SORA NOTE

嶋田先生から空のみんなへ


ツボを押さえてしまえば…

【令和2年7月4日(土)】
7月2日(木)、東海メールクワイアーの役員会が行われ、7月16日(木)から練習を再開することが決まりました。練習再開だけではなく、7月と8月を全て「コタンの歌」の練習に投入することが決定されました。それだけではありません。8月8日(土)は合宿の最終日ですが、その8月8日の午後に美合の青年の家に東海メールクワイアーのメンバーが集まって「空」との合同リハーサルを行うことが全員一致で決議されました。
さらに「できることならば、最初の約束は6曲歌う予定ではありますが、8曲目の「カエルの子守歌」もプログラムに加えてほしいです」という嶋田先生の発言が了承され、すでに議事録となって東海メールのメンバー全員に発信されています。
東海メールクワイアーの本気モードを感じて、感謝の気持ちでいっぱいです。みなさん、持つべきものは友達、そして仲間ですよ。嶋田先生は東海メールクワイアーに入団して37年目になりますが、その37年間に誰かとケンカをしたことは一度もなく、定期演奏会に参加しなかったことも一度としてありません。30年以上も付き合える友達、そして仲間。そんな友達と仲間を持つことができたことを本当に幸せに思いますし、みなさんにも「そうあってほしい」「そんな友達を持ってほしい」と心の底から願っています。
というわけで、今日は「練習の後半で「カエルの子守歌」を歌おう」と決めていました。前半は「小さな目」に取り組むことも予定していました。そしてその予定を全部予定通りに進めることができました。集まったメンバーに大感謝です。

具体的なノートにしましょう。「小さな目」は「おうちの人」「ちゅうしゃ」「おとうちゃん」の3曲を歌いました。これらの曲は表現上の注意点が山ほどあるので、ここに全部書いていてはメチャクチャ長くなってしまいます。ひとつだけ例として書いておきますと「おうちの人」の最初の「パパはやさしいから」の「やさしい」にはスラーが付いていますが、「ママはこわいから」の「こわい」にはアクセントが付いています。ほとんど同じメロディーなんですけれども、同じ歌い方をしてはいけない。「やさしい」と「こわい」は決定的に違う表現が求められているのです。
あとは楽譜の上では休符(歌わない部分)になっている部分も、多くの場合に隣のパートを歌います。例えば「ちゅうしゃ」の最初の部分「ちゅうしゃをするとえきが」はソプラノもメゾソプラノもアルトのメロディーから歌い出します。このような部分は練習に来た時に友達に教えてもらうか(持つべきものは友達です)、先生に質問するかしてください。何しろ全部書いていたら大変なことになります。
担当するパートは先週発表しましたが、3曲とも全部のパートを全員で歌いました。例えば「おうちの人」」の最後の部分「わらいだした」は、全員でソプラノを歌ってメゾソプラノを歌ってアルトを歌ってから自分のパートを歌ってハーモニーを作ります。こうすることで和音感覚が身に付きますし、何よりも自分のパートが相手のパートとどのように協調しているかを身体で感じることができます。合唱の「力」ですね。
このような方法で3曲の全てを押し通しました。曲の全体を理解するとか自分のパートを確認するとかができたことと思いますが、それ以上に今日もみんなの「合唱力」を高めることができたと思っています。

11時10分、後半の練習を開始します。「カエルの子守歌」の予定でしたが、その前に「船漕ぎ歌」「マリモの歌」「熊の坐歌」「臼搗き歌」「ムックリの歌」「パナンペ・ペナンぺのリムセ」を全部、自分のパートで歌うこととしました。ここでは
○表現の練習ではない
○遊びのつもりで良い。ゲーム感覚で歌う
○だから10000回間違えてもOK
○失敗を恐れないで積極的に楽しんで歌う
○どんなに失敗しても絶対に止めない
といったことを繰り返して宣言してスタートしました。そのネライは先週の練習を欠席せざるを得なかったメンバーにも「全曲を通して歌う」感覚を味わってほしかった。その一言に尽きます。
そして今日も見事に押し通すことができました。大感謝です。細かい部分の表現は今後です。時間はタップリあります。
さて、「カエルの子守歌」です。見事に音取りをすることができました。今日欠席せざるを得なかったメンバーのために記しておきますと、9小節目から始まるフレーズは37小節目や71小節目から始まるフレーズと全く同じだということ。つまり、9小節目は「Oo」ですが37小節目は「かえるの子は」71小節目は「ねむれねむれ」になるだけで音は全く同じ…ということです。
それから21小節目と49小節目から始まる「Oo」「ホロロ」も全く同じ音で、しかもこの部分は完全平行。音の高さが違うだけで、全部のパートが同じメロディーとなっています。
このようなツボを押さえてしまえば、練習の現場に居たか居なかったかは関係ない。自分の力だけで十分に練習をカバーすることができるはずです。このツボを押さえて、ぜひCDを聴いてみてください。

ホームページには「いま生きる子どもマーチ」のミックス演奏がアップされています。10年前の定期演奏会から最近の定期演奏会までに歌った「いま生きる子どもマーチ」をミックスした合同演奏。どうしたらこのような芸当ができるのか嶋田先生にはサッパリ分からないのですが、合唱団「空」はメンバーも側面支援の父母会も素晴らしいチームです。
嶋田先生は「空」から生きる力をもらっています。

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