SORA NOTE

嶋田先生から空のみんなへ


令和合宿3日目

【令和元年8月25日(日)】
1日目に「月のうさぎ」と「わたりどり」、「イルカの翼」全曲にアンコール3曲とソリスト決め。
2日目に5曲目以外の「うたにつばさがあれば」と「白いうた青いうた」全曲と「海と祭りと花の歌」全曲。
まがりなりにも2日間でプログラムの全て(「わたりどり」は2月に歌います)を歌い通してしまったことは望外の成果でした。1曲1曲の細かな表現を練り上げることも大切ですが、定期演奏会の全体像をつかみ取ることも大切で、どちらが上か下かという問題ではありません。もちろん本番1ヶ月前であれば前者でしょうが今は8月ということを考えると後者が優先されるべきかとも思います。ものすごい集中力と効率の良さでしたね。
2日目の夜、浜田・恒川・高倉の3先生と話し合いました。みんなの集中的な取り組みによって生み出された3日目を、どの曲にどのように取り組むか…という話です。
結論は、湯山先生が指揮をしてくださる「イルカの翼」と「海と祭りと花の歌」を、真っ白な画用紙にしておこう…というものでした。
嶋田先生が指揮をする「うたにつばさがあれば」「白いうた青いうた」は嶋田先生のセンスというか感覚で良いのです。ようするに嶋田先生が良いと思う表現で良いし、メンバーは既にかなりのレベルで「嶋田センス」で歌っている(大感謝です)。
しかし「イルカの翼」と「海と祭りと花の歌」は湯山先生が指揮をするわけです。それが、あまりにも「嶋田センス」になってはいないか…という疑問が出されました。
具体的には「雪はりんりん」の中間部の謡曲の部分。6月の合唱祭でも合宿での練習でも、素晴らしい表現であることはマチガイのないところですが、それは「嶋田センス」の表現であって「湯山センス」ではない。だから、たった1度しかない湯山先生との練習(11月2日と3日)で湯山先生が戸惑うのではないか。
言われてみれば確かにそのとおりで、嶋田先生が「良し」と思う表現が湯山先生の「良し」につながるとは思われません。では、どうすれば良いのかというと、楽譜に記されている表現記号(p・mp・mf・fやクレシェンドとデクレシェンド、リットやフェルマータ)を忠実に守ることと、速度記号を忠実に守ることです。人間である嶋田先生のテンポではなく、メトロノームという機械のテンポを守る。こちらを優先すべきであろう。1日目と2日目の練習は(これまでの半年間の練習も)嶋田先生の表現が生かされ過ぎている。嶋田先生の表現が生きれば生きるほど湯山先生の表現が損なわれる(そこなわれる)のではないか?
嶋田先生は良い仲間を持ったものです。このように「良いことは良い」「悪いことは悪い」とハッキリ言ってくれる仲間(友達)を、みんなも持てると良いですね。
というわけで、3日目は「イルカの翼」と「海と祭りと花の歌」を練習したのですけれども、今までとはゼンゼン違った方針で歌うこととなりました。すなわち「嶋田先生がこう歌うと良いと思う」表現を切り捨て、楽譜に記された表現記号を徹底的に追及するという方針です。嶋田先生が「このテンポで良い?」と聞けば、すかさず浜田先生がメトロノームで確認して正確なテンポを指示してくれます。「この表現はどう?」と聞けば、高倉先生が「p・mp・mf・fの強さの階段になっていない」と言い、恒川先生が「その2分音符、伸ばし過ぎ。楽譜ではもっと短くなってる」と言ってくれる。
みんなはビックリしたことと思います。今までに経験したことのないスタイルですからね。しかし、これは2日目の夜に嶋田先生からお願いしていたことであって、何を言われても平気ヘイキです。
宣言しておきますが9月以降、「イルカの翼」と「海と祭りと花の歌」に関しては楽譜に書いてある表現記号をいかに忠実に再現するか…という練習になります。そうすることによって、みんなが湯山先生を前にして戸惑うことが少なくなるはずです。湯山先生も気持ちよく、みんなに「この表現の意味は…」と教えてくださる時間になることでしょう。
これは3日目に参加できなかったメンバーにとってムズカシイ話ではありません。要約すれば「楽譜に書いてあるとおりに歌えば良い」ということに尽きます。今後はそのような意識で楽譜を見てくださいね。

2日目までにプログラムの全部を歌い、3日目に湯山作品の今後の方向性を示し、「街の灯」を鑑賞してキャンプファイヤーを行い、いっしょに風呂に入ってご飯を食べて、目が回るくらい楽しかった「令和合宿」が終了しました。参加してくれたメンバーに大拍手。サポートしてくださった父母会の皆様に大感謝。浜田・恒川・高倉の3先生にも大感謝です。
次回は8月31日(土)、また楽しくお目にかかりましょう。
ありがとうございました。

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