SORA NOTE

嶋田先生から空のみんなへ


考えることが始まりだ(アインシュタイン)

【12月16日(土)】
先週は「文部省唱歌集」の刷新を図りましたが、これは楽です。小学校の教科書からの選出ですし、そもそも「共通教材」は確定した曲ですので、「文部省唱歌集」が「なぜ、そのような選曲になったのか」は明確に答えることができます。あとは料理法(アレンジ)を考えて表現を工夫するだけですから話は非常にカンタンです。
一方、「愛唱曲集」を刷新するとなると、これはカンタンな話ではありません。そもそも今の「愛唱曲集」が「なぜ、その曲になったのか」と問われれば、「嶋田先生の勝手な選曲です」と答えざるを得ません。その選曲とは以下のとおりです。
●エーデルワイス
●ビリーブ
●花は咲く
●禁じられた遊び
●空がこんなに青いとは
●未知という名の船に乗り
今日、これらの曲についていろいろ言いましたが、うっかり発言も含めて全て撤回します。この6曲を選んだ基準は、
◎多くの人が知っているだろうと思われる曲
◎歌うことによって合唱表現の力を伸ばすことのできる要素がある曲
◎定期演奏会の1ステージとしても使える曲数と合計時間
でした。約1年前に空ノートに書いた記憶があります。
しかし、いくら良い曲であると言っても、セントレア空港で歌い老人ホームコンサートで歌い…と重ねてくれば飽きるのは当然です。で、「こんな曲を歌ってみませんか?」という話が出るのも当然。「駿河のうた」は非常に良い曲であることは「空」のメンバーなら全員の賛成が得られることでしょうが、だからと言って第22回定期演奏会でも第23回定期演奏会でも第24回定期演奏会でも歌いましょうと提案したら、反対の声があがることと思います。
「こんな曲はいかがでしょう」と嶋田先生が楽譜提出の上で受けた提案は以下のとおりです。
〇歌の広場
〇マイバラード
〇あすという日が
〇世界の約束
この他に「Happy Xmas」という曲を歌いましたがこれは愛唱曲集とは関係がありません。

今日は●の6曲の中から「外した方が良い」と思う曲に手を上げてもらい、代わりに入れるべき曲を〇の中から選んでもらう…という予定を立てていました。
それで、まず●の6曲を一通り全部歌いました。次に「Happy Xmas」を含めた〇の4曲を一通り歌いました。
全部で11曲です。ものすごい効率でした。「歌の広場」と「あすという日が」は全部のパートを歌って楽譜どおりに全部ハモらせるというところまでいきました。
この効率と集中力は「さっすがぁ~」と称賛すべきもので、そんじょそこらの合唱団には不可能なことでしょう。休憩時間や楽譜配布のロスタイムを引いて、実質120分で11曲ですからね。少なくとも東海メールクワイアーでは絶対に不可能です。
しかし、さすがに時間が来ました。「マイバラード」のメロディーを終わったところでタイムアウト。「愛唱曲集」をどんな曲にするか、来週に意見を聞きますから考えてきてくださいね…とお願いして片付けに入りました。

「愛唱曲集」をどんな曲にするかということは、とりもなおさず4月21日(土)チャリティーコンサートの曲目をどうするか…という話になります。ですから、この話し合いは非常に重要な意味を持ちます。
現在の時点でのプログラム案は
【第一ステージ】文部省唱歌集
【第二ステージ】愛唱曲集
【第三ステージ】空団員のピアノ・ヴァイオリンなど得意技
【第四ステージ】「白い雲」「くちびるに歌を」「春」「秋」(信長貴富)
なのですが、今日、実際に11曲を歌ってみて、嶋田先生の中にもある考えが固まりつつあります。その考えはまだ「固まりつつあるもの」で「あやふやな部分」もありますから、ここに記すことは控えます。
みなさんの中にも「迷い」や「あやふやな部分」があるでしょう。考えてきてください。嶋田先生も時間が欲しいです。しっかり考えてきます。

浜田先生はいつも、熱くなって必死に指揮をする嶋田先生に冷静な言葉をくださいます。今日の一言は、みんなも聞いていたとおり、「何を基準にして愛唱曲集を変えるのですか」というもので、人気のある曲、歌いたい曲、有名な曲、聴いた子が「空」に入ってくれる曲といった基準を超越した問いかけのような気がしました。

「考えろ。考えることが始まりだ」アルバート・アインシュタインの言葉です。

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