなってしまいました。だから外してマスクだけで指揮することにしました。
実は今日は9時にフェールマミに入ってイスを並べ、冷房を効かせておきました。冷房が強すぎたのか嶋田先生の呼吸が情熱的すぎたのか、それは分かりませんが、とにかく曇ってしまった。世の中なかなかウマくいかないものですね。
中学生・高校生は期末テスト週間で大変な時期です。また今日が授業日となっている学校もあり、その他の理由を含めて欠席連絡のメールが多く入っていました。でも最近は「今日は〇〇のため練習を欠席します」という連絡がキチンと入ることは良い傾向だと思います。「空」は無断欠席が無い合唱団になってきました♪

何人が集まろうと、あるいは何人が欠席しようと、嶋田先生のモットーは「集まったメンバーが何かプラスを持って帰ってくれるようにする」ことで、これは常に変わりません。もっともプラスを持って帰る子が全員であれば一番良いのですけれども、いろいろな学校や家庭の事情があるわけなので、それは湯山先生がお見えになるリハーサルとコンサートの前日リハーサルだけ…と思っています。
さて、今日は集まったメンバーに「自分の声でピアノを鳴らす」という体験をしてもらって帰ってもらおうと思っていました。フェールマミはグランドピアノがあるので、この指導ができます。考えてみるとフェールマミでの練習はずいぶん久しぶりなので、「声でピアノを鳴らす」トレーニングをするのも久しぶり。つまり今日が初めての体験となったメンバーが多かったですね。だから非常に有効な時間だったと思います。
さすがに高校生はピアノをよく鳴らすことができます。ピアノを鳴らすためには大声を出してもダメで、声の大きさではなく声の響きが重要です。今日が初体験だったメンバーも、少なくとも「あんなふうにピアノが鳴るんだ」と思ってくれたことと思います。さらに言えば「あんなふうに私もピアノを鳴らせるようになりたいな」と思ってくれたとしたら、とても幸せに思います。フェールマミで練習する時にまたチャレンジしましょう。
先週は「小さな目」の1~3曲目を歌いました。だから今日は4~7曲目、すなわち「ママへ」「手紙」「ふうりん」「べんとう」を歌いました。
ところが今日集まったメンバーは声の響きが非常に柔らかく、柔らかすぎると言っても良く、それは別のキビシイ言葉を使えばエネルギーに乏しく、だから「ふうりん」のようなフワッとした曲なら上手くいきますが「手紙」や「べんとう」のようなユーモラスな曲を歌うには「向いていない声の出し方」だと言うことができます。
今日は「曲によって声の出し方を変える」「柔らかい声だけでなく、固い声、強い声、時にはキタナイ声なども出せるようにする」ことの大切さを、プラスとして持って帰ってもらえたことと思います。すこしキビシイ練習になってしまいましたけどね。

後半…と言っても40分くらいしか残っていませんでしたが、後半は「コタンの歌」のソロに挑戦してみました。「船漕ぎ歌」のP8とP13のソロです。楽譜にはソプラノパートに書いてありますが、合唱団「空」ではパートにこだわることなく、そのソロに最も相応しい(ふさわしい・向いている)声と歌い方ができるメンバーを選ぶことにしています。例年は8月の合宿でソロの担当者を決めていましたが、今年は変則の日程となっており合宿で全員の声を聴くことができません。だから今日から7月いっぱいかけて全部のソロを練習して、8月8日(合宿最終日)の東海メールクワイアーとの合同リハーサルの時にはソロが決まっているようにする予定です。
「船漕ぎ歌」のソロは高い声ですが音はムズカシくありません。高い声がカーンと響けばOKです。
次に「熊の坐歌」のP32のソロです。ソプラノパートに書いてあるソロは女子メンバー全員の声を聴いて最終決定します。問題はアルトのパートに書いてあるソロですが、これは男子メンバーに担当してもらうこととします。これは決定。
実は、このアルトソロを、混声合唱のP32からP33のハーモニーの中で客席に届くように響かせることは不可能…と、ずぅ~っと以前から思っていました。嶋田先生が「コタンの歌」を初めて聴いたのは大学3年生の時で40年前のことになります。40年間ずぅ~っと思っていたのですが、このアルトソロを客席に届かせることができるオンナがいるとしたら、その女はスーパー化け物アルトです。そんなオンナは合唱なんかやっていないでアメリカのメトロポリタン歌劇場かドイツのバイロイト祝祭歌劇場かイタリアのミラノ・スカラ座あたりでワーグナーかベルディを歌っていれば良いんです。そんな女は日本には1人もいない。
ウソだと思ったら(嶋田先生の言うことを「ウソ」だと思う子は頼もしいです。そして自分でホントかウソか試してみる子になってください)、みなさんに配ってあるCDを聴いてみましょう。歌っている合唱団は京都エコーと東京混声合唱団で、京都エコーは録音当時に全日本合唱コンクールで6年連続日本一を継続させていた合唱団ですし、東京混声合唱団は60年以上の歴史を持つプロフェッショナル合唱団です。
どちらの演奏も、このアルトソロは全くゼンゼン聴こえません。ソプラノソロは聴こえますよ。アルトは聴こえません。みんなには聴こえますか?
こいつぁ無理なんです。そんなオンナはこの世に存在しない。いたらオバケオンナです。
で、テノールで歌うしかない。これが結論。今日は男子が3人とも参加していたのでチョウド良かった。3人とも完璧でした。
ただし3人ですから上が1人、下が2人です。もし女子メンバーの中で「どうしてもこのアルト上のソロが歌いたい」という子がいたら、嶋田先生に申し出てください。一番良いのは、もう1人男の子が入団してくれて4人になる。これが一番ヨロシイ。
ソプラノソロは女の子でガンバリましょう。

今週の16日(木)から23日(木)30日(木)と、東海メールクワイアーが「コタンの歌」の練習を開始します。全員が楽譜を持ってはいますが歌うのは16日が初めてです。つまり最初の1音から音取りを開始します。「空」のパパさん希望者はお仕事の都合がつけばゼヒいらしてください。「空」のパパさん、あるいはパパさんの友達が何人か参加してくださることは東海メールの幹部にも伝えてあります。
あるいは中学生男子メンバーも、親の許可が得られれば見学に来ても良いですよ。いっしょに歌うのも構いません。ただし夜の19時から21時までですからね。そうカンタンに許可はおりないでしょうね(笑)。場所はフェールマミ。

あと、たった今、入った情報です。大中先生の奥様からの情報。
7月25日(土)午前5時40分から5時50分に、NHK総合テレビで「NHK映像ファイル あの人に会いたい 大中恩」という番組が放映されるとのこと。10分間ではありますが、ビデオに録るなどしてご覧になると良いと思います。

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