SORA NOTE

嶋田先生から空のみんなへ


驚異的な2時間 (4月21日チャリティーコンサートについて)

【9月23日(土)】
明日は湯山先生をお迎えしようという前日の練習です。まずはアンコールの「山のワルツ」「おはなしゆびさん」「あめふりくまのこ」の楽譜を配布し、音取りから始めて表現まで持っていきました。世界中さがしても、作曲者をお迎えする前日にアンコールの楽譜を配って初練習をするなんて、そんな合唱団は無いと思いますが、そんなことは何の自慢にもなりません。全ては先生の計画性の無さを恥じるべきです。みなさん、ごめんなさい。
その後、「童謡歌曲集」を一通り歌い、「駿河のうた」を全曲通して、「ドミソの歌」も最初から最後まで通して歌いました。ここまでで17曲。「ドミソの歌」だけで8分かかりますから、驚くべきスピードです。そして最後に「北陸の子ども歌」を…、これは最後の5曲目からスタートし、3曲目の「遊び歌」までいきました。1曲目と2曲目を歌うことはできませんでしたが、それにしても2時間で大曲を含めて20曲。集まってくれたメンバーの頑張りと集中力に脱帽です。
特に目新しいことを言ったわけではありません。まずは音程を安定させ、歌詞の確認をし、次の日に作曲者を目の前にして緊張したり固くなったりしないように、一人一人の安心感を高めるように努めました。
実は、このノートを書いている今は、湯山先生との練習を終えた24日(日)の夜で、そのリハーサルのあまりの充実ぶりに土曜日に何を言ったか指示したかハッキリと覚えていません。ただ、気楽に歌うこと、何回間違えても良いから積極的に歌うことを指示して、夢中になって過ごした2時間でした。驚異的な2時間でした。

夕刻、湯山先生を新幹線プラットホームにお迎えし、ホテルまでお送りした後、夕食をご一緒しながら様々な確認をしました。その中で24日(日)には「北陸の子ども歌」「童謡歌曲集」「駿河のうた」「ドミソの歌」という順番で練習しましょう…ということを約束しました。新幹線から降りてこられて開口一番、『湯山先生は「北陸の子ども歌」は順調ですか?』と訊ねられました。やはり「北陸の子ども歌」を心配しておられるようでした。

これに先立ち、父母会の方々数名と直接話をして確認したことを記しておきます。4月21日(土)に予定しているチャリティーコンサートについてです。

①団員のノルマ無し。入場無料。

②会場は名古屋北文化小劇場ホール

③プログラムは、合唱を知らない人(小学生・中学生)が知っていたり楽しめたりする曲にする。これについては案がありますが、要望によっては変更可能です。

【案】

1ステージ 愛唱曲集「エーデルワイス」から「未知という名の船に乗り」の8曲

2ステージ 文部省唱歌「富士山」「春の小川」「茶摘み」から「ふるさと」に至る老人ホームバージョン 小学校の3~6年生の教科書に載っている楽譜を使用(著作権使用料が要らない)

3ステージ 「空」団員希望者によるピアノなど、得意技の披露

4ステージ 信長貴富 作曲「ヴィヴァルディが見た日本の四季」より「春」「秋」、「くちびるに歌を」より「白い雲」「くちびるに歌を」の4曲

この案は、受験生として冬から春に冬眠してしまうメンバーも、1~2回の練習で少なくとも前半の二つのステージには立てるという、これまでの積み上げを生かしたものです。「歌う人も聴く人も気楽にどうぞ」っていうのが眼目です。全部「お気楽」ではツマラナイので、みんなの力を高める意味で第4ステージの曲目を考えました。第2ステージも老人ホームヴァージョンではありますが、コンサート向きにキッチリとしたハーモニーを仕上げるつもりです。

これに対して、既に複数の要望を聞いています。第1ステージの愛唱曲集を刷新できないか…というもので、これはOKです。ただ、楽譜が絶対必要、できれば音源を嶋田先生に提示してください。何となく「キャッチーな曲にしてください」「どんな曲がキャッチーな曲なのかは嶋田先生が考えてください」ではなく、「具体的にこれ」と提示をお願いします。先生ももう57才なので、今の小中学生にとって何がキャッチーな曲なのかは感覚がズレており、自信がありません。それに基本的なスタンスとして、もし自分が今ウイーン少年合唱団を指揮する機会が与えられれば、迷うことなくゾルタン・コダーイとベラ・バルトーク(ともにハンガリー)とヴェリヨ・トルミス(エストニア)の児童合唱曲を選択する嶋田先生です。具体的な代案をください。すでに「マイ・バラード」をはじめ数曲の代案を聞いています。

第3ステージはピアノ、ヴァイオリン、フルート、箏など、団員が持っている技能を披露してもらおうというものです。1月末で立候補を締め切り、2月中旬に嶋田先生が聴かせてもらって審査をします。〇〇ピアノ教室発表会ではなく演奏会なのですから、多少キビシイ審査になると思ってください。嶋田先生的には「エリーゼのために」「楽興の時」「別れの曲」「トルコ行進曲(モーツァルト)」「ノルウェー舞曲(グリーグ)」「主よ人の望みよ喜びよ」などの曲が出てくるといいなぁと思っていますが、特にこだわらず、自由な選曲で結構です。

いずれにしても、去年通り、これまで通り…といった退廃的な発想ではなく、常に新しい方向性を模索し、実行するのが好きです。そうしなければ発展はない…と思っています。よろしくお願いいたします。

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