SORA NOTE

嶋田先生から空のみんなへ


「向日葵の歌」を全曲通し

【7月28日(土)】
今日の練習はどの曲を歌おうかなぁ…と、いつも迷いながら家を出ます。「ねむれないおおかみ」か、「向日葵の歌」か、はたまた「サウンド・オヴ・ミュージック」か。先週と先々週に何をやったかはモチロン大切ですが、今日の練習会場に誰がいるかはもっと大切です。誰に何が必要か。ですが、そんなことは数値化できるはずもなく、とどのつまりは嶋田先生のカンになりますけどね。
で、「向日葵の歌」にしました。新入団員の子にも分かりやすいように、①まず恒川さんがソプラノパートを歌い、全員が聴いている。②次に全員でソプラノパートを歌う。③最後にソプラノとアルトそれぞれを歌ってハーモニーを作る。という流れを組みました。これで、久しぶりに「向日葵の歌」を歌う子や新入団員の子も、ソプラノパートを1回聴いて2回歌うことになります。3回集中して聴いて歌えば、かなり理解が深まるはずです。でも10曲ありますから大変な作業ですね。がんばってください。
嶋田先生はノドを痛めているので、見本は恒川さんにお願いしました。キンチョウしたことと思いますが、よく歌ってくれました。大感謝です。
メンバーには次のように言いました。
「恒川先生はどんな声で歌うかなあ」
「このメロディーを恒川先生が歌うと、どうなるかなあ」
「このメロディーの高い音、恒川先生はどうやって出すのかなあ」
など、何でも良いから興味を持って聴いてください。ということです。
学校の授業での先生の説明も、恒川さんの歌声も、興味を持って聴いて(聞いて)いれば必ず頭に入ります。ボ~っと聴いているだけでは、何も身に付きません。
それともう一つ。それは「自分でカッコイイと思う声を見つけろ」ということを言いました。これは嶋田先生の経験則です。忘れもしない中学1年生の秋、ベートーヴェンの交響曲第9番を初めて聴きました。第4楽章で歌われるバリトンとテノールの独唱部分を「カッコイイ」と思い、憧れ、何度も何度も一人で歌いました。真似をして歌っているうちに、自分の声がその声に近づいていったのだと、40年以上たった今になって思います。
理想とする声、憧れる声、カッコイイと思う声。そういうものを持っている子は、だんだんその声に近くなっていきます。マチガイない。これは嶋田先生の経験則です。嶋田先生の声が子門真人に似ているのはそのためです(笑)。
それはともかく、「向日葵の歌」を全曲通してしまいました。しかも音程はカナリ正確。強弱やテンポを遅くする部分など細かい表現も、先生が要求しなくても基本的な表現が生まれてきます。あとは、金子みすゞの詩のイメージを高めることと、湯山先生がどんな表現を求めてくるか、それを予想してあらかじめ伝えておくことです。
もちろん、音程やハーモニーなど、細かい細かい部分では修正する部分もありますが、かなり水準の高い演奏ができそうな予感がします。

休憩の後、「サウンド・オヴ・ミュージック」から「ひとりぼっちの羊飼い」と「さようなら ごきげんよう」を歌いました。
「ひとりぼっちの羊飼い」は楽しいです。毎週レベルが高くなっていきます。なぜなんだろう?前回の練習が終わった後、一週間の間にメンバーの脳ミソの中で何度も歌われていて、脳ミソの中で発酵した表現が一週間分ドーンと爆発するような感じがします。脳トレーニングができているのでしょうか…?
「ひとりぼっちの羊飼い」は英語もとても面白いのですが、この曲ばかりは(他にもありますが)日本語で歌うことにしましょう。英語を覚えるのは至難のワザですし、王子様とか羊飼いとかの登場人物も重要な動きをしているわけではなく、英語で真実の意味を伝えようと努力することは100%有意義なこととは思えません。
「さようなら ごきげんよう」もサマになってきましたね。終結部のハーモニーはとても美しかったです。この曲、表面的にはカンタンそうですが、「ドレミの歌」と同じくハ長調のドレミファの基本が詰まっていますから、やればやるほどメンバーの力量を伸ばすことができます。カンタンだなどと思わないで、真剣に取り組みましょう。
最後の10分は「サウンド・オヴ・ミュージック」を歌いました。メロディーを全員で歌って基礎を固めます。とても良い響きが生まれました。その後、リフレイン(サビの部分)を英語で歌いました。
サビの部分だけは英語で歌いたいなぁ…。そのことについては、またメンバーに話します。その後、この「空ノート」にも書くことになると思います。
次回から8月に入ります。暑いですから、健康管理には十分に気を付けてくださいね。

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