SORA NOTE

嶋田先生から空のみんなへ


「白いうた青いうた」と東海メールクワイアーの定期演奏会

【令和元年7月27日(土)】
今日は港区の稲永スポーツセンターで港区PTAバレーボール大会があり、その応援に行った嶋田先生でした。
報告によると、新実先生の「白いうた青いうた」を全曲、つまり
「壁きえた」 「ともだちおばけ」 「無名」 「盲導犬S」 「薔薇のゆくえ」 「あしたうまれる」 「ちいさな法螺」 「ライオンとお茶を」 「八月の手紙」 「恐竜広場」 「南海譜」 「鳥が」
を全部歌ったと聞いています。相変わらず、驚きのハイペースですね。
このうち、「鳥が」だけは「やさしい魚」という合唱組曲の中の1曲です。残りの11曲が「白いうた青いうた」という曲集から選んだものです。
「白いうた青いうた」は新実徳英先生と詩人の谷川雁(たにかわ がん)先生との共作で、全部で53曲あります。その53曲全ては、先にメロディーが新実先生によって作曲されました。メロディーができると、新実先生は自分でピアノを弾いたり歌ったりして録音して谷川先生に郵便で送ったそうです。
郵便でメロディーの録音を受け取った谷川先生は、そのメロディーからインスピレーションを得て、そのメロディーにふさわしい歌詞を作詩して、新実先生に郵便で送ったそうです。
郵便で歌詞を受け取った新実先生は、その歌詞からインスピレーションを得て、その歌詞にふさわしい和音構造を選んでピアノ伴奏を作ったとのこと。信じられない作業ですね。
だから、みんなに伝えておきたいことは、「白いうた青いうた」は「メロディーの音楽」だということです。まず最初にメロディーだけが作られた。作られた後で歌詞ができ、和音が決まり、伴奏が作曲されたのです。だから、まずはメロディーを知っていること、歌えるようになることが大切です。乱暴な極端な言い方をすれば、メロディーを歌えない(知らない)人が合唱で「白いうた青いうた」を歌っても意味がない…ということです。
だから、どうかメロディーを覚えてください。口ずさめるようになってください。言葉の生かし方だとかハーモニーのバランスだとかいう話は、メロディーを歌えるようになった子だけが立ち入ることのできる領域です。
いつの日か、合唱団「空」第〇〇会定期演奏会は、「白いうた青いうた」53曲を全部歌うコンサートができると良いなぁ…なんて夢を見ている嶋田先生です。
休憩の後は「まためぐる春に」を確認し、「イルカの翼」から何曲か確認したとの報告を受けています。みんな、ありがとう。

さて、今日集まったメンバーには東海メールクワイアーの第62回定期演奏会のチラシを配ってもらいました。今回の演奏会は例年と違いますので少し説明します
結論を記せば「空」のメンバーと父母の方々をご招待したいのです。ですが嶋田先生は招待券を15枚ずつしか持っていないのです。
そもそも東海メールクワイアーはこの30年、ずっと6月末に定期演奏会を行ってきました。だから中学校や高校の期末テストの日程と重なり、ために「空」のメンバーに本番を聴いていただくことはほとんどできませんでした。今年に限った話ですが、いろいろな事情で10月27日(日)の開催となったので(第63回は8カ月後の6月にアグネス・グロスマンを迎えて行います)、テストには重なりません。
ところが会場が伏見の「しらかわホール」です。このホールは響きは東海地方でも抜きん出て最高の響きなのですが、客席が700席しかありません。だから東海メールクワイアーの都築会長は、「午後の部(13:00開演)」と「夕方の部(16:00開演)」の2部構成とし、午後に3ステージ夕方に3ステージという6ステージ構成として、それぞれに700人、合計1400人のお客様に聴いていただくという企画を立てました。もちろん6ステージ全部を聴いていただくことは可能ですが、その場合には午後と夕方の2種類のチケットが必要となります。まぁ男声合唱を6ステージ聴きたいなどという人は、一般的にはホトンドいないと思いますけどね。
つまり嶋田先生は午後の部のチケットを15枚、夕方の部のチケットを15枚、合計30枚しか持っていません。
チケットをご希望の方は、052-852-5407までFAXをください。お名前と、午後の部か夕方の部か(あるいは両方か)、そして必要枚数をFAXしてください。携帯メールは埋没してしまうのでFAXでお願いします。もちろん無料です。
午後の部は
合唱組曲「雨」、曲集「花鳥風月」、合唱組曲「柳河風俗詩」
夕方の部は
合唱組曲「草野心平の詩から」、曲集「春夏秋冬」、合唱組曲「富士山」
という構成で、いずれも極めて美しいハーモニーを聴くことができる(私たちが上手く歌えば)曲です。ちなみに嶋田先生は「雨」と「花鳥風月」と「草野心平の詩から」の指導をしています。
本番の指揮者は伊東恵司と飯沼京子。お二人とも現代日本を代表する合唱指揮者です。

演奏会は全て多田武彦という作曲家の作品です。多田武彦はその生涯の全ての作品を合唱音楽に投入した人で、ピアノやヴァイオリンやオーケストラのための作品は1曲もありません。しかも全ての合唱作品の中で、その90%は男声合唱の作品…という特異的な人です。だから一般の方々は当然として、合唱が大好きな子どもたちや、女声合唱団に在籍50年などという人も、多田武彦という作曲家の名前をほとんど知りません。ですが、男声合唱一本に絞った人だけに、男声合唱に限った世界ではシューベルトに比肩するレベルの作品です。シューベルトは女声・混声・男声あらゆる合唱作品を書き、歌曲も書き、交響曲も書いていますから、その優れた男声合唱作品も数が限られていて、多田武彦がシューベルトを凌駕する部分が確実にあります。

昨年11月から12月の「ソラノート」にも書きましたが、そのころは「空」23回定期演奏会は「さくら特集」というステージを考えていて、湯山先生にも口頭で伝えてありました。結局「さくら特集」というステージは「うたにつばさがあれば」に変更したのですが、その「さくら特集」の中の中心になる曲が多田武彦の「草野心平の詩から」の中の「さくら散る」という曲で、嶋田先生は男声合唱のこの曲をコンピューターで少年少女合唱に編曲し、プリントアウトしてみんなに配るばかりに準備を進めていました。「さくら散る」は名曲中の名曲で、この曲を歴史的に初めて歌う少年少女合唱団として「空」を想定していたのですが、その企画は捨て去りました。
しかし、そのような思いと準備を嶋田先生に起こさせるほどの曲があるのです。それが「さくら散る」で、この曲は夕方の部で歌います。

午後の部、夕方の部ともチケットは15枚です。先着順です。無料です。ご希望の方は必要枚数を852-5407までFAXお願いいたします。

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