SORA NOTE

嶋田先生から空のみんなへ


ふれあい合宿2017 総括

今年も合宿は多くの成果を上げて終了しました。お世話をいただいた担当の父母の方々に、まずもって深く感謝を申し上げます。ありがとうございました。
成果の第一は、団員同士の絆の深まりです。練習の合間の休憩時間、お茶を飲んだりロビーを走り回ったり(!)して、いろいろな話をし、交流を深める姿が見られました。いっしょにご飯を食べている時も同様です。いっしょにお風呂に入り、同じ部屋で寝ている時にも音楽プラザでは得られない時間を過ごせたことでしょう(この二つは嶋田先生は確認しておりませんが)。
やはり「同じ釜の飯を食う」というのは良いものですね。
成果の第二は、個人個人の声と音程に伸びが見られる…ということです。これは合宿に参加したからと言うよりも、毎週の練習の積み重ねの結果が確認できた…と言うべきかも知れません。どういうことかというと、6月の合唱祭の前に「空と樹海と湖と」のソロを決めるために一人一人に歌ってもらったことがあります。合宿では「さくらえびの海」や「うなぎの子守歌」などのソロを決めるために歌ってもらったのですが、どの子も6月と比べて確実に伸びていることが分かりました。
成果の第三は、「北陸の子ども歌」に対する理解が進んだということです。楽譜を見ると、あるいはCDを聴いてみると、非常に複雑な音の組み合わせがあるという印象や、非常に難しい音楽に聞こえるという印象があると思います。実際に変拍子や言葉とリズムとの関係や不協和音など難しい部分もありますが、自分のパートを歌うだけなら受ける印象ほど難しくない。自分のパートを歌うことが難しいのではなく、他のパートとの絡みが難しいのです。そこのところを理解して歌い込み、耳が慣れてしまうと、案外と歌いやすい部分が多いのではないでしょうか。そのことを実感できたことは大きな成果です。
成果の第四は、湯山昭先生の音楽オンリーではなく、大中恩の音楽にも取り組むことができたことです。「わたりどり」は2回目、「ブランコ」は合宿で楽譜を配ったのですが、2曲ともとてもきれいに歌えるようになりました。特に「ブランコ」は聴いてくださる大中先生に「あぁ、作曲家になって良かった」と思っていただけるように歌おう…と言いました。それにふさわしい、やさしくてデリケートでロマンチックな音楽だと思います。「いぬのおまわりさん」や「おなかのへるうた」とは全く違う世界。誰にとっても普通に身近にある情景なのですが、大中・阪田の名コンビが生み出す豊かな情景です。大中先生の音楽に触れることで、湯山先生の音楽に対する理解も深まった…という意味があると思います。
最後に、ある時には正面から、またある時は側面から、的確な支援をしてくださった浜田先生・恒川先生・高倉先生に、深く感謝したいと思います。

団員のみなさん、本当によく頑張りました。ありがとうございました。

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