SORA NOTE

嶋田先生から空のみんなへ


アンコールの楽譜を配布しました

【9月1日(土)】
先週コピー楽譜で何とか乗り切ったアンコールの3曲を、まとまった楽譜にして配布しました。配っただけでは悲しいので、発声練習と音の確認をねらって実際に歌います。
「おはよう太陽」で最初に言ったのは、歌い出しの「太陽」の「た」のハーモニー(サブドミナンテ。ドファラの和音)をシッカリ決めること。次の「木の葉のベッド」の「べ」のハーモニー(ドミラの和音)もシッカリ決めること。その土台となる声の出し方を「明るく明るく」「キレイすぎる。もっと乱暴でも良いから力強く」とお願いしました。
嶋田先生的には15小節目「地球は楽しく」の「し」から「く」に展開するハーモニーが好きです。「し」はヘ長調のサブドミナンテのドファラ、「く」はハ長調のドミナンテのソシレ。この変化のエネルギーは何度歌っても何度聴いても楽しいです。みんなはどう感じて歌っているのかな。
「矢車草」はメゾスタッカートの歌い方。要するに軽やかにハズむように歌いましょう。音の確認は3番と4番。つまり25小節目。メゾソプラノのメロディーをソプラノもアルトも歌ってください。つまりソプラノは「まーわれよ まーわれまわれ」と歌い、アルトは「まーわまわれよ まわれー」と歌うことになります。
ソプラノはもう1か所、33小節目でアルトのメロディーを助けてから「ラララ」に入ってください。
「歌の広場」は10小節目。1番と3番は「飛んでいけ」で2番は「わく泉」です。「とんでいけ」は「とんで」「いけ」ですから3+2、「わくいずみ」は「わく」「いずみ」ですから2+3です。つまり言葉を表現する力点の場所が違う。これはとても大切なことなので(しかも多くの曲で多くの場所に同じことが言えます)、体で感じてくれるようにお願いしました。言いませんでしたが次の12小節目は、1番は「おおぞらへ」ですから4+1、2番は「こずえまで」ですから3+2、3番は「あのほしへ」ですから2+2+1になります。
37小節「こんにちは」は全員がメロディーを歌うことができるように。同時に細かい音符の「こんにちは」も全部できるように(どこで伸ばすこともできるように)練習しました。
いずれの曲も音は非常によく取れていて感心しました。配布したアンコールの楽譜はページに余裕があったので湯山先生のインタビューを載せておきましたが、その中にある「聴音」がメンバーの中には確かに育まれつつあるようです。

アンコールの練習をやっている間にメンバーの「サウンド・オヴ・ミュージック」の楽譜を回収し、P17に新しい楽譜(変更部分を印刷したもの)をノリで貼ってもらいました。ピアノが大幅に変更になりますが、コーラスが歌う部分は極力負担を少なくするように努力しました。
実際に歌ってみるとアッと言う間に完成してしまいましたので、もう少しムズカシイ進行にすれば良かったかな…とも思いましたが、本番2カ月前でもありますし、妥当なラインだったと思います。それにしても、示された変更をすぐに音にしてくれるメンバーの実力に拍手です。

休憩の後は「文部省唱歌集」を歌いました。合宿以来歌っていなかったので不安だったのですが、基本的に少しも下手になっていないので(失礼。レベルダウンしていないので)、とても嬉しかったです。

「夕やけこやけ」は歩くようなテンポで。このテンポは1番から3番まで変化しません。ただ3番の「ことりがゆめを…」からは思い切りレガートになります。

「春の小川」と「富士山」と「もみじ」もいったん決まったテンポがゆらめくことはありません。いわば行進曲のようなものです(かなり意味合いは違いますが、テンポが変化しないという意味です)。ただ両曲とも歌い終わりにはリットがかかるものと思ってください。自然なリットをかけます。

「冬景色」はP30の「それとわかじ」で大きなリットをかけ、「のべのさと」の「の」でフェルマータをかけます。

「ふるさと」はP38の「水は清きふるさと」を歌い終わった後、すぐに「忘れがたきふるさと」と歌ってください。この部分のピアノを止めて無伴奏にするか、あるいはどのようにピアノの音を入れるか研究中です。嶋田先生としては1番「忘れがたき」2番「思い出ずる」3番「水は清き」と歌って、それらの「ふるさと」がやっぱり「忘れがたきふるさと」であることを強調したいのです。楽譜に記されたことを楽譜通りにサラサラと歌ってオシマイ…という感じにはどうしてもならない。最後の瞬間まで、より豊かな表現を目指していきたいとおもっています。協力してください。

15分ほど残りましたので、「ひとりぼっちの羊飼い」を歌い、「私のお気に入り」を歌いました。新たな表現を練り上げる時間ではなく、合宿のレベルを下げないようにというのがねらいでしたが(もっと乱暴に言えば余った時間の有効活用です)、音程や歌詞やハーモニーなど、いろいろな面で確認ができました。それを確認しろと言ったわけではありません。歌っているメンバーの様子を見ていると、一人一人が「自分に何が足りないか」「自分に何が必要か」「自分が上手くなれるポイントは何か」といったことを、それぞれに考えながら歌っているように見受けました。

今日も素晴らしい時間を過ごすことができました。みんなのエネルギーが嶋田先生の生きる力になっています。本当にありがとう。来週もよろしくお願いいたします。

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