SORA NOTE

嶋田先生から空のみんなへ


表現

【4月14日(土)】
この日はフェールマミでの練習だったので、例のピアノを共鳴させるトレーニングをしようかなぁ…と思っていましたが、
〇4月21日のスプリングコンサートの直前であることと
〇浜田先生に特別な仕事があり、この日は10時半までの参加であったことと
〇第1ステージの「文部省唱歌集」の指揮を恒川さんにお願いしたことで、
恒川さんと浜田先生と「空」のメンバーとの合わせの時間にすることとしました。
本番も指揮を恒川さんに任せて、嶋田先生はアルト側に設置したリコーダー奏者席に座ることとします。
実は指揮をしながらリコーダーを吹くというのは、とてもムズカシイのです。指揮と楽器演奏と両方に集中するのはとても大変。それに、指揮したりリコーダーを吹いたりしていると、何だか嶋田先生だけが目立ってしまうというか、嶋田先生のステージになってしまう印象を避けるためです。で、リコーダーでコーラスに花を添える脇役になった。
でも、指揮者が変わることでメンバーに戸惑いがあるかなぁ…と実は少し心配していましたが、それは杞憂(心配ない)でした。
恒川さんと高倉さんは楽譜を配ったその日から、ずっと嶋田先生の指導を見ています。見ているだけではなく、ずっとサポートメンバーとしてみんなと一緒に歌っています。歌っているだけではなく、ソプラノが少なければソプラノの中に入って歌い、アルトに支援が必要と思えばアルトに入って一緒に歌い、全てのパートをあっちへ行ったりこっちへ行ったり。
もしかしたら嶋田先生以上にメンバー一人一人の長所と短所を知り尽くしているかもしれません。嶋田先生の指導法をずっと見ていて、どこをどう歌うか、一緒に表現を作ってきました。
だから、安心してリコーダーを吹くことができました。
できましたが、「おぼろ月夜」の3番は1段目~2段目だけリコーダーを入れ、3段目の「春風そよ吹く」からはリコーダーを止めることとしました。コーラスの表現があまりにも繊細で、リコーダーの音が合いません。これは、やってみないと分からない。
リコーダーは作音楽器と言って、吹き込む息の強さでピッチ(微妙な音程)を調節します。吹き込む息が弱すぎるとピッチが下がってしまう。
コーラスの「夕月かかりて におい淡し」のピアニシモに合わせて最弱音を作ろうとしたのですが、正確なピッチを保つために最低限必要な息を入れて最弱音を作っても、コーラスに対してリコーダーの音が大きすぎる。しかしこれ以上、息を弱めるとピッチが狂ってしまう。だから、リコーダーを入れることができない。
嶋田先生が使ったのはヤマハの木製リコーダーで43000円ですよ。その豊かな響きがジャマになるほど「空」の表現が確立している。だからこの場合、止めるという決断は本当に嬉しいものでした。

「さくら」と「ふるさと」だけは嶋田先生が指揮します。この2曲はピアノ伴奏がなく、指揮者とコーラスとが真正面から向き合って、練り上げた「空」独自の表現を作ります。古来から伝わる日本の謡曲の歌い方を織り交ぜて、かなり個性的な指導をしました。みんな、よく付いてきてくれましたね。感謝です。即興的な表現(練習通りに再現するのではなく、その場で現れる表現)になる可能性が高いので、責任上、嶋田先生が指揮した方が良いと思いました。

それにしても、小学生が授業で使う教科書の楽譜を使って、どの曲も、すごく深い表現を練り上げることができたと思います。音楽の授業の作り方に新たな一石を投じることができるのではないか…と思います。余談ですが、21日の本番は、ある教科書会社の出版担当者も聴きにきてくださるはずです。

その後、浜田先生に残された時間は「ドレミの歌」に投入しました。「ドレミの歌」の表現のツボはですね、掛け合いの部分です。ソプラノのメロディーに合わせて、メゾソプラノが「空をあおいで」と掛け合わせたり、アルトが「ファイトをもって」と掛け合わせる部分。ここはハッキリと強い声で主張しましょう。ソプラノのメロディーが「---」の記号で伸びている部分での合いの手なので、遠慮することはありません。

後半は、ゆっくり目のテンポで、ハーモニーを整理するトレーニングに集中しました。「世界の約束」で音程がアイマイな部分を発見できたことはラッキー。すぐに修正して、正確に歌えるようになってくれることは、もっとハッピー。みんな、良い耳を持っています。

みなさんにお願いです。

先週も書きましたが、半年ぶりに来てくれるメンバーが当日参加は歓迎です。午前中の練習で自信が付かなければ全部メロディーを歌ってくれれば良い。メロディーが厚くなればハーモニーを作るパートの子も楽になります。メロディーだけならすぐに歌える曲をプログラミングしています。ラインでもメールでも良いので、鋭意参加を呼び掛けてください。お願いします。

21日の本番、お客さまが10人ではシャレになりません。それに満席になったとしても大人ばかりでは意味がありません。合唱団「空」の定期演奏会は曲がムズカシイ、だから私は入れない…と言った友達がいた…と聞いています。その友達をぜひ連れてきてください。そして聴いてもらってください。会場が子供で埋まらなければ意味がないのです。ラインでもメールでも余ったチラシを配っても良いから、一人でも多くの子供たちに聴いてもらえるよう、最後のチャレンジをお願いします。

こればかりは、嶋田先生個人の力では、どうにもならないことなのですので。

では、みなさん、21日まで体調管理をよろしく。楽しい1日になることと思います。

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