SORA NOTE

嶋田先生から空のみんなへ


平成30年の歌い初めは「ふしぎ」「エーデルワイス」「ひとりぼっちの羊飼い」

今年もよろしくお願いします。平成30年の歌い初めは、とにかく楽しい音楽と楽しい時間にしたい…と思っていました(今日やらなかった曲が楽しくない曲だという意味ではありませんよ)。
そこで、冬休みにガンバって「サウンド・オヴ・ミュージック」の楽譜を作りました。嶋田先生が持っている3種類の楽譜から、恒川さんにお願いして、歌いやすくて「空」に向いている編曲を選んでもらったのです。
3種類の楽譜があるということは「エーデルワイス」も「ドレミの歌」も、全ての曲に3種類の編曲(アレンジ)があるということになります。その中から、「空」に最も向いているであろうと思われるものを選んでもらった。つまり「いいとこ取り」をしたというわけです。今日、11月4日(日)第22回定期演奏会で歌う「サウンド・オヴ・ミュージック」の楽譜を決定版として配ることができたことを、たいへん嬉しく思っています。
で、今日の練習は「エーデルワイス」をどうするか…という話になるわけです。
前回の「空ノート」でお知らせしたように、「愛唱曲集」はそっくりそのまま4月21日(土)スプリングコンサートのプログラムにします。その「愛唱曲集」の中に「エーデルワイス」があり、それは当然、今日配った「サウンド・オヴ・ミュージック」の楽譜の中にある「エーデルワイス」とは違うアレンジです。
4月21日には今までどおりの「エーデルワイス」を歌い、11月4日には今日配った「エーデルワイス」を歌うというのは、どこをどう考えても頭の悪い話です。「エーデルワイス」だけは今日配った新しいアレンジを4月21日チャリティーコンサートで歌うことはできないか…と思っていました。
だから今日は悪い言い方をすれば、みなさんは実験台のモルモットになったわけです。冬休み最後の3連休の初日で旅行中の子もいるでしょう。受験生の中3・高3はいないと考えた方が良い。そんな状況で、おそらくは年少メンバー中心の、しかも参加人数も少ないと予想される中、あえてその実験を試みました。新しいアレンジの「エーデルワイス」を今日集まる(少ないと予想される)メンバーで歌うことができるのなら、4月21日にもゴーサインが出せるはずです。歌えるか歌えないか、嶋田先生にとってはかなり緊張する時間となったわけです。

その実験の前に、お気楽気分で「ふしぎ」を発声練習に使いました。終結部分を力強くハモらせます。今日が2回目の練習ですが、短い時間でアッと言う間に全員が上と下の両方のパートを確認して歌うことができました。平成30年の歌い初めでした。

さて、懸案の新しい「エーデルワイス」に入ります。結論は、キチンと歌うことができました。予想したとおり今日の出席は約半数のメンバーでしたが、ちゃんとハーモニーを作ることができたことを報告しておきます。メロディーは分かっているとはいえ、全員が初見のアレンジの楽譜です。でも音取りは早い。音感は十分に育っています。
ということで、チャリティーコンサートの「愛唱曲集」ステージは、「エーデルワイス」のみ今日配った新しいアレンジを使うこととします。
当日だけの参加になるかもしれない受験生メンバーからは「え~、聞いてないよ~」などという声が聞こえてくるでしょう。また、2月や3月に新入団員があったとしたらどうするか。「愛唱曲集」と「文部省唱歌集」はメロディーを歌えれば十分です。まったく問題ありません。もっとも受験生メンバーは1回聴けば分かると思いますけどね。まぁ、メロディーでいくかハモりを取るか、それは本人に任せることにいたしましょう。

もう一つ分かったことがあります。新しいアレンジの「エーデルワイス」はすごくシャレた和音が使われていて、キチンと練習して歌えるようになれば間違いなく今日配った新しいアレンジの方が楽しい。聴いてくださるお客様にも楽しんでもらえるのは間違いなく新しいアレンジの方です。
しかし、聴いて楽しんでもらえる…あるいは歌って楽しい…あるいは挑戦意欲を掻き立てられる…ということと、合唱の基礎基本を伝えるということとは違うのです。
だから、チャリティーコンサートでは(お客様がいますから)新しいバージョンの「エーデルワイス」を歌いますけれども、それは第22回定期演奏会で歌うという事情もあり、特別な話です。「愛唱曲集」の中に残す「エーデルワイス」はあくまでも今までどおりのバージョンです。差し替えたりはしない。
「愛唱曲集」に入れた「エーデルワイス」は合唱経験の少ない小さい子に「合唱とは何か」を伝える…という意味からは(つまり取りつきやすさ)絶対に今回配った(コンサート向けの)新しいアレンジよりも上です。ねらいと目的が違う。だから再度書きますが、「愛唱曲集」の6曲に差し替えはありません。これは今日、新しいアレンジを実際に歌ってみて確信しました。

休憩をはさんだ後、「文部省唱歌集」を歌おうかと迷いましたが、「ひとりぼっちの羊飼い」を歌うことにしました。この曲は(「ドレミの歌」もそうですが)メロディーを正確に歌うことはメチャメチャにムズカシイです。オクターブ以上の跳躍音(低いドから高いレに跳ぶ)がいっぱいあって、聴いて楽しく歌うのはやっかいという典型的な曲です。ねずみ男みたいにデタラメに歌うことならカンタンですが、コンサートで人に聴いてもらうレベルに達することは容易ではありません。
逆に言えば、「ひとりぼっちの羊飼い」や「ドレミの歌」を歌い込んだ時、それは自然にメンバーの合唱力を最大限に高めることとなるはずです。
と、そう思って始めた「ひとりぼっちの羊飼い」でしたが、なかなかのもんです。オクターブ以上の跳躍も、一番最後のヨーデルも、ちゃんと練習すればちゃんと歌えるようになりました。もちろん全部のパートをさらったわけではなく、メロディー中心の練習になりましたが、もうちょっと歌えずに苦労するだろうと思った(ゴメンナサイね)嶋田先生の予想を跳ね返す歌声でした。

今日いちばん楽しかったのは嶋田先生じゃないかな。みんなから力をもらいました。ありがとう。本当に楽しかったです。

今年も楽しい練習を続けていきましょう。最後に受験生のみなさん、がんばってくださいね。心から応援しています。

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