SORA NOTE

嶋田先生から空のみんなへ


見学者が3人♪♪♪

【5月12日(土)】
スケジュール管理能力の低い嶋田先生は朝、音楽プラザに行ってしまい、プラザの「本日の予定表」に「空」の名前が無いのに大慌て。すぐに恒川さんに電話して「ピアノを鳴らす発声練習をやっといてね」と指示を出し、フェールマミに駆け付けました。
予定としては先週やった「向日葵の歌」の続き、すなわち「向日葵」「木」「砂の王国」を歌うつもりでいたのですが、フェールマミに入ると見学者が3人もいるではありませんか♪♪♪
「向日葵」も「木」も「砂の王国」も、これまでに何回か歌っています。しかし見学に来てくれた子たちは(おそらく)知らない曲でしょうから、みんなはある程度の自信を持って歌っている中で見学に来てくれた子がオイテケボリになってしまうかも知れない。それは避けたいと思いました。
そこで急遽、「サウンド・オヴ・ミュージック」の中からメインタイトル「サウンド・オヴ・ミュージック」を歌うことにしました。
「サウンド・オヴ・ミュージック」もメロディーはこれまでに練習していますが、きちんとハーモニーを作るのは初めてです。だから参加者全員で同じ土俵の上に立って練習に取り組むことができると考えました。

始めにP6からP7の上段までを全員で、ソプラノ・メゾソプラノ・アルトの順に歌います。全員が全てのパートを捉えた上でハーモニーを作る。この方法は一人一人の「合唱力」を伸ばす上で不可欠ですから、時間はかかっても絶対に崩しません。その後はP7の下段から練習番号Aの前まで同様に進めます。以下、ほぼ8小節ごとに区切って、全員が全てのパートを歌ってからハーモニーを作っていきました。

練習番号Fの前までで11時となり休憩に入りました。練習番号Fから最後までは後半の練習になりましたが、「サウンド・オヴ・ミュージック」を最初から最後まで、全部のパートを全員が歌ってからハーモニーを作ることができました。

なぜ、こんな時間のかかる方法を取るのでしょうか。よく、パートごとに別々の部屋に分かれて、それぞれのパートの音を確認する…という練習を目にします。この方法は(と言うか指導者は)曲を仕上げることを第1に考えているから行われる方法です。嶋田先生の場合、まず最初に考えることは曲を仕上げる(歌えるようにする)ことではなくて、一人一人の力をいかに伸ばすか…ということを考えるわけです。その考え方でいくと、パートごとに別々の部屋で分かれて練習するなんて有り得ない。別々の部屋でパート練習をすれば、他のパートを全く意識せず、ひたすら自分のパートだけを守り通そうとする子が、めでたく育ちます。自分のパートしか知らない子が何人集まっても、それはただの部品が集まったに過ぎず、部品と部品がくっついていないからすぐにバラバラになります。自分という部品が相手という部品を知っているということは、相手に手を差し伸べることができるということで、つまりお互いに差し伸べ合った手と手とを結ぶことができる。全員が差し伸べ合った手を強固に結び合えば、そのハーモニーは絶対に崩れません。

クラスでも同じではありませんか?自分のことしか考えない子が集まっているクラスと、お互いの考えや立場を少しだけでも理解しようとしている子が集まっているクラス。どっちが良いですか?先生は思うのです。後者は絶対に崩壊しない。そういうクラスを作ることを30年間考え続けてきたわけです。

余った時間は20分。「私のお気に入り」のメロディーを全員で歌いました。ハーモニーの練習は次回やりましょう。メロディーを知っていなければハーモニーなんて作れるはずがありませんから、短い時間でしたが有効だったと思います。

さらに「グレゴリオ聖歌」を歌いました。今まではSoloを嶋田先生が歌っていましたが、今日は全員で歌いました。なぜかと言うと、本番で嶋田先生がSoloを歌うことはできないからです。誰かに歌ってもらわなくてはならない。だから今日は全員でSoloもAllも歌いました。

さらにさらに「朝の讃美歌」も歌いました。さすがに残り5分だったので、歌いたいパートを歌ってもらって2回合わせただけですが、きれいにハモることができて先生は気持ち良かったです。

今日、見学に来てくれた3人の子が仲間になってくれるといいな。仲間が増えるということは、先ほど書いた「結び合う手」が増えるということです。結び合う手が多くなれば多くなるほど、そのチームの結束(合唱なら表現とハーモニー)が強固になりますから。

祈りながら来週を待ちたいと思います。

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